リスクオンオフを見極めて戦略を立てるべし

リスクオン・リスクオフの要因と買われる通貨・売られる通貨

FX侍です、こんにちわ。

今回はファンダメンタルズ分析の基礎とも言える「リスクオン・リスクオフ」についての解説です。

為替のニュースでも頻繁に登場するキーワードですが、株や商品先物などの相場全般に関係する大事な考え方なので、基本を理解しておきましょう。

まず最初に、リスクオン・オフの定義は以下の通りです。

リスクオン:多少のリスクを負ってでも相場で儲けたい心理状態
リスクオフ:リスクはなるべく避けて資産を守りたい心理状態

リスクオンは、リスクをオンする(加える)
リスクオフは、リスクをオフする(引く)って日本語に置き換えると簡単ですね。

ではどんな状態の時に、リスクオンとリスクオフが切り替わるのでしょうか?

リスクを避けたい時を考えた方が分かりやすくなります。

直近で言えば…
・米中貿易摩擦(と称した事実上の冷戦)
・米朝首脳会談
・イギリスのEU離脱

こうした世界的に注目されるイベントは、リスクオン・オフの引き金となる可能性が高いです。
結果によっては、良くも悪くも世界経済に多大な影響を及ぼす事も考えられますからね。

ギャンブルトレードやスキャルピングは別ですが、普通に考えたらイギリスのEU離脱直前にユーロとポンドが絡む通貨ペアなんて保持してられませんよね。

上か下か分からないし、どれだけ動くか想像できませんので。

つまり「リスクが大き過ぎる」のでトレードは避けたいという心理になります。

はい、↑それがリスクオフ。

他にもリスクオフに繋がる要因は多々あります。

アメリカと中国が喧嘩を始めたぞ!→世界経済にもダメージ出るんじゃね?
北朝鮮が日本に向けてミサイル発射した→ややこしい事態になるんじゃね?
どこかの国でテロが起きた→連鎖したり報復攻撃あるんじゃね?

上記のように、世界経済に「波風が立ちそうな雰囲気」が起こるとリスクオフとなります。

リスクオンは、リスクオフの反対と捉えてもOKです。

「これまで危惧されていた問題が解決に向かいそう」というニュースが出ると、リスクオンだった状態からリスクオフになります。

2月11~12日のドル円の上昇がその典型です。

・米政府機関の閉鎖を巡る協議で原則合意が成立
・米中通商交渉の進展期待

こうした報道がされ、これまでの懸案事項だった問題が解消に向かいそう!という期待感はリスクオンに繋がり、ドル買い・円売り(円高ドル安)でドル円は109円後半から110円中盤まで値上がりしました。

波風が立ちそうならリスクオフ、波風が収まりそうならリスクオン、と捉えることができます。

リスクオン・オフで買われる通貨と売られる通貨

以下が一般的にリスクオン・オフで売買される特徴のある通貨です。
オンとオフで対になっているのが分かります。

リスクオン リスクオフ
買われる通貨 売られる通貨 買われる通貨 売られる通貨
オージードル 米ドル 米ドル オージードル
NZドル NZドル
カナダドル スイスフラン スイスフラン カナダドル
ポンド ポンド
ユーロ ユーロ

リスクオンで買われる通貨は、スワップ金利が付く政策金利の高い通貨です(※ポンドやユーロは違いますが)
特徴的なのは、新興国や資源国の通貨が買われる事です。
マイナー通貨なので表には掲載しませんでしたが、トルコリラ・メキシコペソ・南アフリカランドもリスクオンで買われる通貨です。

一方リスクオフで買われる通貨は「安全通貨」と言われるものです。

・米ドルは世界の基軸通貨であり決済通貨
・日本は世界一の債権国であり破綻リスクが極めて少ない(※)
・スイスは経済が安定している上、国防意識が高い永世中立国なので地政学リスクが低い

各国でこのような理由があり、安全通貨(避難通貨)とされています。

日本は借金大国だと思っている人も多いですが、それは財務省のクズが増税の為に用いる宣伝工作です。
IMF(国際通貨基金)が日本は純資産が多額にあるので、借金はゼロという報告を出しています。
参考リンク:日本の純資産はプラマイゼロ、IMFの新国富論|ロイター

また、リスクオフで円が買われる理由は、キャリートレードの巻き戻しやデフレ通貨という側面もありますが、長くなるのでここでは原則論だけにしておきます。

ただし最近では、リスクオフ相場で円が以前ほど買われなくなってきているのでは?、という声も出ています。
参考リンク:「リスクオフの円買い」はもうなくなったのか|東洋経済

また、以前は戦争・紛争・武力衝突などの有事の際にはドル買いが顕著でしたが、最近ではその傾向も弱まっています。
アメリカ自体が有事の当事者になる事が増えてきているのが理由です。

相場に絶対はありませんが、上記に掲載した表は基本概念として覚えて損はありません。

リスクの度合いを見極める方法

日常的に経済ニュースを見ていると、リスクオン・オフに関するトピックが出てくるので、今の相場の流れをある程度は把握できます。

しかし何らかの指標があれば、もっと分かりやすいですよね。
そこで用いるのが「VIX指数(別名:恐怖指数)」です。

VIX指数とは、アメリカの主要株価指数であるS&P500のオプションを基に出される数字です。
簡単に説明すると数値が低ければリスクオン、数値が高ければリスクオフという特徴があります。

ちなみに平常時の数値は14〜24程度で、極めてリスクが低い状態は12以下と一般的に言われています。

VIX指数はそもそもアメリカの株価指標ですが、多くの投資家が注目している数値であり、株・為替・商品先物・債券などあらゆる金融市場のリスク選好度の目安となります。

その証拠に、下記の「VIX指数とオージードルの日足」を並べた画像をご覧ください。
VIX恐怖指数とオージードルの相関性

VIX指数が上がる=リスクオフ=オージードルが下がる
という相関関係がある程度、機能しているのが分かりますね。

単純にオージードルが下がるのはリスクオフだけが要因ではありませんが、VIX指数との相関関係があると思うに十分な根拠ではないでしょうか。

このように市場のリスクオン・オフの目安としてVIX指数に注目してみるのも一つの方法です。

以下の参考リンクでVIX指数のチャートが見れるので、チェックしてみて下さいね。
VIXチャート|TradingView

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