今さら聞けないドットチャートの見方

今さら聞けないドットチャートの見方を解説

FX侍です、こんにちは。

さて今回は今さら聞けない「ドットチャートの見方」を解説します。

Fedが公表するこういうやつです。

ドットチャート

見たことはあるけど、見方がよく分からないんだよね~( ˘ω˘)
って人も多いですはず。

という訳で今回はドットチャートの見方とポイントをわかりやすく解説します。

トレーダーなら常識レベルの知識なので覚えておきましょう。

ドットチャートとは?

ドットチャートとは、FOMCのメンバーが「これぐらいの政策金利が適切だよね~」と考えた結果をドットで表現したグラフです。

イメージ的にはこんな感じ。

ドットチャートの裏側イメージ

こういった意見をまとめてグラフ化したものがドットチャートです。

 

身近な例だと、テレビで見かけるシールを貼る街頭アンケートですかね。

街頭アンケートのイメージ
↑こういうやつw

アンケートボードにペタっとシールを貼ったのがドットチャートというイメージでOKです。
その回答者がFOMCメンバーというアメリカ経済の方向性を決める偉い人たちってだけ。

FOMCは年8回開催されますが、ドットチャートは年4回(3月6月9月12月)しか公表されず、今後3年+長期的(Longer Run)な金利の見通しが掲載されます。

ドットチャート公表時点での「今後のアメリカの政策金利の推移」が分かるので、世界中の投資家から注目されるって訳です。

ドットチャートの見方

下記はFed Watchに掲載されている記事執筆時点(9/23)のドットチャートです。
参考:FedWatch(新規タブで開きます)

ドットチャートの見方

重要なのは青いドットの中央値です。

先日9月22日のFOMCで、0.75%の利上げに伴い政策金利は3.25%となりました。
しかしドットチャートでは2022年の中央値は4.25%なので、理論上まだ1%の上昇余地が残されています。

つまり年内に残された11月2日・12月14日(予定)のFOMCで利上げが想定できるという訳です。

 

そして来年2023年の中央値は4.5%超え(正確には4.625%)となっており、この利上げの最高到達点(ターミナルレート)も注目されます。

もう既にかなり頑張った段階なのか、まだ利上げ余力を残している段階なのか、ターミナルレートを知ることでわかりますね。

ドットチャートで将来的な政策金利の大局を知り、いついつのFOMCで●●%の変更がある可能性は…という具体的な内容は下記で解説しているFed Watchの見方をして下さい。

 

ドットチャートの変化に注目

年4回ドットチャートは公表されますが、金利見通しの変化にも注目しましょう。

下記は2022年の3月・6月・9月(直近)のドットチャート比較です。
参考:ドットチャート|ロイター(新規タブで開きます)

2022年のドットチャートの変化

Fed Watchでは直近のドットチャートしか見れませんが、ロイターでは過去4年分の推移が見れます。

2022年は中央値だけでなく、最高到達地点(ターミナルレート)もグングン上昇してる様子が分かりますね。

基本的にドットチャートが上振れすれば「タカ派」とみなされて通貨は買われやすくなります。

あ、タカ派・ハト派がよく分からない人は下記を参考にどうぞ。

 

今や日銀を除いて世界中が利上げの流れとなっていますが、やはり世界の中心のアメリカが利上げすれば資金が集まります。

下記は米ドル基準で見る主要通貨の推移(週足)です。

▼クリックで拡大します
2022年の米ドルを基準とした各国通貨のレート

スイスフランを除いて、2022年の最安値を割っている通貨ばっかり(゚д゚)コリャスゴイネ…

米ドル最強の流れが続いてきましたが、要因の1つは間違いなくアメリカの政策金利です。
(世界情勢が不安定なときはドルが買われるなど色んな要因はあります)

世界が注目する数字なので「ファンダメンタルはよく分からん…」という人でも、アメリカの政策金利だけは押さえておきましょう。

まとめ

ドットチャートが公表される
  ↓
金利見通しが上振れた
  ↓
よーいどんで米ドル買い

こういう順番で動くなら分かりやすいですが、実際には世に情報が出る前に「折り込み」という形でドルは買われていますw

利上げしても事前予想の通りでは売られるケースも珍しくありません。

バイザルーマー・セルザファクトってやつですね。

 

だからファンダメンタルはよく分からんし嫌い(# ゚Д゚)
という人も少なくありません。

まぁ気持ちは分かりますw

でも先程も言ったように、トレーダーならドットチャートは知らなきゃ駄目なレベルの知識。

アメリカの金利はマストで押さえないといけません。

一朝一夕でトレード成績に劇的な変化をもたらす事はありませんが、少しずつでも情報に触れておくことが大切ですよ。

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