COTレポート分析 2026年7月14日週
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COTレポート分析 2026年7月14日週

FX侍です、こんにちは。

いよいよW杯も終わりに近づいてきましたね。

にわかファンなので大して見てませんが、終わるとなるとちょっと寂しいものです(*´ω`*)

めちゃめちゃ自分勝手ですね笑

 

さて本題へ。

今週のCOTはEURとGBPで真逆の動きが出て、CADは「おいおい、大丈夫?」という動きがあり、なかなか面白いです。

今週は基準日の火曜が、ちょうど6月米CPI+ウォーシュ議長の議会証言と丸かぶり。

集計ギリギリで材料が飛び込んでくる、なかなかスリリングな週でもありました。

では今週のCOTレポートの分析へ参りましょう。

 

COTって何?という方は、以下の解説記事をご覧くださいませ。

 

今週のCOTハイライト

今回のCOTは7月14日(火)時点のデータ。

ドル全面高が続く中で、EURのAMが52週最安値を更新する一方、GBPのAMは2週連続の大幅買い戻しと、欧州通貨の明暗がくっきり分かれました。

COT集計期間内で重なっていた材料はこんな感じ。

・7/1 USMCA見直しの3カ国会合、米が協定延長に未同意で難航
・7/12 米軍がイラン軍事施設を攻撃、イランはホルムズ海峡閉鎖を宣言
・7/14 米6月CPIが+3.5%(予想+3.8%)と予想下振れて一時ドル売りが進む
・7/14 ウォーシュFRB議長が議会証言でタカ派姿勢を示し、イラン追加攻撃報道と重なってドル買い戻し
・7/22-23のECB・7/28-29のFOMCを控え、会合前の持ち高調整も
・7/15 BOCは2.25%で据え置き(※)
・7/16の米6月PPIは予想下振れ(※)
(※は今回のCOT集計後の出来事です)

弱い物価指標よりも金利と地政学が優先された、ドルの底堅さが目立つ週でしたね。

特に注目すべき3点

今週、特に大きく動いたのは以下の3通貨です。

1. EUR(ユーロ):AMの買い越しが52週最安値まで沈み、LMも同時に最安値更新。
2. GBP(ポンド):AMが2週連続の大幅買い戻しで、記録的ショートからの巻き戻し。
3. CAD(カナダドル):LMが前週比-6,814枚で52週最安値更新、短期勢のCAD売りが加速。

推移をまとめた表がこちらです。

通貨 Asset Manager 前週比 Lev Money 前週比 注目度
EUR 247,316 -6,602 -53,691 -8,230 ⭐⭐⭐
GBP -131,404 +11,853 28,541 +10,562 ⭐⭐⭐
JPY -53,817 -5,164 -90,461 -378 ⭐⭐
CAD -106,487 +1,856 -92,771 -6,814 ⭐⭐⭐
AUD -40,569 -3,266 27,222 -2,461
CHF -41,589 +1,719 -9,500 -2,282
DXY 22,039 +615 -4,866 -412 ⭐⭐

Asset Manager = 年金基金や保険会社などの機関投資家。中長期のトレンドを反映しやすい。
Leveraged Money = ヘッジファンドなどの投機筋。短期的な値動きへの反応が早い。

 

先週比のポジション変化のグラフがこちらです。

▼カーソルを乗せると数値が表示されます

 

🗺 ヒートマップで見る直近の流れ

直近の変化がわかりやすいヒートマップがこちらです。

ヒートマップから読み取れるポイント

🔴 赤が目立つ通貨(ポジション縮小・売り方向)
・EUR Asset Mgr:前週比-6,602枚の売りで247,316枚まで残高を削り、52週レンジ0%の最安値を更新
・CAD Lev Money:前週比-6,814枚の売りで-92,771枚まで沈み、52週最安値。短期勢のCAD売りが主導
・EUR Lev Money:前週比-8,230枚の追加売りで-53,691枚と、AMと足並みを揃えて52週最安値

🟢 緑が目立つ通貨(ポジション拡大・買い方向)
・GBP Asset Mgr:前週比+11,853枚と2週連続の大幅買い戻しで、記録的ショートから一気に戻す動き
・GBP Lev Money:前週比+10,562枚でロングを+28,541枚まで積み増し、短期勢もポンド買いに傾く
・DXY Asset Mgr:前週比+615枚で22,039枚と、52週最高値を5週連続で更新

📌 注意すべきパターン
・EUR:AMとLMが揃って52週最安値。中長期勢と短期勢の売りが同じ方向に重なる珍しい形
・CAD:AMはほぼ横ばいの一方、LMだけが52週最安値。短期勢の売りが突出

 

🔍 通貨別の詳細分析

ここまで全体を俯瞰して見たので、次は各通貨のポジションを見ていきましょう。

EUR(ユーロ)⭐⭐⭐ AM・LM揃って52週最安値

AMの現在ポジションは247,316枚(約5兆7,400億円)の買い越し。

前週比-6,602枚(約1,530億円)の売りで、買い越しをさらに削りました。

52週レンジは0%と、ついに最安値まで沈んでいます。

日付 Asset Manager AM前週比 Lev Money LM前週比
6/9 281,556 -17,388
6/16 270,344 -11,212 -8,926 +8,462
6/23 254,730 -15,614 -15,410 -6,484
6/30 255,158 +428 -32,644 -17,234
7/7 253,918 -1,240 -45,461 -12,817
7/14 247,316(52週最安値) -6,602 -53,691(52週最安値) -8,230

一方でLMは前週比-8,230枚(約1,910億円)の追加売りで、-53,691枚まで到達し、こちらも52週最安値です。

AMとLMが同時に最安値を更新するのは、この1年でも見られなかった売りの偏りです。

背景にあるのはドル全面高の裏返しで、ユーロドルは1.14まで水準を切り下げています。

ECBは6月に25bp利上げを済ませていますが、来週7/22-23の会合は据え置き観測が中心で、金利差の面ではドル優位が意識されやすい地合いです。

ユーロ側に上向きの材料が乏しい中でAMもLMもポジションを軽くしている印象。

ただ1.14付近はサポートになっており、割り込んでも戻ってくるという状況が続いてますね。

📌 ポイント:EURはAMが247,316枚まで買い越しを削り、LMとそろって52週最安値を更新しました。中長期・短期の両方が売り方向に揃うのは、それだけ巻き戻しの反動も溜まりやすい形です。24万枚を割り込めば20万枚台前半までの追加売りが視野に入り、逆に26万枚を回復すれば一度売り疲れのサインと見れます。当面はドル金利の高止まりが続くか、ユーロドルが1.14近辺で下げ止まれるかが分岐点ですね。

 

GBP(ポンド)⭐⭐⭐ 記録的ショートからの巻き戻し

AMの現在ポジションは-131,404枚(約1兆8,000億円)の売り越し。

前週比+11,853枚(約1,620億円)の大幅買い戻しで、2週連続の巻き戻しとなりました。

52週レンジは22%まで回復しています。

日付 Asset Manager AM前週比 Lev Money LM前週比
6/9 -109,656 22,312
6/16 -113,468 -3,812 16,836 -5,476
6/23 -149,424 -35,956 7,567 -9,269
6/30 -156,307(52週最安値) -6,883 16,273 +8,706
7/7 -143,257 +13,050 17,979 +1,706
7/14 -131,404 +11,853 28,541 +10,562

一方でLMは前週比+10,562枚(約1,440億円)の大幅買い戻しで、+28,541枚までロングを積み増しました。

6/30に-156,307枚の記録的ショートを付けたところから、2週で約2.5万枚を戻した計算です。

表面的には溜まっていたポンドショートの踏み上げで、ユーロポンドの0.8600下抜け(ユーロ安・ポンド高)も後押しした形ですが、イギリス政局と絡めてみるのが妥当なところでしょうね。

 

先週の記事でも、バーナム氏の早期首相就任観測で英政治の不透明感がひとまず和らいだ、と触れました。

そのバーナム氏は7/17に労働党党首へ選出され、7/20には新政権が発足する見通しです。

焦点となる次期財務相には、財政運営に慎重とされるマフムード現内相が有力と報じられ、この人事観測を受けてギルト買い・ポンド買いも入りました。

こうした政治の動きを踏まえると、7/7から続くポンドの買い戻しには、記録的に積み上がったショートの解消だけでなく、新政権の財政運営が極端な方向には傾かないとの期待を先に織り込んだ動きも含まれていた可能性があります。

ただ実際の組閣は7/20の正式発表待ちです。

公共投資や地方分権を掲げるバーナム氏が、どのような財源を示すのかはまだ見えていません。

人事や財政方針への失望が出れば、「トラスショック」の再来を警戒するギルト売り・ポンド売りが強まる余地は残ります。

📌 ポイント:AMが+11,853枚の大幅買い戻しで、-13万枚台まで売り越しを縮めました。LMも+28,541枚まで積み増しており、記録的ショートの反動が2週続いている形です。-12万枚を回復すれば巻き戻しがさらに進みやすく、逆に再び-15万枚を割り込めば記録的ショートへの復帰シグナルとなります。当面はこの買い戻しが続くか、7/20の組閣で新政権の財務相人事が財政不安の火種に変わるかが分岐点ですね。

 

JPY(円)⭐⭐ 急反発が一服、ショートは依然厚い

AMの現在ポジションは-53,817枚(約6,730億円)の売り越し。

前週比-5,164枚(約650億円)の売りで、前週の急反発が一服しました。

52週レンジは17%です。

日付 Asset Manager AM前週比 Lev Money LM前週比
6/9 -78,076 -99,844
6/16 -81,651 -3,575 -96,772 +3,072
6/23 -78,364 +3,287 -97,092 -320
6/30 -68,693 +9,671 -115,400(52週最安値) -18,308
7/7 -48,653 +20,040 -90,083 +25,317
7/14 -53,817 -5,164 -90,461 -378

一方でLMは前週比-378枚(約50億円)のほぼ横ばいで、-90,461枚と厚いショートを維持しています。

前週AMが+20,040枚の急激な買い戻しでショートを一気に縮めたばかりで、今週はその反動でわずかに売り直された形です。

 

現状ドル円は162円台で高止まりし、円は主要通貨に対して全面安の地合いが続いています。

160円を超える水準は介入警戒ラインとして意識されやすいゾーンですが、最近は口先介入の効果も限定的に…

今週のCOTを見る限り持ち高の大きな調整には至っていません。

CORのポジション増減は、160円台での持ち高の出し入れが続いているサインと見た方が自然です。

そんな中で韓国との協調介入を匂わせたり、政府の骨太方針の見直しを匂わせたり、GPIFの国内回帰を匂わせたり…と、意外と水面下ではさまざまな材料は出ています笑

大きな円安トレンドの転換には至っていませんが、日々のドル円の動きについては下記で解説してます。

→FX侍の別館note(新規タブで開きます)

ドル円をトレードされる方はぜひ参考にしてください(・∀・)

📌 ポイント:JPYはAMが-5,164枚の小幅売りで、前週の急反発が一服しました。ただしLMは-9万枚のショートを維持しており、円売りの厚みはまだしっかり残っています。AMが-3万枚を回復してくれば巻き戻し本格化のサインになり、逆に-7万枚を割り込めば再び円売り加速の警戒ラインです。当面はドル円160円台後半での介入警戒と、米金利の高止まり観測のどちらが強く意識されるかが分岐点ですね。

 

CAD(カナダドル)⭐⭐⭐ LMが52週最安値を更新

AMの現在ポジションは-106,487枚(約1兆2,300億円)の売り越し。

前週比+1,856枚(約210億円)の小幅買い戻しで、AMはほぼ横ばいです。

52週レンジは1%と、最安値圏に張り付いています。

日付 Asset Manager AM前週比 Lev Money LM前週比
6/9 -73,639 -58,623
6/16 -83,619 -9,980 -65,053 -6,430
6/23 -83,868 -249 -83,377 -18,324
6/30 -81,244 +2,624 -88,101 -4,724
7/7 -108,343(52週最安値) -27,099 -85,957 +2,144
7/14 -106,487 +1,856 -92,771(52週最安値) -6,814

一方でLMは前週比-6,814枚(約790億円)の売りで、-92,771枚まで沈み、52週最安値を更新しました。

AMが横ばいの裏で、短期勢がCADショートを一段と厚くした週です。

 

ここで面白いのは、原油がむしろCADの支援材料だった点です。

中東情勢を受けてWTIが上昇し、為替市場でもCADは底堅く推移していました。
つまり今回はCADが売られる中でLMがショートを増やしたのではなく、CAD高に逆らって売りを積み増していた形です。

LMは原油高より米加金利差やUSMCA見直しへの警戒を重く見ていた可能性がありますが、相場に逆らったショートだけにCAD高が続けば買い戻しを迫られやすくなります。

実際COT集計後にUSD/CADは下落。

弱い米CPIとPPIでFedの追加利上げ観測が後退し、米加の2年債利回り差が縮小したことに加え、WTIが上昇したことがCADを支えました。

現在はLMが52週最大のCADショートを抱えた直後にCAD高が進んでいます。

買い戻しが始まればUSD/CADの下落が加速する可能性が高い一方、USMCA協議の悪化や米金利の再上昇には注意が必要です。

📌 ポイント:CADはAMが-10.6万枚でほぼ横ばいの一方、LMが-6,814枚の売りで-9.3万枚の52週最安値を更新しました。中長期勢の売りは一服したものの、短期勢のCAD売りはむしろ強まっています。LMが-10万枚を割り込めばショート過熱がさらに進み、逆に-8万枚を回復すれば巻き戻しの起点になります。ただ現在のUSD/CADはCAD買いになっているので、来週のCOTで値動きの背景に買い戻しがあったのかが分岐点になるでしょう。

 

AUD(豪ドル)⭐ AM売り越しが緩やかに拡大

AMの現在ポジションは-40,569枚(約4,600億円)の売り越し。

前週比-3,266枚(約370億円)の売りで、売り越しをやや広げました。

52週レンジは30%です。

一方でLMは前週比-2,461枚(約280億円)の小幅売りで、+27,222枚とロングを少しずつ削っています。

ドル高と対米金利差を背景に、AMの豪ドル売りが緩やかに続いている構図です。

LMにはまだ+2.7万枚のロングが残っており、機関が先に売り、投機筋が後追いで削るという流れが変わっていません。

📌 ポイント:AUDはAMが-4万枚まで売り越しを広げ、LMもロングを+2.7万枚まで削りました。派手さはないものの、ドル高地合いで豪ドルがじわじわ売られている点は押さえておきたいところです。AMが-5万枚を割り込めば売りがもう一段進みやすく、逆に-2.5万枚を回復すれば売り疲れからの巻き戻しの展開になります。当面はドル全体の強さが続くか、リスク通貨の地合いが分岐点ですね。

 

CHF(スイスフラン)⭐ レンジ内の小動き

AMの現在ポジションは-41,589枚(約1兆450億円)の売り越し。

前週比+1,719枚(約430億円)の小幅買い戻しで、小幅に戻しました。

52週レンジは61%で、レンジ内の小動きです。

一方でLMは前週比-2,282枚(約570億円)の売りで、-9,500枚とフラン売りをやや厚くしています。

ただ今週は特段目立った動きはありませんでしたね。

📌 ポイント:CHFはAMが-4万枚近辺で小動きの一方、LMは-9,500枚とフラン売りをやや厚くしています。星1通貨らしく全体への影響は小さいですが、短期勢のフラン売りがじわり積み上がっている点は見逃せません。AMが-4.5万枚を割り込めば売り方向が強まり、逆に-3.5万枚を回復すれば一度フラン売りが緩む形になります。

 

DXY(ドルインデックス)⭐⭐ AMは52週最高値を5週連続更新

AMの現在ポジションは22,039枚の買い越し。

前週比+615枚の小幅増で、52週レンジ100%の最高値を更新しました。

AM側のドル買いは5週連続の増加で、機関投資家のドル選好が根強く続いています。

一方でLMは-4,866枚で前週比-412枚の小幅売りと、こちらはマイナス圏でくすぶったままです。

つまりドル買いを主導しているのは中長期勢で、短期勢はまだ本格的にドルロングを積み上げていない、という温度差が続いています。

今週のドルの底堅さは、6月CPIの鈍化をウォーシュFRB議長のタカ派証言とイラン情勢がカバーした形。

地政学リスクの落とし所が再び見えなくなってきた中、どこまでドル買いが続くのかが今後の注目点でしょう。

📌 ポイント:DXYはAMが22,039枚と52週最高値を5週連続で更新し、機関投資家のドル買いはまったく崩れていません。一方でLMは-4,866枚とマイナス圏に残り、AMとLMの温度差が続いています。AMが2.5万枚を上抜ければドル買い過熱の警戒ライン、逆に2万枚を割り込めばドル全面高の一服で各通貨ショートの巻き戻しが起きやすい形です。当面は中東の地政学、そして今月のFOMCに向けてポジションがどう動いていくかでしょうね。

 

💡 今週の注目テーマ

全体的にCOTレポートの分析を通じて、FX侍が今週注目するテーマがこちらです。

1. 弱い指標を上書きしたドルの強さ

今週のドル高は、指標の強さに支えられたものではありませんでした。

むしろCPIは市場予想より低く、教科書通りならドル売り。

それでもドルが底堅かったのは、ウォーシュ議長の議会証言でのタカ派スタンスと中東リスクという、指標の外側の力が影響したためです。

COT後のPPIも鈍化していたのも事実ですが、それはイラン情勢が落ち着くと思われていた6月の結果。

現在の状況を考慮すれば、再びの原油高で物価上昇していく未来が想像つきます。

短期的な利上げ観測は後退したものの、ファンダメンタルズの一枚看板ではなく、複数の材料の綱引きでドル高が保たれているのが今の相場の姿と言えるでしょう。

2. 欧州通貨の明暗:沈むEURと戻すGBP

同じ欧州通貨でも、EURとGBPで動きが真逆になったのが今週の見どころです。

・EUR:AM・LMがそろって52週最安値まで売られる
・GBP:6月末に付けた記録的ショートの反動で2週連続の大幅買い戻し

売られ切った通貨が戻し、まだ余地のある通貨が売られる、というポジションの綱引きがはっきり出ています。

ポンドの買い戻しは政局の織り込みが強いでしょうが、ユーロに関して買い戻す明確な材料が乏しいのが現状。

来週以降もこの差がさらに開くのか、それとも方向性が揃うのか注目です。

3. LMは売り増し、それでも相場はCAD高

LMはCADショートをさらに増やし、52週最安値を更新しました。

ただし為替市場ではUSD/CADが下落しており、実際にはCADが上昇しています。

原油高が追い風となる中、LMだけがCAD高に逆らって売りを積み増した形です。

今回のCOT後も、弱い米CPIとPPIを受けた米金利低下や、WTIの上昇を背景にUSD/CADは続落。

現在は、LMが過去1年で最大のCADショートを抱えた直後に、相場が反対方向へ動いています。

買い戻しが始まればCAD高が加速する可能性がある一方、USMCA協議の悪化や米金利の再上昇には警戒が必要です。

 

最後に一言

今週のCOTは、ドル高の中でも通貨ごとに大口の動きが大きく分かれた週でした。

EURは売りが積み上がる一方、GBPでは記録的なショートの買い戻しが継続。
CADはLMが52週最大までショートを増やしましたが、為替市場では反対にCAD高が進んでいます。

同じドル高局面でも、EURは売り継続、GBPは買い戻し、CADはポジションと値動きが逆方向という、かなり異なる状況です。

来週はEURとGBPの買い戻しが続くのかに加え、CAD高に逆らって積み上げられたLMのショートが、買い戻しへ転じるかが焦点になりそうです。

7/22〜23のECB、7/28〜29のFOMCを控えているため、会合前の持ち高調整も入りやすくなります。

大口の偏りがさらに広がるのか。
それとも溜まったポジションが一気に巻き戻されるのか。

次回のCOTも注目です。

 

⚠️ 注意事項

  • COTレポートは火曜日時点のデータが米国東部時間の金曜午後(日本時間土曜早朝)に公開されます。公開時点で3日、実際にトレードに反映できるのは翌週月曜日になるため、実質的に約1週間の遅延がある点に注意が必要です
  • ポジションデータは方向のバイアスを示すものであり、エントリータイミングの判断には価格分析との併用が必要です
  • 極端なポジションは「逆張りシグナル」として機能することがありますが、トレンドが継続する限りは順張り方向が有利です
  • 円換算額は記事執筆時点の為替レート(USD/JPY=162.35、EUR/JPY=185.76、GBP/JPY=218.48、AUD/JPY=113.38、CAD/JPY=115.80、CHF/JPY=201.15)に基づく概算値です

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