FX侍です、こんにちは。
突然ですが…最近相場のボラが小さくなっているのに気付いている人はいますか?
下記は3月から人が変わったように猛烈な動きを見せたドル円です。
(ボラを計るためローソク足の高値と安値の差を表示する自作インジを入れてます)
▼ドル円日足から見るボラティリティの変化(クリックで拡大します)
サブウィンドウのボラを計るインジを見ると、ダウ理論のように波を描いているのが分かりますね。
上昇の波を描きながらボラが拡大した後、今度は下降の波を描きながらじわじわとボラが縮小しています。
こうしたボラの縮小が見受けられる通貨ペアはドル円に限った話ではありません。
(詳細は後ほど)
3月以降ボラが大きかった相場で調子が良かった人が、ボラの変化によって調子を崩すケースは多々あります。
今回はその対処法を解説します。
ボラティリティの変化に対応しよう
まずはドル円以外の通貨ペアの状況を見てみましょう。
▼ユーロドル日足のボラ(クリックで拡大します)
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、ユーロドルのボラも右肩下がりで縮小しています。
▼ポンドドル日足のボラ(クリックで拡大します)
一定だったボラが急拡大した後に、じわじわと縮小していますね。
▼オージードル日足のボラ(クリックで拡大します)
オージードルはボラが縮小している様子が分かりやすいですね。
クロス円は面倒なのでまとめて掲載しました。
いずれにせよ、相場のボラは常に一定ではなく拡大期・縮小期があることを把握しておきましょう。
ボラの変化で負けないための考え方
相場のボラティリティが変わると、当たり前ですが価格が動く幅が変わります。
例えば…
ボラの縮小に伴ってピンバーで反発する値幅が小さくなります。
▼場のボラによって値幅が変わるイメージ(クリックで拡大します)
ピンバー狙いで今まで20pipsぐらいサクッと取れていたのに、ボラが小さくなると10pips取るのがギリギリ…という具合です。
ボラの変化を無視して【ボラが大きな相場だから通用していたやり方】に固執すると、当然ながら勝てなくなります。
・今まで簡単に取れていた値幅が取れなくなる
・今までは20分程度で取れていた値幅が1時間以上かかるようになる
こうした変化が出てきます。
しかし冒頭のチャートを見ると分かるように、ボラが縮小していく中でも「ボラ拡大→縮小」を繰り返しながら値動きは小さくなっていきます。
つまり…
ボラ縮小時でも【ボラが大きな相場だから通用していたやり方】が通用する場面もあるということ。
言葉にすると何かややこしいですねw
チャートで例えるとこんな感じです。
大きな流れとしてはボラ縮小傾向だったとしても、ボラが拡大する時には従来のやり方が通用し、再びボラ縮小時になると負けてしまうという感じです。
要するに「最近調子が良かったけど最近勝ったり負けたりで安定しなくなった…」という方はボラの変化に対応できていない証拠です。
当ブログで何度も言っているように、自分都合ではなく相場都合を考えなければ勝ち続けることはできません。
勝てなくなった要因を考えず、闇雲にトレードしていては資金は減っていくだけです。
まぁ…そもそもボラティリティの変化という視点が無い人もいますが、この記事を読んだあなたはもう大丈夫ですよね?(…と信じていますw)
ボラが縮小していく相場状況では、チャート形状の重要性がより高くなります。
正しいテクニカル分析のスキルが成績に直結しやすくなるってことですね。
まとめ
ボラティリティが高い相場では、エントリーが微妙でも値動きが助けてくれるケースも多いです。
(損切り位置が遠くなって見た目の含み損に振り回されるということもありますが)
反対にボラティリティが低い相場では、到達する可能性が高い利確ポイントまでの値幅を考えて、勝率の高いチャート形状を見極める必要があります。
その辺りは下記にも関連する内容なので参考にどうぞ、
特に最近になって調子を崩した方は、テクニカル分析のスキルはまだ足りていません。
どこかの記事でも書いたと思いますが、1年の中でも相場の景色は何度も変わります。
ボラティリティという観点で相場の変化にも注目してみてみましょう。
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