FX侍です、こんにちは。
突然ですが…日銀レビューって知ってますか?
・米国におけるエネルギー需給動向の変化とその経済への影響
・米国における家計のバランスシートと個人消費
・不動産ファンド市場における海外ファンドの資金フロー
・長期データからみるわが国証券ビジネスの動向―事業環境の変化と新たな潮流―
・企業年金の運用戦略からみた金融安定への含意―英国債市場の混乱からの教訓―
上記は例としていくつかピックアップしたものですが、このような金融・経済の話題についての調査レポートが日銀レビューシリーズです。
日銀のサイトにレポートが多数掲載されていますが『FXに関するレポート』もあります。
読んでみると外国為替業界や個人トレーダーの動向がわかるので面白いですよ(・∀・)
「日銀の公式見解じゃないよ」と但し書きはありますが、ノーチェックでサイトに掲載してるとは考えにくいので、信頼性については問題ないはずです。
というわけで今回はFXに関する日銀レビューシリーズを取り上げます。
2023年の一覧は下記をご覧くださいませ。
→日銀レビュー・シリーズ 2023年(新規タブで開きます)
レポート「2022年を中心とした最近の個人FX取引」からの教訓
「2022年を中心とした最近の個人FX取引」という7ページのPDFにはこんな内容が記されていました。
・個人投資家によるFX取引高が2022年に過去最高の1京円を超えた(月間ベースで1,000兆円)
・ミセス・ワタナベと称される日本人トレーダーの実態は30代~40代の男性が中心
・2022年はスワップ狙いのキャリートレードよりスキャルピングやデイトレが活発化
・取引通貨ペアとしてドル円のシェアが75%程度を占める(ドル買い・円売りが主体)
・世界全体の個人投資家関連取引の中で日本人が28%を占める
→参考:2022年を中心とした最近の個人FX取引(新規タブで開きます)
2022年のドル円といえば32年ぶりに150円台の高値をつけただけでなく、従来のボラと比べて値動きが極端に大きくなったのが特徴でしたね。
200〜300pips動く日もザラにあったので、値動きの激しい通貨ペアを好む個人トレーダーの食指に触れるには好都合でした。
ドル円の急激な変化で損切りとなったトレーダーも多かったですが、「とりあえずドル円買ってれば正義!」という状況が10月下旬まで続いたので利益を上げたトレーダーも多かった相場ですね。
そんなわけで、特に去年ドル円で儲けた初心者トレーダーの方はご注意ください。
稼ぐ事と残す事は全くの別物です。
下記で紹介した実話のように最終的に大きくマイナスとなる危険性があります。
世界的な有名トレーダーも今年になってドル円で苦戦を強いられている状況です。
運で勝って実力で負ける…という悲しい結果にならないようご注意くださいませ。
SNSにウジャウジャいる怪しい人たち
レポートにはこんな記述もありました。
自動売買ツールの普及やSNS等における人気トレーダーの情報発信もあって趨勢的に拡大傾向にあったが、2022年に爆発的に増加したとの指摘が広く聞かれている。
デイトレやスキャルピングが増えた要因として挙げられていますが、Twitterにも怪しい人たちは大勢います。
ドル円、ポンド円、ゴールドなど通貨ペア名で検索すると、なんだか凄そうな雰囲気を醸し出すのが上手なアカウントの書き込みが多数ヒットしますし、LINEに誘導して勝てないEAを配布するケースもよくあります。
取引履歴を捏造してくれる海外ブローカーもあるそうな…(小声)
億トレではなく偽トレーダーだったことが判明したアカウントは多数あります。
匿名性を悪用する連中がいなくなる事はないので、特にお金が絡む投資ジャンルは警戒心を常に持っておくぐらいでちょうど良いですよ。
最近はネットでさまざまな情報が無料で手に入りますが、「タダほど怖いものはない」という先人の格言を忘れないようにしたいですね。
空想で話しているわけじゃなく、実際にツイッターで配布しているEAで痛い目に遭った…、下手くそトレーダーが主催しているサロンで学んだけど勝てなかった…的な話をFX侍塾内で聞くので、ある程度の業界の汚い事情は把握しています(*´ω`*)
まとめ
誰でもスグに相場の世界に立てちゃう気軽さがFXにはありますが、ちゃんとしたスキルが無ければカモにされるのがFXです。
今回取り上げたレポートで、世界的にも日本人トレーダーのシェアの多さが浮き彫りになりました。
…言いたいこと、わかりますよね?
日銀レビューシリーズには、他にもFX関連のレポートがあるので読んでみるといいですよ。
こういう一次情報を見る癖をつけた方がいいですね(・∀・)
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