タカ派・ハト派とは?FXとどんな関係があるの?

FX侍です、こんばんは。

今回はニュースサイトで見かける「タカ派・ハト派」についての解説です。

本来は政治で使われる言葉でしたが、今では経済ニュースを語る時にも使われるようになりました。

ちなみに昨日の夜中にドル円が急落したことにも、このハト派が関係しています。
FOMCのハト派的な内容で急落したドル円チャート

タカ派・ハト派とは

タカ派=鷹(力強いイメージ)
肉食の大きな鳥で、一見すると怖いですよね。

政治的には「外交は強気が正義!何なら強硬手段も全然OK、必要なら武力行使もやっちゃうぜ!」という思想。
経済的には「ガンガン利上げと金融引き締めしようぜ!経済成長よりインフレ防止の方が大事だろ?」という思想。

ハト派=鳩(平和的イメージ)
平和の象徴とされる鳩はほのぼのして、怖いイメージとは真逆ですよね。

政治的には「外交でも何でもやっぱり平和が一番だわ♪話し合いで解決しましょ」という思想。
経済的には「利上げはダメよー。そう、金融緩和しましょ♪インフレ防止より経済成長の方が大事だと思うわ!」という思想。

大まかに分類すると、以上のようになります。

タカ派=強行派
ハト派=穏健で慎重派、というイメージですね。

では、このタカ派とハト派がFXにどのように関係してくるのでしょうか。
ポイントは通貨の強弱を決める中央銀行のスタンスです。

FXでは利上げへの姿勢が重視される

FXでは通貨間の強弱によって値動きが生じる為、中央銀行の金利が大きく影響します。
ごく単純に解説すると、金利が高い通貨が買われて、金利が安い通貨が売られます。

中央銀行についてのWikipediaの解説

日本なら日銀、アメリカならFRB、ユーロ圏ならECB…といった中央銀行の金利に関わる金融政策が為替市場に影響を与えます。

中央銀行は誰も知らない所で勝手に金利を操作しているのでは無く、関係者による会合を開き議論をし、その後に中央銀行のトップが記者会見を行い、経済見通しや金融政策について答弁を行います。

こんな感じで日銀・黒田総裁が会見しているシーンをニュースで見たことありますよね。

これは日銀の金融政策決定会合後に定例会見を行っている様子です。

この定例会見でマスコミ各社からの質疑に対して、黒田総裁が直接答弁をします。
その発言に市場関係者が注目しているので、何らかの発言をきっかけに為替相場が動く可能性も十分にあります。

昨日の夜中のドル円の急落の原因は、FOMCの声明と発言でした。
(FOMCとは、アメリカの中央銀行に当たるFRBが当面の金融政策を決める会合)

・声明文とバランスシートに関する声明がいずれもハト派的な内容だった
 (声明から漸進的利上げの文言が削除された)
・アメリカの景気認識を「力強く拡大」から「底堅く拡大」に下方修正
・パウエル議長の「利上げの根拠はやや弱まった」という発言

要約すると「利上げは一時停止しまっせー」ということです。

「これまで利上げ思考の強気だったアメリカさんが、ハト派になったぞ!」

このように市場で捉えられた為に、ドルを買う旨味が減った→ドル売り→ドル円急落、という流れになりました。

ドルは基軸通貨なので、ドルが動くとほぼ主要な通貨ペアは大きく動きます。
下記のチャートを見れば、昨日のFOMCが与えた影響の大きさが分かりますね。
1/31のFOMC後のドル売りの様子が分かるチャート

特にFOMCはこれまでタカ派だったのが、一転してハト派に変わったということでインパクトが大きかったと言えます。

いずれの通貨ペアもFOMC後に大きな値動きとなっている事から、FOMCのタカ派・ハト派という姿勢が市場に与える影響の大きさを物語っています。

タカ派・ハト派のスタンスは為替と株式市場に影響する

FOMCによる「利上げ一時停止(=ハト派)」の発表は、FXでは強いドル売りとなりました。

しかしアメリカの株式市場はFOMCの決定を好感し、ダウ平均は2ヶ月ぶりに2万5000ドル台を回復しました。(前日比434.90ドル高)

ドルが売られたのに、株は上がるの?と疑問に思う方もいるかと思います。
FX侍も最初はよく分かりませんでしたので。

利上げによって何が起こるのかを考えれば、為替と株価の関係がわかります。

利上げが続く
  ↓
国内でお金を借りる際の金利負担が大きくなる
  ↓
経済成長を阻害する要因となる
  ↓
株が売られる

上記は、国内から見た「利上げと株安」の関係です。
しかしもう一つ、為替レートの側面からも「利上げと株安」の関係は説明できます。

利上げが続く
  ↓
金利が高いドルが買われてドル高となる
  ↓
輸出企業の利益を圧縮する
  ↓
株が売られる

為替と株にはこのような関係があります。

各国の中央銀行は、景気が過熱し過ぎないように利上げをし、景気の悪化に歯止めをかけるために利下げをする、というような金融政策を行っています。

日銀でも日本経済活性化の為に、大規模な量的緩和政策を打ち出し、為替市場に大きなインパクトを与えた事例があります。

それが「黒田バズーカ」と言われるもので、下記にドル円の日足チャートを掲載しました。
デフレ脱却の為に行った黒田バズーカが為替に与えた影響

ドル円が1日で300pipsも上昇するなんて、普通じゃ考えられませんよね。
それが起こるほどの衝撃が走ったことから、黒田バズーカと呼ばれています。

第一弾の成果
・日経平均が1ヶ月ほどで1万2000円台から約1万6000円まで上昇
・ドル円が93円付近から103円後半まで約10円の上昇

第二弾の成果
・日経平均が1ヶ月ほどで1万6000円台から約1万8000円まで上昇
・ドル円が109円付近から121円後半まで約12円の上昇

日銀もやる時はやるんですね(笑)
※利上げ・利下げと量的緩和といった用語の詳細は、長くなるのでまた別の記事で解説します。

このように、中央銀行のタカ派・ハト派のスタンスが、為替と株式市場に与える影響は時に非常に大きなものになります。

タカ派:利上げと金融引き締めしようぜ!経済成長よりインフレ防止!→通貨が買われる
ハト派:利上げは慎重に考えないとね!インフレ防止より経済成長の為に金融緩和!→通貨が売られる

この関係性を基礎知識として覚えておきましょう。

FXをする上で、各国の中央銀行の声明や発表は、特に注目した方がいいです。
昨日のように急激な値動きになることもあるので、あえて避けるのも一つの選択肢ですけどね。

  1. リスクオンオフを見極めて戦略を立てるべし
  2. 朝の東京時間では仲値までの動きに乗る
  3. FX初心者が最初に取り組むべき勧めの通貨ペア
  4. 1月3日のドル円急落に学ぶ大型連休中の立ち振る舞いを知るべし
  5. 負けトレードを減らせる環境認識を学ぶべし
  6. トレードスタイル別で時間足を使い分けるべし

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