FX侍です、こんにちは。
今回は久しぶりに損切りの話題といきましょう。
FX初心者の人ほど基準を知りたがります。
・みんなは何pipsで利確、損切りしているの?
・みんなはどの通貨ペアでトレードしているの?
・みんなはどれぐらいの証拠金で何ロット張ってるの?
・みんなは1日何回ぐらいトレードしてるの?
・みんなは…
という具合に、色々と知りたいことが多いものです。
FX侍も最初はそうだったので気持ちはわかりますw
要するに、明確な道しるべがない世界で自分の立ち位置を把握したいという心理なんですよね。
FXは口座開設と入金さえ終えれば、素人でもすぐにトレーダーとしてプロと同じ土俵に立ててしまいます。
ロット管理、利確・損切り位置、通貨ペア、時間足、インジケーターなどは全て自分次第。
そうした自由度の高さがFXの難しい部分であることは前に触れてます。
無限に選択肢がある中で、何かしらの基準を『ものさし』として自分の立ち位置がズレていないかを確認したくなる人は多いものです。
その代表例の1つが今回のテーマである「損切りは何pipsがいいの?」という数値目安です。
損切り幅はpipsだけで決められない
損切りが10pipsや15pipsに固定されていれば、1回のトレードでのリスクも計算しやすいのは事実。
でもそれってあなたの都合ですよね?(←ひろゆき風w)
初心者の頃はそれでもいいんです。
いろんな経験を積む必要もあるので。
でもFXで本気で稼ぎたいならそれじゃダメです。
自分のトレードシナリオが崩れた時が損切りというのが正解です。
例えばトレンドフォローなら「ダウ理論が崩れた時」というのは1つの目安となりますよね。
そんな訳で『損切り=前の高値や安値』とする人も多いですが、トレンドの強さを裏付ける材料が乏しい時には、分かりやすく前の高値や安値付近に置いてあるロスカットを狙われるケースも少なくありません。
そして押し目買いや戻り売りの場合、前の高値安値までの距離があるケースもあります。
そうなると「損切り幅が広くなるから…」と躊躇しちゃう人もいますよね。
そういう時はトレンドの強さ、時間帯、トレンドのどこを狙うか、そもそも利確目標まで行く確率、他の通貨ペアとの比較、自分の平均的な勝率…といったことも加味して考えます。
まぁ色々考えながらエントリーするか考えるんですが、「その通貨ペア以外にチャンス無いの?」というそもそも論が抜けてる人も少なくありません。
めんどくせ…(・ε・*)ボソッ
という心の声が聞こえてきましたが、裁量トレードってそういうものですよ。
誰もが心の底に「楽して稼ぎたい」という願望を持っています。
ロジカルに頭を使わずに楽にトレードしたいって気持ちがあるでしょう。
でもそれはEAの世界であって、裁量トレードとは違います。
見えない部分に想像を膨らませて最適解を見出す努力が裁量トレードには必要なんです。
あ、今ちょっといいこと言いましたねw
頭を使わず楽したいという気持ちは、損切りは●●pipsで利確は●●pips、そんでもって勝率は誰がやっても85〜90%以上!みたいな陳腐な情報に引き込まれる元凶ですのでご注意ください。
損切り幅はチャート形状によって異なります。
自分のシナリオが崩れた時が損切りなんで、何pipsという目安なんてないんです。
ということからも、トレードシナリオがいかに重要かという点にも繋がりますね。
合理的なシナリオが描ける通貨ペアを選んで勝負をする。
勝ってるトレーダーがやってるのはコレだけです。
固定の損切り幅で稼ぐトレーダー
実はFX侍塾には、損切り15pipsという固定でゴールドで荒稼ぎをしているサポーターさんがいます。
(確か15pipsだったと記憶してます。もしかしたら20pipsだったかもw)
え?話が違うじゃん!
と思われるかもしれませんが、その方は相当な努力の末にゴールドでは異例の小さな損切り幅でのトレードを習得されただけのことです。
・楽をしたいから損切りは15pipsで固定
・努力の末に損切り15pips固定で勝っている
この両者は損切り幅だけを見れば同じですが、その中身はまるで違いますからね。
損切りを何pipsで固定したいというのであれば、それが通用する場所を見つけるスキルを習得しましょう。
そのための努力は必要ですが、努力の先には損切りに頭を悩ませる必要がなくなる楽さがありますよ。
まとめ
損切り幅に悩む人はリスクリワードを気にしやすい傾向にもありますが、両者に共通していることは「ロジカルに対応したい」という気持ちです。
数値的な答えを求めるタイプと言い換えられるかもしれません。
◯◯が◆◆になったら▲▲…みたいな。
裁量トレードにもある程度のロジカルさ(論理)は求められますが、重要なのはチャートや相場の都合に合わせた論理です。
先ほどもお伝えしたように、裁量トレードは見えない部分に想像を膨らませて最適解を見出す努力が必要です。
推理ゲームに近い感覚かもしれません。
それは損切りにも言えること。
基本的な知識は必要ですが、その時々のチャートに合わせて「守られる場所」を推測しながら損切り位置を考える癖をつけましょう。
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