FOMCの流れに逆張りは絶対NG

FOMCの流れに逆張りは絶対NGな訳

FX侍です、こんにちは。

1月27日のFOMCが通過し、ドル買いの流れが鮮明に出ています。

ドル円は115円をあっさり抜けていきました。

▼ドル円15分足(クリックで拡大します)
FOMCを挟んだドル円15分足の推移

こういう時に逆張りして負ける人が少なくありません。

まぁ気持ちは分かります。

・115円というキリ番での攻防
・1時間足のRSIが買われすぎ

こういう理由で「115円を背にしてショートすれば(最終的には抜けるとしても)一旦下げる部分を少しは取れるだろう」って考えたくなるものです。

114.8円~115円ぐらいの値幅で何度かもみ合ってから115円を抜くってイメージする人もいるでしょうし。

 

そういう人がいるだろうな~って思ったので、Twitterで注意喚起をしたんですw

昨日は絶対に逆張りをしてはダメな相場だったんです。

まぁ記事のタイトルにも書いてあるので分かると思いますが、FOMCの流れにだけは逆らってはいけません。

FOMCの流れに逆らってはいけない理由

通貨の強弱を決める要因は様々ありますが、最も大きな影響力を持つのが中央銀行の金融政策です。

トレーダーに身近な言葉で表現するなら「政策金利」ですね。

通貨ペアのトレンドの根源は金利です。

その時々のセンチメントやポジションの偏りなどで異なる動きを見せる事は当然ありますが、金利差が通貨ペアの綱引きの根底にあります。

FXで死なないためには『長いものには巻かれろ精神』が必要です。

中でも特に世界の中心アメリカのFedに逆らってはいけません。

へ…ヘド?フェ…ド?(・_・;)ハテ…?

という方は下記のイラストを参考にして下さい。

Fedの解説イラスト
(出典)Fed、FRB、連邦準備銀行、FOMC 及び短期金利との関係|財務省

Fedの中で馴染みがあるのがFRBとかFOMCですよね。

誰にでも分かる言葉で言えば…
国の金融政策を左右するFRBやFOMCには逆らうなってことですw

 

指標後の急騰・急落時に行って来いを狙って逆張りをする人もいますよね。

ハマればたった数分で結構な値幅が取れることもありますし。

ただFedの流れに対する逆張りと指標に対する逆張りでは、その背後にある影響力のレベルが全然違います。

逆張りに対するリスクが桁違いであると覚えておきましょう。

 

注目度の高いFOMCには要注意

1月27日のFOMCは市場の注目度が非常に高いものでした。

下記は1月24日朝のTwitterですが、注目されている話題にFOMCが登場していたんです。
(珍しいな~と思ってキャプチャしておきました)

1月24日朝のTwitter

市場の関心は利上げ時期やペース、テーパリング、インフレ対策など。
それに対するFOMCの声明やパウエル議長の会見にいつも以上に注目が集まっていました。

結果としては…

パウエル議長の会見はほぼ市場予想に沿ったものでしたが全体的にタカ派として受け取られ、利上げは今年4~5回という見方が浮上したのがポイントとなりました。

3月には25bpではなく50bp(=0.5%)の大幅利上げに踏み切るのでは?という憶測も生まれています。

いずれにせよ、市場はアメリカの利上げに前のめりになっているのは間違いありません。

その流れを受けて政策金利と近い存在の2年債利回りが急騰しドル円も歩調を合わせて上昇…という形になってますね。

▼ドル円とアメリカ2年債利回りの比較チャート(クリックで拡大します)
ドル円とアメリカ2年債利回りの比較チャート

先程も言ったように、必ずしも金利と為替レートが同じように動くとは限りませんが、こうした背景を知っていれば少なくともドル円の逆張りというリスクの高い選択肢は消えるはずです。

まとめ

逆張り自体を否定はしませんが、値ごろ感や過熱感といった薄い根拠での逆張りは止めた方が良いです。

ドル円が115円を抜けた背後には、FOMCという絶大な影響力を持つイベントがありました
(※しかも特に注目度が高まっていたFOMCでした)

もう1回チャートを載せておきます。

▼ドル円15分足(クリックで拡大します)
FOMCを挟んだドル円15分足の推移

FOMCを始めとする、各国中銀の金融政策に対する逆張りはご法度です。

経済指標での急騰・急落に対する逆張りとリスクが桁違いですので。

テクニカル分析だけでも勝つことはできますが、危険な場所を避ける為にもこうした最低限のファンダメンタルの知識は覚えておくといいですよ。

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