FX侍です、こんにちわ。
今日はFX初心者が特に迷いがちな「通貨ペア」について解説。
将来的には複数通貨ペアを監視する必要もありますが、初心者は下記の2つだけに絞りましょう。
・米ドル/円(USD/JPY)
・ユーロ/米ドル(EUR/USD)
この2つで十分です。
というか、この2つでさえ満足にチャート分析できないのに、他の通貨を監視しても混乱して負けるだけです。
安易な基準でエントリー → 予測不能な動きにイライラ → 適当にロスカット
こうやって昔のFX侍のように資金を減らしていくのは目に見えてますんで。
FX初心者が米ドル/円とユーロ/米ドルに絞るべき4つの理由
FX初心者がドル円・ユーロドルに監視通貨ペアを絞るのには、合理的な理由があるので4つほど紹介します。
通貨ペアはもっと監視した方がいいじゃないの…
という気持ちをグッと堪えてまずは見て下さいw
理由1.取引量が多い
【米ドル/円】と【ユーロ/米ドル】の2つで、世界中の取引量の約4割を占めています。
国際決済銀行(BIS)が直近で発表した2019年の「通貨ペア別取引量」は以下の通りです。
▼一番右の%部分が取引シェアを示しています
出典:Foreign exchange turnover in April 2019
取引量が多いメリットは、チャートが荒らされにくい(=チャート通りに動きやすい)事です。
『取引量=取引金額』です。
仮に1日の取引金額が100億円の通貨ペアに、投機筋が50億円(1日の取引金額の半分)を投入したら?
窓を開けたり、大きなヒゲを作ってロスカット刈りをしたりと、チャートを意図的に動かせます。
ちなみに米ドル/円の1日の取引金額は約90兆円規模です。
小物の投機筋がおいそれとチャートを動かせないのはイメージできますよね。
取引量が多ければ、少ない資金で意図的に動かせないので、ある程度の公平性が担保されます。
(※取引量の多い通貨ペアでは大口がチャートを作っていますが、その話はまたどこかで)
理由2.流れに沿ったトレードがしやすい
監視通貨ペアが増えると、チャートが表示するエリアが狭くなってしまいます。
チャートを局所的に見ているトレーダーの多くが負けている事実を知りましょう。
▼ドル円とユーロドルのチャート分析の一例(クリックで拡大します)
画面左上:米ドル/円の1時間足
画面右上:米ドル/円の5分足
画面左下:ユーロ/米ドル1時間足
画面右下:ユーロ/米ドルの5分足
このように表示させれば、全体の流れを把握しながら短い足でトレードができます。(あくまで表示画面は一例なので、自分の見やすい表示でOKです)
重要なのは、大きな時間足の流れを理解したトレードをする事です。
短い足だけを見ていると目先の動きに惑わされるので、大局を把握する必要があります。
・上げ基調なのか下げ基調なのか?
・どの辺に抵抗があるのか?
最低限、この辺りは大きな流れの中で確認した上で、短い足でエントリーポイントを探る。
要するに、それが環境認識をしてトレードプランを立てるという事です。
詳細は下記の記事で解説しているので、ぜひ参考にして下さい。
↑ これを実践していれば、トンチンカンなトレードで負ける確率を下げられます。
理由3.昼でも夜でもトレードしやすいボラがある
FXは24時間いつでもトレードできるのが株とは違う魅力ですが、時間によって活発に取引される通貨ペアは変わります。
米ドル/円:8時~15時の昼間の取引が多い、夕方以降でも比較的動きがある
ユーロ/米ドル:夏時間の16時~(冬時間は17時~)の夕方以降の取引が多い
【米ドル/円】と【ユーロ/米ドル】を監視していれば、常に片方の通過ペアが活発に取引されています。
取引が活発だと値動き(=ボラティリティ)も期待できます。
ボラがある:負けた後でも取り戻せるチャンスが多い
ボラが無い:損切りも利確もできず時間だけが過ぎる、取り戻すチャンスが無い
ボラの有る無しは、非常に重要なポイントです。
理由4.スプレッドが狭い
特に取引量の多い【米ドル/円】と【ユーロ/米ドル】は、どの口座でもスプレッドが狭いです。
国内よりスプレッドが広い海外口座でも、平均1~1.5pips程度です。
スプレッドは取引手数料と同義語なので、手数料が少なければ負け辛さにも繋がります。
2つの通貨ペアだけでも十分に稼げる
2つに絞ったらチャンスが減るのでは?と私も最初は思っていましたが、初心者が感じたチャンスって意外とチャンスじゃない事も多いんですよ(笑)
で、勝手にチャンスと思ってエントリーしても、実際はチャンスでも何でもないから結局ロスカット。
はい、このパターンよくやりました。
チャンスを精査できる能力がなければ、闇雲に監視通貨ペアを増やすのは毒になります。
それに、FXだけで生活するプロの中には、ドル円だけしかやらない!という人もいます。
監視する通貨ペアの多さとFXでの収入はイコールではありません。
まずは【米ドル/円】と【ユーロ/米ドル】に絞って、自分なりに分析して負けないトレードを学ぶ。
他に浮気をするのはそれからでも全然遅くありませんよ。
チャート分析スキルが不足しているのであれば、下記の「少し先の値動きをカンニングできるテンプレート」をお勧めします。
当然ですが、ドル円もユーロドルも通用します。
この記事へのコメントはありません。