FX侍です、こんにちは。
あなたはFXをどんなイメージで捉えていますか?
ギャンブル、運ゲー、確率論…みたいにFXを連想する言葉は色々あります。
どうやってFXと向き合うかでどの言葉がマッチするのかが変わりますが、個人的には「FX=殺人事件の捜査」ってのを意識するのがお勧めです。
どんなイメージで捉えるかというのは、取り組み方にも影響するので地味ながら大事なんです。
今回の内容が腑に落ちれば、トレードの質が変わりますよ。
FX=殺人事件の捜査の意味
あなたは捜査一課のエース刑事です。
とある殺人事件の捜査をすることになりました。
顔見知りの犯行か、被害者の交友関係を調査し、怨恨の線も考え、DNA検査も行い、状況証拠も集め…という具合に様々な角度から犯人像を絞り込んでいきますよね。
あいつ何か怪しいから、とりあえず逮捕しとく?(・∀・)ゴヨウダ!
みたいな勘だけに頼る捜査なんて絶対にしないはず。
裁判でも認められる数多の証拠を揃え、「こいつが犯人で間違いない!」と大多数の人が客観的に判断できる条件を揃えないと逮捕しませんよね。
これはトレードでも同じなんです。
・Aと言う根拠が上昇を示唆している
・Bと言う根拠が上昇を示唆している
・Cと言う根拠が上昇を示唆している
と言う具合に、複数の根拠が揃って初めて優位性のあるトレードとなります。
その根拠がテクニカルなのか、ファンダメンタルなのか、資金の流れなのか、ポジションの偏りなのか、複合的にミックスした要素なのか、それは人それぞれトレードスタイルによります。
しかし重要なのは、トレードも殺人事件の捜査でも「客観性のある根拠」を揃えるということです。
勝てない人に抜けている視点
殺人事件の証拠は色々あるでしょうが、その重要性や信憑性って違うはずです。
例えば捜査線上に3人の被疑者が候補に上がったとしましょう。
この3人全員が被害者に対する恨みを持っており、殺害する動機としては十分にも思えます。
でも「凶器から指紋が出ちゃってるAさん」が圧倒的に疑わしいですよね。
このように事件の捜査で得た情報の重要度が違うのと同じように、トレード根拠も信憑性が異なります。
例えば…
RSIが売られすぎの30以下から反発したチャートでも、5分足と4時間足ではテクニカル的な重みが違います。
・5分足=ほんの少しだけ戻してRSIが下に張り付きながら下落を続ける可能性も
・4時間足=見ている人が多いのである程度の反発が想定できる
要するに、意識される度合いによってテクニカルの信憑性が異なるのは当然ですよね。
もう1つ違う例を挙げましょうか。
ピンバーが出て跳ね返されたというチャートでも、どこで出たかで意味が全く違います。
・SMA91という訳のわからないMAでの反発=ピンバーの信憑性が低い
・何度もサポートになっていたラウンドナンバー=ピンバーの信憑性が高い
これは少々極端な例ですが、意味がある場所でプライスアクションが起こるというのも重要なトレード根拠となります。
勝てないトレーダーの多くは、トレード根拠の数や信憑性が乏しいという特徴があります。
前回高値で反発したから逆張りで売りだ!(・∀・)ソーレ!
…まぁ負けるトレードの典型例ですw
前回高値の反発で売るのが悪い訳じゃなく、そこから下がる客観的な根拠が無いのがダメなんです。
上位足でオシレーターに過熱感があった、フィボナッチと意識されやすいMAが重なる場所だった、というように何かしらの根拠が必要なんです。
トレーダーの仕事は、信憑性のあるトレード根拠を集めることです。
(刑事が殺人事件の証拠を集めるのと同じです)
ただし根拠を揃えることに熱中し過ぎるとチャンスを逃します。
現実的な妥当なラインとしては、下記でも解説しているように3つの根拠を揃えるのがお勧めです。
まとめ
個人トレーダーは自らの裁量で、誰に指示を受けるわけでもなくトレードができます。
その自由さがメリットであるのは事実ですが、だからこそ優位性のあるトレードの型を作るのが重要です。
刑事が犯人を外堀を固めて追い詰めるように、トレーダーは優位性・信憑性のあるトレード根拠を揃えるのが仕事です。
・Aと言う根拠が上昇を示唆している
・Bと言う根拠が上昇を示唆している
・Cと言う根拠が上昇を示唆している
これですよ。
3つのトレード根拠を揃えるのがお勧めとお伝えしましたが、チャート形状に加えてまずは下記の要素を意識するといいでしょう。
・トレンドを判断するテクニカル
・サポレジを判断するテクニカル
・過熱感を判断するテクニカル
こういった根拠が揃っていれば、トンチンカンなトレードになる可能性は大分下がります。
あなたのトレードを第三者に説明する時に、論理的な説明ができるように意識するだけでも、安易な根拠でのエントリーが無くなりますよ。
この記事へのコメントはありません。