FX侍です、こんにちは。
今回は幻想を抱く人も多い「自動売買(EA)で本当に勝てるのか?」という話。
FX侍も過去に有料EAをバリバリ運用しながら、自作EAも作っていました。
またEA販売者の知り合いから裏側の話も色々と聞いており、それなりの経験と知識はあるのでご安心をw
これまでブログにはEAの事は書いてきませんでしたが、今回は自動売買の現実をお伝えします。
結論からいえば、EAでも普通に勝てます。※勝てる事と勝ち続ける事は別ですが
しかしEAでそれなりの金額を稼ごうと思うなら、ハードルは相当高いです。
…そして最終的に破綻する人が多い要因も解説します。
自動売買(EA)で勝つために必要な運用の作法
最近のEAは非常に優秀なロジックを組んだものも多いです。
ゴゴジャンで探せば、勝てるEAはたくさん見つかります。
ただEAの最大の弱点は、相場観が無いので裁量トレードのように雰囲気が読めません。
そのため、年末年始などの不安定な相場状況の時や経済指標前、VIXが急上昇するような相場環境の時は運用を止める等の最低限の自衛措置が必要ですね。
この細かな作業で運用結果は大きく変わります。
運用環境について
FX侍もそうでしたが、EAの運用を始めるとVPSが気になってきます。
「自宅のPCを24時間付けっぱなしにしとくのもなぁ…」って理由ですね。
しかしEAのロジックは非常にシビアで、僅かなティックの差でもエントリー・エグジットに影響します。
MT4を動かすだけであれば、パソコンスペックはそこまで高い必要はありません。
できれば自宅の専用PCで優先LANを繋ぐのが理想です。
ブローカーについて
EAの成績は想像以上にスプレッドの影響を受けます。
PF1.6程度のEAでもスプレッドが1pips増えるだけでPFが1を切るぐらいです。
国内海外に限らず、スプレッドを気にするのはEA運用で正解です。
しかしスプレッドだけではなく「ティックの多さ」も非常に重要な要素です。
A社ではエントリーしてるのに、B社ではエントリーしてない!( ゚д゚)
EAあるあるですが、この差は配信されるティックの数の違いが原因です。
スプレッドも重要ですが、ティック数が多いブローカーを選ぶのも安定したEA運用に欠かせません。
ポートフォリオについて
EAを使って安定した成績を残したいのであれば、複数のEAでポートフォリオを組んでの運用が必須です。
この際、ロジックの異なるEAを揃えるのが大切です。
同じようなロジックのEAを揃えてもリスク分散になりませんので。
自動売買(EA)で破綻する人の特徴
実は自動売買(EA)を使う人の多くは、最終的に不幸な結果で終わります。
資金を大きく減らすぐらいならまだ良い方で、破綻する人も少なくありません。
年間で3ヶ月ぐらいのマイナスならば優秀なEAと評価される世界です。
その間の負けを許容できなければ、EAはお勧めしません。
「ま~3ヶ月ぐらいの負けなら受け入れますよ(^^)」
という方も多いでしょうが、恐らく誤ったイメージをしています。
1年間で負ける月がきれいに分散する訳ではありません。
これがEAの年間成績のイメージと現実のギャップです。
相場は年間を通して同じように動いてはいません。
今年2020年を思い返しても、新型コロナによるパニック相場もありましたし、逆に強烈なリスクオン相場もありました。
EAは非常にシビアなので、ロジックが通用しない相場になると連敗街道を突き進むことになります。
この相場の変遷が分からず、調子が良いから欲が出てロットを上げる → EAの不調期に破綻する、という運用者が非常に多いのが現実です。
良いEAを見つけたからと言ってガッツリ稼いで専業になるぞ!という考えは危険なので止めましょう。
負ける期間を想定せず、証拠金に対して大きなロットを張って自滅する人が非常に多いです。
自動売買(EA)まとめ
優秀な自動売買(EA)なら普通に勝てますが、稼ぎたい金額が多くなるほどハードルが増えて高くなります。
先程もお伝えしましたが、1つのEAに資金を集中させて稼ぐ!という思惑は、かんたんに打ち砕かれるのでご注意下さい。
言い換えると…楽して稼げると思ってEAを手にするなら止めた方が賢明です。
本気で運用している人は、相当な労力を割いてますので。
最後にEAのバックテストの見方について、補足しておきます。
バックテストの期間が長いほど信頼できる!と思ってる人も多いですが、それは違います。
2009年までと2010年以降では相場環境が違うので、2010年以降からのバックテストを出している人はそれなりの知識があるという判断材料の1つとなります。
EA選びの際の参考にして下さい。
個人的には、単体で運用して長期間それなりの成績を残すのであれば、小ロットでナンピンマーチンのEAを回すのが最適解だと感じます。
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