FXSSIのSLCインジケーターの解説と活用方法

FX侍です、こんばんは。

今回もFXSSIの使えるインジケーターの紹介と参ります( ・∇・)

今日取り上げるのは「SLCインジケーター」です。

SLCとはStop Loss Clustersの頭文字をとった造語。
要するに『他人の損切りが集まっている場所を示すインジケーター』ということですね。

チャートに表示させるとこんな感じになります。

▼クリックで拡大します
SLCインジケーターの表示例

損切りが集まっている場所をラインで表示してくれるインジケーターです。

このインジの最大の特徴は『机上の空論を描画したものではなく、実際の個人投資家のオーダーを計算して損切り位置を表示する』という点です。

高値安値といったテクニカル的にわかりやすい位置と重なる場合も多々ありますが、それは負ける個人トレーダーの性がインジケーターで描画されているということ。

まぁいずれにせよ、このSLCインジケーターはめっちゃ効くのでかなり重宝する代物です。

 

SLCインジケーターの解説

SLCインジケーターは、損切りが集まっている場所を【3種類のライン】で示してくれます。

▼SLCインジケーターの3種類のライン
SLCインジケーターの解説

損切りの量が多くなるほど線幅が太くなる仕組みで、現在価格から上下に1本ずつ表示されます。

リアルタイムではラインの横に◯◯%という数値が表示されますが、その数値が損切りのボリュームを示しています。

 

では次に、SLCインジケーターが価格にどんな影響を及ぼすのかを見てみましょう。

▼SLCインジケーターと値動きの関係
SLCインジケーターと値動きの関係

SLCで表示されたラインで反発するのか、伸びていくのかはその時々の状況によって変わります。

方向性を裏付ける材料があれば強いトレンドとなりSLCのラインを抜けていきますし、方向性が定まらない時であればSLCのラインを目指して到達したのちに反転しやすくなります。

 

ちなみに…
このインジはオーダーブックを元に計算して最も損切が多い位置にラインを描画します。

しかし実際にはラインの付近にも多くの損切り注文が控えているので、ラインに到達する前に反発するケースもあります。

この点を加味して、もう一度先ほどのチャート画像を拡大して見てください。
結構な頻度でSLCのラインが機能していることがわかるはずです。

 

SLCインジケーターをリアルタイムで見てみよう

では実際のリアルタイムチャートで、SLCインジケーターの効き具合を見てみましょう。

下記はポンドドルの1時間足です。

▼クリックで拡大します
SLCインジケーターを表示したポンドドル1時間足

SLCインジケーターのラインにちょうどヒットした所です。

強いトレンドが出ているなら抜けていきますし、方向性が決まっていなければ反発の可能性が高い場所です。

 

ではその後の値動きを見てみましょう。
(先ほどのチャートとは時間足が違うのでチャート形状が違なる点はご了承くださいw)

▼その後のポンドドル15分足の動き
SLCインジケーターのラインで反発したポンドドル15分足

SLCインジケーターのラインにヒットして損切りを狩った後は綺麗に反発していきました。

青いラインでも反発していますが、これは後日ブログで紹介予定の別のインジケーターです(照)
このインジはあまりにも強力なので無料配布はできません…予めご了承くださいm(_ _)m

まぁ昨日の政策金利発表で大きく下げた後ですし、アメリカの雇用統計も控えている点も考慮すれば、一旦の下げ止まりも考えられる場所ですね。

こういう場所で突っ込んでショートして焼かれた経験がある人も少なくないでしょう。

しかしSLCインジケーターを表示させていれば、ここは「新規ポジションを建てる場所ではなく売りの利確場所」と考えるのが妥当です。

このようにSLCインジケーターを始めとしたFXSSIを活用すると、根拠のあるシナリオが描けるようになるので、不用意な負けを減らして確度の高いトレードができるようになるのも大きな特徴です。

 

SLCインジケーターの活用方法

いくつか活用方法を紹介します。

1.既存ポジションの利確目安として
この使い方が最も取り入れやすいです。

反発の確率が高い場所で利確すれば取りこぼしが減るので、トレード1回あたりの利益が大きくなります。

反発せず伸びていくこともありますが、それはその時のトレンドの強さ(=材料)によります。
また、オーダーブックのLimit注文ではなくStop注文の方が多ければ価格は加速しやすくなります。

▼値動きとオープンオーダーの関係性
値動きとオープンオーダーの関係性

逆に言えば、複合的に判断しないと反発するのか伸びるのかは分からないということです。

トレンドが続くにせよ押し戻りをつけながら動いていくので、SLCのラインは一旦の反発ポイントとして見ておくといいでしょう。

 

2.逆張りのエントリートリガーとして
SLCでの反発を狙って新規エントリーするのは、難易度は高くなります。

テクニカルでの根拠が重なる場合であれば反発を少しだけ狙うこともできますが、下手すると火傷するので腕に覚えがない人は利確に使うことをお勧めします。

 

3.損切りの反面教師として
SLCインジケーターで表示されるラインは、悪い意味での大衆トレーダーの損切り位置です。
大口から狙われる真似しちゃいけない損切り位置と同義語なので、同じような位置にSLを置くのはNGです。

 

4.エントリーの見送り判断として
例えば戻しをつけない下落中に追っかけで売りたくなること…ありますよね?

置いてかないで!という焦りで飛び乗ったら、なぜかそこが底だった…

そんなほろ苦い経験があるトレーダーも多いです。
(えぇ、私も初心者時代によくやりましたw)

そんな失敗を回避するため、目前にSLCのラインがあったら様子見をしましょう。

それだけで天井や底で取り残される確率をグッと下げられます。

SLCのラインを抜けても別に焦る必要はありません。
その後の値動きをじっくり確認して、戻り売り・押し目買いをすればいいだけなので。

不用意な負けトレードを減らせるインジケーターとしても大きな意味がありますよ。

 

FXは他人のストップを狙うゲーム

FXの世界大会で2015年に日本人初優勝に輝いたバカラ村氏。

そんな正真正銘の実力者が「FXは他人のストップを狙うゲームである」と言っています。

▼バカラ村式ハンタートレードでの1コマ
バカラ村氏「ハンタートレード」での1コマ

 

自分のポジションが損切りされた後、本来狙ってた方向に進むんだよなぁ…

あなたも経験があるはずです。

 

 

もう言いたいこと、わかりますよね?

 

狙われる立場の大衆トレーダーの損切り位置に自分も紛れ込むのではなく、大衆トレーダーの損切りを逆に狙わないとダメなんです。

その真似しちゃいけない大衆トレーダーの損切り位置を示してくれるのが、今回のSLCインジケーターです。

FXSSIがデータを参照している『計10個のブローカーやサービス』の個人トレーダーの注文状況(オーダーブック)を元にしたデータなので情報の精度は文句なし。

価格の近くにSLCのラインがあれば吸い寄せられていきますし、そこから綺麗にバイーンと反発する場面を何度も目にしています。

 

FXSSIには様々なインジケーターがありますが、SLCインジケーターは強力なのにわかりやすくトレードにも活用しやすいのが特徴です。

→FXSSI公式ページでの解説(新規タブで開きます)

 

FXSSIの概要は下記を参考にどぞ。
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