ブローカーの売買比率を可視化するCurrent Ratio

FXSSIのCurrent Ratio(売買比率)の解説

FX侍です、こんにちは。

前回の記事で取り上げたFXSSIのインジケーターを数回に分けてピックアップしていきます。

今回は『Current Ratio』の解説です。

▼クリックで拡大します
Current Ratioを表示したチャート

チャートの左側に表示されてる青とオレンジのバーがCurrent Ratioです。

それでは基本的な見方や活用方法の一例を解説していきます。

Current Ratioの見方

Current Ratioは、ポジションを保有している買い手と売り手の比率を示したものです。

同様のサービスは、さまざまな証券会社やブローカーで開示されていることも多いです。

下記はOANDAのオープンポジションです。
(オープンポジションとか売買比率とか、呼び方は各社で違います)

OANDAのオープンポジション
参考:オープンポジション(未決済のポジション比率)|OANDA

このように市場のセンチメントがわかりやすく可視化されているのがメリットです。

 

いろんな所で見れるならFXSSIじゃなくても良くね?

と思うかもしれませんが、それは違います( ˘ω˘ )

FXSSIでは複数のブローカーの個人トレーダーの売買比率が一目でわかるのが特徴です。

下記がCurrent Ratioのパネルの見方です。

Current Ratioの見方

特別難しいものではありませんが、特徴的な項目を解説します。

●ブローカー名
Oanda、IG Group、FXSSI、Dukas、Saxo、FXBlue、MyFxBook、FXFactry、Insta、FiboGroupという計10個のブローカーやサービスの売買比率が拾えます

●シグナル
買い比率が60%超えで売りシグナルが点灯する(シグナルを点灯させる割合は任意で変更可能)

こんな感じでセンチメントの偏りを瞬時に判断できるのがFXSSIの特色です。
(データは10分おきに最新のものが自動で表示されます)

目的や意図を理解した上で楽できるなら楽した方がいいのは間違いありません。

では次にCurrent Ratioの活用方法を解説します。

 

Current Ratioの活用方法

Current Ratioでは、個人トレーダーの売買比率を示していると言いました。

そこで考えられる活用方法は2つ。

1つはセンチメントに順張り。
1つはセンチメントに逆張り。

あなたはどちらの使い方が正しいと思いますか?

 

通常、この手のツールはこのように解説されることが多いです。

FXは個人トレーダーの90%以上(割合には諸説あります)が負ける世界なので、個人トレーダーと逆のポジションを持つのが正解。

そう言われれば「確かになぁ…」と思いますよねw

でもこれは半分正解で半分間違いです。

 

例えば下記のようにセンチメントに偏りがある通貨ペアがあります。

▼ドルフラン15分足(クリックで拡大します)
ドルフラン15分足

買いが77%とかなり偏っており、赤いドットの売りシグナルもびっちり表示されています。

ではこの状態から価格はどうなるでしょうか?

 

 

約3日後のチャートです。

▼その後のドルフラン15分足(クリックで拡大します)
ドルフラン15分足のその後

勢いよく反発してからのレンジを挟み、価格は上昇傾向となっていますw

よくある解説通りなら、【個人の買いが77%に偏っている=売りが有利】となるはずですが、実際の値動きは上昇しちゃいました。

つまり個人トレーダーが正解だったと言うことになります。

 

おいおい、話が違うじゃねーか( ゚д゚)

と早とちりしちゃいけません。

売買比率だけを見て反対ポジションを持てば勝てるほどFXは甘くありませんのでw

しかしちゃ〜んと要点さえ押さえれば、トレード判断の1つとして使えます。

 

テクニカルと組み合わせてこそ真価を発揮する

先ほどのドルフランの日足を見てみましょう。

▼ドルフラン日足(クリックで拡大します)
ドルフラン日足

日足での安値で下げ止まり反発していきました。

MACDのダイバージェンスも確認できますし、テクニカル的には反発する可能性も十分に考えられる場所だったことがわかります。

重要なのはCurrent Ratio(売買比率)と他の要素を組み合わせて判断することです。
(その判断に使えるMT4では見えない情報がFXSSIには詰まっているといえます)

個人トレーダーの多くが負けることは事実ですが、常に個人のポジションの反対に進むわけではないので順張り指標としても使えます。

例えば買いの比率が高くて価格が上昇傾向であれば押し目買い目線でチャンスを伺えばOK。
(トレンド終焉での高値づかみにご注意くださいw)

要するに、状況に応じて順張りにも逆張りにも使えるのがCurrent Ratio(売買比率)です。

 

逆張り指標として使うには下記の点を意識するといいでしょう。

・強力なレジスタンスがある+買いに偏っている=売りを考える
・下降トレンド+買いに偏っている=売りを考える
・強力なサポートがある+売りに偏っている=買いを考える
・上昇トレンド+売りに偏っている=買いを考える

往々にして個人トレーダーの負け方はコツコツドカンの傾向が強いです。

トレンドに逆らう安易な逆張り、トレンド転換局面で置いてけぼりを喰らって大きく負けるケースが多いので、そうした「大衆が負けるチャンス」を拾えるとGoodです。

また、エントリー判断の1つとしてだけでなく「様子見の判断」にも活用できるといいですね。

 

まとめ

Current Ratioは10分おきに最新のデータを表示してくれる賢いインジケーターです。

順張りにも逆張りにも使えますが、先述のように計10個のブローカーのトレーダー比率を出してくれるので「このブローカーは逆張り向け」「ここは順張りとして見るといい」みたいな活用法もあるでしょうw

統合して表示してくれるFXSSIならではの使い方ができるとも言えます。

Current Ratioだけでトレードはできませんが、判断材料の1つとして武器になるのは間違いありません。

→FXSSI公式ページでの解説(新規タブで開きます)

 

ではまた次回、FXSSIのインジケーターを紹介しますね( ・∇・)

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