COTレポート分析 2026年10月20日週
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COTレポート分析 2026年10月20日週

FX侍です、こんにちは。

いや〜びっくり…

個人的にはてっきり由伸監督かと思ってたので笑

長嶋さんとの約束ってことですか。

これで俄然セリーグが面白くなりそうですね〜

最近の野球ニュースが面白いです(*´ω`*)

 

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さて…本題へ参りましょうか。
野球の話をしてると長くなっちゃうので笑

今回のCOTの集計週は、強い物価の数字が出ても米金利が下がってドル安になった週。

そのドル安の中で、7通貨で最も上昇したのがCADでした。

しかしそのCADで中長期勢と短期勢が真逆の動きという面白い展開。

来週はBOC・ECB・日銀と中銀会合が続くので、その前の持ち高としても見ておきたい週ですね。

 

COTに関する基礎知識は、以下の解説記事をご覧くださいませ。

では今週の分析へ参りましょう。

 

今週のCOTハイライト

今回のCOTは10月20日(火)時点のデータ。

フランスの暴動と、AI関連企業への警戒が重なった週の数字です。

ただ材料が欧米に集まった割に、建玉が大きく動いたのはカナダドルと豪ドル。
中長期勢はカナダドルの売り越しを前週から25,405枚減らし、豪ドルは7週続けて売りました。

COT集計期間内で重なっていた材料はこんな感じ。

・10/14-15 米CPI・PPIは強い数字も、AI企業の信用不安が再燃し米10年金利は5.1%へ低下
・10/15 豪9月雇用は-3.9万人と予想外の減少で失業率は4.7%
・10/17 マックレム総裁の発言がタカ派と受け止められ、BOCの10月利上げ観測が復活
・10/19 仏の暴動を受けて仏10年金利は約4.9%へ上昇しユーロは売られる
・10/19 植田総裁が国会で「基調物価は2%にかなり近い」と発言
・10/22 AI関連株の急落で米10年金利は5%割れ、円は1カ月ぶりの高値(※)
(※は今回のCOT集計後の出来事です)

集計週を通して見ると、強い物価指標より米金利の低下が意識されてDXYは約0.4%下げています。

その中でもカナダドルの上げが目立ち、ドルカナダは集計週に約1.2%の下落でした。

特に注目すべき3点

今週、特に大きく動いたのは以下の3通貨です。

1. JPY(円):AMが+13,284枚の買いで、買い越しは2025年10月以来の厚さ
2. CAD(カナダドル):AMが+25,405枚の大幅な買い、LMは逆に売り越しを9万枚超へ
3. AUD(豪ドル):AMが-12,819枚の売りで、7週続けて売り越しを拡大

推移をまとめた表がこちらです。

通貨 Asset Manager 前週比 Lev Money 前週比 注目度
EUR 190,421 -9,497 -68,840 -839 ⭐⭐
GBP -134,621 +11,114 24,104 +13,791 ⭐⭐
JPY 79,103 +13,284 -22,890 +10,783 ⭐⭐⭐
CAD -5,399 +25,405 -91,113 -3,001 ⭐⭐⭐
AUD -128,739 -12,819 52,497 +1,906 ⭐⭐⭐
CHF -25,535 +5,921 -13,607 +1,334 ⭐⭐
DXY 17,020 -1,144 3,183 +1,107 ⭐⭐

Asset Manager = 年金基金や保険会社などの機関投資家。中長期のトレンドを反映しやすい。
Leveraged Money = ヘッジファンドなどの投機筋。短期的な値動きへの反応が早い。

 

先週比のポジション変化のグラフがこちらです。

▼カーソルを乗せると数値が表示されます

 

🗺 ヒートマップで見る直近の流れ

直近の変化がわかりやすいヒートマップがこちらです。

ヒートマップから読み取れるポイント

🔴 赤が目立つ通貨(ポジション縮小・売り方向)
・AUD Asset Mgr:前週比-12,819枚で売り越しは-128,739枚へ。7週続けての売り
・EUR Asset Mgr:前週比-9,497枚で買い越しは190,421枚へ。前週の買い戻しを打ち消す
・CAD Lev Money:前週比-3,001枚で売り越しは-91,113枚へ。8/11以来の厚さ
・DXY Asset Mgr:前週比-1,144枚で買い越しは17,020枚へ。2週続けての縮小

🟢 緑が目立つ通貨(ポジション拡大・買い方向)
・CAD Asset Mgr:前週比+25,405枚で売り越しは-5,399枚へ。5/19以来の薄さ
・GBP Lev Money:前週比+13,791枚で買い越しは24,104枚へ。9/8以来の厚さ
・JPY Asset Mgr:前週比+13,284枚で買い越しは79,103枚へ。2025年10月以来の厚さ
・GBP Asset Mgr:前週比+11,114枚で売り越しは-134,621枚へ。4週続いた売りがストップ
・JPY Lev Money:前週比+10,783枚で売り越しは-22,890枚へ。4週続いた売りがストップ
・CHF Asset Mgr:前週比+5,921枚で売り越しは-25,535枚へ。2025年5月以来の薄さ

📌 注意すべきパターン
・CAD:AMは+25,405枚の買い、LMは-3,001枚の売りで真逆
・AUD:AMは7週続けての売り、LMは小幅な買いで逆向き
・DXY:LMの買いはショートの減少によるもので、ロングは減っている

 

🔍 通貨別の詳細分析

ここまで全体を俯瞰して見たので、次は各通貨のポジションを見ていきましょう。

EUR(ユーロ)⭐⭐ 中長期勢の買い越しは再び52週の最少圏へ

AMの現在ポジションは190,421枚(約4兆1,826億円)の買い越し。
前週比-9,497枚(約2,086億円)の売りで、前週の買い戻しをほぼ打ち消しました。

LMは-68,840枚(約1兆5,121億円)の売り越しで、前週比-839枚(約184億円)のほぼ横ばい。

日付 AM 前週比 52週レンジ LM 前週比 52週レンジ
9/22 216,483 -35,215 4% -26,694 +1,462 32%
9/29 220,603 +4,120 6% -39,265 -12,571 21%
10/6 189,881 -30,722 0% -44,261 -4,996 17%
10/13 199,918 +10,037 4% -68,001 -23,740 0%
10/20 190,421 -9,497 0% -68,840 -839 0%

前回のポイントで挙げたLMの-8万枚割れ・-5万枚回復は、どちらも未達でした。

建玉変化はこんな感じ。

・中長期勢:ロングを-2,849枚減らし、ショートを+6,648枚増やす
・短期勢:ロングを+4,930枚、ショートを+5,769枚と両方を増やす

集計週のユーロドルはドル安の流れで約0.5%上昇でしたが、中長期勢はロング減・ショート増で値動きとは逆向きですね。

 

ユーロ側の材料を振り返ると、週後半にフランスの不安が一気に強まっています。

・10/16:ユーロ圏9月の消費者物価(確報)は前年比+3.8%で、速報から変わらず
・10/17:ラガルド総裁が「長期金利の上昇で金融環境が引き締まり、成長を抑える」と発言
・10/17-18:仏で生活費の高騰に抗議するデモが暴動に発展
・10/19:仏10年金利は約4.9%へ上昇し、仏株も下げてユーロは売られる

ユーロドルが上がる中でも、フランスの政治と財政への不安が中長期勢の売りを呼んだ印象。

集計後もフランスの不安は続き、仏10年金利は10/22に一時2002年以来の水準まで上がりました。

気になるのは、財政を立て直すはずの予算案です。
議会で加えられた修正で、赤字は政府案より約100億ユーロ膨らむとの試算も出ています。

10/23にはムーディーズが格付けを据え置きましたが、「2027年に赤字を減らす予算が成立すること」が前提。

要は格付け会社も予算案に注目してるってことですね。

10/27からは予算案の歳出の審議が始まり、全体の採決は11/17の予定。

予算の行方が見えるまでは、中長期勢がユーロを買い戻しにくい状況が続きそうです。

📌 ポイント:EURはAMが-9,497枚の売りで190,421枚となり、52週の最少圏に戻りました。中身はロングの減少-2,849枚と新規のショート+6,648枚で、仏の暴動と国債売りが重なった週です。ユーロドルが上がる中での売りで、LMは-839枚とほぼ動いていません。AMが18万枚を割り込めば中長期勢のユーロ売りが一段と進み、逆に20万枚を回復すれば今週の売りは長続きしなかったことになります。10/29のECBが長期金利の上昇をどう評価するかが分かれ目ですね。

 

GBP(ポンド)⭐⭐ 短期勢の買い越しは2万枚を回復

AMの現在ポジションは-134,621枚(約1兆7,650億円)の売り越し。
前週比+11,114枚(約1,457億円)の買い戻しで、4週続いた売りが止まりました。

LMは24,104枚(約3,160億円)の買い越しで、前週比+13,791枚(約1,808億円)の大幅な買い。

日付 AM 前週比 52週レンジ LM 前週比 52週レンジ
9/22 -115,805 -26,594 37% 13,239 -5,639 30%
9/29 -128,544 -12,739 25% 4,606 -8,633 12%
10/6 -145,442 -16,898 11% 12,432 +7,826 28%
10/13 -145,735 -293 12% 10,313 -2,119 24%
10/20 -134,621 +11,114 24% 24,104 +13,791 52%

先週の記事で書いたLMの2万枚回復に届き、「短期勢のポンド買いが本格化」の側に入りました。

建玉変化はこんな感じ。

・中長期勢:ショートを-8,291枚減らし、ロングを+2,823枚増やす
・短期勢:ショートを-9,983枚減らし、ロングを+3,808枚増やす

中長期勢・短期勢とも、中心はショートの減少です。

 

ポンドの材料はこんな感じ。

・10/19:10/28の秋季予算案を前に、財政の余力の縮小や銀行への増税案が焦点に
・10/20:6-8月の失業率は4.7%で、9月の給与雇用者数はほぼ横ばい
・10/20:グリーン委員が「物価の二次的な上昇に先手で備えるべき」と利上げを支持

市場では11/5のBOEで3年以上ぶりの利上げが予想の中心です。

ポンドドルは集計週に約0.8%上昇(ポンド高)で、両者の買いは値動きと同じ向き。

集計後の10/21には9月CPIが前年比+3.5%と予想を上回り、ポンドドルはCOT締日から約0.5%上昇してます。

ショートを減らした両者にとっては、集計後も値動きが味方した形ですね。

📌 ポイント:GBPはLMが+13,791枚の買いで24,104枚となり、前回の目安の2万枚を回復しました。AMも+11,114枚の買い戻しで、両者とも中身の中心はショートの減少です。11/5のBOEで利上げの再開が見込まれる中、ドル安も重なった週でした。LMが3万枚を超えれば短期勢のポンド買いがもう一段進み、逆に2万枚を割り込めば今週の買いは息切れしたことになります。10/28の秋季予算案で、財政への不安が和らぐかが注目ですね。

 

JPY(円)⭐⭐⭐ 中長期勢の円買い越しは2025年10月以来の厚さ

AMの現在ポジションは79,103枚(約9,888億円)の買い越し。
前週比+13,284枚(約1,660億円)の大幅な買いで、買い越しは2025年10月以来の厚さです。

LMは-22,890枚(約2,861億円)の売り越しで、前週比+10,783枚(約1,348億円)の買い戻し。
4週続いた売りが止まりました。

日付 AM 前週比 52週レンジ LM 前週比 52週レンジ
9/22 41,629 -12,216 74% 7,423 -15,747 89%
9/29 51,634 +10,005 80% -14,161 -21,584 73%
10/6 67,795 +16,161 90% -25,043 -10,882 65%
10/13 65,819 -1,976 88% -33,673 -8,630 59%
10/20 79,103 +13,284 96% -22,890 +10,783 67%

前回の記事で目安にしたLMの-3万枚回復に届き、円売りは一時的だった側に入りました。

建玉変化はこんな感じ。

・中長期勢:ロングを+5,250枚増やし、ショートを-8,034枚減らす
・短期勢:ロングを+4,042枚増やし、ショートを-6,741枚減らす

中長期勢も短期勢も、ロングを足しながらショートを減らす形で円を買っています。

 

まず円高方向の材料から。

・10/16:植田総裁が「基調物価は2%近く」とし、物価の加速を容認しない姿勢を示した
・10/19:植田総裁が国会で「短期金利を適切に調整しないと、長期金利が上がりうる」と発言
・10/20:日銀は10月は据え置きの公算でも、27年度の物価の予測は引き上げの可能性との報道
・10/20:20年国債入札の応札倍率が過去最高で、ドル円は一時158.2円台へ

10月の据え置きが濃厚でも、日銀は12月の利上げに含みを残している状態。

(政府側の意向とは逆でしょうが)近頃の日銀はタカ派姿勢を貫いてる印象を受けますね。

 

対する円安方向の材料はこちら。

・10/16:週末を前に原油が上がり、Brentは一時110ドル

ただ10/16は原油が上がってもドル円は158円付近から上に走らず。
「原油高=円売り」が通じにくい流れでしたね。

日銀のタカ派姿勢が、原油高の円売りを打ち消したかもしれません。(…と思いたい笑)

 

COT集計中の値動きは、結果的にはほぼ横ばい。

しかしその後は、10/22にAI関連株が急落し、米10年金利は2023年3月以来の大きな下げで5%割れへ。
ドル円も158円を割り込み、COT締日から約1.5%下落(円高)と1カ月ぶりの円高水準に。

集計週に積まれた円買いは、結果的に集計後の円高と同じ向きでしたね。

なお10/23の9月の全国CPIは、生鮮食品を除くコアが前年比+2.1%と予想通り。

月末の日銀会合を前に、中長期勢の円買い越しが52週最高の8.5万枚台を超えてくるのか、次回はここが要チェックです。

📌 ポイント:円はAMが+13,284枚の買いで79,103枚となり、2025年10月以来の厚い買い越しに。LMも+10,783枚の買い戻しで-22,890枚と、前回の目安だった-3万枚を回復してます。中身は両者ともショートの減少とロングの増加で、植田総裁の利上げ継続の発言と、10月据え置きでも物価見通しは引き上げとの報道が重なった週です。AMが8.5万枚を超えれば52週最高を更新して中長期勢の円買いがもう一段進み、逆に7万枚を割り込めば今週の買いは続かなかったことになります。10/30の展望レポートで、日銀が12月の利上げにどこまで含みを持たせるかが焦点になりそうです。

 

CAD(カナダドル)⭐⭐⭐ 中長期勢は大幅買い、短期勢は売り増し

AMの現在ポジションは-5,399枚(約605億円)の売り越し。

前週比+25,405枚(約2,845億円)の大幅な買いで、中長期勢の動きとしては今週の7通貨で一番の大きさです。
売り越しは5/19以来の薄さになりました。

LMは-91,113枚(約1兆203億円)の売り越しで、前週比-3,001枚(約336億円)の売り。
5週続けての売りで、売り越しは8/11以来の厚さです。

日付 AM 前週比 52週レンジ LM 前週比 52週レンジ
9/22 -24,121 -14,735 47% -46,861 -7,839 79%
9/29 -27,581 -3,460 45% -69,644 -22,783 46%
10/6 -35,806 -8,225 41% -79,625 -9,981 32%
10/13 -30,804 +5,002 44% -88,112 -8,487 20%
10/20 -5,399 +25,405 58% -91,113 -3,001 16%

前回注目したLMの-9万枚割れに届き、短期勢がカナダドルの売りを巻き戻す動きもまだ出ていません。

建玉変化はこんな感じ。

・中長期勢:ロングを+12,828枚増やし、ショートを-12,577枚減らす
・短期勢:ロングを+4,530枚増やしたが、ショートを+7,531枚とそれ以上に増やす

ドルカナダは集計週に約1.2%下落(カナダドル高)と、7通貨で最も大きく動きました。

中長期勢は流れに沿って買い、短期勢はCADの上昇に逆らってショートを積み増したことになります。

 

カナダではBOC総裁のタカ派発言が一番の材料でした。

・10/17:マックレム総裁の発言がタカ派と受け止められ、10月の利上げ観測が復活
・10/19:アルバータ州の住民投票でカナダへの残留が約77%
・10/19:9月の消費者物価は前年比+3.1%(予想+3.2%)を下回り、ガソリンを除くと+2.2%

中長期勢の大きな買いは、BOCの利上げ観測が戻ったタイミングと重なります。

集計後の10/23には、10月の利上げの確率が約8割まで上昇。

ドルカナダもCOT締日から約1.0%下落(カナダドル高)し、9/16以来の水準です。

同じ日にはアメリカがカナダ製品への関税の対象品目の変更を発表しましたが、全面撤廃ではなく一部の品目の入れ替え(10/30から)という内容。

10/28のBOCを前に、値動きに逆らった短期勢が買い戻しに動くかは見ものですね。

📌 ポイント:CADはAMが+25,405枚の大幅な買いで-5,399枚となり、売り越しは5/19以来の薄さに。一方のLMは-3,001枚の売りで-91,113枚と、前回の目安の-9万枚を割り込んでいます。マックレム総裁のタカ派発言で10月の利上げ観測が戻り、ドルカナダが約1.2%下落した週に、短期勢だけが値動きに逆らって売った形。AMがゼロを超えれば中長期勢は買い越しに転じ、逆に-2万枚を割り込めば今週の買いは続かなかったことになります。LMが-10万枚を割り込むのか、それとも-8万枚を回復して売り越しを縮めるのか、10/28のBOCが分岐点ですね。

 

AUD(豪ドル)⭐⭐⭐ 中長期勢の売りは7週連続、値動きに逆らう

AMの現在ポジションは-128,739枚(約1兆4,208億円)の売り越し。
前週比-12,819枚(約1,415億円)の大幅な売りで、7週続けての売りです。

LMは52,497枚(約5,794億円)の買い越しで、前週比+1,906枚(約210億円)の小幅な買い。

日付 AM 前週比 52週レンジ LM 前週比 52週レンジ
9/22 -55,353 -8,957 12% 58,726 -2,409 87%
9/29 -73,199 -17,846 0% 60,592 +1,866 89%
10/6 -101,428 -28,229 0% 54,133 -6,459 82%
10/13 -115,920 -14,492 0% 50,591 -3,542 78%
10/20 -128,739 -12,819 0% 52,497 +1,906 80%

AMは前回注目した-12万枚割れに届き、売り越しは2023年以降で最も厚くなっています。

建玉変化はこんな感じ。

・中長期勢:ロングを-3,632枚減らし、ショートを+9,187枚増やす
・短期勢:ロングを+1,129枚増やし、ショートを-777枚減らす

短期勢はほぼ動いておらず、売りの主役は中長期勢の新しいショートです。

豪ドルは集計週に約0.4%上昇(豪ドル高)しており、中長期勢の売りは値動きと逆向きです。

 

豪ドルの材料は、雇用の弱さが中心でした。

・10/15:9月の雇用者数は-3.9万人と増加予想に反して減少、失業率は4.7%
・10/19:ケント総裁補が「労働市場は予想より速く緩む兆候」、判断は物価と合わせて
・10/19:中国の7-9月期GDPは前年比+4.5%と予想を上回るも不動産投資は落ち込んだまま

10/15の雇用統計の後は、11月のRBAは据え置きという見方が強まっていました。

ところが集計後の10/21には、ハウザー副総裁が「インフレは8月の予測よりかなり悪い」との認識を示し、据え置きの見方とは逆の発言が出ています。

豪ドルはCOT締日から約0.8%上昇しており、ショートを積み上げた中長期勢に逆風が続いている形ですね。

📌 ポイント:AUDはAMが-12,819枚の売りで-128,739枚となり、前回の目安の-12万枚を割り込んで、売りは7週続きました。中身はショートの新規+9,187枚が中心で、9月の雇用が-3.9万人と弱かった週です。ただ豪ドルは集計週も集計後も上がっており、中長期勢は値動きに逆らって売りを積んでいます。AMが-14万枚を割り込めば中長期勢の売りがさらに進み、逆に-11万枚を回復すれば中長期勢の売り越しが縮み始めたことになります。10/28の7-9月期CPIで、副総裁の言う物価の悪化が数字に出るかがカギですね。

 

CHF(フラン)⭐⭐ 中長期勢の売り越しは2025年5月以来の薄さ

AMの現在ポジションは-25,535枚(約6,069億円)の売り越し。
前週比+5,921枚(約1,407億円)の買いで、2週続けての買いです。

LMは-13,607枚(約3,234億円)の売り越しで、前週比+1,334枚(約317億円)の小幅な買い。

日付 AM 前週比 52週レンジ LM 前週比 52週レンジ
9/22 -35,523 +598 75% -16,457 -1,493 0%
9/29 -36,411 -888 71% -13,995 +2,462 12%
10/6 -37,379 -968 68% -11,350 +2,645 24%
10/13 -31,456 +5,923 90% -14,941 -3,591 7%
10/20 -25,535 +5,921 100% -13,607 +1,334 14%

前回示したLMの-1.7万枚割れ・-1.2万枚回復は、どちらにも届いていません。

建玉変化はこんな感じ。

・中長期勢:ロングを+4,004枚増やし、ショートを-1,917枚減らす
・短期勢:ロングは+166枚とほぼ動かず、ショートを-1,168枚減らす

ドルフランは集計週に約0.9%下落(フラン高)で、中長期勢も短期勢も値動きが味方してます。

 

スイス国内の材料は物価くらいで、話の中心はやはり欧州です。

・10/15:9月の生産者・輸入物価は前年比-0.2%と、マイナス幅は2025年3月以来の小ささ
・10/17-19:仏の暴動と国債売りでユーロは売られる
・10/20:欧州不安の逃避先としてフランが選ばれ、対ユーロで月初から2%超上昇

欧州で何か起きた時の逃げ場としてのフランが、中長期勢の買いにも表れている印象ですね。

米国債と並んで安全資産としての逃避先に選ばれている状況です。

📌 ポイント:AMが+5,921枚の買いで-25,535枚となり、2週続けての買いで売り越しは2025年5月以来の薄さに。中身はロングの増加+4,004枚が中心で、仏の暴動と国債売りが重なった週です。LMも+1,334枚の小幅な買いで、ドルフランが約0.9%下落する中、ともにフラン買いの方向でした。AMが-2万枚を回復すれば中長期勢のフラン買いがもう一段進み、逆に-3万枚を割り込めば今週の買いは長続きしなかったことになります。フラン買いが続くかは、欧州(特にフランスの予算)の行方次第ですね。

 

DXY(ドルインデックス)⭐⭐ 中長期勢はロングを2週続けて縮小

AMの現在ポジションは17,020枚の買い越し。
前週比-1,144枚の小幅な売りで、2週続けての縮小です。

LMは3,183枚の買い越しで、前週比+1,107枚の買い。

日付 AM 前週比 52週レンジ LM 前週比 52週レンジ
9/22 16,772 +970 80% -4,495 +414 60%
9/29 18,007 +1,235 85% 361 +4,856 74%
10/6 19,096 +1,089 89% 864 +503 75%
10/13 18,164 -932 85% 2,076 +1,212 79%
10/20 17,020 -1,144 81% 3,183 +1,107 82%

前回の目安だったAMの2万枚超え・1.6万枚割れは、いずれも不発に終わりました。

建玉変化はこんな感じ。

・中長期勢:ロングを-1,213枚減らし、ショートは-69枚とほぼ動かず
・短期勢:ロングを-945枚減らし、ショートを-2,052枚とそれ以上に減らす

ドル指数は集計週に約0.4%下落しましたが、建玉はどちらも小さな動きにとどまっています。

 

アメリカの指標は、物価は強くて住宅は弱いという明暗が分かれた結果。

・10/14:9月のCPIはコアが前月比+0.3%と予想を上回る
・10/15:9月のPPIは前月比+1.3%で2022年3月以来の大きな伸び
・10/15:小売売上高は+0.8%も、変動の大きい項目を除くと+0.1%
・10/15-16:AI企業の社債に売りが出て信用不安が再燃
・10/20:9月の中古住宅販売成約は前月比-7.3%。統計開始以来の低水準

物価指標は強かったのに、米10年金利は集計週に約0.1%の下落。
一方で2年金利は週の初めと終わりでほぼ同じで、下がったのは長い年限の金利だけ。

要するに、AI企業の信用警戒でリスク資産(社債や株)から安全資産の米国債に資金移動した形です。

利上げの見込みを映す2年金利が動かず、長い金利だけが下がったのも、利上げ観測の後退ではなくこの逃避の買いという側面が大きいでしょう。

📌 ポイント:DXYはAMが-1,144枚の売りで17,020枚となり、2週続けてロングを減らしました。LMは+1,107枚で3,183枚ですが、中身はショートの減少で、積極的なドル買いではありません。強い物価の数字が出ても長い年限の米金利が下がり、ドル指数が約0.4%下げた週です。AMが1.6万枚を割り込めば中長期勢のドル買いがさらに細り、逆に1.8万枚を回復すれば縮小は一服したことになります。10/27-28のFOMCが、12月の利上げにどこまで道筋をつけるかが注目ですね。

 

💡 今週の注目テーマ

全体的にCOTレポートの分析を通じて、FX侍が今週注目するテーマがこちらです。

1. 値動きに逆らったのはカナダドルの短期勢と豪ドルの中長期勢

今回のCOT集計週は、ドル安の中で円以外の5通貨が対ドルで上がりました。

その中でも目立ったのが、上がる通貨を逆に売った以下の2つ。

・カナダドル:7通貨で最も上がった週に、短期勢がショートを積み増し
・豪ドル:雇用が弱かった週に、中長期勢が7週続けて売り

売っている主体は違いますが、どちらも値動きとは逆向きです。

10/20時点では、2つとも売りを増やした状態で集計が終わっています。

しかも集計後もカナダドルと豪ドルは揃って上昇。

10/28はBOCと豪CPIが同じ日に出るので、どちらかで買い戻しが出るかは要注目ですね。

2. ポンドと円は両者揃って買い、中身はショートの減少

ポンドと円では、中長期勢・短期勢の両方が買い方向に動きました。

ただ中身を見ると、買いの中心はショートを減らした分です。
ロングも増えてはいますが、その幅はショートの減少より小さめでした。

ポンドは11月の利上げ再開が見込まれ、円は日銀が12月の利上げに含みを残した週でもありました。

中銀の利上げを見込んだ動きと見れますね。

これが次回のCOTでもロング増加として続くか注目ポイントです。

3. 欧州不安で中長期勢のユーロは52週の最少圏、フランは上限

仏の暴動と国債売りが重なった週に、中長期勢はユーロとフランで逆の向きに動きました。

ユーロは買い越しが過去1年の最少圏に戻り、フランは売り越しが過去1年で最も薄くなっています。

値動きでもフランは強く、対ユーロで月初から2%超で上昇。

欧州で不安が出るとユーロを減らしてフランへ、という流れが持ち高にも表れてます。

集計後も仏10年金利は5%台。
10/23の格付けは据え置きでも、赤字を減らす予算の成立が前提のまま。

依然としてフランスのゴタゴタは落ち着いていません。

次回のCOTでも「ユーロ売り・フラン買い」の組み合わせが続くか注目です。

 

最後に一言

今週のCOTは「利上げの見込みに関わる材料が出た通貨ほど中長期勢が大きく動いた週」です。

中長期勢の前週比が大きかった上位3通貨は、カナダドル・円・豪ドルでした。

・カナダドル:総裁の発言で10月の利上げ観測が復活
・円:10月は据え置きでも12月の利上げに含み
・豪ドル:10/15の雇用が弱く、11月は据え置きの見方が強まる

そしてこの3通貨は、いずれも来週に注目材料があります。

10/28はBOCと豪CPI、10/30は日銀です。

次回のCOTは10/27(火)時点の数字なので、その結果はまだ対象外。

つまり、結果が出る直前に中長期勢がどこまで持ち高を傾けていたかが分かる回です。

カナダドルのAMがゼロを超えて買い越しに転じているか、豪ドルのAMが-14万枚を割り込んでいるか。

次回のCOTも楽しみですね(・∀・)

 

⚠️ 注意事項

  • COTレポートは火曜日時点のデータが米国東部時間の金曜午後(日本時間土曜早朝)に公開されます。公開時点で3日、実際にトレードに反映できるのは翌週月曜日になるため、実質的に約1週間の遅延がある点に注意が必要です
  • ポジションデータは方向のバイアスを示すものであり、エントリータイミングの判断には価格分析との併用が必要です
  • 極端なポジションは「逆張りシグナル」として機能することがありますが、トレンドが継続する限りは順張り方向が有利です
  • 円換算額は記事執筆時点の為替レート(EURJPY 175.72、GBPJPY 209.78、AUDJPY 110.36、CADJPY 111.98、CHFJPY 190.13)に基づく概算値です

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