チキン利食いは本当にダメ?

チキン利食いを克服すべきケースと問題ないケース

FX侍です、こんばんは。

今回は初心者~中級者トレーダーの課題でもある「チキン利食い」について。

チキン利食いは克服しなきゃダメ!って耳にタコができるぐらい言われてますが、克服すべきケースと問題ないケースの2つがあります。

闇雲に「チキン利食い=悪」って決めつける必要はありません。

FX侍の知り合いの億トレは、普通にチキン利食いしますので。

問題は、その根拠です。

チキン利食いを克服すべきケース

チキン利食いを克服すべきケースは「感情で利確をする場合」です。

利益額の増減で一喜一憂して、少しでも利益が減ると利確してしまうケース。
最もダメなチキン利食いなので、これは克服すべきです。

プロスペクト理論に支配されている状態で、FX初心者が最もやりがちなチキン利食いです。

テクニカル分析を基準にエントリーしたのに、イグジットは感情・メンタルが基準というパターンです。

FX侍も最初はよくやりました。
利確は2~3pipsなのに、損切りは15pipsとか。

加えて初心者なのでテクニカルもよく分からず、勝率も低いのでトレードすればするほど資金が減る最悪のパターンですw

ま、大半の初心者は通る道です。

ただ、このケースのチキン利食いの克服方法はシンプルです。

克服方法〜テクニカル分析のスキルアップ

初心者の方でテクニカル分析スキルがまだ未熟ならば、まずはその部分を補強しましょう。
そして「◯◯が◆◆になったら利確」というように、利確もテクニカルを基準にします。

また、5分や15分といった短期足だけを見続けるのではなく、エントリー後は上位足を見てトレンドが維持されている間はホールドしておくのも代表的な克服方法です。

例えば下記のような5分足で、何かを根拠にエントリーしたとしましょう。

その後、陰線が目立ち始めて何となく利確を考えたとしますよね。
(※陰線3本で利確というルールを持っていない人を想定してます)

▼ポンドドル5分足(クリックで拡大します)
5分足で何となくのチキン利食いを考える事例

しかし5分足で何となく利確を考えた場所は、上位足である1時間足でエクスパンションをしている美味しい場所だったことが分かります。

▼ポンドドル1時間足(クリックで拡大します)
5分足でチキン利食いを考えた場所の1時間足

エントリー場所を探す短期足だけでなく、上位足のテクニカルも見る事で利益が伸びるチャンスや利確する根拠を見極められるようになります。

欧州が参入してきて荒れるのを避けるなど、時間的なイグジットの根拠があるなら問題ありませんが、明確な理由もない感情が基準の利確はNGです。

克服方法〜ロットを落とす

エントリー後の利益額の増減で気持ちが揺さぶられるのであれば、自己資金に対してロット数が大き過ぎます。

証拠金が5千万の人と10万円の人。
5万円の利益がプラスになるか0になるかは大きな違いなので、メンタルにも影響するのは必然です。

(# ゚Д゚)<でもロットを小さくしたら利益も小さくなるじゃん!

って思うでしょうが、それでいいんです。

勝てる自信が付けば、後からロットはいくらでも上げられます。
自信を持ってトレードできるようになれば、気分でチキン利食いする事も無くなります。

要するに、チキン利食いしちゃうメンタルを鍛える前に、必要最低限のテクニカルを身に付ける方が先決です。

その辺の内容は下記の記事でも書いているので、参考にして下さい。

チキン利食いでも問題ないケース

チキン利食いは諸悪の根源みたいに思われてますが、実は全く問題ないケースも普通にあります。

エントリー根拠が崩れたら、チキン利食いでも逃げるのが正解です。

例えばブレイク狙いでエントリーしたのに、またレンジ内に戻ってきた…という場合は、「ブレイク」というエントリー根拠が崩れたので薄利で逃げてもOKです。

下記のようなブレイク飛び乗りで失敗するのは初心者あるあるですw

ブレイクでのエントリー事例

ただし重要なのはチキン利食いした後。
再びチャンスを待ってエントリーできるか否かがポイントです。
ブレイク失敗からの再度エントリーする事例

1回のエントリーでチキン利食いしたから、もうそこでお終い…ではありません。

エントリー条件が揃ってチャンスが来たら何度でも勝負して下さい。
そうした積み重ねでチキン利食いが活きてきます。

先程解説したダメなチキン利食いとの違いは、テクニカルを根拠としているか?という点です。

その時々の気分でチキン利食い → NG
・テクニカルを根拠にしたチキン利食い → OK

例えば貴方がどこかのファンドの雇われディーラーだったとしましょう。

上司に「何故ここでチキン利食いした?その理由は?」と聞かれて、論理的に答えられないのであればNGというイメージです。

まとめ

チキン利食いは内容にもよりますが、FX侍的には全然OKというスタンスです。

pipsで飯は食えません。
FXをやる最大の目的は「稼ぐ事」ですよね。
十分なお金が稼げるのであれば、大きなロットを張ってチキン利食い。というスタイルでも問題なし。

実際にFX侍の知り合いにいる億トレは、ロットが大きいので1日20pipsも取ればラッキーという感じですw
※ただし雰囲気が怪しくなったら逃げるスキルは長けています

トレーダーにはステージがあります。

初心者だからチキン利食いしかできないけど、大ロットで稼ぐぜ!という方は、間違いなく破綻します。
それは気分でエグジットしているだけなので、損切りの根拠すら持っていないから。

多くのトレーダーが最初はチキン利食いに悩みます。
その後、テクニカルを学びトレード技術を向上させて『気分だけが根拠』のチキン利食いを克服。

こうした過程を経た上で、どのようなトレードスタイルを確立させていくかは人それぞれ。

・小~中程度のロットでそこそこのpipsを狙う
・中程度のロットでトレンドの中で手堅い部分を狙う
・大きなロットで数pipsをコツコツ狙う

こうしたレベルになれば、ただのメンタルでチキン利確する初心者とは訳が違います。

一概にチキン利確が悪い!と言うことではなく、その根拠とトレーダーのレベルによって善か悪かが決まると言うことです。

繰り返しますが、初心者のチキン利確はテクニカル分析を学ぶことで克服しましょう。

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