COTレポート分析 2026年2月24日週
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COTレポート分析 2026年2月24日週

FX侍です、こんにちは。

いつかやろうと思ってた企画をスタートします笑

COTレポートの分析ですね。

は?COTってなんぞ?
という方向けに解説記事も後日公開しますのでご安心ください(・∀・)

イメージ的にはIMMポジションのようなものです。(厳密には違いますが)

ちょーざっくり言えば…
大口のポジション動向がわかるのがCOTです。

まだ初回なのでとりあえず進めます笑

 

今週のCOTハイライト

最新の2月24日付COTレポートでは、主要通貨の方向感に明確な変化の兆しが読み取れます。

時期的に重なっていたイベントはこんな感じ。

・20日(金)トランプ関税への最高裁判決
・燻り続けていたイランの地政学リスク
(展開戦力的に軍事行動は確実視されていたレベル)

こうした状況で、特に注目すべきは以下の3点。

  1. EUR:Asset Managerがついに利食いを開始か?52週レンジの91%という高水準から、1週間で-18,412枚(約4,200億円)の大幅縮小。
  2. AUD:Asset Managerロングが52週最高値に到達。4週連続の買い増しでネットロングに転換。
  3. GBP:Asset Managerの売りが加速。4週連続で売り増し、52週レンジの下位9%まで到達。

 

推移をまとめた表がこちらです。

通貨 Asset Manager 前週比 Lev Money 前週比 注目度
DXY -3,549 +580 +850 -1,042
EUR +395,301 -18,412 +36,797 -6,752 ⭐⭐⭐
JPY +30,972 -9,574 -26,317 +3,004 ⭐⭐
GBP -110,158 -16,615 +40,151 -2,215 ⭐⭐⭐
AUD +10,577 +8,816 +64,653 -5,607 ⭐⭐⭐
CAD +63,126 -5,438 -34,101 +7,933 ⭐⭐
CHF -55,151 -1,280 +3,863 +1,408

Asset Manager = 年金基金や保険会社などの機関投資家。中長期のトレンドを反映しやすい。
Leveraged Money = ヘッジファンドなどの投機筋。短期的な値動きへの反応が早い。

 

先週比のポジション変化のグラフがこちらです。
▼カーソルを乗せると数値が表示されます

 

ヒートマップで見る直近の流れ

直近の変化がわかりやすいヒートマップがこちらです。

🔴 赤が目立つ通貨(ポジション縮小・売り方向)
・EUR Asset Mgr:2月前半は緑(買い増し)が続いていましたが、2/24週に突然の深い赤に転換。利食い開始のシグナルの可能性が考えられます。
・GBP Asset Mgr:3週連続で強い赤が続いています。売りの加速が鮮明です。
・JPY Asset Mgr:緑と赤が交互に出ており、方向感が定まっていない状態です。

🟢 緑が目立つ通貨(ポジション拡大・買い方向)
・AUD Asset Mgr:4週連続で鮮明な緑。特に2/17週の+15,676枚(約1,730億円)は全通貨・全カテゴリの中でも突出した変化量です。
・CAD Asset Mgr:2月前半は強い緑が連続していましたが、2/24週に赤に転換。ロング拡大の勢いが一服しました。
・JPY Lev Money:4週連続の緑で、ショートカバー(売りポジションの縮小)が進行中と見れます。

📌 注意すべきパターン
・GBPではAsset Mgrが赤(売り)、Dealerが緑(買い)と対照的な色になっています。Dealerはマーケットメーカーとして市場全体の取引の反対側に立つ存在であり、大口の売り注文が集中している状況を反映しています。この対照的なパターンは、市場のポジションが一方向に偏っていることを示しています。
・EURのDealerも2/24週に強い緑。Asset Mgrの利食いに対するカバー買いと見られる動き。

 

🔍 通貨別の詳細分析

ここまで全体を俯瞰して見たので、次は各通貨のポジションを見ていきましょう。

EUR(ユーロ)⭐⭐⭐ Asset Managerが高水準から利益確定へ

Asset Managerのユーロロングは395,301枚(約9兆円)で、依然として巨大なポジションですが、前週から-18,412枚(約4,200億円)と今年最大の減少を記録。

52週レンジの91%にいることから、まだ高水準ではあるものの、2月10日の410,538枚をピークにロング縮小のトレンドが始まった可能性があります。

Leveraged Moneyも-6,752枚(約1,500億円)と連動して減少。
Dealerは+25,165枚(約5,700億円)とカバーに回っています。

📌 ポイント:機関投資家がユーロロングの巻き戻しを始めた初期段階と見ることができます。ただし、395,301枚のロングは依然として大きく、本格的な売り転換にはまだ距離があります。EURUSD下落のリスクには注意が必要です。

 

GBP(ポンド)⭐⭐⭐ 売りの勢いが止まらない

Asset Managerのポンドショートが4週連続で拡大し、-110,158枚(約1.4兆円)に達しました。
52週レンジの下位9%という極端な水準です。

日付 Asset Manager
02/03 -66,688
02/10 -78,601
02/17 -93,543
02/24 -110,158

わずか3週間で-43,470枚(約5,700億円)の売り増しです。
Dealerは+23,433枚(約3,100億円)と積極的にカバーしており、市場が売りに傾いている状況です。


📌 ポイント:ここまで一方的な売り越しは、逆張りのシグナルとして意識されやすい水準です。ただし、ファンダメンタルズ要因(英経済指標、BOE政策)が売り継続を正当化している間は、この偏りが解消される兆しは見えません。

 

AUD(豪ドル)⭐⭐⭐ Asset Managerが劇的な転換

豪ドルは、COTデータ上で最も劇的な変化を見せている通貨です。

Asset Managerのポジションは4週前の-18,802枚(ショート)から+10,577枚(約1,170億円のロング)に転換し、52週最高値を更新しています。

特に2/17週の+15,676枚(約1,730億円)、2/24週の+8,816枚(約970億円)と、2週連続で大幅な買い増しが続いています。

一方でLeveraged Moneyは+64,653枚(約7,100億円)と高水準ですが、前週比-5,607枚と微減しています。
機関投資家と投機筋の方向感が一致していることは、トレンドの信頼性を高める要素です。


📌 ポイント:Asset Manager・Leveraged Money共にAUDロング。中長期的にAUDUSD上昇方向のバイアスが示唆されています。ただし、Leveraged Moneyが52週高水準にあるため、短期的な調整リスクには注意してください。

なお、豪ドルが強い理由は以下で解説しているので参考にどうぞ。

 

JPY(円)⭐⭐ Asset Managerの円ロング縮小が進行

Asset Managerの円ロングは+30,972枚(約3,900億円)と、前週の40,546枚から-9,574枚(約1,200億円)の減少し、52週レンジの12%と低い水準にあります。

これは2025年に127,275枚まで積み上がっていた円ロング(=ドル円ショート)が大幅に巻き戻されたことを意味します。

Leveraged Moneyのショートカバーも4週連続で確認できます。特に2/17週は+24,546枚(約3,100億円)と大幅な買い戻しがありました。


📌 ポイント:機関投資家の円ロングがここまで縮小したのは、円安方向の圧力が続く可能性も考えられますが、日銀の利上げ観測再燃で急速にポジションが再構築されるシナリオもあり得ますね。ただ個人的にはポジション縮小傾向という印象です。

 

CAD(カナダドル)⭐⭐ ロング拡大が一服

Asset ManagerのCADロングは+63,126枚(約7,300億円)で、52週レンジの97%とほぼ最高水準です。

ただ2月前半の3週は積極的なロング拡大でしたが、2/24週は勢いが一服しています。

Leveraged Moneyは-34,101枚のショートですが、4週連続で縮小中です(前週比+7,933枚、約910億円)。


📌 ポイント:Asset ManagerとLeveraged Moneyが逆方向のポジションを持っているのが特徴的です。Asset ManagerのCADロングが52週レンジの97%と極端な水準にある一方、Leveraged Moneyもショートが偏っています。どちらが先に巻き戻すかでCADの方向が変わるため、AM側の利食いが入ればCAD安、LM側のショートカバーが入ればCAD高と、両方向のリスクを意識しておく必要があります。

 

CHF(スイスフラン)⭐⭐ 52週最低水準に接近する極端なショート

Asset Managerのフランショートは-55,151枚(約1.1兆円)で、52週レンジのわずか2%という過去1年で最も極端な水準に達しています。

3週連続で売り増しが続いており、直近の変化量は-1,280枚(約260億円)と大きくはないものの、じわじわと売り圧力が継続しています。

日付 Asset Manager
02/03 -51,272
02/10 -52,570
02/17 -53,871
02/24 -55,151

一方でLeveraged Moneyは+3,863枚と小幅ロングに転じ、前週比+1,408枚と直近2週連続で買い越し。
Dealerも+49,619枚(前週比+1,759枚)と買い方向です。
Asset Managerだけが突出して売りを続けている構図です。


📌 ポイント:Asset Managerのショートが52週レンジの2%という水準は、ポジションの巻き戻しがいつ起きてもおかしくない領域です。地政学的なリスクオフ局面では安全資産としてのCHFへの逃避買いが発生しやすく、ショートカバーが加速する可能性も。なお現状のSNBの介入は過度なフラン高に対するフラン売り介入となるため、現在のショートポジションにとってはむしろ支援材料です。ただしリスクオフでフラン高が進む展開では、極端に偏ったポジションが一斉に巻き戻されるリスクに注意が必要です。

 

DXY(ドルインデックス)⭐ 方向感に乏しい中立圏

Asset Manager -3,549枚と小幅ショート。前週比+580枚の微増で、52週レンジの33%と中立的な水準です。

今週は特段のポジション変動はなく、方向感が定まっていない状態が続いています。


💡 今週の注目テーマ

全体的にCOTレポートの分析を通じて、FX侍が今週注目するテーマがこちらです。
(※すでに今週はイラン問題で相場が動いてますが、それを抜きにして書いてます)

1. EURとGBPの下落は続く?

EURはAsset Managerの利確開始疑惑、GBPはAMのショート拡大。この方向性で下落が続くのか注目です。

2. AUDの転換は本物か?

Asset Managerの4週連続買い増しは、単なるショートカバーではなくネットロング転換まで進んでいます。Leveraged Moneyも同方向です。資源価格やRBAの政策スタンスと合わせて、AUDのロング構築に優位性がある期間に入った可能性が考えられます。

3. CHFの極端なショート

Asset Managerのフランショートが52週レンジの2%という水準は、過去1年で最も偏ったポジションです。リスクオフ局面でのフラン逃避買いが発生すれば、ショートカバーによる急速な巻き戻しが起こりやすいため、CHFロングの利食いポイントを意識しておくのが良いでしょう。

 

⚠️ 注意事項

  • COTレポートは火曜日時点のデータが米国東部時間の金曜午後(日本時間土曜早朝)に公開されます。遅延がある点に注意が必要です
  • ポジションデータは方向のバイアスを示すものであり、エントリータイミングの判断には価格分析との併用が必要です
  • 極端なポジションは「逆張りシグナル」として機能することがありますが、トレンドが継続する限りは順張り方向が有利です
  • 円換算額は記事執筆時点の為替レート(EUR/JPY: 182.67、GBP/JPY: 210.03、AUD/JPY: 110.44、CAD/JPY: 115.09、CHF/JPY: 201.45)に基づく概算値です

データ出典: CFTC Traders in Financial Futures Report(2026年2月24日付)

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