ゴールドのボラの変化を把握して立ち回る

ゴールドのボラの変化を把握して立ち回る

FX侍です、こんにちは。

さて今回もファンの多いゴールドのお話です。

・最近ゴールドのトレードで調子が悪くなった方
・最近ゴールドのトレードで調子が良くなった方

こんな方はぜひチェックしてください。

逆に「今までと変わらず勝ててるよ!」という方は参考程度に見ていただければOKですw

 

というわけで、記事タイトルの件です。

実は…ゴールドのボラが一段階UPしたことにあなたは気付いてましたか?

肌感覚で感じていた方もいると思いますが、今回はゴールドのボラを客観的に測りました。

立ち回り方を考える意味でもボラの把握は重要ですよ。

 

ゴールドのボラの変化をおさらい

下記はゴールド日足チャートです。

▼クリックで拡大します
ゴールド日足チャート

2025年になってからボラが増えたな〜と感じている方も多いですよね。

特に3000ドルを超えてから値動きが激しいですからね。

 

 

じゃあ実際にどれだけボラが拡大したのかを見てみましょう。

▼クリックで拡大します
ゴールドの1日のボラ

赤と緑のヒストグラムは1日のボラ(高値-安値)を示しています。

赤が日足陰線、緑が日足陽線という見方です。

 

 

もう少し拡大してみましょうか。

去年と今年の比較です。

▼クリックで拡大します
ゴールドの1日のボラ

2025年になってからヒストグラムが急激に長くなってますね。

 

 

ではもう少し見やすくします。

ヒストグラムに補助線を入れて、1日のボラをドルベースで可視化しました。

▼クリックで拡大します
ゴールドの1日のボラ

ご覧の通り、1日で100ドルも動いている日がこんなにあったんです。
1日50ドル程度の値幅ならむしろちょっと大人しいレベルですw

念のために補足しておきますが…
1ドル=10pipsなので100ドル=1000pipsとなります。

 

 

2024年は1日で100ドル動いたのは2回だけですが、2025年は5月21日までで14回もありました。

▼クリックで拡大します
2024年と2025年のゴールドのボラ比較

明らかに2025年4月3日以降でゴールドのボラが一段階上がっているのが分かりますね。

4月3日〜5月21日までの1日の値幅分布は以下の通り。

・50ドル未満:8日
・50ドル〜99ドル:13日
・100ドル以上:14日

えっぐいボラですw

 

ちなみに…2023年からの『1日の平均値幅』はこんな感じです。

・2023年:23.89ドル
・2024年:32.99ドル
・2025年4月2日まで:36.71ドル
・2025年4月3日以降:86.14ドル

4月3日を境にボラが2倍以上に急拡大していることが分かります。

 

 

ゴールドのボラを急拡大させた4月3日に何があったのか?

 

そうアレです。

 

 

 

…いや、こんなに可愛いもんじゃないですねw

 

トランプ大統領が「解放の日」と呼ぶ相互関税の発表ですね。

 

トランプ大統領による相互関税の発表
引用:日本経済新聞

説明すると長くなるので省略しますが
ゴールドのボラを一段階UPさせたのは、この通称『トランプ関税』が原因です。

就任当初は「あれ?1期目と比べて大人しいな〜」と感じていましたが、いよいよトランプ相場の本領発揮といった状況になりましたね。

 

ゴールドのボラは敵にも味方にもなり得る

今まで通りのトレードで4月3日を境に調子が変わった方は、『ボラの急拡大』がトレードに作用している可能性が考えられます。

ボラが良薬になるトレーダーもいれば、逆に毒になるトレーダーもいます。

 

・4月3日以降から調子が良くなった方
上手にボラを味方につけられている証でしょうが、どこかのタイミングでボラは小さくなっていきます。
相場が落ち着いた際には値幅が取りにくくなる点を忘れずに、今の調子のまま頑張ってください(・∀・)

 

・4月3日以降から調子が悪くなった方
以前のゴールドの記事でもチラッと書きましたが、ボラが大きな相場ではロットをいつもより落とすのは立ち回りの基本となります。

今まで通りのロジックで損切りしてもボラが大きいので損失額が増えてしまいますからね。

その分だけ利益も引っ張れる!という方は相殺できるでしょうが、損失額の大きさがメンタルに影響する可能性も大いにあります。

リスクコントロールの観点から今のボラに合わせたロットサイズにすることをお勧めします。

下記も参考にしてください。

 

ゴールドのボラを可視化するインジケーター

最後にゴールドのボラを可視化するインジケーターを紹介しておきます。

 

…と言っても別に特別なインジが必要なわけじゃありませんw

期間1のATRを使うだけでOKです。

▼ATRを表示したゴールド日足チャート(クリックで拡大します)
ATRを表示したゴールド日足チャート

MT4でも最初っから入ってるインジです。
右端の数値はドルベースの値幅と考えればOKです。

 

Tradingviewでも全く同じ。
ただTradingviewの場合は表示方法の中からヒストグラムが選べるので、この辺りはお好みで。

 

ゴールドはボラが魅力ですが、逆にそれが仇となってしまうトレーダーも多いですよね。

含み損に耐えてたら口座がなくなった…なんて話はゴールドあるあるです。

そういう意味でも立ち回りの参考として、今の相場の状態をATRで把握するのはおすすめです。

イメージ的には『一般道と高速道路』ぐらいのボラの差がありますからね。

 

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