COTレポート分析 2026年10月27日週
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COTレポート分析 2026年10月27日週

FX侍です、こんにちは。

最近は野球のニュースがほんと面白い。

中日の工藤新監督、巨人の松井新監督に加えて…
今度は巨人で高橋由伸がヘッドコーチ、清水が打撃コーチ就任ですよ。

敵なので選手としては全員嫌いでしたが、最近Youtubeなど見ていて人としては大好きな人たち。

特に清水なんて「え!こんな面白い人だったの!?」ってイメージがガラリと変わりました。
(中日のOBも基本的にその傾向が高いですが笑)

昨日は巨人の秋季練習で3人のお披露目だったんですが、中日ファンなのにYoutubeで見てしまいましたよ。

いや〜、最近のセリーグが本当に面白い…

このままずっと話が続いちゃいそうなので、本題へ行きましょうか笑

 

今回のCOTは、BOC・FOMC・ECB・BOJと中銀会合が続く直前の数字。

その直前に中長期勢は円の買い越しを過去1年で最厚にし、ユーロの買い越しは最薄にする動きを見せました。

各中銀の結果はすでに出ているので、持ち高と答えを並べて見られる面白い週ですね。

 

COTに関する基礎知識は、以下の解説記事をご覧くださいませ。

では今週の分析の詳細へ参りましょう。

 

今週のCOTハイライト

今回のCOTは10月27日(火)時点のデータ。

『AI関連株の下落と仏国債の売り』が重なった週の数字です。
ドルに対して明確に下げたのはユーロだけで、円とカナダドルは0.6%台の上昇でした。

その中で中長期勢はユーロの買い越しを52週の最少へ減らし、円の買い越しは52週の最高へ広げています。

COT集計期間内で重なっていた材料はこんな感じ。

・10/21 英9月CPIは+3.5%と予想を上回る
・10/21 RBAのハウザー副総裁がインフレの上振れを警戒
・10/21-22 仏10年金利は5%を突破し、一時5.14%と2002年以来の高さ
・10/22 AI関連株の下落で米10年金利は5%割れ、ドル円も翌日にかけて157円割れ
・10/23 ユーロ圏の総合PMIは51.9と予想を下回り、仏の企業活動は縮小
・10/27 ECBの貸出調査で企業の借入需要が減少、ユーロドルは1.11台へ
・10/28-30 BOCは利上げ、FOMC・ECB・日銀は据え置き(※)
・10/29-30 AI関連株は再び下落(※)
(※は今回のCOT集計後の出来事です)

ユーロは仏の財政不安と景気の弱さ、円はAI関連株の下落に伴う米金利の低下が重なった週でした。

特に注目すべき3点

今週、特に大きく動いたのは以下の3通貨です。

1. EUR(ユーロ):AMが-17,172枚の大幅な売りで、買い越しは52週の最少を更新
2. JPY(円):AMが+12,088枚の買いで、買い越しは52週の最高を更新
3. CAD(カナダドル):LMは6週続けて売り、AMの売り越しはゼロ目前

推移をまとめた表がこちらです。

通貨 Asset Manager 前週比 Lev Money 前週比 注目度
EUR 173,249 -17,172 -71,574 -2,734 ⭐⭐⭐
GBP -128,893 +5,728 17,195 -6,909 ⭐⭐
JPY 91,191 +12,088 -14,630 +8,260 ⭐⭐⭐
CAD -1,325 +4,074 -96,747 -5,634 ⭐⭐⭐
AUD -125,237 +3,502 48,414 -4,083 ⭐⭐
CHF -25,067 +468 -17,502 -3,895 ⭐⭐
DXY 16,713 -307 3,158 -25 ⭐

Asset Manager = 年金基金や保険会社などの機関投資家。中長期のトレンドを反映しやすい。
Leveraged Money = ヘッジファンドなどの投機筋。短期的な値動きへの反応が早い。

 

先週比のポジション変化のグラフがこちらです。

▼カーソルを乗せると数値が表示されます

 

🗺 ヒートマップで見る直近の流れ

直近の変化がわかりやすいヒートマップがこちらです。

ヒートマップから読み取れるポイント

🔴 赤が目立つ通貨(ポジション縮小・売り方向)
・EUR Asset Mgr:前週比-17,172枚で買い越しは173,249枚へ。2025年2月以来の薄さ
・GBP Lev Money:前週比-6,909枚で買い越しは17,195枚へ。前週の買いの半分を戻す
・CAD Lev Money:前週比-5,634枚で売り越しは-96,747枚へ。6週続けての売り
・AUD Lev Money:前週比-4,083枚で買い越しは48,414枚へ。8/4以来の薄さ
・CHF Lev Money:前週比-3,895枚で売り越しは-17,502枚へ。2025年4月以来の厚さ
・EUR Lev Money:前週比-2,734枚で売り越しは-71,574枚へ。5週続けての売り

🟢 緑が目立つ通貨(ポジション拡大・買い方向)
・JPY Asset Mgr:前週比+12,088枚で買い越しは91,191枚へ。2025年7月以来の厚さ
・JPY Lev Money:前週比+8,260枚で売り越しは-14,630枚へ。9/29以来の薄さ
・GBP Asset Mgr:前週比+5,728枚で売り越しは-128,893枚へ。2週続けての買い
・CAD Asset Mgr:前週比+4,074枚で売り越しは-1,325枚へ。3週続けての買い
・AUD Asset Mgr:前週比+3,502枚で売り越しは-125,237枚へ。7週続いた売りがストップ

📌 注意すべきパターン
・GBP:AMは+5,728枚の買い、LMは-6,909枚の売りで逆向き
・CAD:AMは+4,074枚の買い、LMは-5,634枚の売りで逆向き
・AUD:AMは+3,502枚の買い、LMは-4,083枚の売りで逆向き
・CHF:AMの+468枚はロングとショートを両方減らした差し引き

 

🔍 通貨別の詳細分析

ここまで全体を俯瞰して見たので、次は各通貨のポジションを見ていきましょう。

EUR(ユーロ)⭐⭐⭐ 中長期勢の買い越しは52週の最少を更新

AMの現在ポジションは173,249枚(約3兆8,075億円)の買い越し。
前週比-17,172枚(約3,774億円)の大幅な売りで、買い越しは2025年2月以来の薄さです。

LMは-71,574枚(約1兆5,730億円)の売り越しで、前週比-2,734枚(約601億円)の売り。
5週続けての売りで、売り越しは2023年以降で最も厚くなっています。

日付 AM 前週比 52週レンジ LM 前週比 52週レンジ
9/29 220,603 +4,120 6% -39,265 -12,571 21%
10/6 189,881 -30,722 0% -44,261 -4,996 17%
10/13 199,918 +10,037 4% -68,001 -23,740 0%
10/20 190,421 -9,497 0% -68,840 -839 0%
10/27 173,249 -17,172 0% -71,574 -2,734 0%

前回の目安だったAMの18万枚割れに到達しました。

建玉変化はこんな感じ。

・中長期勢:ショートを+12,237枚増やし、ロングを-4,935枚減らす
・短期勢:ショートを+2,829枚増やし、ロングは+95枚とほぼ動かず

主役は中長期勢の新しいショートですね。

ユーロドルは集計週に約0.4%下落で、両者とも値動きと同じ向きです。

 

ユーロの材料は、フランスの不安に景気の弱さを示す数字が加わりました。

・10/21-22:仏10年金利が5%を突破し一時5.14%、予算審議は難航
・10/23:ユーロ圏の総合PMIは51.9(予想52.7)で、仏の企業活動は縮小
・10/23:ムーディーズは仏の格付けを据え置き、週明けは仏国債に買い戻し
・10/26:独ifo企業景況感は90.2に上昇、ただ足元の評価は悪化
・10/27:ECBの貸出調査で融資の審査が厳しくなり、企業の借入需要は減少

格下げを避けて仏国債が買い戻されても、ユーロドルは10/27にかけて約0.4%下げており、フランスの話からユーロ圏の景気へ注目が広がってきた印象ですね。

中長期勢のショートの積み増しは、この流れと重なります。

集計後の10/29には、ECBは預金金利2.50%で据え置き。

ユーロドルは年初来安値まで下げましたが、利上げも議論したと分かった会見で反発しました。

10/30のユーロ圏7-9月期GDPは前期比+0.4%で、仏は-0.1%。

短期勢の売りが積み上がっており、12月利上げが意識されると買い戻しが出やすい位置でもありますね。

📌 ポイント:EURはAMが-17,172枚の売りで173,249枚となり、前回の目安の18万枚を割り込みました。中身は新しいショート+12,237枚が中心で、LMの売り越しも2023年以降で最も厚い水準。仏の財政不安にPMIと貸出調査の弱さが重なり、格下げを避けてもユーロは戻っていません。AMが16万枚を割り込めば中長期勢のユーロ離れが一段と進み、逆に18万枚を回復すれば、中長期勢の買い越しは再び増加に転じたことになります。12月のECBと11/17の仏予算の採決が分かれ目ですね。

 

GBP(ポンド)⭐⭐ 短期勢はショートを積み、中長期勢は減らす

AMの現在ポジションは-128,893枚(約1兆6,998億円)の売り越し。
前週比+5,728枚(約755億円)の買いで、2週続けての買いです。

LMは17,195枚(約2,268億円)の買い越しで、前週比-6,909枚(約911億円)の売り。

日付 AM 前週比 52週レンジ LM 前週比 52週レンジ
9/29 -128,544 -12,739 25% 4,606 -8,633 12%
10/6 -145,442 -16,898 11% 12,432 +7,826 28%
10/13 -145,735 -293 12% 10,313 -2,119 24%
10/20 -134,621 +11,114 24% 24,104 +13,791 52%
10/27 -128,893 +5,728 31% 17,195 -6,909 38%

前回の記事で挙げたLMの2万枚を割り込み、前週の買いの約半分を打ち消しました。

建玉変化はこんな感じ。

・中長期勢:ショートを-5,706枚減らし、ロングは+22枚とほぼ動かず
・短期勢:ショートを+6,717枚増やし、ロングは-192枚とほぼ動かず

どちらもロングは動かず、ショートだけが逆向きに動いています。

ポンドドルは集計週に約0.3%上昇で、中長期勢は同じ向き、短期勢は逆向きです。

 

イギリスは物価と企業の数字が強く、家計の数字が弱い組み合わせでした。

・10/21:9月のCPIは前年比+3.5%(予想+3.4%)、サービスも+3.7%へ加速
・10/23:総合PMIは53.1(予想51.8)で、企業活動は改善
・10/23:9月の小売売上数量は前月比-0.4%
・10/23:10月の消費者信頼感は-24と、前月から11ポイント悪化

10/21のCPIの後、11/5のBOEの利上げは約96%まで織り込まれました。

中長期勢のショートの買い戻しは、この利上げの見方と同じ向きですね。

集計後の10/28の英予算は穏当な内容で、英10年金利もポンドも反応は小さめ。

ポンドドルはCOT締日から約0.3%上昇しており、短期勢のショートには値動きが逆風です。

📌 ポイント:GBPはLMが-6,909枚の売りで17,195枚となり、前回の目安の2万枚を割り込みました。一方のAMは+5,728枚の買いで、ロングがほぼ動かない中、ショートだけが逆向きに動いた形。物価と企業の数字は強く、家計の数字は弱い組み合わせでした。LMが1万枚を割り込めば短期勢のポンド離れが進み、逆に2.5万枚を回復すれば今回の売りは一時的だったことになります。11/5のBOEの声明で、次の利上げまで見込めるかが注視点ですね。

 

JPY(円)⭐⭐⭐ 中長期勢の円買い越しは52週の最高を更新

AMの現在ポジションは91,191枚(約1兆1,399億円)の買い越し。
前週比+12,088枚(約1,511億円)の大幅な買いで、買い越しは2025年7月以来の厚さです。

LMは-14,630枚(約1,829億円)の売り越しで、前週比+8,260枚(約1,032億円)の買い。
2週続けての買いで、売り越しは9/29以来の薄さになりました。

日付 AM 前週比 52週レンジ LM 前週比 52週レンジ
9/29 51,634 +10,005 80% -14,161 -21,584 73%
10/6 67,795 +16,161 90% -25,043 -10,882 65%
10/13 65,819 -1,976 88% -33,673 -8,630 59%
10/20 79,103 +13,284 96% -22,890 +10,783 67%
10/27 91,191 +12,088 100% -14,630 +8,260 73%

前回の記事で目安にしたAMの8.5万枚超えに届き、52週の最高を更新しています。

建玉変化はこんな感じ。

・中長期勢:ロングを+9,947枚増やし、ショートを-2,141枚減らす
・短期勢:ロングを+7,014枚増やし、ショートを-1,246枚減らす

前週はショートの減少が中心でしたが、今回は両者ともロングの増加が中心です。

売りを畳むだけじゃなく新しく円を買いに来た形ですね。

ただ短期勢はまだ売り越しで、買い越しに戻ったわけではありません。

ドル円は集計週に約0.6%下落で、両者とも値動きと同じ向きです。

 

まず円高方向の材料から振り返りましょう。

・10/21:氷見野副総裁が「基調物価は2%にかなり近づいた」と発言
・10/23:9月の全国CPIはコア+2.1%、エネルギーも除くと+2.4%(予想+2.3%)
・10/27:9月の企業向けサービス価格は前年比+3.7%へ加速
・10/27:片山財務相が「必要なら断固たる措置」と円安をけん制

12月の利上げに向けて、日銀が動きやすい条件が並んだ週と言えるでしょう。

ただドル円を一番動かしたのは、10/22のAI関連株の下落でした。

Metaの決算をきっかけに売りが広がり、AI関連株から米国債へ資金が移って米10年金利は5%割れ。
原油は上がっていたのに金利は下がり、ドル円も翌日にかけて約1%下げて157円を割り込みました。

短期勢のロング増加は、この下げと同じ週です。

 

対する円安方向の材料はこちら。

・10/21:9月の輸出は前年比+16.7%と予想を下回り、貿易収支は5,365億円の赤字
・10/23:城内経財相がデフレ脱却の判断に慎重な姿勢
・10/23:Brentは一時117ドル近辺まで上昇

城内経財相の発言は追加利上げに慎重と受け止められ、ドル円の戻りにつながった面もあります。

利上げに向かう日銀と慎重な政府のズレは、依然として続いている印象ですね。

 

集計後の10/30の日銀は、1.25%で据え置き。

8対1の採決で、高田委員は1.50%への利上げを提案しました。

植田総裁は利上げを続ける姿勢を示しつつ、なんとか今回の会見での円売りムーブは避けられましたね笑

52週最高まで積まれた円買いが日銀通過でさらに増えるのか、次回のCOTでここは要チェックです。

📌 ポイント:円はAMが+12,088枚の買いで91,191枚となり、前回の目安の8.5万枚を超えて52週の最高を更新。LMも+8,260枚の買いで-14,630枚まで売り越しを縮めています。中長期勢は12月の利上げを見込んでロングを足し、短期勢はAI関連株の下落で米金利とドル円が下げる中でロングを足した形と見れますね。AMが10万枚を超えれば中長期勢の円買いがもう一段進み、逆に8万枚を割り込めば、日銀後に中長期勢の円買い越しが縮小したことになります。LMは-1万枚を回復すれば買い越しが視野に入り、-2万枚を割り込めば今回の買いは一時的だったことになります。12月利上げをどこまで見込むかが焦点ですね。

 

CAD(カナダドル)⭐⭐⭐ 中長期勢は持ち高を縮小、短期勢は売り続ける

AMの現在ポジションは-1,325枚(約149億円)の売り越し。
前週比+4,074枚(約459億円)の買いで、売り越しは5/19以来の薄さです。

LMは-96,747枚(約1兆906億円)の売り越しで、前週比-5,634枚(約635億円)の売り。
6週続けての売りで、売り越しは8/4以来の厚さです。

日付 AM 前週比 52週レンジ LM 前週比 52週レンジ
9/29 -27,581 -3,460 45% -69,644 -22,783 46%
10/6 -35,806 -8,225 41% -79,625 -9,981 32%
10/13 -30,804 +5,002 44% -88,112 -8,487 20%
10/20 -5,399 +25,405 58% -91,113 -3,001 16%
10/27 -1,325 +4,074 60% -96,747 -5,634 8%

前回の目安だったAMのゼロ超えにはあと1,325枚で届かず、LMの-10万枚割れも未達。

建玉変化はこんな感じ。

・中長期勢:ロングを-7,307枚、ショートを-11,381枚と両方減らす
・短期勢:ロングを-5,917枚減らし、ショートは-283枚とほぼ動かず

中長期勢の買いは新しいロングではなく、持ち高を縮めた差し引きです。

短期勢の売りも新しいショートではなくロングの減少。

ドルカナダは集計週に約0.7%下落で、短期勢は値動きとは逆向きです。

 

カナダの材料は、BOCの利上げの見方が中心でした。

・10/20時点:10月の利上げ確率は約80%(10/16は約30%)
・10/23:8月の小売売上高は前月比+1.2%、9月の速報も+0.7%

利上げを約8割織り込んだまま会合を待つ中で、中長期勢は方向を賭けるというより、結果を前に持ち高を軽くした印象ですね。

そして集計後の10/28、BOCは2.50%への利上げを決定。

総裁は「事前に決まった道筋はない」としつつ追加利上げの可能性にも触れ、ドルカナダは10/29に1.40を割り込んで10/30にはCOT締日から約0.3%下落。

一方で景気の数字は強くありません。

10/9の9月雇用は-6.8万人、10/30の8月GDPは前月比0.0%。
BOCも新しい米国の関税で10-12月期の成長は鈍ると見ています。

短期勢は売り越しを厚くしたまま利上げを迎えた形で、次回に買い戻しが出るかは見ものですね。

📌 ポイント:CADはLMが-5,634枚の売りで-96,747枚となり、6週続けて売り越しを厚くしました。AMは+4,074枚で-1,325枚まで来ましたが、ロングとショートを両方減らした差し引きです。カナダドルが上がる中で短期勢だけが逆向きのまま、10/28の利上げを迎えています。AMがゼロを超えれば中長期勢は買い越しに転じ、逆に-1.5万枚を割り込めば今回の買いは続かなかったことに。LMが-10万枚を割り込むのか、それとも-9万枚を回復するのかが、弱い景気と利上げの綱引きの答えになりそうですね。

 

AUD(豪ドル)⭐⭐ 7週続いた中長期勢の売りがストップ

AMの現在ポジションは-125,237枚(約1兆3,877億円)の売り越し。
前週比+3,502枚(約388億円)の買いで、7週続いた売りが止まりました。

LMは48,414枚(約5,365億円)の買い越しで、前週比-4,083枚(約452億円)の売り。

日付 AM 前週比 52週レンジ LM 前週比 52週レンジ
9/29 -73,199 -17,846 0% 60,592 +1,866 89%
10/6 -101,428 -28,229 0% 54,133 -6,459 82%
10/13 -115,920 -14,492 0% 50,591 -3,542 78%
10/20 -128,739 -12,819 0% 52,497 +1,906 80%
10/27 -125,237 +3,502 2% 48,414 -4,083 75%

前回のポイントで挙げたAMの-14万枚割れ・-11万枚回復はどちらも未達。

建玉変化はこんな感じ。

・中長期勢:ロングを+5,591枚、ショートを+2,089枚と両方増やす
・短期勢:ロングを-2,025枚減らし、ショートを+2,058枚増やす

中長期勢の買いはショートの買い戻しではなく、ロングの増加が中心です。

豪ドルは集計週に約0.5%上昇で、中長期勢は同じ向き、短期勢は逆向きでした。

 

豪ドルの注目材料は、10/21の副総裁の発言でしたね。

・10/21:ハウザー副総裁がインフレは従来の想定より大幅に悪いとの認識を示す
・10/23:総合PMIは47.7(9月51.3)に低下し、サービスも47.8で50割れ
・10/27:中国の9月の工業利益は前年比+14.4%で、電子産業が牽引

副総裁発言を受けて、11月の利上げの確率は約20%からほぼ50%へ上昇しました。

中長期勢のロング増加はこの見方の変化と重なりますが、景況感はむしろ悪化しています。

物価への警戒と景気の弱さの綱引きですね。

集計後の10/28には9月のCPIが+4.3%(予想+4.2%)と上振れ、利上げの確率は8割台へ。

豪ドルはCOT締日から約0.2%上昇で、11/3のRBAを待つ形です。

📌 ポイント:AUDはAMが+3,502枚の買いで-125,237枚となり、7週続いた売りが止まりました。中身はロング+5,591枚が中心で、ハウザー副総裁の発言で11月の利上げの見方が強まったタイミングと重なります。一方のLMは-4,083枚の売りで、豪ドルの上昇に逆らう形。AMが-12万枚を回復すれば中長期勢の売り越しの縮小が続き、逆に-13万枚を割り込めば今回の買いは一息ついただけだったことに。11/3のRBAが利上げの先まで示すかがカギですね。

 

CHF(フラン)⭐⭐ 短期勢の売り越しは過去1年で最大に

AMの現在ポジションは-25,067枚(約5,984億円)の売り越しで、前週比+468枚(約112億円)のほぼ横ばい。

LMは-17,502枚(約4,178億円)の売り越しで、前週比-3,895枚(約930億円)の売り。
売り越しは2025年4月以来の厚さです。

日付 AM 前週比 52週レンジ LM 前週比 52週レンジ
9/29 -36,411 -888 71% -13,995 +2,462 12%
10/6 -37,379 -968 68% -11,350 +2,645 24%
10/13 -31,456 +5,923 90% -14,941 -3,591 7%
10/20 -25,535 +5,921 100% -13,607 +1,334 14%
10/27 -25,067 +468 100% -17,502 -3,895 0%

前回の目安だったAMの-2万枚回復・-3万枚割れは、どちらにも届いていません。

建玉変化はこんな感じ。

・中長期勢:ロングを-3,337枚、ショートを-3,805枚と両方減らす
・短期勢:ロングを-1,680枚減らし、ショートを+2,215枚増やす

中長期勢の売り越しは過去1年で最も薄いものの、新しいフラン買いではありません。

ドルフランは集計週に横ばいで、動いたのは短期勢の売りでした。

 

スイスで目立った材料は10/22のSNBの議事要旨。

・10/22:物価の上昇は主に石油製品が要因で、二次的な波及の兆候はなし
・10/22:必要なら為替市場で動くが、介入の意欲を高める必要はなくなったとの認識

ユーロフランは10/20から10/23にかけて約0.8%下げて0.92付近へ、対ユーロのフラン高は続いています。

前回注目した「ユーロ売り・フラン買い」の組み合わせは、中長期勢ではユーロ売りだけが続いた形ですね。

📌 ポイント:CHFはLMが-3,895枚の売りで-17,502枚となり、売り越しは過去1年で最大になりました。AMは+468枚と動かず、ロングとショートを両方減らしただけです。ドルフランが横ばいの中、短期勢だけがフランを売った形。LMが-2万枚を割り込めば短期勢の売りが本格化し、逆に-1.4万枚を回復すれば今回の売りは一時的だったことになります。対ユーロのフラン高が続くかが注目ですね。

 

DXY(ドルインデックス)⭐ ドル指数は上昇も建玉はほぼ動かず

AMの現在ポジションは16,713枚の買い越しで、前週比-307枚のほぼ横ばい。

LMは3,158枚の買い越しで、前週比-25枚のほぼ横ばい。

日付 AM 前週比 52週レンジ LM 前週比 52週レンジ
9/29 18,007 +1,235 85% 361 +4,856 74%
10/6 19,096 +1,089 89% 864 +503 75%
10/13 18,164 -932 85% 2,076 +1,212 79%
10/20 17,020 -1,144 81% 3,183 +1,107 82%
10/27 16,713 -307 80% 3,158 -25 82%

前回の目安だったAMの1.6万枚割れ・1.8万枚回復は、いずれも不発です。

建玉変化はこんな感じ。

・中長期勢:ロングを-368枚、ショートを-61枚と小幅に減らす
・短期勢:ロングを-1,156枚、ショートを-1,131枚とほぼ同じだけ減らす

ドル指数は集計週に約0.6%上昇しました。

指数の中で比重の大きいユーロが週の後半に下げ、それに引っ張られた形でしょう。

 

アメリカの指標は強い数字が並びました。

・10/21:20年債の入札は応札倍率2.73と前回から改善も、需要は鈍め
・10/22:新規失業保険申請は19.4万件(予想20万件)
・10/23:総合PMIは57.6で、販売価格の上昇は2022年8月以来の高さ
・10/27:消費者信頼感は91.7(予想81.0)

それでも米10年金利は5.12%から4.99%へ低下。

強い指標の影響より、AI関連株への警戒で株から米国債への資金移動による影響が大きかった週です。

集計後の10/28のFOMCは据え置きで、クック理事とハマック総裁が利上げを主張。

声明は景気を「力強い」と評価し、10/29のGDPも年率+3.4%でしたが、ドルは買われていません。

10/29-30には再びAI関連株が売られ、米金利は低下しました。

AI関連企業の決算が重なっている間は、為替も株の影響を強く受けるかもしれませんね。

📌 ポイント:DXYはAMが-307枚で16,713枚、LMが-25枚で3,158枚と、どちらもほぼ動いていません。ドル指数は約0.6%上がりましたが、週の後半のユーロの下げに引っ張られた値動きです。強い米指標が続いても、AI関連株への警戒で米金利は下がりました。AMが1.6万枚を割り込めば中長期勢のドル買いがさらに細り、逆に1.8万枚を回復すれば縮小は一服したことになります。12月の利上げをFOMCがどう説明するかが注視点ですね。

 

💡 今週の注目テーマ

全体的にCOTレポートの分析を通じて、FX侍が今週注目するテーマがこちらです。

1. 利上げの判断を控えた3通貨で中長期勢は買い・短期勢は売り

カナダドル・豪ドル・ポンドの3通貨は、集計期間中にどれも上昇。

この3通貨では「中長期勢は買い・短期勢は売り」と向きがキレイに割れてます。

短期勢は上がる通貨を売った形です。

共通点は、どれも利上げの判断が目前に迫っていたこと。

ただし現時点の状況は3通貨で違います。

・カナダドル:10/28に利上げ済み
・豪ドル:10/28の物価の上振れを経て、11/3のRBA待ち
・ポンド:10/28の予算を通過して、11/5のBOE待ち

3通貨とも今回のCOT後にさらに上がっており、今のところ軍配は中長期勢です。

ただカナダドルの利上げは終わり、豪ドルとポンドの利上げもかなり見込まれているので、このまま買いが続くとは限りません。

次回のCOTは、カナダドルは利上げの後、豪ドルはRBAの当日、ポンドはBOEの前の数字。

まずはカナダドルで短期勢が売りを畳むかどうかが大きな見どころでしょうね。

2. ユーロのショートは中長期勢・短期勢とも2023年以降で最大

ユーロの売りは今週だけの話じゃありません。

この5週間で、中長期勢も短期勢もショートをそれぞれ約5.6万枚ずつ増やした一方、ロングは減ってません。

ユーロを手仕舞いしたのではなく、新しく売りを足してきた形です。

ショートはどちらも2023年以降で最大まで積み上がっている状態。

しかしCOT後のECBでは利上げも議論されており、12月利上げの可能性は残ったまま。

ユーロドルもCOT締日から年初来安値の1.11台前半で反発しました。

ここまで売りが積まれると、何かをきっかけに買い戻しも入りやすくなります。

ユーロ安がこのまま継続するにしても、調整には注意が必要です。

3. AI株安の1回目はドル円が下落、2回目はほぼ動かず

この2週間でAI関連株の大きな下落は2回ありました。

1回目は集計週の10/22。
ドル円は翌日にかけて約1%下げ、中長期勢も短期勢も円ロングを増やしています。

2回目は集計後の10/29-30で、Alphabetの決算をきっかけに売りが広がりました。
米国株は10/30に約1.8%下げ、米金利も下がりましたが、ドル円は157円台で約0.3%の下げどまり。

同じAI株安でも、2回目のドル円の反応は小さくなっています。

2回目はユーロの反発と日銀の据え置きが重なって円も売られましたが、円の買いが52週最高まで積まれた後だった点は気になるところ。

AI株安なら円高と決めつけず、次回のCOTで円ロングが増えたのか減ったのかで要確認ですね。

 

最後に一言

今週のCOTを一言でまとめると…
「中銀ラッシュの直前に中長期勢の円の買い越しが過去1年で最も厚く、ユーロは最も薄くなった週」です。

円を買い増したのもユーロの買い越しを減らしたのも、日銀とECBの結果を見る前の動きです。

次回のCOTは11/3(火)時点の数字。
BOC・FOMC・ECB・BOJをすべて通過した後の持ち高が分かります。

円のAMが10万枚に届けば円買いはまだ続き、8万枚を割っていれば日銀後に買い越しが縮小したことに。

ユーロのAMが16万枚を割っていれば、ECB後にユーロは反発しても中長期勢の買い越しはさらに減ったことになります。

次回のCOTも要チェックです(・∀・)

 

⚠️ 注意事項

  • COTレポートは火曜日時点のデータが米国東部時間の金曜午後(日本時間土曜早朝)に公開されます。公開時点で3日、実際にトレードに反映できるのは翌週月曜日になるため、実質的に約1週間の遅延がある点に注意が必要です
  • ポジションデータは方向のバイアスを示すものであり、エントリータイミングの判断には価格分析との併用が必要です
  • 極端なポジションは「逆張りシグナル」として機能することがありますが、トレンドが継続する限りは順張り方向が有利です
  • 円換算額は記事執筆時点の為替レート(EURJPY 175.82、GBPJPY 211.01、AUDJPY 110.81、CADJPY 112.73、CHFJPY 190.97)に基づく概算値です

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