フィボナッチは効かないし意味ない?正しい使い方とよくある誤解

フィボナッチは効かないし意味ない?正しい使い方とよくある誤解

FX侍です、こんにちは。

フィボナッチなんて効かないから意味ない!
あんだけ数値があれば、どっかで反発するに決まってるじゃんw

というフィボナッチアンチが全国には38万人いるそうです。(適当)

38.2で反発したぞ!
  ↓
押し目買いだ!
  ↓
38.2を割れて損切り…
  ↓
(°益°)イラッ

こうしてフィボナッチを信じて騙された人が「意味ない派」になると言われています笑

気持ちはよ〜くわかります。

でも使いどころを間違えなければ、そこそこ役立つのは間違いありません。

 

というわけで…
今回はフィボナッチ(リトレースメント)の正しい使い方+よくある誤解を解説していきます。

ポイントは…フィボナッチに何を任せるのか?という点です。

この記事を読めば、相当フィボナッチのレベルが上がるはずです(・∀・)

多分、チャートにフィボナッチを引きたくなりますよ笑

 

フィボナッチはどこに引くのが正解?

フィボナッチ意味ない派の不満のNo.1。
それは「ルールがよくわからん」ってことじゃないでしょうか。

私も最初はそこに戸惑いました笑

でもそれって「相場状況に合わせる」という重要な視点が抜けてるんです。

唯一絶対のルールがフィボナッチにある!というのがそもそも誤解。

柔軟に考えることがフィボナッチをうまく付き合うコツです。

その具体的な付き合い方を解説してきます。

フィボナッチの2大派閥

「フィボナッチをどこに引くのかわからない」って悩みは多いです。

例えば以下のチャートでどこにフィボナッチを引きますか?

▼ドル円15分足(クリックで拡大します)
ドル円15分足

慣れてる人には簡単でしょうが、ちょっと考えてみてください。

 

恐らくこんな感じで「2つの派閥」に分かれるはず。

▼クリックで拡大します
ドル円15分足

高値は1つなので明確ですが、どの安値から高値を結ぶか。

ここで迷っちゃうので、「フィボナッチ=面倒」って人が多いはず笑

 

じゃ、2つの派閥でそれぞれ引いてみましょう。

▼クリックで拡大します
ドル円15分足

 

派閥によって、青矢印・黄矢印の部分が気になるはず。

▼クリックで拡大します
ドル円15分足

◆黄フィボ派閥(チャートの安値=起点)の気持ち
ほら!急落の安値がバッチリ反応してヒゲ先でビタ止まりしてる!
(それ以外の場所は青フィボで反応してるけどさ…)

◆青フィボ派閥(上昇起点=安値)の気持ち
ほら!やっぱり青矢印みたいに反発する場所がこっちのが多い!
(でも急落の安値は黄色のフィボだけどさ…)

まぁ、お互いの言い分はわかりますし、隣の芝生が青く見える気持ちもわかります笑

ちなみに私は「上昇の波の安値起点」に引くので、派閥としては青フィボ派ですね。

 

なお、どっちが正解かは知りません(*´ω`*)

今はAIに聞けば正解を教えてくれるので、そこにこだわる方は調べるといいでしょう。

ただ…必ずしも理論の正解がトレードで使える正解になるとは限らないので、私は今までの経験から青フィボ派というだけ。

モヤっとする人もいるでしょうが、記事を最後まで読めばちゃんと解消できるので大丈夫です笑

 

そもそも今回のチャートで議論していた場所って、縮小するとこんな場所でした。

▼クリックで拡大します

要するに、どっちの見方でもそれなりの論理があるわけです。

私が今までフィボナッチを使ってきた結論をお伝えします。

よっぽど変な場所で引かなければ、どこで引いても効く時は効くし、効かない時は効きません。
(ただし確率的に上昇や下落の波の起点に引く方が体感として効きやすいです)

 

あとヒゲ先と実体のどっちに合わせるか?派閥もありますよね笑

これはどっちでも大差ないことが多いですし、その時の状況次第です。

肝心なのは、市場がどっちを意識してそうか?を知ること。

ここを履き違えてはダメです。

ルールを統一して判断を楽にしたい!って気持ちはわかりますが、フィボナッチに限らず「状況に合わせる」という柔軟さが裁量トレードには欠かせません。

迷うならヒゲと実体の両方で引いて、反応してると感じる方に合わせればOK。

別にそんなに悩むほどのことじゃありません笑

 

フィボナッチが効かない一番の原因

ここまでは「どこに引くか」の話でした。

ぶっちゃけ…そこって大した問題じゃありません。

フィボナッチが効かないと感じる本当の原因は、もっと手前にあるんです。

例えば下記のチャートだったら、何の目的でどこにフィボナッチを引きますか?

▼クリックで拡大します
ポンドドル30分足

 

多くの人は、上昇後の押し目買いゾーンを測る目的で、こうやって引きますよね。

▼パターン1(クリックで拡大します)
ポンドドル30分足

▼パターン2(クリックで拡大します)
ポンドドル30分足

※さっきと派閥の色が逆になっちゃいましたがご愛嬌ということで笑

ちなみに先ほどの話で、私はパターン2の方で引く派閥です。
(で、あんまり合わないなと思ったらパターン1で引いてみるって感じ)

まぁ別にどっちの派閥でもいいんですが、
フィボナッチと絡めてどこで押し目買いできそうですか?

ちょっと考えてみてください。

 

もしかすると、ここがフィボナッチは効かないと思い込んじゃう要因かもしれません。

 

 

ではZigzagとMACDを入れた同じチャートを見てみましょう。
(Zigzagに着目して欲しいのでフィボナッチは薄くしました)

▼パターン1(クリックで拡大します)
ポンドドル30分足

▼パターン2(クリックで拡大します)
ポンドドル30分足

どうでしょう?

これ、一直線の上昇の後って高値も安値も切り下げてる下降トレンドじゃないですか?

赤いラインのZigzagを見れば、わかりやすいですよね。

フィボナッチが効かない!って人は、こうやって下降トレンドの最中にフィボナッチを過信(妄信?)して買うから負けちゃうんです。

 

下降トレンドが崩れた(=買いが逆張りにならない)場所って、丸で囲んだ部分しかないんです。

▼パターン1(クリックで拡大します)
ポンドドル30分足

▼パターン2(クリックで拡大します)
ポンドドル30分足

白丸部分ではじめて高値安値を切り上げてますよね。

つまりトレンド判断の基本のダウ理論で見ると、白丸以外での買いは逆張りになっちゃいます。
(細かく波を見れば変わるかもしれませんが、一定ルールという観点でZigzagを使ってます)

ちなみに上記の場合、最初の白丸なら狙える可能性はありますが、フィボと絡んでいないのでその観点からすると難しいでしょうね。

ここで気づいてほしいのは…
買える場所を決めるのはフィボナッチじゃなくて、トレンド(ダウ)の方ということ。

フィボナッチがトレンドを決める訳じゃありません。

トレンドを決めるのはダウ理論です。

フィボナッチを引いて押し目買いの場所に当たりをつけるのはいいんですが、直近のトレンドを無視すればそれは押し目買いではなく「逆張り」になるという視点は忘れちゃダメですよ。

 

フィボナッチで押し目買いをするのであれば、下記のような値動きが必要です。

▼フィボナッチでの押し目買いの理想(クリックで拡大します)
ポンドドル30分足
※これは理想のイメージです。

この白ラインのような高値・安値の切り上げになってから、フィボナッチで押し目を作るのがGoodです。

 

実際のチャートで言うと、こういう考え方ですね。

▼ポンド円30分足の例(クリックで拡大します)
ポンド円30分足

レジスタンス+フィボナッチで反発した綺麗なブレイクですね。

 

ここまでの話を聞けば、薄々気づいてきたはずです。

引く場所や引き方が悪いんじゃありません。
直近のトレンドに逆らった状況で、フィボナッチを過信して逆張りになっていた…

フィボナッチが効かないと感じていた原因の大半はコレです。

 

向きが下なら戻り売りで使えばいい

当たり前ですが、フィボナッチは押し目買い専用の道具じゃありません。

さっきのポンドドル、下降トレンドでしたよね。

「じゃあ手を出すな」で終わってもいいんですが、それだと芸がない笑

向きが下なら、素直に戻り売りに利用しちゃえばいいじゃないですか。

 

下降トレンドなら、価格は下げては戻し、下げては戻しを繰り返します。

その戻って来るのを、フィボナッチで待ち構えるだけ。

▼パターン1(クリックで拡大します)
下降トレンドでフィボナッチのラインがレジスタンスになり戻り売りできた場面(パターン1)

▼パターン2(クリックで拡大します)
黄フィボでもラインがレジスタンスとして機能した戻り売りの場面(パターン2)

丸で囲んだところはフィボナッチで頭を抑えられて、また下げてますよね。

派閥によって狙える場所が変わりますが、戻ってきた所をフィボのラインで狙うという考え方は全く同じ。

先ほど「合う方に合わせちゃう」と書いたのもこのためです。

 

ですが、これもフィボナッチを過信しちゃダメですよ。

フィボのラインとレジスタンスが重なる場所だけを狙うんです。

ここでも「フィボのラインに来た瞬間に飛び乗る」のはNG。あくまでレジスタンス+フィボまで戻ってきて、ローソク足が反応を見せてからがセオリーです。ここは買いも売りも一緒ですね。

 

そうやってハッキリしないからフィボナッチは嫌いなんだよ!
って方もいるでしょうね笑

でもその思考自体、FXの裁量トレードでは危険です。

そもそもフィボナッチに限らず、何か1つに全ての判断を委ねることが間違いのもと。

流石にそこまで求めるのは、フィボナッチさんの肩の荷が重すぎます笑

特定のインジやオシレーターに正解を求めて頼りたくなる気持ちはわかりますが、裁量トレードでそれをやると成績は安定しにくいので気をつけましょう。

 

じゃフィボナッチは何のために引くのか?

それを解説します。

 

フィボナッチは何のために引くのか?

答えはシンプル。

「どこで待つか」を決めるためです。

トレンドを確認して順張り方向を見極めた後、その方向で待つ場所に当たりをつける。

それがフィボナッチの仕事なんです。

 

じゃあ具体的にどう使うのか。

フィボナッチに騙されやすい人は、以下の順番がオススメです。

1.ダウ理論で方向性を確認
  ↓
2.トレンド方向を確認してフィボナッチで待つ場所を決める
  ↓
3.その場所に来たらチャート形状やトリガーを確認してエントリー

意味ない派の人は、この3つを全部フィボナッチ1人に押し付けてます。

そりゃ責任を押し付けすぎです笑

さっきの「どの安値を起点にするか」問題も、この順番なら勝手に解決します。
向きが決まっていれば、その向きを作った波の高値か安値が起点になるだけですからね。

引き方の派閥で消耗するくらいなら、先に向きを確認しちゃったほうが早いってことです笑

 

実際のチャートで確認

下記は現在のキウイドル15分足。

ずっと下げてきましたが、直近だけ見ると高値・安値を切り上げて上昇に切り替わってますよね。

じゃ、その直近の上昇の波にフィボを当ててみます。

▼キウイドル15分足(クリックで拡大します)
キウイドル15分足。直近の上昇の波にフィボナッチを当てた押し目買い目線のチャート

一気に押し目買い目線になりませんか?

下げの波に当てれば戻り売り目線、直近の上げの波に当てれば押し目買い目線。
同じチャートでも狙う波によって目線は真逆になるんです。

どっちも間違いじゃありません。

大事なのは「どっちのトレンドに乗るか」をハッキリさせておくこと。

そこさえ決まれば、当てる波も目線も自然に決まります。

 

で、その後の値動きがこちら。

▼キウイドル15分足(クリックで拡大します)
キウイドル15分足。50まで押して反発し高値を切り上げていった値動き

38.2ピッタリじゃなくて50まで押してから反発してますよね。

これは意外と大事で、フィボはラインじゃなくて「止まりやすいゾーン」で見るのが正解なんです。

38.2にタッチした瞬間に飛び乗るから、数pips逆行して「効かない!」って(°益°)イラッとするんです笑

「自分はどの波の、どっち側を狙ってるのか?」

これを意識するだけでも、目線のブレはかなり減ります。

 

なお、フィボナッチの引き方そのものの基本ルール(後ろから前へ・ヒゲと実体など)を復習したい方は、こちらも読んでおくと理解が深まりますよ。

 
 

まとめ:フィボナッチって結局意味あるの?

・引く場所の派閥はどっちでもいい
・引く前にトレンドの向きを確認する
・向きが上なら押し目買い、下なら戻り売り
・フィボナッチは「どこで待つか」を決めるだけ
・ラインじゃなくゾーンで見る
・エントリータイミングは個々のトリガーで判断する

ただここまでルールを守っても、フィボナッチだけで勝てるようにはなりません。

残念ながら勝率が劇的に上がる魔法じゃないので。

 

私も初めてフィボナッチを知った時は「これは魔法か!?」と衝撃を受けました笑

で、しばらく使って「全然効かないぞ?」ってなった時期もちゃんとあります。

だから意味ない派の気持ちは、本当によくわかります。

 

でも今振り返ると…
効かないと感じてた頃の私は、フィボナッチに方向まで教えてもらおうとしてたんですよね。

道具を活用するなら、最適な仕事を与えることが大切です。

フィボナッチは方向オンチだけど、待ち合わせ場所を決めるのは上手いみたいな笑

 

次にチャートを開いたら、フィボナッチを引く前にダウで向きを確認してみてください。
(Zigzagを使うのもいいでしょう)

方向性の確認を任せないようにするだけでも、「効かない」と感じる回数はガクッと減るはずですよ。

 

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