FX侍です、こんにちは。
今回はADRの実践的な見方や使い方を解説します。
ADRはAverage Daily Rangeの略で、日本語で言えば「日々の平均的なレンジ幅」となります。
過去●日分の1日のレンジ幅(最高値と最安値の差)の平均を計算するだけなので非常に単純です。
ADR(5)であれば、過去5日分の最高値と最安値の差を足して5で割るってだけ。
仮にADRが60pipsなら、今日の始値から上下に60pips動くかもねって見方をします。
ADRは非常に単純なんですが、意外とサポレジとして効くんです。
インジケーターは下記で紹介してるので参考にどうぞ。
ADRの実践的な見方や使い方
ADRのインジケーターは色々ありますが、個人的には先ほどのリンク先でも紹介している「Daily open line v MTF ADR levels nmc」が下記の理由でお勧めです。
・マルチタイムフレーム対応
・任意の2つの%のADRが表示可能(100%以外も表示可)
・過去分のADRも表示可能
で、そのインジケーターを表示したチャートがこちら。
▼ポンドドル1時間足でのADR(10)
白い矢印で示した部分がバッチリと70%のADRに反応している様子がわかります。
これがただ単にADRを表示するだけのインジケーターでは見えない部分です。
70%に反応している他に、意外と100%まで到達していないのも分かりますね。
何かしらの動く材料やキッカケがなければADR100%に到達するのは稀って事です。
以上のことからADRの活用方法が見えてくるはずです。
1.通常時はADR70%付近を利確目標とする
→サポレジとして意識されやすい場所
2.通常時は価格が止まりやすいADR70%付近で新規エントリーしない
→高値掴み・底値売りを避けられる
毎日ADR70%に到達する訳じゃありませんが、1つの目安として知っておくのは有益です。
特に価格が伸びるのを見て飛び乗っちゃう癖がある人には、安易なエントリー抑制に効果を発揮します。
ADR100%付近は要注意
ADR100%(いわゆる通常のADR)に到達するのは多くの場合、何かしらの動く理由があるからです。
要するに加熱した値動きじゃなければ到達しにくい領域であり、意識される場所なので何かしらの反応を見せるケースが多いです。
白い矢印で示した部分が、ADR100%に到達した場所です。
利確が入る場所でもあるので反発するケースもありますが、ADR100%から更に伸びている場所もあります。
安易に逆張りをするとヤバいですねw
ADR100%付近は反発するか伸びるか分岐点となるので、新規エントリーには慎重さが求められます。
順張りでも逆張りでも、値動きの推移(チャート形状)を見る冷静さが必要ですね。
更に「時間帯」も大事な要素です。
ADR100%から価格が更に伸びるのに十分な時間があるか?という点は1つの判断材料となります。
ADRに到達した時間が木曜22時なのか、金曜深夜1時なのかでも大きく意味合いが異なります。
残り時間が少なければ手仕舞いが入って反発する可能性も考えられます。
(※必ず反発する訳じゃありません)
ADRは価格が到達した材料と時間を加味して活用するのが正しい活用方法です。
ADR+ラウンドナンバーでサポレジを可視化
ADRがサポレジとして意識されやすいのは既述の通りですが、より精度を高めるのにラウンドナンバーを併用しましょう。
下記の黄色で示した部分が、ADRとラウンドナンバーが接近している場所です。
要するに2つの側面から意識される確率が高い場所ですね。
▼ADRとラウンドナンバーを表示したポンドドル1時間足(クリックで拡大します)
まぁ明らかに意識されてる感が出てますよね。
知ってるか知らないかだけで、こんなに簡単な組み合わせでもサポレジは可視化できるんですね。
ラウンドナンバーのインジケーターは下記を参考にどうぞ。
まとめ
ADRは結構使えるんですが、意外と知らない人も多いテクニカルです。
なぜこんなにもサポレジとして機能しやすいかと言えば理由は単純。
「誰が見ても同じものだから」
相場を動かす要因は複雑でも、誰が見ても同じという単純なものは侮れないって典型例です。
特にサポレジを見つけるのが苦手な方は、ADRとラウンドナンバーを表示させるだけでもこれまでと見え方が変わるはずです。
知らなきゃ損するADRですねw
インジケーターは下記を参考にどうぞ。
あ、そうそう。
インジケーターの記事でも書いたんですが、ADRでよく使われる期間は5、10、20です。
それとDaily open line v MTF ADR levels nmcでは%を2つ入れられるので、色んな数字を入れて検証すると面白いですよ。
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