FX侍です、こんにちは。
いや~なかなか相場が荒れてますね。
どれぐらい荒れてるか簡単に見てみましょうか。
下記は金属類の日足チャート。
パラジウム以外は見える範囲の安値を割り込んでますね。
(実際2022年の安値を更新してます)
次に為替を見てみましょう。
下記はドルベースでの主要通貨の日足チャート。
Theドル一強w
ユーロはパリティが注目され始めてますし、フラン以外は弱々ですね。
で。
こんな荒れた相場でちらほらと騒ぎ始めてきているのが「逆イールド」です。
あ~、逆イールドね……はいはい…逆の…ね…
という方は下記を参考にどうぞw
イールドカーブはFXの観点だけではなく、経済的な観点からもチェックしておくことをお勧めします。
という訳で、今回は「Tradingviewで簡単にイールドカーブを確認する方法」と「逆イールドをめっちゃ簡単に発見する方法」を解説します。
Tradingviewで簡単にイールドカーブを確認する方法
イールドカーブと聞くと、下記のようなイメージをする人もいますよね。
下記はOANDAラボで見れるイールドカーブ。
でこちらがInvesting.comで見れるイールドカーブ。
年限別に利回りを結んだ折れ線グラフですね。
これが一般的にイメージするイールドカーブですかね。
ただし少し視点を変えると、Tradingviewでイールドカーブは簡単に表示できるんです。
それがコレ。
▼Tradingviewで表示したイールドカーブ(クリックで拡大します)
年限別の利回りを比較チャートとして1枚の画面に表示しただけですが、これでもイールドカーブの役割は果たせます。(1年・2年・5年・10年・20年・30年を表示してます)
利回りの変化はこのチャートで普通に分かります。
順イールドなら上から順に長期~短期という具合に並びますし、逆イールドとなれば順序がおかしくなります。
スティープニング・フラットニングは見方の要点さえ押さえれば後は慣れですw
表示方法は簡単ですが、一応解説しておきます。
Tradingviewでイールドカーブを表示する方法
まずは適当にアメリカの国債利回りを表示します。
例として10年債にしましょうか。
(US10Yが10年債利回りのティッカーです)
10年債を表示したら、別の年限の利回りを追加していきましょう。
ちなみに各年限のティッカーは以下の通り。
1年債:US01Y
2年債:US02Y
5年債:US05Y
10年債:US10Y
20年債:US20Y
30年債:US30Y
別の年限の利回りを追加する時に「同じ%スケール」を選んで下さい。
チャートを重ねて表示する方法は下記を参考にどうぞ。
下記は10年債に2年債(US02Y)と5年債(US05Y)を追加したチャートです。
▼10年債に2年債と5年債を重ねたチャート(クリックで拡大します)
こんな風に表示がおかしくなっても大丈夫。
右側の目盛り上で右クリック→「通常」を選べば良い感じで表示されるようになります。
通常を選択するとこんな感じ。
ね、良い感じになったでしょw
Tradingviewで逆イールドをめっちゃ簡単に発見する方法
じゃあ次は逆イールドを簡単に発見する方法を紹介します。
よく逆イールドで見られる2年債(短期)と10年債(長期)の利回りでチェックしましょうか。
一応補足しておくと…本来であれば短期の2年債より長期の10年債の方が利回りが高くなります。
短期の利回りが長期より高くなると景気後退のシグナル(=逆イールド)となります。
要するに…
・2年債<10年債なら順イールド
・2年債>10年債なら逆イールド
ってこと。
ということは、10年債利回りから2年債利回りを引いた数値がプラスなら問題なし、マイナスなら逆イールドになります。
ごく単純な計算ですね。
ここでTradingviewの演算機能の出番です。
『US10Y-US02Y』の数値を表示しましょう。
これが逆イールドが簡単に見つかるチャートです。
US10Y-US02Yがマイナスなら逆イールドとなります。
ちょうど今は逆イールドになっており、twitterでもちょっとした話題になってますね。
このチャートはシンボルを入力する場所(画面左上)にS10Y-US02Yと入力すればOK。
Tradingviewの演算機能を使うとMT4では見えない景色が見えますよ。
通常のチャートのように時間足を変えられるので、過去の逆イールド発生時期も調べられます。
上記の赤枠で囲んだ場所が逆イールドになってる箇所です。
一般的には景気後退の約2年前に逆イールドが発生するとされています。
その「景気」を何で測るのか、色々なアイディアがあると思いますが、それを上記のチャートに重ねて表示させて、自分なりに分析をすると面白い発見があるかもしれません。
そうした地道な努力は間違いなく自分のスキルになりますよ。
まとめ
Tradingviewはただ単に通貨ペアのチャートを表示するだけではなく、今回解説したような応用的な使い方をするとMT4とは全く違う景色が広がります。
当ブログでもよく言っているように、通貨ペアのチャートからは見えない部分が相場を動かしています。
MT4でトレードをしていると近視眼的になりがちなので、Tradingviewは活用した方がいいですよ。
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