トレンドが圧倒的に見やすいGMMAの見方を解説

GMMAの基本的な見方とトレンド転換を見極めるコツ

FX侍です、こんばんは。

今回はトレンドが見やすくなる「GMMA」の見方やトレンド判断のコツについて。

Guppy Multiple Moving Averageの頭文字を取って、GMMAと呼ばれています。
要するに、グッピーさんが開発した複数の移動平均線という意味です。

GMMAをチャートに表示させると、こんな感じになります。
黄色の帯で反発して、上昇トレンドの押し目になっている様子が分かりますね。

▼ユーロドル1時間足(クリックで拡大します)
GMMAを入れたユーロドル1時間足チャート

GMMAは『短期のEMAの束』『長期のEMAの束』を表示させてトレンドを判断します。

下記の計12本のEMAを表示させて、トレンドを見るのが特徴です。

短期:3・5・8・10・12・15のEMA6本
長期:30・35・40・45・50・60のEMA6本

MT4で移動平均線(EMA)を12本入れて上記の設定にすれば、GMMAの完成です。

ただし12本も設定するのは面倒なのでインジケーターをご用意しました。

→GMMAのダウンロード
ZIP形式でダウンロードできます。

GMMAでのトレンドの見方

GMMAでの上昇トレンドの見方は以下の通りです。
(下降トレンドの場合は単純に反対で考えればOKです)

▼ドル円1時間足(クリックで拡大します)
上昇トレンド時のGMMAの見方

基本的には長期GMMAの向きでトレンドを判断します。
その際、トレンドの強弱を「各EMAの幅」と「短期と長期のGMMAの幅」でチェックします。

 

下記はGMMAのイメージが分かりやすいように、ローソク足を消したチャートです。

▼ドル円1時間足(クリックで拡大します)
ローソク足を非表示にしたGMMA

◆トレンド初動◆
短期と長期の乖離が始まる

◆トレンド発生中◆
短期と長期の幅が広がっていく
短期も長期もEMAの角度が上昇していく
長期EMAの各線の幅が広がっていく

◆トレンド転換◆
短期と長期が交差する
EMAの並び順が変わる

ここで重要なポイントが、EMAの並び順です。

EMAの並び順でトレンドの変化が分かる

EMAの並び順に着目する事で、GMMAでトレンドの変化が分かりやすくなります。

そもそもGMMAは、以下のEMAの集まりでしたよね。

短期EMA:3・5・8・10・12・15
長期EMA:30・35・40・45・50・60

上昇トレンド中は短期群ではEMA15が最も下に位置し、長期群ではEMA60が最も下に位置します。
短期群の中でEMAの並び順が乱れ始めると、押し目やトレンド転換の可能性が出てきます。

そうしたポイントを加味して、下記のチャートをご覧ください。
※短期EMA15と長期EMA60が目立つようにしてあります。

上昇する力が弱まると、短期EMA群の並び順に変化が現れます。

短期EMA群の順番が乱れ始め、長期EMAに下に潜り込んで下降トレンドとなります。

▼ドル円1時間足(クリックで拡大します)
安定した上昇トレンドのチャート

 

下記は上昇トレンドが崩れる局面のGMMAを拡大表示したチャートです。

赤線(EMA15)の下に短期のEMAが潜り込む事で、トレンドが崩れてレンジになりました。
下記は1時間足チャートなので、1日ほどレンジ(白い四角部分)になっています。

▼ドル円1時間足(クリックで拡大します)
トレンドが崩れてレンジになった際のチャート

 

下記は上昇トレンド→レンジ→下降トレンド→トレンド転換→上昇トレンドという流れを描いています。

赤線(EMA10)の並び順やEMA群の幅に注目するだけでも、トレンド変化の様子が分かります。

▼ドル円1時間足(クリックで拡大します)
トレンド転換時に見られるGMMAの特徴

ここで注目すべきは、白い丸で囲んだ部分です。

赤線(EMA10)が黄色の太線(EMA60)でサポートされて、トレンド転換が失敗しています。
つまり、赤線も含めた全ての短期EMAが長期EMA群を下回らないと、下降トレンドに転換しないという事です。

結果的に、白い丸で囲んだ場所は押し目買いの格好のポイントとなっています。

コツが分かればGMMAはトレンドを見るのに非常に使いやすいインジケーターです。

それでは実際のトレードにGMMAを活用する方法をご紹介します。

GMMAを使ったユーロドルの解説

個人的にGMMAは1時間足ぐらいが最も相性がいいと感じます。

1時間足のGMMAで環境認識をして、5分や15分でエントリーポイントを探るって使い方ですね。

まずはユーロドルの1時間足。
GMMAを表示したユーロドル1時間足

現状は短期も長期も絡み合うレンジとなっていますが、トレンドを描いて上昇してきた場面です。
長期EMAでサポートされてきた経緯もあるので、現状はロングに優位性がありますが、三尊(ヘッドアンドショルダー)になる可能性も考えられますね。

 

では次に15分足を見てみましょう。
複数プランが考えられますが、紫で示した1.12のレジスタンスを抜けるかが当面の注目点です。
GMMAを表示したユーロドル15分足

今回は15分足(執行足)にもGMMAを表示しましたが、デイトレならば環境認識用のチャートとして1時間足だけでGMMAを使うのも全然アリです。

というか、15分足よりも1時間足の方が分かりやすいですよね。

もう一度、1時間足を見てみましょう。
GMMAを表示したユーロドル1時間足

黄色の長期EMA群で押し目買いをすればいいのが、非常に分かりやすいですよね。

先ほども言ったように、個人的にはGMMAは1時間足以上がお勧めです。

GMMAの1時間足で環境認識をして、5分足や15分足は別のチャートでエントリーポイントを探るという使い方ですね。

 

ただ…ある点に着目すると15分足でもGMMAを使ったトレンドフォロー手法が使えます。
詳細は下記を参考にどうぞ。

環境認識やトレンド判断が上手くいかないという方は、GMMAを試してみるといいですよ。

→GMMAのダウンロード
ZIP形式でダウンロードできます。

 

GMMAではなくMA ribbonを使うことでもトレンドの強弱・転換点が把握しやすいです。
詳しくは下記の記事を参考にどうぞ。

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