FX侍です、こんにちは。
今回はFedWatchの見方を分かりやすく解説します。
フェドウォッチ…( ゚д゚)ハヒフ…フェ…フェド?
という方も多いでしょうが、概要さえ理解できれば難しくないので大丈夫です。
FedWatch=FOMCでの利上げ(利下げ)確率が分かる場所
何%の確率でいつ・どれぐらいの変化が起きるのかが分かります
基本的に為替は、金利という大きな波を本流として動きます。
特にアメリカの金利動向は世界中に影響を与えるので、FXのトレードをするなら基礎知識として覚えておきましょう。
FedWatchの見方
まずはFedWatchにアクセスしてみましょう。
サイトにアクセスすると、下記のような画面が開きます。
黄色の四角で囲んだ部分が、政策金利の予想を見ることができる重要なエリアです。
では順を追って、FedWatchの見方を分かりやすく解説します。
FedWatchの画面構成
まずは画面構成を把握しましょう。
画面左側のメニューには選択肢が様々ありますが、「Target Rate」の3つを見れば基本的な内容は分かります。
FOMCの開催日を選択すると、その日時に対する市場予想が表示される仕組みです。
ではまず最も視覚的に分かりやすい「Current」から解説します。
Target RateのCurrentの見方
Currentは現在の市場予想という意味です。
例えば下記は直近のFOMCの予想です。
画面中央の棒グラフが、政策金利の市場予想を表しています。
上記の場合は、現状維持で変化なしが市場予想の100%となっています。
数字の単位が%表示ではなくbps(ベーシスポイント)となっているので、%換算するには100で割って下さい。
未来のFOMCではどうなるのか見てみましょう。
下記は2022年12月14日の市場予想ですが、先程の直近とは明らかに変化が見えます。
複数の棒グラフが出てきましたが、これが市場予想となります。
上記では政策金利の予想にバラツキが出ています。
・0-25 :44.1%(現在の政策金利)
・25-50 :39.0%
・50-75 :14.4%
・75-100 :2.3%
・100-125:0.2%
このように、FOMCの開催時期によって政策金利の市場予想に大きな変化が現れます。
市場がいつぐらいに利上げ(利下げ)を見込んでいるのかが分かるってことですね。
画面下部に表示されている表は「市場予想の推移」です。
市場のセンチメントがここから見えてくるので、見方を覚えておくといいです。
Compareタブで分かりやすいグラフとして見えるので、そちらの方がお勧めです。
Target RateのCompareの見方
Compareでは、市場予想の推移が見れます。
現在・1日前・1週間前・1ヶ月前で比較した市場予想がグラフとして表示されます。
その推移を見ることで、市場が政策金利に対してどのような見方をしているのかが分かります。
・過去から現在に向かって確率が上昇=市場予想がヒートアップ
・過去から現在に向かって確率が下落=市場予想がトーンダウン
このように市場のセンチメントを推し量ることができるので、「利上げに向かって市場がヒートアップしている」などといった情報がデータから分かりますね。
Target RateのProbabilitiesの見方
Probabilitiesでは、市場予想の「幅と確率」が見れます。
上の表では、FOMC毎に「金利の変動幅」が確率で表示されています。
(最も多い確率が青くハイライトされています)
下の表では、利下げ・現状維持・利上げといった「金利の変動確率」が表示されています。
変動確率が30%前後で市場の注目度が高くなるとされているので、下の表で「注目度」という概要を掴んで、上の表で「変動幅」という詳細を見るという使い方ができます。
まとめ
今回紹介したFedWatchは知らない人にとってはチンプンカンプンでしょうが、世界は基軸通貨の米ドルで回っているので、その動向を把握しておくことはファンダメンタルの基本です。
冒頭でもお伝えしたように、為替は金利という大きな波を本流として動きます。
その時々のテーマでリスクオン・オフという小さな動きはありますが、いずれ本流である金利の波に飲み込まれていきます。
ファンダメンタルの知識は一朝一夕で身につくものではありませんが、基礎知識として覚えておきましょう。
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