FX侍です、こんにちは。
今回はロット調整について。
意外とやってる人が少ないんですが「その時々の状況に応じたロットでエントリーしようね」って話です。
ロットを固定してトレードしている人が多いんですが、ロット調整を覚えることでリスク管理にもなりますし、利益の残り方も変わってきます。
では具体的にどういう状況でロット調整をするのかを解説します。
資金に対するロットの目安は、下記を参考にどうぞ。
大体これぐらいのロットが適正です。
5つの状況に合わせたロット調整
ロット調整を行うべき局面は大きく分けて5つです。
え!5つも!?メンドクセ…(;´Д`)
って思われるかもしれませんが、「言われてみれば当たり前だよね~」って状況ばかりなので、別に難しくも何ともありません。
では5つのロット調整すべき局面を解説します。
1.短期足と長期足
5分足のトレード手法と1時間足のトレード手法では、当然ながら狙う値幅もロスカット幅も異なります。
下記を見れば、1つの波の値幅の違いが一目瞭然です。
1時間足や4時間足でスイングをする時に、短期足と同じロット感覚でエントリーすると含み損がエグい金額になります。
多少の逆行とは言え、5分足と1時間足では値幅が違いますので。
1時間足以上では5分足・15分足などの短期足よりもロットを落とす調整が必須です。
時間足別のトレード手法を知りたい方は下記を参考にどうぞ。
いっぱい揃ってます(・∀・)
2.ボラ拡大時
同じ通貨ペアをトレードしていても、毎日一定のボラで動いている訳ではありません。
下記はFOMCをきっかけにボラが拡大したユーロドルです。
(FOMC前後でボラが明らかに変わっています)
勢いよく動く場面では、戻しも大きくなるのでリスク管理上もロット調整は必要です。
ボラが拡大している時は、狙える値幅もロスカット幅も大きくなるのでロットを落とすのがお勧めです。
予め大きく動くことが予想できるイベント前後はトレードを控えるのが安全ではありますが、手堅いチャンスが落ちているなら通常よりもロットを落として参戦するのもアリです。
3.打診エントリー
全てのトレードは自信満々でエントリーするのが理想です。
でも「これはちょっと自信ないけど、多分こうなると思うんだよな~」って時ってありますよね。
そんな時には自信度に応じてロット調整をしましょう。
小ロットで打診エントリーしておけば、乗り遅れた焦りで強引なエントリーを避けられます。
打診エントリーは試し玉とも呼ばれ、株式投資では比較的メジャーな建玉操作ですね。
想定した方向に進み始めたら、ピラミッティングで追撃エントリーをしていきます。
ピラミッティングについては下記で解説しているので参考にどうぞ。
4.鉄板エントリー
ある程度のレベルになると「このパターンは鉄板だぜ!」という得意な形が出てきます。
(先ほどの打診エントリーとは反対ですね)
自信がある時には、いつもよりロットを上げるのもアリです。
▼自信がある鉄板パターンではロットを上げる(クリックで拡大します)
(※上記チャートはあくまで例なので、この形が鉄板って訳じゃありませんw)
自信度に応じてロットを調整するのは、単なるハイレバとは明らかに異なります。
ただしある程度の経験が無いと鉄板パターンも分からないので、初心者の方はまずは経験を積みましょう。
自分のトレードを振り返る習慣がなければ、鉄板パターンを把握することもできません。
そういう意味でもトレード記録を残すのは大きな財産となります。
チャート保存に役立つインジケーターは下記を参考にどうぞ。
5.為替とゴールド
為替と同じ感覚でゴールドをトレードしていると、負けたときのダメージがデカイです。
大きく動いた時に損切りせずに耐えていると、高確率で致命傷となります。
下記はポンドドルとゴールドの15分足を並べたものです。
ポンドドルは為替の中ではボラが大きい凶暴な通貨ペアとして知られていますが、ゴールドと比較すると大人しく感じるはずです。
大きなロットで勝てば利益も大きくなりますが、負けた時に一発退場となるリスクが大きいのでゴールドは為替と比べてロットを落とすのが必須です。
特にギャンブル思考のハイレバでトレードする人は要注意です。
下記でも解説してるので参考にどうぞ。
まとめ
ロット調整は地味ながらも利益の残り方に大きな影響を与えます。
リスク管理の観点からも、状況に応じたロットでエントリーするのはお勧めです。
でも「ロットを下げる」って選択肢は、多くの人の頭の中に無いんです。
ロットを上げることばかり目が向いてるんですよね。
大多数の人が負けているFXで、大多数の人ができない選択をすれば、それが「差」となります。
闇雲に大勢の逆張りをすれば良いってもんじゃありませんが、ロット調整は守りとしても攻めとしても活用できます。
是非トライしてみて下さい。
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