FX侍です、こんにちは。
リアルの友達に今まで何度も「スワップポイントで稼ぐって本当にできるの?」と相談されたことがあります。
その度に(またか…と思いながらも)こう答えています。
絶対に止めておけと。
まぁ、FX口座にお金を寝かすだけで簡単に儲かるなら…って気持ちは分かります。
2022年5月現在、メガバンクの定期預金の金利は0.001~0.002%という水準。
100万円を1年間預けて貰える利子は10~20円にしかなりません。
駄菓子屋さんでギリギリお菓子を1個買えるレベルですね…
1億円を1年預けて、ようやく1,000~2,000円という夢のない数字ですw
それに対して、国内FXのホームページを見てみるとこんな風に書いてあります。
トルコリラ円なら10万円の証拠金で運用した場合、1年間で8万円もスワップで儲かります!
しかもレートが安いので少ない証拠金で運用できます!
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じゃあ…100万円で運用すれば年間80万円!?
年率80%だから、500万円入れたら年間400万円じゃん!
全財産を突っ込んだら…
な~んて言うように皮算用を始めます。
賢いブログ読者さんなら危険性が分かるはずですが、可処分所得が上がらない(むしろ下がっていく)中で働き続ける将来に希望を見いだせない人が、こういう思考になってしまうのは致し方ない部分ではあります。
流石に全財産を投下するのは極端ですけどねw
という訳で、今回はスワップポイントで稼ぐ!という危険性を解説します。
FX侍が「止めておけ」という理由も分かるはずです。
スワップポイントより手堅くコツコツ利益が狙える方法も紹介するので参考にして下さい。
スワップポイントが高い理由を知るべし
スワップポイントとは、通貨ペアの金利差です。
金利が高い国の通貨を買って、低金利の通貨を売れば計算上はスワップポイントはプラスになります。
(FX会社によってスワップポイントに差はあります)
この表を見れば、一世を風靡したトルコリラ円が高金利な理由もわかりますね。
はい、ここでシンキングタイム。
なんで国によって政策金利にバラつきがあるんでしょうか?
そんな顔せずに、自分の頭で考えてみましょうw
表現方法は色々ありますが、端的にいうと「高金利にしないと他の国の通貨と渡り合えないから」です。
例えば、賃貸物件でこんな部屋があったとしましょう。
築2年のマンションの502号室と503号室。
間取りも広さも全く同じなので家賃はどちらも一緒です。
※502号室は事故物件となりましたが、その他の条件は同じなので503号室と同じ家賃と致します。
ちょ待てよ!ってなりますよねw
高金利通貨が事故物件とは言いませんが、あくまでイメージですw
金利を高くしないと自国通貨が売られて(弱くなって)経済に影響を与えてしまうんです。
まぁ最近のドル円なんかイメージしてもらうと分かりやすいかと。
自国の通貨が弱くなるってのは結構な影響があるんですよ。
高金利通貨の代表であるトルコリラを例にすれば…
2022年5月5日に発表された消費者物価指数は、前の年の同じ月と比べて69.97%上昇しています。
要するに、物価やサービスが前年比で7割も値上がりしたってことです。
(※インフレ対策として中央銀行は政策金利の利上げを行います)
そんな状況になれば当然政府への批判も高まるので、政情不安の要因となります。
政策金利について話をすると長くなるので省略しますが、「高金利であるには何かしらの理由がある」ってことは覚えておきましょう。
高金利通貨の実情を知るべし
数年前に高金利通貨のスワップポイントで稼ごう!というブームがありました。
2018年9月にトルコの政策金利が24%になっているので、その頃に国内FX勢が素人を集めるためにブームを作ったのかもしれませんね。(しらんけど)
で、その高金利通貨の代表格がトルコリラ円。
じゃあ週足を見てみましょうか。
長い滑り台…
ではなく…キレイな下降トレンドですね。
ただこれだけ見ても実感が沸かないと思うので、具体的な数字をお見せします。
はい、ドン。
約22円だったのが約6円まで値下がりしました。
2018年の11月に運用を始めた人は、資産が最大で77%も目減りしたってことです。
えげつないですよね。
スワップポイントが貰えると言っても、それでカバーできる限度を超えてます。
(政策金利が低くなれば当然スワップも減りますし)
事実トルコリラ円では多くの破綻者が出ていますし、突っ込んでいた金額によっては人生が狂った人も少なくないでしょう。
ちなみに昨日紹介した漫画「FX戦士くるみちゃん」では、2005年~2007年に起こった円キャリーでスワップを狙う手法が崩れ去った場面が描かれています。
無料で読めるのでチェックしてみるといいですよ。
背筋がひんやりしますのでw
話を戻して…
いわゆる高金利通貨と呼ばれるものは、メジャー通貨に比べて何かあった時の値下がり幅が大きくなります。
下記はスワップ狙いの高金利通貨として代表的な南アフリカランド円とメキシコペソ円の週足です。
20%程度の変動幅は珍しくありませんね。
ざっくり言えば、100万円の資金が80万円になるってこと。
(レバレッジが2倍なら-40万円、3倍なら-60万円になる計算です)
普通に考えて、心臓に悪いですよね(;^ω^)
でもスワップ狙いの人は、都合のいいシミュレーションしか目に入らないんです…
下記は某国内FX会社のホームページです。
多くの人は儲けることに目が行くので、下に書いてある重要な注意書きをすっ飛ばすんです。
でもね、ここにめっちゃ大切なことが書いてあるんですよ。
要約すると、こんな内容が書いてあるんです。
・上に載せたシミュレーションはフルレバでの計算だから逆行したら破綻しまっせ
・去年の値下がり幅を計算するとスワップを加味しても-48万円の損失になりまっせ
・去年はスワップを加味しても最大74万円の含み損になりまっせ
ちょ待てよ!ってなりますよねw(本日2回目)
でもこの証券会社はちゃんと書いてあるので親切な部類だと思いますよ。
先程載せたチャートのように南アフリカランド円やメキシコペソ円は、トルコリラ円に比べると上昇期間もそれなりにあるので、開始時期によってプラスになる期間も当然あります。
ランド円の稼ぎ方は…塾生さんには既にお伝えしたアレですよ(小声…)
ただしスワップポイント狙いで口座に長期間お金を預けておくのに、頻繁に資産がアップダウンするのは精神衛生上いいものとは言えません。
アップするのはいいんですが、ダウンした時にへっちゃらって人はあまりいませんからね。
それこそ結構な金額を突っ込んだ人は仕事が手につかなくなる…というのは実際によくある話です。
FX戦士くるみちゃんを読んでみると、リアルに伝わるはずです。(本日2回目w)
ある程度のテクニカルとファンダメンタルの知識がある人なら大火傷は避けられるでしょう。
しかし高金利通貨のスワップポイントで稼ぎたい!と目論む人は「お金をFX会社に預けておけば楽して儲かるんだよね?」っていう考えの人が残念ながら多いです。
ま、証券会社がそういうイメージを植え付けるのも要因ではありますけどね。
何も考えず大金を稼げるなんて虫のいい話はありませんので、当たり前ですが勘違いしないようにして下さい。
でも楽して稼ぎたいんです!
そういう正論は分かるんですけど…
できることなら楽して稼ぎたいんですよぉ…(*´Д`)
という自分の欲求に素直な方もいますよねw
そんな方にお勧めなのが、先日当ブログで公開したEA「小次郎」です。
小次郎は資金20万円で毎日1000円をコツコツ稼ぐのがコンセプトのEAです。
と言いながら、倍以上の金額を稼ぐ日の方が多いですw
先月4月の実績はこんな感じでした。
EA(自動売買)というと、相場状況を見ながら運用を一時停止したり再開したり…と微妙に面倒な手間があるとイメージする人も多いはず。
しかし小次郎はリピート系ハーフ&ハーフというシンプルなロジックなので、安全性が高く、運用環境に左右されにくく、相場状況に応じて運用を止めたり再開したりという「面倒な手間が少ない」という特性があります。
ま、わかりやすく言えば…
スワップポイントを狙うより安全性が高く、小次郎のロジック自体の実績も申し分ありません。
小次郎のようなリピート系ハーフ&ハーフのロジックは、有名なEAにも搭載されていますし、国内証券でも同様のサービスを展開していることから信頼性に問題はありません。
同様のEAは1~3万円ほどで売られていますが、当ブログ読者様限定でフルパッケージを無料でプレゼントしています。
詳細な運用マニュアルだけでなく、推奨設定を読み込める「セットファイル」もお渡ししています。
気になる方はチェックしてください(・∀・)
高金利通貨のスワップポイントを狙うより高い安全性で、しかも少ない証拠金で着実に利益を積み重ねることができます。
はっきり言って、小次郎を使った方が絶対にいいですよ。
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