FX侍です、こんにちは。
桜の開花が続々と発表されていますね。
名古屋でも咲き始めましたが、ほんと気温差が難しい季節。
朝の服だと昼間は暑いし、昼間のままでは夜が寒い…( ´Д`)
あ!あとはいよいよ本格的にヒノキ花粉がやってきますね。
私は本来スギよりヒノキが酷いんですが、なぜか今年はスギも酷かった…
マジで今からの花粉シーズンに戦々恐々としております…
さて、話を戻しましょう笑
先週のCOTではEURの-71,761枚やCADの-39,444枚という激しい利食いが注目テーマでした。
しかし今週その嵐は驚くほど静まり返り、代わりに円市場で面白い変化が起きています。
COTの基本については以下の記事をご参照ください。
今週のCOTハイライト
最新の2026年3月24日付COTレポートでは、先週の大幅調整から一転して変動が全体的に小幅になりました。
ただし円のポジションに目を向けると、AMとLMで真逆の動きが出ているのが興味深いところです。
時期的に重なっていたイベントはこんな感じ。
・3月中銀ウィーク(FOMC・BOJ・SNB・BOE・ECB・RBA)の政策決定
・イラン情勢の継続的な緊張(先行きが極めて不透明)
中銀ウィークの結果を受けたポジション再編が反映された今回のCOTとなります。
こうした状況で、特に注目すべきは以下の3点。
1. JPY:Asset Managerが-5,811枚(約730億円)の売り増しで52週最安値の-6,250枚に到達。一方でLev Moneyは5週ぶりに+10,577枚の買い戻しに転換
2. AUD:Asset Managerが+1,997枚(約220億円)で52週最高値の43,926枚を再更新。先週懸念した「第2のCAD」にはならず、2週連続で100%を維持
3. EUR:Asset Managerの売りが-71,761枚→-6,598枚と91%の急減速。5週間で約2.9兆円の売却が一巡しつつある兆し
推移をまとめた表がこちらです。
| 通貨 | Asset Manager | 前週比 | Lev Money | 前週比 | 注目度 |
|---|---|---|---|---|---|
| DXY | +12,403 | +1,646 | -6,921 | -1,306 | ⭐⭐ |
| EUR | +287,940 | -6,598 | -13,538 | -6,586 | ⭐⭐⭐ |
| JPY | -6,250 | -5,811 | -54,852 | +10,577 | ⭐⭐⭐ |
| GBP | -94,463 | +1,495 | +15,716 | +3,948 | ⭐ |
| AUD | +43,926 | +1,997 | +49,145 | +3,786 | ⭐⭐⭐ |
| CAD | +26,129 | -3,939 | -31,700 | +6,152 | ⭐⭐ |
| CHF | -36,996 | -2,349 | +235 | -278 | ⭐⭐ |
Asset Manager = 年金基金や保険会社などの機関投資家。中長期のトレンドを反映しやすい。
Leveraged Money = ヘッジファンドなどの投機筋。短期的な値動きへの反応が早い。
先週比のポジション変化のグラフがこちらです。
▼カーソルを乗せると数値が表示されます
🗺 ヒートマップで見る直近の流れ
直近の変化がわかりやすいヒートマップがこちらです。
ヒートマップから読み取れるポイント
🔴 赤が目立つ通貨(ポジション縮小・売り方向)
・JPY AM:5週連続の赤継続→52週最安値の-6,250枚に到達。先週のネットショート転換から一段と深化。
・EUR AM:5週連続の赤ですが、先週の濃い赤(-71,761枚)から今週は薄い赤(-6,598枚)へと急激に色が薄くなっています。売りの勢いが大幅に後退したことが一目瞭然。
・EUR LM:-6,586枚で先週に続いてネットショート方向を維持。AMとLMの両方が売り方向で揃っている。
🟢 緑が目立つ通貨(ポジション拡大・買い方向)
・JPY LM:4週連続の深い赤から突然の緑(+10,577枚)に転換。これは非常に目を引くシグナル。
・CAD LM:+6,152枚の緑で、ショートカバーが進んでいます。AMの売りとは逆方向。
・AUD LM:+3,786枚の緑で、AMと同方向の買い。AUDはAM・LM両方がロング方向で共通。
📌 注意すべきパターン
・JPY:AMが赤(-5,811枚のショート拡大)、LMが緑(+10,577枚の買い戻し)と、カテゴリ間で完全に逆方向。中長期の機関投資家は円売りを加速し、短期の投機筋は利食いに動いたと推測。この乖離がどちらかに収束するか、次週以降のCOTでの注目ポイントです。
・全体的な傾向:先週は各通貨で極端な赤や緑が並んでいましたが、今週は全体的に色が薄くなっています。中銀ウィーク後の消化期間+中東の混乱で様子見姿勢でしょうね。
🔍 通貨別の詳細分析
ここまで全体を俯瞰して見たので、次は各通貨のポジションを見ていきましょう。
JPY(円)⭐⭐⭐ AMショート急拡大、LMは5週ぶりの反転
Asset Managerの円ポジションが-6,250枚(約780億円)まで急落し、52週最安値を更新しました。
先週ネットショートに転換したばかりですが、-439枚→-6,250枚と一気にショートを積み増しています。
| 日付 | Asset Manager | AM前週比 | Lev Money | LM前週比 |
|---|---|---|---|---|
| 02/24 | +30,972 | -9,574 | -26,317 | +3,004 |
| 03/03 | +17,904 | -13,068 | -34,225 | -7,908 |
| 03/10 | +2,831 | -15,073 | -49,219 | -14,994 |
| 03/17 | -439 | -3,270 | -65,429 | -16,210 |
| 03/24 | -6,250(52週最安値) | -5,811 | -54,852 | +10,577 |
しかし今週最も興味深いのはLeveraged Moneyの動きです。
4週連続で売りを加速していたLMが、今週+10,577枚(約1,320億円)と突然の買い戻しに転じました。
ショートは-65,429枚→-54,852枚に縮小しています。
AMが円売りを継続する中でLMが利食いに動き、カテゴリ間で完全に方向が割れている状態ですね。
中銀ウィークの結果(特にBOJ)を受けて、短期筋が一旦利益確定に走ったと見ることもできます。
先週の記事で「LMの-65,429枚というショートの偏りが一気に巻き戻されるリスク」を指摘しましたが、実際にその動きが始まった可能性があります。
📌ポイント:AMが52週最安値-6,250枚と円売りスタンスを強化する一方、LMは+10,577枚の買い戻しで反対方向への動き。このAM×LM乖離がどちらに収束するかが焦点です。AMの中長期的な見通しに沿ってLMが再びショートを積み増すのか、それともLMの利食いに追随してAMもショートカバーに動くのか。次週のCOTでの方向性を注視しましょう。
AUD(豪ドル)⭐⭐⭐ 52週最高値を再更新、「第2のCAD」にはならず
Asset Managerの豪ドルロングが43,926枚(約4,830億円)で52週最高値を再更新しました。
前週から+1,997枚(約220億円)の買い増しです。
先週「AUDが第2のCADにならないか」と懸念してましたが、結論から言えばCADのような急落は起きませんでした。(ただ値動きとしてはリスクオフの流れで直近は下落していますが)
CADは52週100%到達の翌週に-39,444枚の急落でしたが、AUDは翌週も+1,997枚とじわりと上積み。
この違いの背景には、AUDではLMもロング方向で足並みが揃っていることが挙げられます。
Leveraged Moneyは49,145枚(約5,400億円)で、前週比+3,786枚の買い増し。
AM・LMの両方がロングで一致しているのは、7通貨の中でAUDだけです。
ただし買い増しのペースは前週の+18,600枚から+1,997枚に大きく減速しています。
天井圏で買いの勢いが鈍化するのは自然な流れですが、ここから反転に転じるのか、さらに積み増すのかが次の分岐点ですね。
📌ポイント:52週100%を2週連続で維持しており、CADとは異なる推移を見せています。AM+LMの方向一致が強さの源泉ですが、買いペースの急減速(+18,600→+1,997枚)は天井圏でのエネルギー不足の兆候でもあります。来週+5,000枚以上の上積みがあればトレンド継続、マイナスに転じればCADと同様の利食い開始のサインになります。
EUR(ユーロ)⭐⭐⭐ 利食いの嵐が91%減速、底打ちの兆しか
Asset Managerのユーロロングが287,940枚(約6.6兆円)で、前週から-6,598枚(約1,520億円)の減少でした。
数字だけ見ると売りが続いていますが、注目すべきは先週の-71,761枚からの91%という劇的な減速です。
2/17のピーク413,713枚から5週間で-125,773枚(約2.9兆円)が解消された計算になります。
| 日付 | Asset Manager | AM前週比 | Lev Money | LM前週比 |
|---|---|---|---|---|
| 02/17 | 413,713(ピーク) | +3,175 | 43,549 | -6,655 |
| 02/24 | 395,301 | -18,412 | 36,797 | -6,752 |
| 03/03 | 370,272 | -25,029 | 29,632 | -7,165 |
| 03/10 | 366,299 | -3,973 | 5,231 | -24,401 |
| 03/17 | 294,538 | -71,761 | -6,952 | -12,183 |
| 03/24 | 287,940 | -6,598 | -13,538 | -6,586 |
Leveraged Moneyは-13,538枚で前週比-6,586枚と、ネットショートがさらに拡大。
AMの売り減速とは対照的に、LMは引き続き売り方向で推移している点は気になるところです。
📌 ポイント:5週間の利食い(-125,773枚、約2.9兆円)の後、売りペースが91%減速したことは底打ちの兆候と見ることもできます。ただし287,940枚は52週レンジの20%であり、過去の水準から見ればまだ高いロングが残っています。LMが引き続きショートを拡大しているため、AMの売り減速がそのまま反転につながるとは限りません。280,000枚付近が新たなサポートとして機能するかどうかが来週の焦点です。
CAD(カナダドル)⭐⭐ 利食い第2波もペースは大幅鈍化
Asset Managerが26,129枚(約3,010億円)で、前週から-3,939枚(約450億円)の減少です。
先週の-39,444枚という急落と比べると、今週の-3,939枚は90%の減速。
52週最高値の69,512枚からは2週で-43,383枚(約5,000億円)の売りが出たことになりますが、ペースは一気に落ち着きました。
52週レンジの77%に位置しており、まだ中〜高位を維持しています。
Leveraged Moneyは-31,700枚で前週比+6,152枚を買い戻し、先週の-37,852枚からショートを縮小しています。
AMの売りとLMの買い戻しが逆方向に動いている構図はJPYと似ていますね。
📌 ポイント:利食い第2波は-3,939枚と大幅に減速し、パニック的な売りは一巡した印象です。52週レンジの77%にはまだ位置しているため、追加の利食い余地はあります。ただしLMの買い戻し(+6,152枚)が始まっており、売り一辺倒の展開にはなりにくいと見ています。中東情勢が引き続き鍵ですね。
GBP(ポンド)⭐ ショートカバー急減速、一旦様子見か
Asset Managerが-94,463枚(約1.3兆円)で、前週から+1,495枚(約200億円)の微増にとどまりました。
先週の+24,545枚からは94%の急減速です。
52週最安値-125,547枚からの反発は3週で+31,084枚に達しましたが、今週はほぼ横ばいで足踏み。
Leveraged Moneyは+15,716枚で前週比+3,948枚。
先週は-8,334枚の売りでしたが、今週は買い方向に転換しています。
AMの勢いが止まった一方でLMが買いに回ったのは、短期的な押し目と見た投機筋がポジションを取りに来た可能性がありますね。
📌 ポイント:-94,463枚は依然として大きなショートですが、52週最安値からは約31,000枚改善。ただし今週の+1,495枚はほぼ横ばいで、ショートカバーの一巡を示唆してます。ここから-94,000枚付近で横ばいが続けば新たなレンジ形成、さらに買い戻しが加速すれば-80,000枚台に向けた回復が期待できます。
CHF(スイスフラン)⭐⭐ 先週の大幅ショートカバーから一転、再び売り方向
Asset Managerのフランショートが-36,996枚(約9,290億円)で、前週から-2,349枚(約590億円)のショート拡大です。
先週+19,716枚の大幅ショートカバーが注目でしたが、今週はその一部を戻す形になっています。
52週レンジの56%に位置しており、先週の63%付近から少し低下しました。
Leveraged Moneyは+235枚で前週比-278枚。
ほぼフラットのままで方向感がありません。
📌 ポイント:先週の+19,716枚は一時的なショートカバーだった可能性が高く、今週-2,349枚と早くも売り方向に戻っています。ただし-36,996枚は2週前の-54,363枚からは大幅に改善しており、ショートの極端な偏りは解消された状態です。イラン情勢が長期化すればフラン逃避買いの支援材料になりますが、SNBのフラン売り介入もショートの下支え要因として意識されます。
DXY(ドルインデックス)⭐⭐ 5週連続の買い増しで52週最高値を更新
Asset Managerが12,403枚で52週最高値を5週連続で更新しています。
ただし買い増しペースは+4,538→+6,167→+3,601→+1,646枚と、ピークは3/10週の+6,167枚で、今週は明確に鈍化しています。
Leveraged Moneyは-6,921枚で前週比-1,306枚。
LMはドルに対してショート方向に傾いており、AMとは反対のスタンスです。
📌 ポイント:52週レンジの100%に5週間滞在しており、AMのドルブル姿勢は堅固です。ただし買い増しペースの鈍化(+6,167→+1,646枚)は、追加買いの余力が減りつつある兆候です。LMがショート方向にいるため、ここからの展開はAMの買い継続力次第。ペースがゼロに近づけば天井圏のサインになります。
💡 今週の注目テーマ
全体的にCOTレポートの分析を通じて、FX侍が今週注目するテーマがこちらです。
1. 円:AM×LM乖離
今週のCOTで最も興味深かったのは、円のAMとLMが完全に反対方向に動いた点です。
AMが-5,811枚のショート拡大で52週最安値を更新する一方、LMは+10,577枚で5週ぶりの買い戻し。
中長期の機関投資家が「円安はまだ続く」と見ている一方で、短期筋は「ここまで売った分を一旦利食い」に動いた構図です。
過去のCOTを振り返ると、こうしたAM×LM乖離は数週間以内にどちらかの方向に収束する傾向があります。
AMの方向が正しければLMが再びショートを積み増し、LMの方向が正しければAMの売りが止まってショートカバーが始まることになります。
来週のCOTでどちらが優勢になるかが、円の中期的な方向性を占う上で非常に重要ですね。
2. 嵐の後の静けさ:大幅調整は一巡したのか
先週のCOTはEUR -71,761枚、CAD -39,444枚、CHF +19,716枚、GBP +24,545枚と、まさに嵐のようなポジション調整でしたが、今週はそれが一気に沈静化。
EUR -6,598枚、CAD -3,939枚、GBP +1,495枚と、変動幅は先週の10分の1以下に縮小しています。
これは中銀ウィーク前の「事前調整」が一巡し、市場が次のカタリストを待つ「消化期間」に入ったことを示唆しています。
4月に入ると新たな経済指標や地政学イベントが動き始めるため、この静けさが続くかどうかは不透明ですが、直近の大幅なポジション調整は一旦終了したと見るのが妥当でしょう。
3. 3通貨が52週の極端値:DXY・AUD(100%)とJPY(0%)
今週のCOTでは、DXYとAUDのAMが52週レンジの100%(最高値)、JPYのAMが0%(最安値)と、3通貨が同時に52週の極端な位置に。
ドル買い(DXY 100%)・豪ドル買い(AUD 100%)・円売り(JPY 0%)という組み合わせは、リスクオン的な資金フローが機関投資家レベルで進んでいることを示しています。
ただし52週の極端値は「逆張りシグナル」として機能することもあるため、3通貨が同時に極端値にいる状況は、何かのきっかけで一斉に巻き戻される「リバーサルリスク」も孕んでいます。
特にイラン情勢の急変や想定外の経済指標は、このポジションの偏りが一気に解消するトリガーになり得ますね。
最後に一言
今週のCOTは先週の嵐から一転して、全体的には小動きの週でした。
しかし小動きの中にこそ重要なシグナルが隠れています。
・JPYのAM×LM乖離
・EURの売り急減速
・DXY・AUD・JPYが52週の極端値に位置
個人的には、我が日本円のAM×LM乖離の行方が最大の注目点です。
AMの中長期的な円売りスタンスが正しいのか、それともLMの利食いが先行指標になるのか。
3通貨が同時に52週の極端値にいる今、次のカタリストが何であれ、動き出したら大きくなる可能性を意識しておきたいですね。
ま、中東情勢でトランプの出方がコロコロ変わるから、リスクを傾けにくいって事情もあるでしょうが笑
引き続き、次回のCOTも注目です。
⚠️ 注意事項
- COTレポートは火曜日時点のデータが米国東部時間の金曜午後(日本時間土曜早朝)に公開されます。公開時点で3日、実際にトレードに反映できるのは翌週月曜日になるため、実質的に約1週間の遅延がある点に注意が必要です
- ポジションデータは方向のバイアスを示すものであり、エントリータイミングの判断には価格分析との併用が必要です
- 極端なポジションは「逆張りシグナル」として機能することがありますが、トレンドが継続する限りは順張り方向が有利です
- 円換算額は記事執筆時点の為替レート(EUR/JPY: 184.22、GBP/JPY: 212.96、AUD/JPY: 109.98、CAD/JPY: 115.28、CHF/JPY: 200.95、USD/JPY: 159.70)に基づく概算値です



























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