FX侍です、こんばんは。
FXでは「安い時に買う・高い時に売る」という考え方が正解のように思われています。
しかし半分正解で半分間違いです。
「安く買える、高く売れるまで待つのがトレーダーの仕事」なんて事を聞いたこともありますが、その考え方だけで勝ち続けられる程FXは甘くありませんし、成績は安定しないでしょうね。
ではここでチャート問題を出します。
・チャート左側から上昇後にレンジを形成
・サポートゾーンまで価格が落ちてきた
この状況で「安くなったから買い」という選択をする人もいると思います。
それでは先程のチャートの続きを見てみましょう。
レンジの下限で上手に買えたと思ったものの、そこから1000pipsを超える下降トレンドを形成しました。
しっかりと損切りができる方であればダメージは少ないでしょうが、こうした(レンジを想定していたのに)強いトレンドが発生した時に、両建てやナンピンして破綻するトレーダーも少なくありません。
・緩やかな上昇を描いてきた
・レジスタンスゾーンで頭を抑えられている
この状況で「高くなったから売り」という選択をする人もいると思います。
それではチャートの続きを見てみましょう。
売りでエントリー後に25pips程は上昇していますが、その後は200pipsを超える下降トレンドとなり、結果的にショートは成功しました。
先ほどとは異なり、今度は「高い時に売る(安い時に買う)」という戦略が機能しました。
さて、この違いは何故でしょうか。
安い時に買う・高い時に売るのが機能するのはレンジだけ
安い時に買う・高い時に売るのが機能するのは、価格が行ったり来たりするレンジの時だけです。
トレンドフォローでは反対に、安い時に売って高い時に買わなければいけません。
↑この違いを理解することが重要です。
・緩やかな上昇を描いてきた
・レジスタンスゾーンで頭を抑えられている
先程の「高い時に売る」ではなく、「高い時に買う」とどうなるでしょうか。
一旦はサポートまで価格が下落後に反発し、約90pipsの上昇となりました。
サポートを下抜けなかったという点からも、この上昇圧力は強いという見方もできます。
トレンドフォローで高い時に買ったからこそ、上昇が取れたと言うパターンです。
※高い時に打診買いで少量だけ買って、サポートの反発を確認して本来の玉を仕込む方法もあります。
・緩やかな下降トレンドを描いてきた
・サポートゾーンで弱々しい反発
今度も安値更新を狙って、安い時に売りを選択するとどうなるでしょうか。
サポートに支えられて100pipsを超える急上昇となり、底で売ってしまう結果となりました。
今回は安い時に売るのは失敗で、安い時に買う戦略が機能しました。
ドル円では安い所でGPIFの買いオーダーが控えている場合もあるので、サポートで大きく反発するケースも珍しくありません。
重要なのは「安い時に買う・高い時に売る」だけではなく、「安い時に売る・高い時に買う」と言うトレンド用の戦略でしか乗れない相場があるのを知ることです。
まとめ
・安い時に買う、高い時に売る = 価格が行ったり来たりするレンジで有効
・安い時に売る、高い時に買う = 価格が一方向に進むトレンドで有効
こうした違いが理解できたかと思います。
レンジとトレンドを判断して適材適所の戦略を取るために、最も重要なのはサポート・レジスタンスでの挙動を確認する事です。
サポレジで反発してレンジとなるのか、サポレジを抜けてトレンドとなるのか?
それを見極めた上で、安い時(高い時)に買うのか売るのかを選択すれば、より優位性の高いトレードとなります。
効くサポレジがどこにあるのか分からない方は、下記の「少し先の値動きをカンニングできるFX侍テンプレート」をお勧めします。
「チャートの見方が変わって明らかに成績が良くなった」
「こんなにも価格が反発する場所が本当にあるなんて思わなかった」
利用者様からこうしたお声も頂いております。
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