FX侍です、こんにちは。
今回は思い当たる節がある人も多いテーマ。
ずばり「0.01ロットでFXを続ける弊害」について解説します。
0.01ロットで稼ぐことは難しいだけでなく、それ以上に気付かない弊害があることを知っておきましょう。
0.01ロットの感覚のまま上達はしない
0.01ロットで50pips勝ったら+500円、50pips負けたら-500円。
勝っても負けても金額は小さいです。
そのため、エントリーが雑になるというのは想像しやすいでしょうが、損切りと利確にも悪影響を与える可能性があります。
つまりトレード全般に関わるってことです。
損切りへの弊害
例えば下記のような場所で買ったとしましょう。
(ここでは買えませんけど例えってことでw)
買った直後から下がってしまい、どうやら天井掴みをしてしまったようです…(T_T)
現在25pipsの含み損を抱えていますが、ロットによって含み損金額がこんなに変わります。
0.01ロットなら大して気にならない金額ですが、1ロットだったら2万5000円の含み損。
普通に美味しいご飯を食べに行ける金額ですね。
ちょっとした温泉旅館の1人分の宿泊費にもなりますねw
じゃあ、その後のチャートを見てみましょう。
このチャートはポンド円15分足で、実は持ってれば勝てたという結果です。
1ロットでトレードしていた場合、2万5000円の含み損に耐えるだけの明確な理由がなければ保持するのは難しいです。
というかトレード自体そういうものなんですけどね。
しかし0.01ロットでの含み損は-250円。
大した自信や根拠がなくても普通に耐えられちゃう金額ですよね。
…言いたいこと、わかりますよね?
0.01ロットでは損失額が小さいので、根拠なく含み損に耐える悪い癖がつきやすくなります。
1ロットだったら相応の理由が無ければ含み損に耐えないけど、0.01ロットだったら耐えてしまう。
これでは損切りのスキルも向上しませんし、ロットを上げた時に含み損が致命傷となるケースも出てきます。
レンジなら含み損に耐えても助かりますが、トレンドが付いた時には証拠金を吹き飛ばします。
その辺りについて下記を参考にどうぞ。
利確への弊害
利益は引っ張れるだけ引っ張るのが正義。
こういう考え方を持つ人も多いですが、0.01ロットと1ロットで同じように引っ張れる人は少ないです。
0.01ロットでは勝っても負けても金額が小さいので、損切りと同様に利確も大胆に伸ばすことができます。
要するに、大して本気になれない金額なので「一攫千金思考」が付きやすくなるってことです。
例えば…
20pipsの含み益から利益を伸ばそうとした所、大きめの戻しで含み益が半分になったとしましょうか。
ロットによってこれだけ金額が変わります。
0.01ロット=200円が100円に半減
0.1ロット=2000円が1000円に半減
1ロット=2万円が1万円に半減
3ロット=6万円が3万円に半減
5ロット=10万円が5万円に半減
万単位で含み益が減ると利確したくなるでしょうが、数百円単位の増減だったら「どうせなら伸ばそうかな」って気持ちになりません?
それが間違いのもとw
利確はテクニカルを根拠にしないと、いつまで経ってもスキルは上達しません。
FXは値幅を取った人が勝ちではなく、利益を出した人が勝ちなんです。
少々余談ですが、FX侍塾にこんな塾生さんがいます。
Aさん(仮名)としましょうか。
AさんはFX侍塾に入る前に別のスクールに参加されていたそうですが結果はイマイチ。
しかし今ではメキメキ頭角を現し、3期生の中でエース級のトレーダーとなっています。
その大きな要因は「利益を引っ張らなくなったこと」です。
Aさんが以前加入していたスクールでは、利益を伸ばすことを推奨されていたそうです。
しかしFX侍塾では利益を伸ばすことを必ずしも推奨はしていません。
伸ばしても良いし、サッサと利確してもOKという方針です。
もちろん適当に利確する訳じゃありませんが、利益を伸ばすことだけが正義じゃないということを体現されていますね。
まとめ
今回の記事は0.01ロットでトレードしちゃ駄目!という趣旨ではありませんので誤解なきよう。
それなりに経験を積んだけど、0.01ロットでトレードを続ける弊害を解説するのが目的です。
・負けると3万円の損失になるトレード
・負けると300円の損失になるトレード
これを同じ熱量で取り組める人は少ないです。
0.01ロットでは「エントリー・損切り・利確」というトレードを構成する3つの要素が雑になりやすい危険性を理解しておきましょう。
ただし闇雲にロットを上げればいいという問題でもありません。
難しいですねw
ロットを上げるというテーマについては、また別の記事で書きます。
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