FX侍です、こんにちは。
突然ですが質問です。
なぜMACDは世界中で多くのトレーダーに使われているのでしょうか？
答えは簡単ですね。
MACDがフィルターとして非常に優秀だからです。
大した理由もなくMT4に最初っから搭載されてるワケじゃありませんw
表示している人も多いと思いますが「ただ何となく出してるだけ…」というのは勿体ないです。
というわけで今回はMT4のMACDの使い方や見方をまとめました。
これを読めばMACDの使い道が広がるはずです。
MACDの基本の見方
MT4に標準で搭載されているMACDは『ヒストグラムとシグナル』で成り立っています。
（※Tradingviewなどとは少し表示が異なります）
デフォルト設定の場合は短期EMA：12、長期EMA：26、シグナル：9となってます。
▼ヒストグラムとシグナルの意味（クリックで拡大します）
・ヒストグラム：短期EMAと長期EMAの差
・シグナル：ヒストグラムのSMA9
ただこれを表示しているだけなのでシンプルですね。
シグナルの使い方や見方については後ほど解説するとして…
まずはヒストグラムについて解説します。
MACDのヒストグラムの見方
▼ヒストグラムの意味（クリックで拡大します）
ヒストグラムは短期EMAと長期EMAがクロスした（＝差がなくなる）時に0になり、0を境にプラスとマイナスに推移します。
MACDを見ている人たちは、このゼロラインを境に目線を決めている人が多いです。
もちろんあくまで1つの基準でしかないので、値動きも加味した上でという話です。
ゼロを上抜けた＝買いエントリーということではないので勘違いしないようにw
では次にヒストグラムの見方について。
▼ヒストグラムの意味（クリックで拡大します）
ヒストグラムから上昇の勢いを判断することができます。
（下降の場合は逆に考えてください）
逆に言えば…
ヒストグラムの山が小さい場合には明確なトレンドが出ていないと考えることもできますね。
このようにヒストグラムだけでも『目線とトレンドの強さを判断できる』という優れものです。
では次にシグナルの使い方や見方について解説します。
MACDのシグナルの使い方や見方
MACDのシグナルも見方を覚えるとなかなか使えるやつに変身します。
▼シグナルとヒストグラムの関係（クリックで拡大します）
青：ヒストグラムプラス圏＋シグナルをヒストグラムが上抜いている場所
赤：ヒストグラムマイナス圏＋シグナルをヒストグラムが下抜いている場所
上記の条件に当てはまる場所を見ると、値動きに勢いがあることがわかります。
この特性を利用してトレンド発生時にシグナルを活用した押し目買い・戻り売りの方法もあります。
ポジション保有中であれば、シグナルを見ながら保持するのか手仕舞いするのかという見方もできますね。
買いであればこんな感じですね。
・ヒストグラムがシグナルの上にいる＝保持
・ヒストグラムがシグナルを下抜けた＝手仕舞い
ただしローソク足の値動きが最も重要という点は忘れないでくださいね。
そもそもMACDはローソク足（価格）を元に描画されるので時差がありますから…
トレンド終焉を示唆するダイバージェンス
少しばかり応用的なMACDの見方として『ダイバージェンス』があります。
これはトレンドの終焉を示唆するテクニカルで、中上級者が必ずと言っていいほど見ているものです。
▼ダイバージェンスの例（クリックで拡大します）
上記は正確にはコンバージェンスですが、一括りでダイバージェンスでもOKですw
価格とヒストグラムの逆行現象が起こる＝トレンドの終わりが近いかもね、というものです。
このダイバージェンスはMACD以外のオシレーターでも見られる現象ですが、信頼度としてMACDが最も高いとされています。
ダイバージェンスの理解度を深めるには下記を参考にどうぞ。
MACDの設定について
意外と知らない人も多いですが、MACDには3種類の設定があります。
▼MACDの3種類の設定の比較（クリックで拡大します）
赤が短期設定、青が中期設定（デフォルト）、黄色が長期設定です。
数値は下記の通り。
・短期設定：短期6・長期19・シグナル9
・中期設定：短期12・長期26・シグナル9（デフォルト設定）
・長期設定：短期19・長期39・シグナル9
先ほどのチャート画像を見てみると、ヒストグラムの反応速度に大きく差があることがわかります。
使い方にルールはありませんが、短期だけを使うというのはあまり聞いたことがありません。
（機敏に反応しますがダマシも増える点を考慮して使える人ならいいでしょうが…）
一般的なのは、短期・中期・長期の全て（または中期と長期）が揃ったらヒストグラムで目線を決めるという使い方でしょうね。
この辺りは自分でチャートに表示して、どういう使い方がしっくりくるかを判断するのがいいですね。
絶対の正解なんてありませんので。
まとめ
MACDは世界中で見られているインジケーターの代表格です。
私も必ずMACDはどのチャートにも入れてます(・∀・)
もちろん相場状況にもよりますが、ヒストグラムがプラスになれば一定程度は上昇しやすい傾向が、マイナスになれば一定程度は下落しやすい傾向があります。
見ている人が多いからこそ、基本の見方が通用しやすいという特性があるんですね。
これまでMACDをあまり活用できてなかった方は、「トレンド判断」「トレンド終焉を示唆するダイバージェンス」の2点を意識してMACDを見ることを強くお勧めします。
ただ…繰り返しますがあくまでフィルターとして使うことをお勧めします。
トリガーとして使う方法もありますが、ただ単にMACDだけを表示してトリガーにするのは少々無理がありますので。
フィルター（セットアップ）については下記を参考にしてください。
このポイントをしっかりと意識すれば、MACDは心強い相棒になるはずですよ。
最後に…MACDを使ったトレード手法もまとめてるので参考にどうぞ。
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