FX侍です、こんにちは。
ファンダメンタル分析…取っ付きにくくて難しいから嫌いなんだよな~って人も多いですよねw
何から手を付けたら良いのかよく分かんないし、直ぐにトレード結果が変わる訳じゃないし…
えぇ、その気持ちはよく分かりますw
確かにテクニカル分析だけでもそれなりの成績は出せます。
ちゃんとしたテクニカルを習得すれば勝率80%とか90%は出ますから。
じゃあファンダメンタル分析は無意味?と言われると…答えはNoです。
ファンダメンタル分析の知識が初心者・中級者と上級者を分ける1つの要因です。
ファンダメンタル分析は攻めと守りに効く
ファンダメンタル分析にはこんな効果があります。
・方向性に自信が持てる(=トレードに自信が持てる)
・注目されているトピックが分かるので危険回避できる
色んな表現方法はあるでしょうが、『攻めと守りの両方』に影響を与えます。
3つほど具体例を出しましょうか。
トレンドフォローに自信が持てる
今は誰が何と言ってもドル一強の相場。
下記は米ドルを基準とした主要通貨の日足です。
左上のドルインデックスが2002年以来の高値を記録する中、その他の通貨は綺麗な右肩下がり。
(円は介入効果で一旦は下げ止まっていますね)
要するに強烈な「ドル買いトレンド」です。
そんな中でわざわざドル売り方向のトレードをするのはリスクが高くなるだけ。
もちろん短期的な調整は入るので、それを上手に狙えるならOKです。
しかしそうしたスキルが無いなら、素直にドル買いの流れに乗ったほうが楽ちんです。
流れるプールで水流に逆らって泳ぐより、流れに乗って泳いだ方が速いのと同じイメージです。
下記のような赤丸で勝負するより、トレンドの流れに乗った黄色部分でトレードした方が楽ですよね。
チャート形状だけでなくドルが強い背景(=トレンドの要因)も理解していればトレードに自信が持てますし、合理的な理由で利益を引っ張るという選択肢も可能です。
そしてわざわざリスクの高い赤丸のような場所でのトレードを避けられます。
危険な通貨を警戒できる
そしてファンダメンタル分析によって、爆弾を抱えた通貨に対する警戒もできます。
記事執筆時点で言えば「ポンド」には要警戒です。
トラス新政権が発表した経済政策(大規模減税)が発端となり、9月26日東京時間にポンドドルは約500pipsも急落し、過去最安値を記録するほどの大混乱。
減税は需要を拡大させ、インフレ圧力を強めることになります。
いくら利上げしてもインフレは収まらず、金利だけが上昇して財政赤字は拡大、結果として英国債、英ポンド、英国株が総じて売られるトリプル安を招くだけです。
「愚策」としか言いようがありません。
平たく言えば「ジャジャ馬ポンド」が帰ってきたと言うことw
BOEの政策や要人発言によって一瞬で100pipsぐらい余裕で動く展開です。
こうした背景がある中、ただの値頃感で「安くなったから買おう!」と言うトレードをしていると、大怪我するリスクが高くなるのは言うまでもありません。
別にポンドをトレードしちゃダメ!ってことではなく、通貨に影響を与える材料を秘めている点を意識しましょうねってことです。
そしてボラが拡大している通貨は、リスク管理の観点から通常よりもロットを落とすのがセオリーです。
何にも知らないでノコノコと戦場の最前線に出ない、と言うリスク管理の観点からもファンダメンタル分析は有効です。
危険な経済指標の予測ができる
今までは大して動かなかった経済指標なのに、急に動いてロスカットされちゃった…( ;∀;)
そんな経験ありませんか?
それは経済指標の注目度が時期に合わせて変わるのが原因です。
2022年は各国が利上げに踏み切っていますが、その目的はインフレ抑制です。
インフレに関する経済指標に注目が集まるので、内容によって大きく乱高下するって訳です。
その時々で市場が注目しているテーマに関する経済指標はリアクションが大きくなるんです。
下記でも解説してるので参考にどうぞ。
予め「動きそうな経済指標」の当たりをつけておけばリスクを減らせます。
100%見通しが当たる訳じゃないでしょうが、予想が外れれば「何も無くてよかったね」でいいんです。
ノーマークでポジションを持ったまま指標に突っ込んで、訳もわからない乱高下に巻き込まれるのを避けるのが目的ですから。
基本ぐらいは知っておこう
ファンダメンタル分析が役立つのはわかったけどやっぱ難しいなぁ…
そんな風に感じてる人も多いでしょうねw
だからこそ初心者・中級者と上級者を分ける1つの要因なんです。
間違いなく勉強が必要ですし、一朝一夕で身につくものではありませんが、基本的な知識ぐらいは知っておかないといけません。
今の市場が注目しているテーマぐらいは知っておかないとマズイです。
FXでそれなりのお金を稼ごうと思っているならファンダメンタル分析は少しずつでも勉強しましょう。
(専業を目指すなら必須です)
地道な努力でしか本当の力は身に付きませんから。
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