COTレポート分析 2026年10月13日週
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COTレポート分析 2026年10月13日週

FX侍です、こんにちは。

ドラゴンズに工藤監督が正式に誕生し、今朝は山崎武司のコーチ招へい報道。

名電の先輩後輩コンビが実現すれば面白いですね。
(あのイチローも名電なんですけどね…まぁ流石にそれは無理か…)

いずれにせよ、来シーズンの中日は面白い存在になりそうですよ。

 

さて本題へ参りましょうか。

今回のCOTの集計週は、ドル指数が2025年4月以来の高値をつけた週です。

短期勢の前週比はドル以外の6通貨でマイナスになった一方で、中長期勢の動きは通貨ごとで分かれました。

集計後には相場の空気がガラッと変わったので、次回の注目点も明らかな週ですね。

 

COTに関する基礎知識は、以下の解説記事を参考にしてください。

では今週の分析へ参りましょう。

 

今週のCOTハイライト

今回のCOTは10月13日(火)時点のデータ。

フランスの財政不安とドル高が重なった週の数字です。

短期勢はユーロの売り越しを2023年以降で最大まで広げ、円・カナダドル・豪ドル・フランでも売り方向に動きました。

COT集計期間内で重なっていた材料はこんな感じ。

・10/7 仏財政への懸念が再燃、ユーロドルは1.12台半ばから1.11台へ
・10/8 トランプ大統領が「中間選挙前にイランを攻撃しない」と表明しドルは反落
・10/9 カナダ9月雇用は-6.8万人、BOCの利上げ確率は約40%から25%へ
・10/12 ドル指数は2025年4月以来の高値、原油はサウジへの攻撃で上昇
・10/13 RBA議事要旨はタカ派、日銀は10月の利上げ見送りの公算との報道
・10/15 AI関連企業の信用不安が再燃、米10年金利は5.1%前後へ低下(※)
(※は今回のCOT集計後の出来事です)

材料は通貨ごとにバラバラでしたが、集計週を通して続いていたのはドル高の流れです。

ドル指数は10/12に2025年4月以来の高値をつけ、集計週では約+0.3%。

ユーロドルは約-0.5%で、短期勢のユーロの前週比-23,740枚は今週の7通貨で最大の変化でした。

特に注目すべき3点

今週、特に大きく動いたのは以下の3通貨です。

1. EUR(ユーロ):LMが-23,740枚の売りで、売り越しは2023年以降で最大
2. JPY(円):LMが-8,630枚の売りで、売り越しは3万枚超に拡大
3. AUD(豪ドル):AMが-14,492枚の売りで、6週続けて売り越しを拡大

推移をまとめた表がこちらです。

通貨 Asset Manager 前週比 Lev Money 前週比 注目度
EUR 199,918 +10,037 -68,001 -23,740 ⭐⭐⭐
GBP -145,735 -293 10,313 -2,119 ⭐
JPY 65,819 -1,976 -33,673 -8,630 ⭐⭐⭐
CAD -30,804 +5,002 -88,112 -8,487 ⭐⭐
AUD -115,920 -14,492 50,591 -3,542 ⭐⭐⭐
CHF -31,456 +5,923 -14,941 -3,591 ⭐⭐
DXY 18,164 -932 2,076 +1,212 ⭐⭐

Asset Manager = 年金基金や保険会社などの機関投資家。中長期のトレンドを反映しやすい。
Leveraged Money = ヘッジファンドなどの投機筋。短期的な値動きへの反応が早い。

 

先週比のポジション変化のグラフがこちらです。

▼カーソルを乗せると数値が表示されます

 

🗺 ヒートマップで見る直近の流れ

直近の変化がわかりやすいヒートマップがこちらです。

ヒートマップから読み取れるポイント

🔴 赤が目立つ通貨(ポジション縮小・売り方向)
・EUR Lev Money:前週比-23,740枚で売り越しは-68,001枚へ。2023年以降で最も厚い
・AUD Asset Mgr:前週比-14,492枚で売り越しは-115,920枚へ。売りは6週続く
・JPY Lev Money:前週比-8,630枚で売り越しは-33,673枚へ。9/8以来の厚さ
・CAD Lev Money:前週比-8,487枚で売り越しは-88,112枚へ。8/18以来の厚さ
・CHF Lev Money:前週比-3,591枚で売り越しは-14,941枚へ。前週足したロングをほぼ戻す
・AUD Lev Money:前週比-3,542枚で買い越しは50,591枚へ。2週続けての売り

🟢 緑が目立つ通貨(ポジション拡大・買い方向)
・EUR Asset Mgr:前週比+10,037枚で買い越しは199,918枚へ。8/25以来の大きな買い
・CHF Asset Mgr:前週比+5,923枚で売り越しは-31,456枚へ。フラン安の中で買い戻し
・CAD Asset Mgr:前週比+5,002枚で売り越しは-30,804枚へ。LMとは逆にロングを足す
・DXY Lev Money:前週比+1,212枚で買い越しは2,076枚へ。4週続けての買い

📌 注意すべきパターン
・EUR:LMは-23,740枚の売り、AMは+10,037枚の買いで真逆
・CHF:AMはショートを買い戻し、LMはロングを手仕舞いと逆向き
・DXY:ドル指数は2025年4月以来の高値でもAMは-932枚とロングを減らす

 

🔍 通貨別の詳細分析

ここまで全体を俯瞰して見たので、次は各通貨のポジションを見ていきましょう。

EUR(ユーロ)⭐⭐⭐ 短期勢の売り越しは2023年以降で最大

AMの現在ポジションは199,918枚(約4兆4,377億円)の買い越し。
前週比+10,037枚(約2,228億円)の買い戻しです。

LMは-68,001枚(約1兆5,094億円)の売り越しで、前週比-23,740枚(約5,270億円)の大幅な売り。
3週続けての売りで、売り越しは2023年以降で最も厚くなりました。

日付 AM 前週比 52週レンジ LM 前週比 52週レンジ
9/15 251,698 +1,020 21% -28,156 +5,129 31%
9/22 216,483 -35,215 4% -26,694 +1,462 32%
9/29 220,603 +4,120 6% -39,265 -12,571 21%
10/6 189,881 -30,722 0% -44,261 -4,996 17%
10/13 199,918 +10,037 4% -68,001 -23,740 0%

前回のポイントで挙げたAMの18万枚割れ・20万枚回復はどちらも未達。
ただ20万枚の回復までは、あと82枚という際どさでした。

建玉変化はこんな感じ。

・短期勢:ロングを-15,346枚減らし、ショートも+8,394枚増やす
・中長期勢:ロングを+3,227枚増やし、ショートを-6,810枚減らす

短期勢はロングの手仕舞いと新しいショートの両方で、ユーロを売っています。

 

全体的に売りが強かったユーロの材料はこんな感じ。

・10/7:仏財政への懸念が再燃し、ユーロドルは1.12台半ばから1.11台へ
・10/8:ユーロ圏財務相が仏に予算の成立を求め、利回りを抑える介入はしないとの認識
・10/8:ECBの10月据え置き予想は73人中70人、利上げの本線は12月

フランスの財政不安が再び強まり、10月のECBで利上げは厳しいと判断された様子。

ユーロドルは集計週に約-0.5%で、短期勢の売りは値動きと同じ向き。
中長期勢はユーロ安の中でショートを買い戻しており、値動きとは逆向きでした。

集計後のユーロドルは1.12半ばまで戻していて、売りを広げた短期勢が逆風を受けている形ですね。

📌 ポイント:EURはLMが-23,740枚の売りで-68,001枚となり、前々回からの目安だった-5万枚を大きく越えて、2023年以降で最大の売り越しに。中身はロングの手仕舞い-15,346枚と新規のショート+8,394枚。仏財政への懸念が再燃し、ドル高も重なった週です。一方のAMは+10,037枚の買い戻しで199,918枚と、20万枚の回復まであと82枚に迫っています。LMが-8万枚を割り込めば短期勢のユーロ売りがもう一段進み、逆に-5万枚を回復すれば今週広がった売り越しの大部分が解消されたことになります。10/20・10/27に見込まれる仏予算の採決を前に、集計後のユーロの戻りが続くかが分かれ目ですね。

 

GBP(ポンド)⭐ 中長期勢も短期勢も小動き

AMの現在ポジションは-145,735枚(約1兆9,181億円)の売り越し。
前週比-293枚(約39億円)のほぼ横ばいです。

LMは10,313枚(約1,357億円)の買い越しで、前週比-2,119枚(約279億円)の小幅な売り。

日付 AM 前週比 52週レンジ LM 前週比 52週レンジ
9/15 -89,211 +16,653 60% 18,878 -15,749 41%
9/22 -115,805 -26,594 37% 13,239 -5,639 30%
9/29 -128,544 -12,739 25% 4,606 -8,633 12%
10/6 -145,442 -16,898 11% 12,432 +7,826 28%
10/13 -145,735 -293 12% 10,313 -2,119 24%

先週の記事で書いたLMの0.5万枚割れ・2万枚回復には、どちらも届いていません。

ポンドの材料は10/13の2つ。

・10/13:IMFが英国の今年の成長率予想を1.3%に引き上げた
・10/13:BOEのグリーン委員が「政策は十分に引き締め的ではない」とタカ派の発言

ポンドドルは集計週に横ばいで、中長期勢はほぼ動かず、短期勢も買い越しを2割近く減らした程度です。

タカ派の材料が出ても、ポンドを積極的に買う動きにはつながりませんでしたね。

📌 ポイント:GBPはLMが-2,119枚の小幅な売りで10,313枚、AMも-293枚で-145,735枚と、どちらもほぼ動きませんでした。短期勢の中身はロングの手仕舞いが-1,642枚で、新しい売りはほとんど出ていません。中長期勢の売り越しは52週レンジの12%と厚いまま。LMが0.5万枚を割り込めば短期勢の買いは一段と細り、逆に2万枚を回復すれば短期勢のポンド買いが本格化したことになります。11/5のBOEで利上げが再開されるかが最大の山場ですね。

 

JPY(円)⭐⭐⭐ 短期勢の円売り越しは3万枚超に拡大

AMの現在ポジションは65,819枚(約8,227億円)の買い越し。
前週比-1,976枚(約247億円)の小幅な売りで、9/29・10/6と続いた買いが止まりました。

LMは-33,673枚(約4,209億円)の売り越しで、前週比-8,630枚(約1,079億円)の売り。
4週続けての売りで、売り越しは9/8以来の厚さです。

日付 AM 前週比 52週レンジ LM 前週比 52週レンジ
9/15 53,845 +54,415 81% 23,170 +72,268 100%
9/22 41,629 -12,216 74% 7,423 -15,747 89%
9/29 51,634 +10,005 80% -14,161 -21,584 73%
10/6 67,795 +16,161 90% -25,043 -10,882 65%
10/13 65,819 -1,976 88% -33,673 -8,630 59%

前回注目した「LMの-3万枚割れ」を、今回超えてきました。

建玉変化の中身はこんな感じ。

・短期勢:ロングは-814枚とほぼ動かず、ショートを+7,816枚増やす
・中長期勢:ロングを+2,927枚、ショートを+4,903枚と両方を増やす

短期勢は新しく円ショートを積み、中長期勢の円買いはひと休みという形です。

 

まず円高方向の材料から振り返りましょう。

・10/7:8月の実質賃金は前年比+1.5%と、8カ月続けてのプラス
・10/8:さくらレポートで東北・四国の景気判断を引き上げ、値上げの広がりも確認
・10/13:植田総裁が「基調物価は2%にかなり近づいている」と発言

賃金も物価も、日銀の利上げ継続を後押しする内容。
しかしさくらレポートにドル円はほとんど反応していません。

 

対する円安方向の材料はこちら。

・10/13:9月の企業物価は前年比+6.8%と高いものの、8月の+7.6%から伸びが鈍化
・10/13:日銀は10月利上げを見送る公算が大きく、12月の可能性は排除せずとのリーク(?)報道

リーク報道の直後、ドル円は一度上に跳ねてから157円台まで下落→結局158円台へ戻る乱高下。
利上げの時期が12月へずれていくほど、短期勢は円を売りやすくなると見ています。

 

集計後は10/14の米CPIでドル円は158.9円台まで上がったものの、そこから押し戻されています。
AI関連株の下落と米金利の低下も重なり、ドル円は10/16に158.0円と基準日から約-0.3%。

10/29-30の日銀会合を前に、短期勢の円売り越しがどこまで積み上がるのか。

そしてチャート的には158円が価格を吸い寄せてる印象なので、どちらに動きが出るのかも注目ポイントです。

📌 ポイント:円はLMが-8,630枚の売りで-33,673枚となり、前回の目安だった-3万枚を割り込んで、短期勢の円売りが本格化してきました。中身は新規の円ショート+7,816枚で、日銀の10月見送りの報道が出た基準日を含む週です。AMは-1,976枚と、前週までの円買いがひと休み。LMが-4万枚を割り込めば短期勢の円売りがもう一段進み、逆に-3万枚を回復すれば今週の売りは一時的だったことになります。10/30の日銀の決定で12月の利上げにどこまで道筋がつくかが最大の注目点ですね。

 

CAD(カナダドル)⭐⭐ 短期勢はロングを降ろし売り越しは8万枚超

AMの現在ポジションは-30,804枚(約3,441億円)の売り越し。
前週比+5,002枚(約559億円)の買いです。

LMは-88,112枚(約9,843億円)の売り越しで、前週比-8,487枚(約948億円)の売り。
4週続けての売りで、売り越しは8/18以来の厚さになりました。

日付 AM 前週比 52週レンジ LM 前週比 52週レンジ
9/15 -9,386 +20,622 56% -39,022 +16,426 90%
9/22 -24,121 -14,735 47% -46,861 -7,839 79%
9/29 -27,581 -3,460 45% -69,644 -22,783 46%
10/6 -35,806 -8,225 41% -79,625 -9,981 32%
10/13 -30,804 +5,002 44% -88,112 -8,487 20%

先週の記事で注目した「LMの-8万枚割れ」に届いています。

ただ短期勢の中身は新しい売りではなく、ロングを-7,871枚降ろしたもの。
中長期勢は逆に、ロングを+5,283枚足しました。

 

カナダの材料は何と言っても雇用統計。

・10/9:9月の雇用者数は-6.8万人と予想の+0.9万人に反して2カ月続けて減少、失業率は6.5%
・10/9:28日のBOCでの利上げ確率は約40%から25%へ低下、カナダドルは約18カ月ぶりの安値圏

BOCは2025年10月から2.25%で据え置いたままですが、さらに10月の利上げ開始期待も失速。

集計週は原油が約+5%上がりましたが、ドルカナダは約+0.1%とほぼ横ばい。

産油国の通貨でも原油高が支えになりきれず、短期勢はロングを手放した印象ですね。

📌 ポイント:CADはLMが-8,487枚の売りで-88,112枚となり、前回の目安の-8万枚割れに到達。中身はロングの手仕舞い-7,871枚で、9月の雇用が-6.8万人と弱く、BOCの利上げ開始の確率が25%まで下がった週です。AMはロングを+5,283枚足しており、集計後にはドルカナダが約1.0%下落し、CAD高に振れています。LMが-9万枚を割り込めば短期勢の売りがさらに進み、逆に-8万枚を回復すれば短期勢の売りは一服したことになります。10/28のBOCを前に、短期勢の売り越しが行き過ぎかどうかが見極めどころですね。

 

AUD(豪ドル)⭐⭐⭐ 中長期勢の売りは6週連続

AMの現在ポジションは-115,920枚(約1兆2,722億円)の売り越し。
前週比-14,492枚(約1,591億円)の大幅な売りで、6週続けての売りです。

LMは50,591枚(約5,552億円)の買い越しで、前週比-3,542枚(約389億円)の売り。

日付 AM 前週比 52週レンジ LM 前週比 52週レンジ
9/15 -46,396 -6,197 19% 61,135 +11,356 90%
9/22 -55,353 -8,957 12% 58,726 -2,409 87%
9/29 -73,199 -17,846 0% 60,592 +1,866 89%
10/6 -101,428 -28,229 0% 54,133 -6,459 82%
10/13 -115,920 -14,492 0% 50,591 -3,542 78%

AMは前回の記事で注目した-11万枚割れに届き、売り越しは2023年以降で最も厚くなりました。

中身はショートの新規が+11,668枚です。
短期勢もロングは+855枚と小幅に足したものの、ショートが+4,397枚とそれを上回っています。

 

豪ドルの材料は、基準日当日に出たこれでしょう。

・10/13:RBA議事要旨は「待つことのコストは大きい」とし、必要なら追加利上げとの姿勢

内容はタカ派でしたが、中長期勢のショートは積み上がる一方でした。
豪ドルも集計週に約0.2%下げていて、中長期勢の売りは値動きと同じ向きです。

市場では、9/29の会見と9/30の物価を受けて、11月は据え置きという見方が優勢なまま。

雇用統計前の時点でも、据え置きの見方が約3分の2を占めていました。

議事要旨がタカ派でも、次の会合での利上げまでは期待されなかった形ですね。

 

そして集計後の10/15には9月の雇用者数が-3.9万人となり、11月の据え置き確率は9割近くまで上昇。

中長期勢の豪ドル売りが止まる材料は、まだ見当たりませんね。

📌 ポイント:AUDはAMが-14,492枚の売りで-115,920枚となり、前回の目安の-11万枚を割り込んで、売りは6週続きました。中身はショートの新規が+11,668枚で、タカ派の議事要旨が出ても11月の据え置き観測が優勢だった週です。LMも-3,542枚と2週続けて買い越しを減らしており、50,591枚まで細っています。AMが-12万枚を割り込めば中長期勢の売りがさらに進み、逆に-10万枚を回復すれば利上げ打ち止め観測の売りは一巡したことになります。10/28の7-9月期CPIで、据え置き9割近くという見方が揺らぐかが勝負どころですね。

 

CHF(フラン)⭐⭐ フラン安の中で中長期勢はショートを買い戻す

AMの現在ポジションは-31,456枚(約7,540億円)の売り越し。
前週比+5,923枚(約1,420億円)の買いで、8/25以来の大きな買いです。

LMは-14,941枚(約3,582億円)の売り越しで、前週比-3,591枚(約861億円)の売り。

日付 AM 前週比 52週レンジ LM 前週比 52週レンジ
9/15 -36,121 -444 72% -14,964 -1,524 0%
9/22 -35,523 +598 75% -16,457 -1,493 0%
9/29 -36,411 -888 71% -13,995 +2,462 12%
10/6 -37,379 -968 68% -11,350 +2,645 24%
10/13 -31,456 +5,923 90% -14,941 -3,591 7%

LMは前回示した-1.4万枚を割り込み、「フラン売りの再開」の側に入りました。

中身はこんな感じ。

・短期勢:前週に足したロングを-2,965枚降ろす
・中長期勢:ショートを-2,776枚買い戻し、ロングも+3,147枚増やす

ドルフランは集計週に約0.4%上昇(フラン安)なので、中長期勢の買いは値動きとは逆向きです。

 

スイス国内の材料は、10/9の消費者信頼感が6カ月ぶりに悪化した程度でした。

それでも仏国債の不安が続いた週にフランは対ユーロで底堅く、ユーロフランは約-0.2%。

集計後はAI関連企業の信用不安が再燃し、株も下げる中でドルフランは10/16に0.82前半まで下げています。

基準日から約-1.3%のフラン高で、今週の7通貨では最大の動きです。

欧州の財政不安が続く中で、中長期勢は質への逃避に備えてフランのショートを畳み始めたと見ています。

短期勢はちょうどその逆を向いたので、次回のCOTで買い戻しが出るかは見ものでしょう。

📌 ポイント:CHFはLMが-3,591枚の売りで-14,941枚となり、前回の目安の-1.4万枚を割り込んでフラン売りの再開側に入りました。中身は前週に足したロングの手仕舞いで、-2,965枚です。一方のAMは+5,923枚と、フラン安の中で逆に買っています。集計後は株安の中でフランが対ドルで約+1.3%と、中長期勢が買った側に動きました。LMが-1.7万枚を割り込めば短期勢のフラン売りがさらに進み、逆に-1.2万枚を回復すれば短期勢もフラン買いに戻ったことになります。集計後のフラン高が質への逃避として続くのかが注目ですね。

 

DXY(ドルインデックス)⭐⭐ 高値の週に中長期勢はロングを縮小

AMの現在ポジションは18,164枚の買い越し。
前週比-932枚の小幅な売りで、3週続いた買いが止まりました。

LMは2,076枚の買い越しで、前週比+1,212枚の買い。
4週続けての買いです。

日付 AM 前週比 52週レンジ LM 前週比 52週レンジ
9/15 15,802 -542 80% -4,909 -11,095 59%
9/22 16,772 +970 80% -4,495 +414 60%
9/29 18,007 +1,235 85% 361 +4,856 74%
10/6 19,096 +1,089 89% 864 +503 75%
10/13 18,164 -932 85% 2,076 +1,212 79%

前回のDXYのポイントで挙げたAMの2万枚超え・1.6万枚割れは、どちらも起きていません。

中長期勢はロングを-2,357枚、ショートを-1,425枚と両方を減らしました。
短期勢全体では、ロングが+3,725枚、ショートが+2,513枚増え、差し引きは小幅な買いです。

 

集計期間のドル絡みの材料はこんな感じ。

・10/7:9月のFOMC議事要旨で、大半が年内の追加利上げを適切と判断
・10/8:ウォラー理事が「追加利上げは必要だが、連続する会合で行う必要はない」と発言
・10/8:トランプ大統領が「中間選挙前にイランを攻撃しない」と表明し、ドルは反落
・10/9:ミシガン大の消費者態度指数は46.3に悪化、1年先のインフレ予想は4.7%へ上昇
・10/12:ハマック総裁がインフレの広がりを警戒し、追加利上げに前向きな姿勢

市場の本命は「10月は据え置き、12月に利上げ」のままで、集計週の間に変化はほぼなし。

ドル指数は10/12に約1年半ぶりの高値をつけ、集計週では約+0.3%の上昇。

その高値の週に中長期勢はロングを利食った印象です。

 

集計後は10/14の米CPIでコアが前月比+0.3%と予想を上回りました。
10/15のPPIも前月比+1.3%と、2022年3月以来の大きな伸びです。

それでも米10年金利は低下し、ドル指数は10/16に基準日から約-0.4%下げています。

強い物価の数字が出てもドルが買われにくくなった点は、次回の大きなポイントになりそうですね。

📌 ポイント:DXYはAMが-932枚の小幅な売りで18,164枚となり、3週続いた買いが止まりました。中身はロング-2,357枚・ショート-1,425枚の両方の縮小で、ドル指数が約1年半ぶりの高値をつけた週に、買い持ちを減らした形です。LMは+1,212枚で2,076枚と、4週続けて買い越しを広げています。AMが2万枚を超えれば中長期勢のドル買いが再開し、逆に1.6万枚を割り込めば3週分の買いがほぼ帳消しになります。10/27-28のFOMCを前に、集計後のドル安が持ち高にどう出るかが試金石ですね。

 

💡 今週の注目テーマ

全体的にCOTレポートの分析を通じて、FX侍が今週注目するテーマがこちらです。

1. 短期勢の売りはドル以外の6通貨すべて

今週の短期勢の前週比は、ドル以外の6通貨が揃って売り方向でした。

・ユーロ:-23,740枚
・円:-8,630枚
・カナダドル:-8,487枚
・フラン:-3,591枚
・豪ドル:-3,542枚
・ポンド:-2,119枚

6通貨すべてで短期勢が売り方向に動いたのは6/23以来です。

通貨ごとの材料は「仏財政・日銀の後ずれ・カナダの雇用」とバラバラでしたが、共通していたのはドル指数が2025年4月以来の高値をつけたドル高の流れ。

アメリカでは議事要旨やハマック総裁の発言で、年内の追加利上げの路線が維持されている状況。

短期勢は各国の材料というより、ドル高の流れに乗ってドル以外を売った印象ですね。

ということは、ドル高が止まれば、この売りは巻き戻されやすい位置にあると言えそうですね。

2. ユーロ・カナダドル・フランでは中長期勢が逆に買い

短期勢が売った6通貨のうち、3通貨では中長期勢が反対に買っています。

・ユーロ:LM-23,740枚の売り、AM+10,037枚の買い
・カナダドル:LM-8,487枚の売り、AM+5,002枚の買い
・フラン:LM-3,591枚の売り、AM+5,923枚の買い

中長期勢の買い方は、ユーロがショートの買い戻し中心、カナダがロングの積み増し、フランはその両方です。

集計週の値動きはユーロ安・フラン安で、カナダドルも横ばいでした。

つまりユーロとフランでは、中長期勢は値動きに逆らって買いを入れた形です。

集計後はユーロが約+0.8%、カナダドルが約+1.0%、フランが約+1.3%と、3通貨とも中長期勢が買った側に動いています。

次回のCOTで短期勢がこの3通貨の売りを巻き戻していれば、中長期勢の読みが一歩先を行っていたことになりそうですね。

3. 集計後は米金利が低下、フランが7通貨で最も上昇

集計後の米国では、強い物価の数字と金利の低下が同時に起きました。

・10/14:9月のCPIは総合が前年比+3.7%、ガソリンは前月比+9.1%
・10/15:9月の小売売上高は+0.8%も、変動の大きい項目を除くと+0.1%
・10/15:AI関連企業の社債に売りが出て信用不安が再燃

それでも米10年金利は10/16に5.10%と、基準日の5.22%から低下。

株も米国で約-1.9%、日経平均は10/15に3,318円安と、なかなかの下落が起きました。

リスクのある社債から米国債へお金が移る「質への逃避」でしょうね。
(フランス発の国債不安が出た時と同じ流れ)

その間のドルフランは約-1.3%(=ドル安フラン高)で、フランの上げ幅は7通貨の中で一番でした。

円は約+0.3%の円高にとどまっています。

次回のCOTでは、中長期勢のフラン買いが続くのか、短期勢がフラン売りを巻き戻すのかが見どころですね。

 

最後に一言

今週のCOTは「短期勢がドル以外の6通貨すべてで売り方向に動いた週」です。

一方で中長期勢は、ユーロ・カナダドル・フランでは逆に買い方向でした。

特にフランは集計後、AI関連の信用不安と株安が重なった局面で、7通貨の中で最も大きく上がっています。

何かあった時に「質への逃避でフラン高」というのは今でも続く流れですね。

次回のCOTでユーロのLMが-8万枚を割り込んでいれば、短期勢のユーロ売りはドル安の中でも続いていることになります。

逆に短期勢が6通貨で揃って買い方向に戻っていれば、今週の売りは長続きしなかった、ということ。

フランで中長期勢の買いが続くかどうかも、合わせて見ておきたいところです。

次回のCOTも見逃せませんね(・∀・)

 

⚠️ 注意事項

  • COTレポートは火曜日時点のデータが米国東部時間の金曜午後(日本時間土曜早朝)に公開されます。公開時点で3日、実際にトレードに反映できるのは翌週月曜日になるため、実質的に約1週間の遅延がある点に注意が必要です
  • ポジションデータは方向のバイアスを示すものであり、エントリータイミングの判断には価格分析との併用が必要です
  • 極端なポジションは「逆張りシグナル」として機能することがありますが、トレンドが継続する限りは順張り方向が有利です
  • 円換算額は記事執筆時点の為替レート(EURJPY 177.58、GBPJPY 210.58、AUDJPY 109.75、CADJPY 111.71、CHFJPY 191.77)に基づく概算値です

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