チャートパターン「フラッグ」を極める

上昇フラッグ・下降フラッグの見つけ方|実例チャートと騙しの見抜き方

最終更新日: 2026年7月28日

FX侍です、こんにちは。

あなたはチャートパターンをどれぐらい知っていますか?

有名どころだと…ダブルとかトリプルボトムorトップ、へッドアンドショルダーとか。
他にもアセンディングトライアングル、ウェッジ、トライアングル…など色々ありますよねw

チャートパターン色々

チャートパターンだけを覚えても勝ちには直結しませんが、今回は個人的に好きなチャートパターンの「上昇フラッグ・下降フラッグ」を紹介します。

※2026年7月更新
下降フラッグの実例、エントリーと利確の決め方、騙しを見抜く3つのチェックポイントを追記しました。

ちなみにフラッグは、形を覚えるだけだと普通に騙されます。

本記事の後半で騙しの見抜き方も解説するので、最後まで読んでくださいね。

 

そんなに難しくないので、コツが分かれば意外と見つかりますよ( ・∇・)

 

上昇フラッグ・下降フラッグとは

フラッグ=旗のこと。

チャート形状が旗に似ているからフラッグって訳です。

イメージはこんな感じ。

旗を持つイラスト

ではこれをチャートから探してみましょう。

 

 

と言われても難しいと思うので、解説イラストをご用意しましたw

下記が上昇フラッグのイメージです。
(下降フラッグは逆で考えてください)
上昇フラッグのイラスト

トレンド継続のチャートパターンに分類され、上昇してきた流れの調整でチャネルラインの中でジグザグしながら下がり、チャネルブレイクから再び上昇トレンドに戻るというパターンです。

旗のポール部分の長さをAとして、ブレイクからAの値幅が狙えるというのが通説ですね。

ブレイクした波の起点からAの値幅という解説もあるのでその辺りは柔軟に考えた方がいいでしょう。
波の起点からAまで伸びたら半分利確、残りをブレイクからAの値幅まで伸ばすみたいな。

ただ本来はサポレジを意識して利確は決めるべきですけどね。

 

どの時間足でもOKですが、個人的には短期足で使うなら15分足以上で意識しています。

注意すべきはバランスです。

ポールの長さに対して旗(チャネル幅)が広過ぎるとか、ポールの長さは問題ないけど旗の角度が右肩下がり過ぎるとか、旗がポールの根元まで下がっているとか、バランスが悪いフラッグは微妙です。

「これはフラッグだ!」と無理やり当てはめちゃダメよってことですw

自分以外にもフラッグだと認識できる人がいなければチャートパターンは機能しませんから。

フラッグは毎日見かけるほど出現頻度は高くありませんが、意外と出会うケースは少なくありません。

感覚的な話ですけどねw

でも覚えておいて損はありませんよ。

 

というわけで実践と参りましょう( ・∇・)

上昇フラッグの見つけ方と実例チャート

下記はポンド円15分足。

どこにフラッグがあるか分かりますか?

▼ポンド円15分足(クリックで拡大します)
ポンド円15分足

上昇か下降かはあえて書きません。

まずは自分なりに探してみましょう。

 

 

見つけました?

 

 

では正解発表。

実はここに『上昇フラッグ』がありました。

▼ポンド円15分足の上昇フラッグ(クリックで拡大します)
ポンド円15分足の上昇フラッグ

日時で言うと2024年9月19日です。

上昇後にチャネルラインが引ける一定幅での調整を発見→上昇フラッグ出現を疑う

この流れを覚えればフラッグは見つけやすくなります。

縦幅の比率が人それぞれ違うと思うので、自分の環境でどのように見えるのか実際にチャートで確認した方がいいですね。

 

少し拡大して見てみましょう。

▼ポンド円15分足の上昇フラッグ(クリックで拡大します)
ポンド円15分足の上昇フラッグ

形状的には綺麗な上昇フラッグになっていますが、チャネルのブレイク地点から利確目安をポールの長さと考えていれば微妙に届いていません。

こういうケースもあるので、先ほどもお伝えしたように柔軟に考える必要があるんですね。

サポレジを加味した上で、まずはブレイクの波の起点からポールの長さを利確目安にして、さらに伸びたらブレイク地点からポールの長さまで引っ張るとか。

ただ本当の天井や底で利確するのはほぼ不可能なので、ある程度でOKと割り切るのが一番ですがw

 

 

では次の事例を。

2024年9月16日のポンド円です。

▼ポンド円15分足の上昇フラッグ(クリックで拡大します)
ポンド円15分足の上昇フラッグ2

3日前の安値付近から力強く反発していく中で登場した上昇フラッグです。

こちらはブレイク地点からポールの長さ分しっかり上昇してますね。

結果的に上昇フラッグの定説通りの動きとなっていますが、やはり裁量目線は入れておいた方がいいでしょう。

 

と言うわけで、サポレジを加味した見方を解説します。

▼ポンド円15分足の上昇フラッグ(クリックで拡大します)
ポンド円15分足の上昇フラッグ2

185円と185.5円、そして黄色で囲んだ部分がレジスタンス候補となります。

チャネル抜けで上手くエントリーできれば、白丸部分をサクッと抜くのが早いですね。
(ただブレイクした足の速さが分からないので入れない可能性もありますが)

エントリーが遅れた、または慎重に判断するのであれば青丸部分を狙う形になるでしょう。

上昇フラッグだからといって定説通りのトレードをする必要はなく、チャートの都合も加味して自分都合で取れる場所を取るのが裁量トレードに必要な考え方です。

 

 

下降フラッグの見つけ方と実例チャート

ここまで上昇フラッグばかり見てきましたが、下降フラッグも基本的には逆で考えればOKです。

下降工フラッグのイメージ

下落→調整→再下落の流れが、下降フラッグの形になるだけ。

利確目安の考え方も上昇フラッグと同じで、ポールの長さ分をブレイクから狙うのが定説ですね。

 

ただし上昇フラッグと異なる注意点をあえて挙げるとすれば…
下げのスピードが上げより速い場合が多いことですかね。

相場の世界では「上りはエスカレーター、下りはエレベーター」なんて言われることもありますw

明確な理由はわかってませんが、体感としてもあながち間違ってないかなという感覚です。

ブレイクを眺めているうちに置いていかれた…となりやすいのが下降フラッグと言えるでしょう。

乗り遅れた場合は、ブレイク後にチャネルやサポレジまで戻ってくるのを待ってから入る保守的エントリーが有効です。入れなくても飛び乗りで底で売っちゃうより遥かにマシです。

 

では事例を見てみましょう。

2024年9月9日〜10日のポンド円です。

▼ポンド円15分足の上昇フラッグと下降フラッグ(クリックで拡大します)
ポンド円15分足の上昇フラッグと下降フラッグ

左側の上昇フラッグは形はそこそこ綺麗ですが、前日の力強い下落に押されましたね。
(とはいえチャネルブレイクから50pipsほどは伸びてますが)

右側の下降フラッグは、一旦チャネルの上に騙しで抜けているのも欧州時間らしい動きですw

ただ前日のNY高値というわかりやすい節目で頭を抑えられてるので、何も考えず飛び乗らなければ騙しを避けられます。

その後、長めの調整を挟んだ(+騙しで捕まえたロングもいる)ので下落も強くなってますね。

エントリーは下チャネル抜け、または戻しを確認してからの売りの2パターン。
利確は黄色のようなサポート候補を第一目標とし、フラッグのポールを第二目標という2段構えがいいでしょうね。

下降フラッグだー!と形状だけで判断すると、黄色のサポートで反発しちゃう可能性もあります。

斜めの目線だけではなく、横の目線も無視してはいけません。

 

もう1つ別の事例を。

これは記事追記中の2026年7月28日15時前のポンド円15分足。

▼ポンド円15分足に出現した下降フラッグ(クリックで拡大します)
ポンド円15分足の下降フラッグ

現在進行形で下降フラッグ形成中ですね。

頭を叩かれた=下方向と安易に見るのではなく、安値のサポートで底値を固める可能性も考慮すべき場面。

手を出しにくいと思えば、無理して下降フラッグでエントリーしなくてもOK。

安値を抜けた→戻しを待つ。

余裕を持ったチャート分析で、売れそうになれば売ればいいだけですから。

 

フラッグのエントリーと利確はどこにする?

ここまで実例をいくつも見てきましたが、「で、結局どこで入ってどこで切ればいいの?」って話ですよね。

ここで一度まとめておきます。

エントリーは2パターン。

・積極型:チャネルブレイクでそのまま入る
 ○最もチャンスが多く、値幅を取れる確率は高い。
 ×ただし騙しも最も喰らうので安定感に欠ける。

・保守型:ブレイク後にチャネルやサポレジまでの戻しで入る
 ○騙しに遭いにくいので安定考えられる。
 ×戻しがなくて取り逃がす、積極型に比べて値幅が狙いにくい。

ただしブレイク先のすぐ目の前にサポレジがある時は見送り推奨です。

 

先ほどのチャートでいうとこんなイメージ。

▼ポンド円15分足でのエントリーイメージ(クリックで拡大します)
ポンド円15分足

FX侍個人としては保守型がおすすめですが、この辺りは人それぞれの性格にもよります。

それぞれのメリット・デメリットを加味して、ご自身で決めるしかありません。

 

利確目安の考え方の順番もお伝えしておきます。

基本はポールの長さ分。

ただ先ほどの実例で見たように、届かないケースも当然にあります。

1. まずブレイクした波の起点から、ポールの長さ分
2. さらに伸びたら、ブレイク地点(チャネル)からポールの長さ分
3. ただし手前にサポレジがあれば、そっちを優先

迷ったらサポレジ優先。これだけはマストで覚えてください。

定説の値幅より、実際に相場が意識している価格の方が強いですからね。

本当の天井や底で利確するのはほぼ不可能なので、ある程度でOKと割り切るのが一番です。

 

上昇フラッグ・下降フラッグの騙しを見抜く3つのチェックポイント

形と入り方が分かったところで、次はフラッグで一番やられるポイントの話。

「フラッグの形は覚えたのに、ブレイクで入ると逆行する…」

あるあるですが、実はフラッグの騙しにはある程度の共通パターンがあります。

エントリー前に以下の3つを確認するだけでかなり回避できますよ。


1.騙し抜け
2.サポレジ
3.バランス

どれか1つというより、複合的に絡み合う騙しが多いですね。

いくつか事例を見てみましょう。

 

まずは上昇フラッグの騙しの事例。

▼ポンド円15分足の上昇フラッグの騙し(クリックで拡大します)
ポンド円15分足の上昇フラッグの騙し

欧州時間序盤の騙し抜け+サポレジ+バランスという全要素を含んでますw

上昇フラッグ上抜け→戻しからエントリーという保守型のトレードでも、左側の高値を抜けられず失速。
(目先のサポレジまでの値幅を狙うなら話は別ですが、抵抗が目の前にある際には注意が必要な例です)

でもこれって仮に高値を抜けても、ポールの長さに対してフラッグの幅が小さいって感じません?

形として上昇フラッグにはなっても「全体のバランスはどや?」という観点も冷静に見定める必要があります。

 

次は下降フラッグの騙しの事例。

▼ポンド円15分足の下降フラッグの騙し(クリックで拡大します)
ポンド円15分足の下降フラッグの騙しの事例

欧州序盤の騙し抜け+サポレジの複合要素ですね。
(個人的に14時〜欧州序盤は要注意時間としてマークしています)

目先の安値がわかりやすいサポート候補になるので、そこを冷静に見抜ければ騙しは避けられる事例ですね。

 

最後に、ちょっと変則的な事例を。

これは先ほども載せたチャートですが、これは騙しを逆手にとって活用したい事例です。

▼騙しを活用したい事例(クリックで拡大します)
ポンド円15分足の事例

欧州序盤に下降フラッグの逆サイドに騙し抜けをしてますが、この動きに飛びつく人たちも少なからずいます。

はい…昔のFX侍ですね(爆

で、前日の高値というわかりやす〜いレジスタンスで叩かれる。

そこから下落していくわけですが、この過程で捕まったロングたちがいるので、その後の下落も強くなっているという悲しい事実があります。

なので、下降フラッグ本来の値動き方向に加速するような騙しがあった場合には、逆手にとって活用する目線を持てると騙しも楽しくなりますよw

 

騙しを100%避けることは難しいでしょうが、時間帯・目先のサポレジ・バランスを冷静に観察してください。

それだけで振り回される確率をグッと下げられますので。

なお意識されるラインの見つけ方は下記でも解説してるので参考にしてください。

 

フラッグのよくある質問

Q. フラッグとペナントの違いは?

調整部分が平行チャネルならフラッグ、三角形に収束していくならペナントです。
どちらもトレンド継続のチャートパターンなので、考え方はほぼ同じですよ。

 

Q. どの時間足で使えますか?

時間足は問いません。
ただ個人的に短期足で使うなら15分足以上を意識しています。

時間足が短いほど、ノイズで形が崩れやすくなりますからね。

 

Q. フラッグだけで勝てますか?

残念ながら、チャートパターン単体では勝てません。
フラッグはあくまで、トレンド継続を示唆する根拠の1つのフィルターだからです。

目先のサポレジを組み合わせた判断をしないと、騙しに振り回されることになるでしょう。

ただ逆にいうと、サポレジを加味すればフラッグは使えるチャートパターンです。

 

Q. ヒゲ先と実体のどっちでチャネルを引きますか?

ぶっちゃけそこまで厳密に気にしなくてOKです。

上昇(または下降)の調整が斜めのレンジになった→これがフラッグです。

調整から再び元のトレンドに戻る動きを把握するのが目的ですので、あまり細部にこだわり過ぎないほうがいいですよ。

 

上昇フラッグ・下降フラッグのまとめ

・上昇(下降)後に、チャネルラインが引ける一定幅の調整を探す
・利確目安はポールの長さ分(サポレジ優先で柔軟に)
・エントリーは積極型と保守型の2種類(+見送り)
・目先のサポレジまでの距離を必ず確認しておく
・バランスの悪い形は無理にフラッグ認定しない

今回はポンド円を事例にフラッグを解説しましたが、通貨ペアを増やせば当然それだけフラッグに遭遇する確率は高くなります。

なんか難しそうだなぁ…と思うかもしれませんが、意外とフラッグは簡単ですよ。

コレを見つければいいだけですから。

上昇・下降後にチャネルラインが引ける一定幅での調整を発見→フラッグ出現を疑う

要は、直前のトレンドの調整が『斜めのレンジ』になっただけです。

積極的に攻めるならブレイクを。
保守的に入るならブレイク後にチャネルでの戻りを待ちましょう。

時間足は特に問わないので、普段のトレードにフラッグを見る視点を取り入れてみてください( ・∇・)

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