セルザファクトが起こる裏側の原因

セルザファクトが起こる裏側の理由を解説

FX侍です、こんにちは。

今回は多くの人が疑問に持つ「セルザファクトの裏側の理由」について。

バイザルーマー・セルザファクト(噂で買って事実で売る)

FXにも株にも通用する有名すぎる投資格言です。
材料を織り込んだ価格が、材料発表をキッカケに売られる。

バイザルーマー・セルザファクトのイメージイラスト
※材料視されるものは、経済指標・政策金利発表(FOMCなど)・経済政策など様々あります。

あなたも1回はセルザファクトで痛い目を見た経験がありますよね。
まぁ、その理不尽さに納得できない人も多いと思いますw

例えば…経済指標で事前予想よりいい数値が出たのに売られて下がるとか。

「予想よりいい結果なのに、どうして売られるんだよ!」

そういった疑問を今回は解説します。

セルザファクトの原因は大口の存在

結論から言えば、セルザファクトの原因は大口による利確です。

あまり意識した事がない人も多いと思いますが、FXにも板は存在します。
(株のような1つの取引所がないので唯一の板というのは存在しませんが)

下記のように注文状況が公開されている板的なのを見たことありますよね。
FXの板のイメージ

これをFXの板として考えるとイメージしやすくなります。

上記の場合、最大10個分の買い指値が2ヶ所で入ってます。
そして見える範囲での買い指値は合計59個です。

それがこの板での「流動性」です。

その限られた流動性の中で巨大なポジションを抱える大口が一気に利確してしまうと、価格が急落するので利確できる価格が低くなってしまいます。

莫大な資金を運用する大口には大口特有の悩みがあるんです。

大口の巨大なポジションの決済と流動性の関係

上記のような流動性では、仮に105円付近で集めたポジションがあったとしても、自分の利確で104円台に急落したら利益が無くなってしまいますね。

巨大なポジションの利確を吸収できる流動性・出来高が確保が彼らの課題でもあります。
逆に言えば、彼らのポジションを吸収してくれる流動性・出来高があれば、彼らは利確ができるという事。

もう分かりましたよね。

材料発表によって出来高が増えた時に、大口が利確をすることで「セルザファクト」の動きになります。

指標の時によく見かけるローソク足

注目度の高い指標発表時に、上下に長いヒゲのローソク足がよく出てきますよね。

短時間でギュンギュン元気に動くローソク足です。

経済指標発表時に見かける上下に長いヒゲのローソク足
こうした時は出来高が急増しているので、大口の巨大なポジションの利確も吸収できます。

必ずしもコレを境に相場のトレンドが変わる訳ではありませんが、セルザファクトの要素は揃ってます。

あまり出来高を気にした事がない人は、試しにMT4で見てみましょう。
チャート上で右クリック→出来高、で表示可能です。

FXでの出来高は厳密には動いたtick数が表示されているだけですが、ローソク足の裏側にある売買の存在を確認することはできます。

セルザファクトのまとめ

セルザファクトは大口の巨大なポジションの利確が原因です。

通常の流動性では受け止めきれない大きいポジションを利確するために、注目が集まって参加者が増える材料発表時を利用しているだけの話です。

ただしセルザファクトで毎回トレンド転換する訳ではありません。

重要なのは、我々個人トレーダーとは異なる「流動性」への悩みを持つ大口の存在を認識する事です。
大口は有利に利確ができるタイミングを狙っている、と考えればセルザファクトの応用が効きます。

相場では注目される材料がコロコロ変わります。

その時々でどこにバイザルーマー・セルザファクトが眠っているのかを考えながらチャートを見るのも楽しいですよ。

チャートのテクニカル分析だけでは見えない裏側を探るイメージですね。

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