COTレポート分析 2026年7月21日週
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COTレポート分析 2026年7月21日週

FX侍です、こんにちは。


_人人人人人人人人人人_
> 毎日毎日暑すぎる <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

 

というわけで本題へ笑

今週は原油から目が離せない1週間でしたね。

COT基準日の7/21時点でBrentは91ドル台、それが集計後の7/23には100ドル台に乗せました。

つまり今回のCOTは、原油が100ドルに届く前のポジション。

先週のCOTではEURとGBPの明暗が話題でしたが…
今週は売られる通貨と買い戻される通貨の並び方そのものが入れ替わりました。

では今週のCOTレポートの分析へ参りましょう。

 

COTって何?という方は、以下の解説記事をご覧くださいませ。

 

今週のCOTハイライト

今回のCOTは7月21日(火)時点のデータ。

AMが売ったのはEURとJPYの2通貨だけで、GBP・CAD・AUD・CHFは揃って買い戻しという、きれ〜に二分された週になりました。

COT集計期間内で重なっていた材料はこんな感じ。

・7/15 米6月PPIが前月比-0.3%と昨年8月来のマイナス、年内利上げの織り込みが後ずれ
・7/16 米6月小売売上高が+0.2%と5カ月連続の増加、週半ばに米金利とドルが反発
・7/20 カナダ6月CPIが前年比+2.8%へ鈍化、米がカナダ産品の一部へ50%追加関税を署名(8/19発動)
・7/20 バーナム氏が英首相に就任、財務相にヒーリー前国防相を指名
・7/20-21 米イランの攻撃応酬が10日連続、Brentは91ドル台へ上昇
・7/21 ドイツ7月ZEW景況感の期待指数が26.3へ大幅改善(6月は10.5)
・7/21 日本政府が骨太方針2026と日本成長戦略を閣議決定、PB黒字化目標は盛り込まず
・7/23 ECBは中銀預金金利2.25%で据え置き、Brentは一時100ドル台に乗せ(※)
(※は今回のCOT集計後の出来事です)

週の前半は弱い米PPIでドルが軟調、後半はイラン情勢の沈静化が全く見えず原油高と米金利上昇でドルが戻すという、慌ただしい週でしたね。

特に注目すべき3点

今週、特に大きく動いたのは以下の3通貨です。

1. EUR(ユーロ):AMが-18,389枚の大幅売りで、2週連続の52週最安値更新。
2. JPY(円):AMが-26,089枚と今週最大の売りで、52週レンジ1%の最安値圏へ。
3. CAD(カナダドル):AMは買い戻し、LMは-5,606枚で52週最安値と真逆の動き。

推移をまとめた表がこちらです。

通貨 Asset Manager 前週比 Lev Money 前週比 注目度
EUR 228,927 -18,389 -56,671 -2,980 ⭐⭐⭐
GBP -119,089 +12,315 33,236 +4,695 ⭐⭐
JPY -79,906 -26,089 -96,185 -5,724 ⭐⭐⭐
CAD -98,165 +8,322 -98,377 -5,606 ⭐⭐⭐
AUD -35,144 +5,425 24,788 -2,434 ⭐⭐
CHF -37,558 +4,031 -8,897 +603
DXY 19,851 -2,188 -1,938 +2,928 ⭐⭐

Asset Manager = 年金基金や保険会社などの機関投資家。中長期のトレンドを反映しやすい。
Leveraged Money = ヘッジファンドなどの投機筋。短期的な値動きへの反応が早い。

 

先週比のポジション変化のグラフがこちらです。

▼カーソルを乗せると数値が表示されます

 

 

🗺 ヒートマップで見る直近の流れ

直近の変化がわかりやすいヒートマップがこちらです。

ヒートマップから読み取れるポイント

🔴 赤が目立つ通貨(ポジション縮小・売り方向)
・JPY Asset Mgr:前週比-26,089枚と今週最大の売りで-79,906枚まで沈み、52週レンジ1%の最安値圏へ
・EUR Asset Mgr:前週比-18,389枚の大幅売りで228,927枚まで縮小し、2週連続で52週最安値を更新
・CAD Lev Money:前週比-5,606枚の売りで-98,377枚となり、こちらも2週連続の52週最安値更新

🟢 緑が目立つ通貨(ポジション拡大・買い方向)
・GBP Asset Mgr:前週比+12,315枚で3週連続の大幅買い戻しとなり、-119,089枚まで売り越しを縮小
・CAD Asset Mgr:前週比+8,322枚の買い戻しで-98,165枚となり、2週連続で売り越しを縮めた
・AUD Asset Mgr:前週比+5,425枚の買い戻しで-35,144枚となり、前週の売りから方向転換

📌 注意すべきパターン
・CAD:AMが買い戻しに転じる一方、LMは52週最安値を更新。中長期勢と短期勢が反対方向へ動いた形
・DXY:AMの6週連続買いが止まって-2,188枚、逆にLMが+2,928枚。ドル買いの担い手に変化の兆し

 

 

🔍 通貨別の詳細分析

ここまで全体を俯瞰して見たので、次は各通貨のポジションを見ていきましょう。

EUR(ユーロ)⭐⭐⭐ 2週連続の最安値、投げが加速

AMの現在ポジションは228,927枚(約5兆3,300億円)の買い越し。

前週比-18,389枚(約4,281億円)の大幅売りで、削るペースが一段と上がりました。

52週レンジは0%です。

日付 Asset Manager AM前週比 Lev Money LM前週比
6/16 270,344 -8,926
6/23 254,730 -15,614 -15,410 -6,484
6/30 255,158 +428 -32,644 -17,234
7/7 253,918 -1,240 -45,461 -12,817
7/14 247,316 -6,602 -53,691 -8,230
7/21 228,927(52週最安値) -18,389 -56,671(52週最安値) -2,980

一方でLMは前週比-2,980枚(約694億円)の売りで、-56,671枚とこちらも52週最安値を更新しました。

3週連続の売りですが、今週は減り方の桁が変わっています。

面白いのは、この週のユーロドルが1.138から1.142へ上がっていることです。
週の途中では7/16に1.14代後半まで上昇する場面もありました。

つまりAMは、ユーロが上がっている最中に過去1年で最も重い投げを出したわけですね。

しかもCOT基準日の7/21には、ドイツの7月ZEW景況感の期待指数が6月の10.5から26.3へ大幅に改善。

それでも削られた側の理屈としては、原油高がユーロ圏の企業コストと家計負担を押し上げる点が意識されやすく、エネルギー価格の上昇はユーロ売りの材料として作用しています。

7/23のECBは中銀預金金利を2.25%で据え置き、追加利上げの判断は9月へ持ち越されました(※集計後)。

なお集計後の7/24にはユーロ圏7月総合PMI速報が51.9(予想50.3)と大きく改善しており、景況感の改善は続いています。

📌 ポイント:EURはAMが228,927枚まで買い越しを削り、LMとそろって2週連続で52週最安値を更新しました。先週この枠で追加売りの目安に挙げた24万枚割れは、わずか1週で現実になっています。ユーロドルが上げた週に最も重い投げが出たという形で、中長期勢の弱気がかなり本気だったことになります。22万枚を割り込めば20万枚割れまで視野に入り、逆に24万枚を回復すれば売りの勢いが一巡したと見れます。ロングが大きい分、下方向はまだ削る余地が残っている点も頭に入れておきたいところです。当面は原油高がユーロ圏の物価と景気のどちらに強く効くか次第ですね。

 

GBP(ポンド)⭐⭐ 3週連続の買い戻し、政局が再点火

AMの現在ポジションは-119,089枚(約1兆6,248億円)の売り越し。

前週比+12,315枚(約1,680億円)の大幅買い戻しで、3週連続の巻き戻しとなりました。

52週レンジは33%です。

日付 Asset Manager AM前週比 Lev Money LM前週比
6/23 -149,424 7,567
6/30 -156,307(52週最安値) -6,883 16,273 +8,706
7/7 -143,257 +13,050 17,979 +1,706
7/14 -131,404 +11,853 28,541 +10,562
7/21 -119,089 +12,315 33,236 +4,695

一方でLMは前週比+4,695枚(約641億円)の買い戻しで、+33,236枚とロングをさらに積み増しました。

6/30の-156,307枚から3週で約3.7万枚を戻した計算で、記録的ショートの解消はかなり進んだことになります。

ポンドドルは7/16に1.3545まで上げたあと、COT基準日にかけて1.34台前半へ押し戻されています。

ただ、その最終盤に政局の火種が戻ってきました。

7/20にバーナム氏が首相に就任し、財務相には予想外のヒーリー前国防相が指名されています。

就任会見で財政ルールの範囲内で最大限の柔軟性を使うと述べたことを市場は借り入れ増加の可能性と受け止め、英国債とポンドが売りで反応しました。

ポンドはイギリス政局で動きやすい性質があります。
人事相場は一巡しましたが、今度は財政方針を巡る相場になる可能性も考えておきたいところです。

📌 ポイント:GBPはAMが+12,315枚の買い戻しで-11.9万枚まで売り越しを縮め、LMも+33,236枚とロングを積み増しました。先週この枠で巻き戻し継続のサインに挙げた-12万枚の回復も、今週クリアしています。3週で約3.7万枚を戻したことになり、6月末の記録的ショートはかなり解消が進んでいます。-10万枚を回復すれば巻き戻しは最終段階に入り、逆に-13万枚を割り込めば再びショートを積み直す動きと見れます。新政権の財源方針への警戒は残っているので、ここからは買い戻しの伸びしろより息切れのタイミングが焦点になりそうです。当面は財政運営への評価がギルトにどう出るか次第ですね。

 

JPY(円)⭐⭐⭐ 今週最大の売り、最安値圏に逆戻り

AMの現在ポジションは-79,906枚(約9,988億円)の売り越し。

前週比-26,089枚(約3,261億円)の大幅売りで、7通貨で最大の変化となりました。

52週レンジは1%です。

日付 Asset Manager AM前週比 Lev Money LM前週比
6/16 -81,651(52週最安値) -96,772
6/23 -78,364 +3,287 -97,092 -320
6/30 -68,693 +9,671 -115,400(52週最安値) -18,308
7/7 -48,653 +20,040 -90,083 +25,317
7/14 -53,817 -5,164 -90,461 -378
7/21 -79,906 -26,089 -96,185 -5,724

一方でLMは前週比-5,724枚(約716億円)の売りで、-96,185枚と再び-10万枚に近づいています。

これは大きな動きです。

7/7に-48,653枚まで縮んでいたAMのショートが、2週で-79,906枚まで戻ってしまいました。

6/16に付けた52週最安値の-81,651枚が、もう目の前。

つまり7月上旬の急激な買い戻しは、ほぼ全部が巻き戻されたことになりますね。

 

材料として大きかったのは原油高でしょう。

日本はエネルギーの多くを輸入に頼っているので、原油高は貿易収支の悪化懸念に直結します。

実際、7/21には原油高が日本経済に影響するとの懸念から円が売られたと報道もあり、この点はポジションの動きと符合します。

ただし週の流れは一方向ではありませんでした。

7/15の弱い米PPIでドル円は161円台まで下押し→翌日の米小売売上高などの底堅さで金利とドルが反発→7/20-21に原油高が重なる、という流れです。

ドル円自体は集計週を通じて162円台でほぼ横ばいだったので、AMは値動きが動かない中でショートだけを積み増したことになります。

 

そしてもうひとつ、COT基準日に財政サイドの材料が出ましたね。

7/21に骨太方針2026と日本成長戦略が同時に閣議決定され、「責任ある積極財政」を基本姿勢に掲げたうえで、2040年度までの官民370兆円超の投資ロードマップが示されました。

同時に、従来の政権が掲げてきた基礎的財政収支の黒字化目標は盛り込まれていません。

この日は原油高と米金利上昇も重なっているので、財政方針だけで円が売られたとは断言はできませんが…

さらにCOT後の7/24にはドル円が163円台後半まで上昇、
40年ぶりの安値圏で介入警戒が意識されやすい水準に戻っています。

ドル高が進む中での日銀の単独介入は効果が限定的との見方もあり、今後ドル円がどの水準まで上昇するのか、そしてどの水準で頭打ちになるのかが注目でしょうね。

📌 ポイント:JPYはAMが-26,089枚と7通貨で最大の売りを出し、-79,906枚まで戻して52週最安値まであとわずかに迫りました。LMも-96,185枚とショートを厚くしており、7月上旬の買い戻しは事実上リセットされた形です。-8万枚を割り込めば52週最安値の更新で円売り加速の警戒ライン、逆に-6万枚を回復すれば再び持ち高調整が入ったサインと見れます。COT基準日当日に骨太方針からPB黒字化目標が外れており、週明けはFOMCと日銀も続くので、材料の並びとしてはかなり重要な局面です。当面は原油高による貿易収支の悪化懸念と、160円台中盤〜後半での介入警戒のどちらが意識されるのかが注目ですね。

 

 

CAD(カナダドル)⭐⭐⭐ AMとLMが真逆を向いた

AMの現在ポジションは-98,165枚(約1兆1,408億円)の売り越し。

前週比+8,322枚(約967億円)の買い戻しで、2週連続で売り越しを縮めました。

52週レンジは6%です。

日付 Asset Manager AM前週比 Lev Money LM前週比
6/23 -83,868 -83,377
6/30 -81,244 +2,624 -88,101 -4,724
7/7 -108,343(52週最安値) -27,099 -85,957 +2,144
7/14 -106,487 +1,856 -92,771(52週最安値) -6,814
7/21 -98,165 +8,322 -98,377(52週最安値) -5,606

一方でLMは前週比-5,606枚(約652億円)の売りで、-98,377枚と2週連続で52週最安値を更新しました。

先週、LMが52週最大のショートを抱えた直後のCAD高で、値動きの背景に買い戻しがあったかが分岐点になると予想しましたが…

その答えは半分だけ当たり。

買い戻しは確かに入りましたが、動いたのはAMだけでLMはむしろ売り増していました笑

 

AM側の買い戻しは素直で、カナダは原油の純輸出国なので、Brentが91ドル台まで上がった週にカナダドルが買い戻されたのは自然な流れですね。

わかりにくいのはLMの方で、実際にドルカナダは1.415から1.407へ下げており、2週続けてCAD高に逆らってショートを積んだことになります。

材料として7/20にカナダの6月CPIが前年比+2.8%と5月の+3.2%から鈍化、同日に米国がカナダ産品の一部へ50%の追加関税を8/19から課す布告に署名しています。

先週このセクションで注意点として挙げた「通商リスクと米金利の再上昇」が現実になった形ですね。

物価の鈍化は利上げ観測を弱める側、関税は通商と景気の重し。
短期勢が原油よりこちらを重視した可能性はありそうです。

📌 ポイント:CADはAMが+8,322枚の買い戻しで-9.8万枚まで戻す一方、LMは-5,606枚の売りで-98,377枚と2週連続の52週最安値です。先週この枠で過熱の目安に挙げた-10万枚まで、LMはあと1,623枚に迫りました。CAD高が進んだ週に短期勢だけが売り増しているので、ここから相場がCAD高方向へ動けば買い戻しを迫られる持ち高が積み上がっている状態になります。LMが-10万枚を割り込めば過熱がさらに進み、逆に-9万枚を回復すれば巻き戻し開始と見れます。8/19の関税発動が近づくにつれ、通商リスクの織り込み方も変わってきそうです。当面はAMとLMのどちらの読みが正しかったかが答え合わせですね。

 

AUD(豪ドル)⭐⭐ 売り越しを縮小、利上げ観測が支え

AMの現在ポジションは-35,144枚(約4,020億円)の売り越し。

前週比+5,425枚(約620億円)の買い戻しで、前週の売りから方向を変えました。

52週レンジは35%です。

一方でLMは前週比-2,434枚(約278億円)の小幅売りで、+24,788枚とロングを削り続けています。

集計週の豪ドルドルは0.6918から0.7001へ1.19%上昇しており、7通貨で最も動いた通貨でした。

支えになっているのはRBAの追加利上げ観測で、ブロック総裁は需要や物価の動向次第では追加利上げが必要になる可能性に言及しています。

ただし7/15に中国の4-6月期GDPが+4.3%と約3年ぶりの低水準に減速し、7/20のLPRも1年物3.00%・5年物以上3.50%で据え置かれました。

最大の輸出先である中国の減速が上値を抑える材料となる可能性も見逃せません。

📌 ポイント:AUDはAMが+5,425枚の買い戻しで-35,144枚まで売り越しを縮め、LMは+24,788枚までロングを削りました。中長期勢が戻し、短期勢が降りるという入れ替わりが起きている形です。集計後の7/23には豪6月雇用統計が+76,300人と予想を大幅に上回り、年末までの利上げ確率は78%から97%へ跳ね上がりました。-3万枚を回復すれば買い戻しが本格化し、逆に-4.5万枚を割り込めば売りが再開したサインと見れます。当面はRBAの利上げ観測と中国景気の減速、どちらが強く効くかがカギですね。

 

CHF(スイスフラン)⭐ ショートを小幅に縮小

AMの現在ポジションは-37,558枚(約9,400億円)の売り越し。

前週比+4,031枚(約1,009億円)の買い戻しで、フラン売りを小幅に緩めました。

52週レンジは78%です。

一方でLMは前週比+603枚(約151億円)のほぼ横ばいで、-8,897枚とフラン売りを維持しています。

集計週のドルスイスは0.8147から0.8100へ下げており、フラン高方向とAMの買い戻しは同じ向きですね。

7/16に公表された6月会合の議事要旨では、フラン高リスクを重要視し、必要なら為替介入の用意があると記されています。

📌 ポイント:CHFはAMが+4,031枚の買い戻しで-37,558枚となり、52週レンジも78%まで上がってきました。星1通貨ではありますが、7通貨のうち4通貨で起きた買い戻しの一角に入っている点は押さえておきたいところです。-3.5万枚を回復すればフラン売りの解消が進み、逆に-4.5万枚を割り込めば再びショートが厚くなる展開です。中東情勢が長引くかどうかで、フランへの資金の向き方も変わってきます。当面は地政学の緊張がどこで折り返すかが注視点ですね。

 

DXY(ドルインデックス)⭐⭐ 6週続いた増加が止まった

AMの現在ポジションは19,851枚の買い越し。

前週比-2,188枚の減少で、6週続いた増加がここで止まりました。

52週レンジは93%です。

一方でLMは前週比+2,928枚の買い戻しで、-1,938枚とマイナス圏を脱する寸前まで戻しています。

先週まで52週最高値を更新し続けていたAMが削り、代わりに出遅れていたLMが戻すという、買い手の入れ替わりが起きた形。

しかもドルインデックス自体は集計週に100.9から101.2へ上げているので、AMはドル高の最中にロングを軽くしたことになります。

週明け7/28-29のFOMCについて、市場は据え置きを6割強、25bp利上げを3割半ば程度で見ています。
(ウォーシュ議長体制になりFOMCが読みづらくなりボライベントになるとの声多数です)

利上げの可能性がそれなりに残る局面でAMが手を緩めたという点は、次回のCOTを読む上での伏線になりそうです。

📌 ポイント:DXYはAMが-2,188枚と6週続いた増加を止めて19,851枚となり、逆にLMが+2,928枚で-1,938枚まで戻しました。先週この枠では、2万枚を割り込めばドル全面高の一服で各通貨ショートの巻き戻しが起きやすいと書きましたが、今週はまさにその並びになりました。中長期勢のドル買い一辺倒だった構図が、ようやく短期勢に引き継がれつつあります。2.2万枚を回復すれば高値更新の再開で各通貨ショートに再び圧力がかかり、逆に1.5万枚を割り込めばドル全面高の一服として買い戻しが広がりやすくなります。FOMCの結果よりも、通過後にAMがどちらへ動くかが本番です。当面はこの担い手交代が一時的なものか、それとも天井のサインかが見極めどころですね。

 

💡 今週の注目テーマ

全体的にCOTレポートの分析を通じて、FX侍が今週注目するテーマがこちらです。

1. 先週の節目は4通貨で当たった

先週のポイント枠に置いた閾値が、今週そろって現実になりました。

EURは24万枚割れ、GBPは-12万枚の回復、JPYは-7万枚割れ、DXYは2万枚割れです。

中でもDXYには「2万枚を割り込めばドル全面高の一服で各通貨ショートの巻き戻しが起きやすい」と書き、実際にGBP・CAD・AUD・CHFの4通貨で買い戻しが出ました。

なかなかやるやん…と少しだけ自画自賛です笑

もちろん毎週こう当たるわけではありません。

ただ建玉が極端に偏っている時ほど節目の効きが素直になる、というのは今週のデータが示した通りですね。

2. 材料は基準日の直前48時間に集中した

今週は大きな材料の大半が、集計期間の後半に寄っています。

7/20の1日だけで、大きな材料が3件が重なりました。
(バーナム英首相の組閣、カナダ6月CPIの鈍化、米国の対カナダ50%関税署名)

さらにCOT基準日当日の7/21には2件の材料。
(ドイツZEWの大幅改善と日本の骨太方針・成長戦略の閣議決定)

つまり今回の建玉は、この5件が出揃った直後のポジションです。

週の前半に積んだ持ち高と、月曜の夜以降に動かした持ち高が同じ数字に混ざっている点は、割り引いて読みたいところですね。

3. AMとLMが割れた3通貨

CAD、AUD、DXYの3つで、中長期勢と短期勢が反対を向きました。

・CADはAMが+8,322枚、LMが-5,606枚
・AUDはAMが+5,425枚、LMが-2,434枚
・DXYはAMが-2,188枚、LMが+2,928枚

一般的にAMは中長期の資金であり、時間軸はLMより長いとされています。

見ている時間軸は違うでしょうが、その判断とした材料が何かという点は気になりますね。

ただ確実なのはどちらか一方が必ず持ち高を畳むという点です。

とくにCADのLMは-10万枚まで1,623枚に迫っていて、逃げ場が狭くなってきている印象です。

 

最後に一言

今週のCOTは、原油が相場の並びを組み替えた週だったと言えるでしょう。

BrentがCOT期間中で85ドルから91ドルへ上がり、その勢いは集計後に100ドルへ届いています。

資源を売る側のカナダは買い戻され、資源を買う側の日本とユーロは売られる。

教科書どおりと言えばそれまでですが、ここまで綺麗に分かれるのは久しぶりです。

6週続いたドル買いが止まった週に、円ショートだけが最安値圏まで戻ったという組み合わせは、来週以降の火種として一番気になるところです。

週明けは7/28-29のFOMCと7/30-31の日銀が控えており、見逃せない展開が続きます。

特にパウエル議長とは異なり、市場との対話路線から舵を切ったウォーシュ新体制のFOMCは、サプライズイベントになる可能性が高いとされていますし。

いまだに利上げ確率が揺れている中、FOMCへの注目度は高くなっています。

その一大イベント通過後にポジションが一気にほどけるのか、それとも極端な偏りがさらに進むのか。

次回のCOTはかなり注目です。

 

⚠️ 注意事項

  • COTレポートは火曜日時点のデータが米国東部時間の金曜午後(日本時間土曜早朝)に公開されます。公開時点で3日、実際にトレードに反映できるのは翌週月曜日になるため、実質的に約1週間の遅延がある点に注意が必要です
  • ポジションデータは方向のバイアスを示すものであり、エントリータイミングの判断には価格分析との併用が必要です
  • 極端なポジションは「逆張りシグナル」として機能することがありますが、トレンドが継続する限りは順張り方向が有利です
  • 円換算額は記事執筆時点の為替レート(USD/JPY=163.79、EUR/JPY=186.24、GBP/JPY=218.29、AUD/JPY=114.37、CAD/JPY=116.22、CHF/JPY=200.23)に基づく概算値です

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