COTレポート分析 2026年4月7日週
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COTレポート分析 2026年4月7日週

FX侍です、こんにちは。

はいはい、どーせ我がドラゴンズは先週のCOT記事から1勝しか追加されていませんよ。

( ´Д`)ナニヤッテンダヨ…

根尾くんのプロ初勝利が唯一の明るい話題ですかね。

いきなり愚痴で始まっちゃいましたが…本題へいきましょう笑

 

前回のCOTでは偽りの一服→再加速パターンがEURとCADで同時に出現しましたが、今回はその流れが加速しEUR・JPY・CADの3通貨が同時に売りに動くという結果になりました。

というわけで、今週も最新COTレポートの分析をお届けします。

COTって何?という方は、以下の解説記事をご覧くださいませ。


 

今週のCOTハイライト

最新のCOTでは、EUR・JPY・CADの3通貨が揃って大きく売り方向に動き、機関投資家のドル一強姿勢が一段と鮮明になりました

まぁ、ドルの強さの大きな要因はイラン情勢でしょうが…
(あとは売り込まれていた分の戻し)

時期的に重なっていたイベントはこんな感じ。

イラン情勢を巡るトランプ発言の二転三転
(3/31停戦期待→4/2発言2〜3週間激しく攻撃→4/6停戦交渉の延長→4/8カーグ島攻撃報道)
米3月雇用統計NFP+17.8万人と中身の弱さのギャプ
ISM非製造業の仕入れ価格が約3年半ぶり高水準
WTI原油の乱高下(100ドル割れ→117ドル台への急反発でリスクオンオフが日替わり)

イランについては日本時間4/8の朝に2週間停戦合意報道がありましたが、COTは4月7日(火)までのデータ。

なので今週特に効いてきたのは中盤までのトランプ発言の急変と原油急騰、そして米金利上昇によるドル買いの流れですね。

 

こうした状況で、特に注目すべきは以下の3点。

1. CAD:AMが-20,245枚(約2,330億円)の大幅売りで、ついに-15,897枚のネットショート転落。先週指摘した「AM+LMダブル売り」がそのまま継続し、ピークから累計約9,820億円のポジション解消
2. JPY:AMが-12,300枚(約1,540億円)の売り戻しで52週最安値-15,945枚に到達。先週の「+2,605枚の買い戻し」は単なる一時的な戻りで、円売り方向への流れが復活
3. EUR:AMが-6,367枚の売りで52週最安値258,050枚を更新。先週新たに発生したLMの買いはLMが売り方向に転じてAMに収束し、利食いはまだ続きそうな気配

推移をまとめた表がこちらです。

通貨 Asset Manager 前週比 Lev Money 前週比 注目度
DXY 13,646 -108 -8,641 +191 ⭐⭐
EUR 258,050 -6,367 882 -3,065 ⭐⭐⭐
JPY -15,945 -12,300 -51,110 -4,928 ⭐⭐⭐
GBP -99,460 +2,072 26,533 -3,399 ⭐⭐
AUD 40,747 -3,886 45,901 -6,668 ⭐⭐
CAD -15,897 -20,245 -44,144 -1,234 ⭐⭐⭐
CHF -42,090 -2,282 -97 -1,587

Asset Manager = 年金基金や保険会社などの機関投資家。中長期のトレンドを反映しやすい。
Leveraged Money = ヘッジファンドなどの投機筋。短期的な値動きへの反応が早い。

 

先週比のポジション変化のグラフがこちらです。

▼カーソルを乗せると数値が表示されます

 

🗺 ヒートマップで見る直近の流れ

直近の変化がわかりやすいヒートマップがこちらです。

ヒートマップから読み取れるポイント

🔴 赤が目立つ通貨(ポジション縮小・売り方向)
・CAD Asset Mgr:4週連続の赤、しかもそのうち3週が-20,000枚規模の連続売り。ピーク69,512枚から累計-85,409枚(約9,820億円)の大解消
・EUR Asset Mgr:6週連続の赤で、ついに52週最安値258,050枚を更新
・JPY Asset Mgr:先週の小幅な緑から一転、-12,300枚の濃い赤に逆戻りし52週最安値圏へ
・EUR Lev Money:先週+17,485枚の鮮明な緑だったが、今週-3,065枚の赤に転換しAMと方向一致
・GBP Lev Money:先週+14,216枚の強い緑だったが、今週-3,399枚の赤に転換
・AUD Lev Money:4週連続の緑から一転、-6,668枚の濃い赤

🟢 緑が目立つ通貨(ポジション拡大・買い方向)
・GBP Asset Mgr:僅かながら4週ぶりの緑(+2,072枚)。-100,000枚付近で下げ止まりの兆し
・DXY Lev Money:薄い緑(+191枚)でほぼ横ばい

📌 注意すべきパターン
・先週の乖離が一気に解消:先週発生したEUR・GBPのAM×LM乖離はLM側がAMに歩み寄る形で解消
・AUD:5週連続緑だったAMとLMが揃って初の赤転換。52週最高値圏(97%)からの天井の可能性
・全体配置:EUR/JPY/CADが同時に52週最安値圏、DXY/AUDが52週最高値圏という極端な二極化が継続

 

🔍 通貨別の詳細分析

ここまで全体を俯瞰して見たので、次は各通貨のポジションを見ていきましょう。

EUR(ユーロ)⭐⭐⭐ 52週最安値更新、先週の乖離はAM側に収束

AMの現在値は258,050枚(約6兆230億円)で、前週比-6,367枚(約1,490億円)の売りです。

52週レンジの0%に到達し、先週の264,417枚で52週最低値さらに沈下、ピーク413,713枚から累計-155,663枚(約3.6兆円)の縮小となりました。

推移はこんな感じ。

日付 Asset Manager AM前週比 Lev Money LM前週比
3/17 294,538 -71,761 -6,952 -12,183
3/24 287,940 -6,598 -13,538 -6,586
3/31 264,417 -23,523 3,947 +17,485
4/7 258,050(52週最安値) -6,367 882 -3,065

先週の記事で「LMの+17,485枚という逆張り買いがどう決着するか」と書きましたが、結果はLMが-3,065枚の売りに転じ、AMの方向に収束する形で決着しました。

LMの逆張り買いはわずか1週間で剥落。

ヘッジファンドも腰を据えてユーロロングを構築する局面ではない、と判断したわけですね。

ただこの辺りは今後のECBの姿勢で流れが変わってくる可能性がありますね。

📌 ポイント:258,050枚は依然として巨大なロングで、利食い余地はまだ十分残っています。LMの反転買いが剥落した今、250,000枚割れがあれば「単なる利食い」から「方向性のある売り」への質的転換のサイン。EURUSDは1.06台前半までの調整余地が広がる一方、ECBがタカ派サプライズを出せばショートカバーで反発する両面リスクは意識しておきたいですね。

 

GBP(ポンド)⭐⭐ 4週ぶりの買い戻し、LMはAMに収束し乖離解消

AMの現在値は-99,460枚(約1兆3,325億円)で、前週比+2,072枚の買い戻しです。

52週レンジの20%と依然低水準ですが、4週ぶりにAMが緑となり-100,000枚付近での下げ止まりの兆しが出てきました。

注目はLMで先週+14,216枚と全通貨トップクラスの強い買いから今週は-3,399枚で売り方向に転換。

先週指摘したGBPのAM×LM乖離も、EURと同じくLMがAM方向に歩み寄る形で1週で解消しました。

ドル一強の流れの中でGBPのAMが買い戻しに転じたのは、イラン情勢が収束していく先行期待かもしれませんね。

📌 ポイント:-100,000枚が当面の心理的底値として機能する可能性。-95,000枚を上回れば本格的なショートカバー局面入り、逆に-105,000枚を割ればドル一強の最後の砦も陥落ということで、次週のGBPは方向性判断の試金石になりそうです。

 

JPY(円)⭐⭐⭐ AMが52週最安値、先週の買い戻しは一時的な戻りと判明

AMの現在値は-15,945枚(約1,990億円)で、前週比-12,300枚(約1,540億円)の大幅売りです。

52週レンジの0%に到達し、先週「+2,605枚の買い戻しで反転の兆し」と見た動きは単なる一時的な戻りだったと判明しました。

推移はこんな感じ。

日付 Asset Manager AM前週比 Lev Money LM前週比
3/17 -439 -3,270 -65,429 -16,210
3/24 -6,250 -5,811 -54,852 +10,577
3/31 -3,645 +2,605 -46,182 +8,670
4/7 -15,945(52週最安値) -12,300 -51,110 -4,928

LMも+10,577→+8,670と続いた買い戻しが今週-4,928枚で売り方向に再転換し、AMもLMも再び売り方向で揃ってきたという構図です。

ファンダ的には、4/2のトランプ大統領「2〜3週間激しく攻撃」発言で原油高が再加速→米金利上昇→ドル買い、という流れで円売り圧力が強まったタイミングと合ってますね。

流れとしては160円でしょうが、介入警戒ゾーン突入で巻き戻されるリスクもあるし、動きにくい状況なんでしょうね。

📌 ポイント:先週のAM買い戻しが幻と判明し、AMもLMも揃って円売り方向に復帰。中期バイアスは円安方向ですが、LMが依然-51,110枚の深いショートを抱えているため、介入や中東情勢の急変があれば大規模ショートカバーで一気に円高に振れる両面リスクあり。160円台は要警戒ゾーンです。

 

CAD(カナダドル)⭐⭐⭐ ついにAMがネットショート転落

AMの現在値は-15,897枚(約1,830億円)で、前週比-20,245枚(約2,330億円)の大幅売りです。

先週「AM+LMダブル売りが今後の流れとなるか」と書きましたが、その通り4週連続の売りで、ついにネットショートへ転落しました。

推移はこんな感じ。

日付 Asset Manager AM前週比 Lev Money LM前週比
3/10 69,512(ピーク) +7,930 -36,847 +4,212
3/17 30,068 -39,444 -37,852 -693
3/24 26,129 -3,939 -31,700 +6,152
3/31 4,348 -21,781 -42,910 -11,210
4/7 -15,897(ネットショート転落) -20,245 -44,144 -1,234

4週間でピークの+69,512枚から-15,897枚へ、実に-85,409枚(約9,820億円)が消えました。

LMも-1,234枚の追加売りで-44,144枚の深いネットショートを維持、AMとLMが売り方向に揃っています。

背景には、4/2に発表され4/6に発効したアメリカの鉄鋼・アルミ・銅への追加関税強化と、なお残る自動車分野の関税が重なり、対カナダ貿易を巡るヘッドラインリスクが改めて意識されたことがありそうです。

加えて原油価格の乱高下も重なり、カナダ経済の先行き不透明感がAMの手仕舞いを促した可能性があります。

📌 ポイント:中期的にはUSDCAD上昇方向のバイアスが濃厚。ただしLMが既に深いショート、Dealerが大幅ロングという配置はショートカバーリスクを孕むため、関税合意や原油急反落があれば急激な巻き戻しに注意が必要です。

 

AUD(豪ドル)⭐⭐ 52週最高値圏で初の本格利食い、AMとLMが揃って売り

AMの現在値は40,747枚(約4,580億円)で、前週比-3,886枚(約437億円)の売りです。
52週レンジの97%で依然高水準ですが、5週ぶりにAMとLMが揃って売り方向に転じたことが今週最大の変化。

LMも-6,668枚と大きめの利食いで45,901枚に後退。

先週の記事で「AMがマイナスに転じれば利食い開始の明確なサイン」と書きましたが、ついにAUDも52週最高値圏からの巻き戻し第1波に入った可能性が高まっています

CADは3週間で69,512→-15,897枚という崩壊があっただけに、AUDも同じ道を辿るリスクは無視できません。

📌 ポイント:ドル一強の流れの中でAUDだけ買い方向を維持するのは無理筋で、利食いペースが次週さらに加速する展開を想定。ただしイラン情勢沈静化によるリスクオン局面では粘り腰も見せうるため、40,000枚のサポート割れが確認されるまでは方向感を決めにくいですね。

 

CHF(スイスフラン)⭐ 3週連続の売りで方向感なき小動き継続

AMの現在値は-42,090枚(約1兆630億円)で、前週比-2,282枚(約576億円)の売りです。
52週レンジの41%で中立圏ですが、3週連続の赤で先週の小動きがそのまま今週も継続しています。

まぁ特に目を見張る変化はありません笑

📌 ポイント:SNB介入警戒(フラン高けん制のフラン売り)と地政学リスクのリスクオフ買いが綱引きする相場。現状はSNBに有利なCHFショート方向のバイアスですが、中東情勢の急変があれば逃避買いでCHFが急伸する両面リスクを抱えています。

 

DXY(ドルインデックス)⭐⭐ 52週最高値8週連続維持、ペース鈍化も高止まり

AMの現在値は13,646枚で、前週比-108枚とほぼ横ばいです。
52週レンジの100%を8週連続で維持、6週続いた買い増しトレンドは一旦休止ですが、高水準で踏みとどまっている事実がドル一強を裏付けています。

先週「AMの買いペースが+1,000枚台に落ち着き追加余力が限られてきた」と指摘しましたが、今週はさらに微減でほぼ天井を意識した動きですね。

LMは-8,641枚で前週比+191枚と微々たる買い戻し。

DXY先物そのものの建玉は薄く、実質的なドル強気の主戦場はEUR/JPY/CADのドルストレートで動いている構図です。

📌 ポイント:AMが52週最高値で高止まりしている間はドル一強トレンドは継続の前提で見るのが自然。ただしAMの買いペースは明確に鈍化しており、何かのきっかけでAMの利食いが始まれば、LMの-8,641枚ショートカバーと合わさって値動きが加速する可能性は意識しておきたいですね。

 

💡 今週の注目テーマ

全体的にCOTレポートの分析を通じて、FX侍が今週注目するテーマがこちらです。

1. LM逆張り買いの総崩れ:EUR・GBP・JPYで一斉に解消

先週のCOTで注目だったAM×LM乖離(EURとGBP)と、その前週から持ち越されたJPYの動きが、今週全てLM側の方向転換でAM側に収束しました。

EUR LM: +17,485 → -3,065
GBP LM: +14,216 → -3,399
JPY LM: +8,670 → -4,928

3通貨同時のLM転換は、ヘッジファンド勢がドル一強の流れに乗ったことを示唆しています。

腰の据わらなさが、現在の相場(というかトランプ)が定まらないことを表している印象ですね。

2. CADの崩壊がAUDにも…?

CADは3週間で69,512→-15,897枚と+85,409枚(約9,820億円)のポジションが消失する崩壊を演じました。

そして今週、AUDがついに5週ぶりにAMとLMが揃って売り転換。
先週まで「最後の買いホールドアウト」だったAUDが折れたことで、ドル一強の流れを強固にしています。

40,000枚のサポート割れが見えれば、CADと同じ崩壊シナリオの可能性が高くなるかもです。

3. ドル買いの主戦場はドルストレート

DXYのAM自体は+1,000枚台→-108枚とペース鈍化が続いていますが、その裏でEUR/JPY/CADが大きく売られ続けています。

これは大口マネーがDXY先物を直接買うのではなく、個別通貨で売り圧力を出した結果としてドル高になっているという構図です。

DXYだけ見ているとドル買いの勢いを過小評価しかねないので、ドルストレートの動きとセットで判断する必要がありますね。

 

最後に一言

先週、偽りの一服→再加速パターンがEUR・CADで同時に出現と書きましたが、今週はそれがJPYにも拡大。
しかもLMの逆張り買いまで全て剥落するという、機関投資家の意思統一が一気に進んだ週となりました。

EUR・JPY・CADの3通貨が同時に52週最安値圏で売り継続、AUDも天井打ちの兆し、そしてDXYは8週連続で高値維持…

これだけ綺麗に「ドル一強」の流れが揃うのは珍しく、2026年第1四半期の総括として機関投資家が出した答えは「とにかくドル」だったということになりそうです。

ただしポジションがこれだけ一方向に偏ると、必ずどこかで反対方向の巻き戻しリスクが生まれます。

特にLMの深いショート(JPY -51,110枚、CAD -44,144枚)とDealerの大幅ロングの組み合わせは、短期的なショートカバー爆弾としての可能性も秘めています。

今の相場はイラン情勢が鍵を握っており、4/8の2週間停戦合意、そしてこの週末にはパキスタンでアメリカとイランによる停戦交渉が行われています。

相変わらずの週末リスクの結末がどうなるのか?
それによって次回のCOTの動きにも変化があるかもしれませんね。

 

⚠️ 注意事項

  • COTレポートは火曜日時点のデータが米国東部時間の金曜午後(日本時間土曜早朝)に公開されます。公開時点で3日、実際にトレードに反映できるのは翌週月曜日になるため、実質的に約1週間の遅延がある点に注意が必要です
  • ポジションデータは方向のバイアスを示すものであり、エントリータイミングの判断には価格分析との併用が必要です
  • 極端なポジションは「逆張りシグナル」として機能することがありますが、トレンドが継続する限りは順張り方向が有利です
  • 円換算額は記事執筆時点の為替レート(EUR/JPY: 186.74、GBP/JPY: 214.41、AUD/JPY: 112.47、CAD/JPY: 115.04、CHF/JPY: 201.97、USD/JPY: 159.24)に基づく概算値です
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