FX侍です、こんにちは。
今回は世界的トレーダーであるリンダの「聖杯トレード手法(HollyGrail)」をシェアします。
チャートは至ってシンプルそのもの。
▼HollyGrail戦略のチャート(クリックで拡大します)
時間足や通貨ペアは問わないので、普段のチャートにADXとEMA20を追加すれば活用できるのが特徴です。
手法の引き出しを増やすのには取り入れやすくて良いですね。
では早速手法の詳細を解説します。
リンダの聖杯(HollyGrail)トレード手法の詳細
買いの場合を例に解説します。
1.ADXがレベル30を超える
2.ローソク足がEMA20にタッチする
3.高値の少し上に買い注文を入れる(SLは安値の少し下)
要するに…
トレンドを確認後、EMA20で押し目買いのチャンスを捉えるだけなのでシンプルですね。
利確は直近高値の少し下が目安ですが、ここは裁量を入れてOKです。
リスクリワードがお好きな方は1:1以上にすればいいですし、サポレジを加味して決めてもいいですし、値動きに伴ってSLを引き上げていくのでもいいでしょう。
ただしHollyGrail戦略には、いくつか注意点があります。
注意点1. ADXがレベル30を下回ったら注文はキャンセルする
ただ個人的には厳密にルール通りにするか、裁量判断を入れるかは人それぞれでOKだと感じます。
裁量に自信がない人はルール通りにした方がいいでしょう。
注意点2. エントリー注文は状況によってズラす
EMA20にタッチした次の足で注文がヒットする形ですね。
しかし必ずしも次の足で反発するわけじゃありません。
下記のように次の足で更に下がった場合には、買い注文をズラしていくのがルールです。
高値が下がったら買い注文の位置も調整します。
ってことは、高値が切り上がったら買い注文も上に上げるの?
と思われたかもしれませんが、高値が切り上がったら買い注文が既に刺さってますw
いずれにせよ、状況を見ながら柔軟に注文をズラしていくのがルールになっています。
注意点3. EMAタッチをどこまで許容するか?
今回のリンダのHollyGrail戦略はいろんな海外サイトで紹介されていますが、EMAタッチの明確な基準については書かれていませんでした。
ヒゲでのEMAタッチのみをOKとするのか、実体がEMAを抜けてもOKなのかは分からないってこと。
その辺りは裁量判断になるのかもしれません。
個人的にはEMAを実体で抜けても、その後ローソク足が反発をしそうな形状になっているか?という点を見極めれば問題ないかな?という印象です。
ドル円で検証
では実際にドル円の15分足と30分足で検証した結果を見てみましょう。
(黄枠が勝ち、赤枠が負けです)
まずは15分足。
1つだけ微妙な部分がありますが、ここは裁量判断ができれば見送れる場所ですね。
この部分について少し補足解説しておきます。
そもそもこの手法はトレンド後の押し目買い・戻り売りなので、ある程度の動きが出てから狙いっていくのが正解です。
この「ある程度の動き」をどのように読み解くかがポイントになるでしょう。
という訳で補足解説チャートです。
ADXが30以上でEMA20タッチという条件だけは揃っていますが、そもそも時間が早朝なので時間的要因でも信頼性に欠ける部分と言えます。
ローソク足を見ても、小さなローソク足がだらだら上昇しており明確なトレンドとは言い難いですね。
ADXは指標に絡んだ大陽線で影響が残っていると考えれば、この場所は見送りというイメージです。
では次にドル円30分足を見てみましょう。
赤枠部分は負けてますが、損切り幅も限定的なので大きな痛手ってほどじゃありませんね。
まとめ
リンダの聖杯(HollyGrail)トレード手法は、シンプルで試しやすいのが特徴です。
追加するインジケーターはEMA20とADXだけでOKなので、既存のチャートの邪魔になりにくいのもポイントなので、押し目買い・戻り売りが苦手な方はぜひ挑戦してみて下さい。
通貨ペア・時間足・時期によってはEMA20に反応しないこともありますが、いろんな通貨ペアを見てみると意外とチャンスが見つかりますよ。
ちなみに…
HollyGrail=聖杯と名のつく手法ですが、ルール通りにやれば勝率100%って訳じゃありませんw
そこは勘違いしないようにお気をつけください。
ただある程度の裁量判断を入れれば、ボロボロに負けるってことは少ないでしょう。
損切り幅も限定的なのでチキン利確しなければトータルプラスになりやすい手法です。
あ、そうそう。
ADXは+DI-DIを表示してもOKですが、グチャグチャになって見にくくなる人はADXだけで問題ありません。
上昇下降はローソク足の流れを見ればわかりますからね。
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