為替に影響を与える天体に関するアノマリー

FXにも影響を与える天体に関するアノマリーを知ってる?

FX侍です、こんにちは。

今回は天体に関するアノマリーの解説です。

ちなみにアノマリーとは、100%合理的な裏付けはないけど、これまでの経験則から導かれるジンクスみたいなイメージです。

アノマリーも色々ありますが、理由付けの部分で信憑性に差はあります。

例えば『金曜ロードショーがジブリ作品だと円高になりやすい』というアノマリー。

ちなみに私はジブリ作品の中では「となりのトトロ」が一番です。
子供たちとDVDを何十回も見ましたが、あのノスタルジーな世界観はいいですよね( ´ ▽ ` )

…話を戻しますw

当たり前ですがジブリの円高アノマリーに合理的な裏付けはありませんw
(無理やりこじつけるなら…雇用統計と重なった時は動きやすいぐらいでしょう)

 

とはいえアノマリー全てが眉唾ではなく、下記のように季節要因を利用したそこそこ使えるものもあります。


と言うわけで今回は、意外と知らない人も気にしている人も多い天体に関するアノマリーを解説します。

 

天体に関するアノマリー「水星逆行」

いきなり聞きなれない言葉が出てきたと思いますw

水星逆行とは、公転周期の影響で水星が反対方向に動いているように見える状態を指します。

年に3〜4回、約3週間の水星逆行が起こります。

占星術では水星逆行中に下記のようなトラブルが起こりやすいとされています。

・交通機関の乱れ
・金融相場の乱れ
・通信や電子機器の不具合
・コミュニケーションに関するミスやトラブル

占星術に興味がある方は調べてみると面白いですよ。

 

株式相場では水星逆行中は株価の乱高下が激しくなる、トレンド転換しやすい、テクニカルが効きにくくなる、といった影響が出やすいとされ意識する関係者も多いそうです。

言うまでもありませんが…株式と為替は無関係ではありませんので、必然的にFXにも影響を与えます。

試しにチャートで見てみましょう。

下記は日経平均の日足に水星逆行の期間を重ねたチャートです。
(水星逆行の期間を赤で囲んでいます)

▼日経平均と水星逆行(クリックで拡大します)
日経平均株価の日足

急落・急騰が目立つ場所に矢印をマークしました。

水星逆行で必ず相場が荒れるわけじゃありませんが、何かしらのキッカケが重なると動きやすくなるイメージでしょうか。

上記で言えば一番左の矢印は、2020年2月〜3月にかけてのコロナショック相場による暴落です。
また、過去にはリーマン・ブラザーズ破綻後に株価の下落が始まったのも水星逆行が重なっていました。

 

日経だけじゃアレなので同じ期間のダウも見てみましょう。

▼NYダウ平均と水星逆行(クリックで拡大します)
ダウ平均株価の日足

ダウも一番左の矢印は、2020年2月〜3月にかけてのコロナショック相場による暴落です。

他にも水星逆行期間に続落(の後に反発)など、比較的大きな動きと関係しているのが目につきますね。

勿論さっきも言ったように、水星逆行だから株価が下がる訳じゃなく、何かしら他の材料と組み合わさった時にその威力が増すみたいなイメージです。

 

では次に為替のチャートも見てみましょう。

▼ドル円と水星逆行(クリックで拡大します)
ドル円日足

今と昔ではドル円のボラが全く違いますが、一番左の矢印はコロナショック相場です。
他にも急激なトレンド転換、激しい乱高下など中々エグい動きをしてますね。

 

▼ポンドドルと水星逆行(クリックで拡大します)
ポンドドル日足

こちらも一番左の矢印はコロナショック相場ですが、ポンドドルでは下落のタイミングが少しずれてますね。
それ以外の場所はドル円同様に中々エグい動きになってますね。

水星逆行だけを頼りにトレードはできませんが、頭の片隅にでも入れておくと防御には使えるでしょう。

なおTradingviewの『Mercury Retrograde Periods』というインジケーターを使うと、上記チャートのような水星逆行期間が表示されるのでご自身で実際に確認してみてください。

 

ちなみに今年2024年の水星逆行が起こるのは以下の期間です。

・4月2日〜4月25日
・8月5日〜8月29日
・11月26日〜12月16日

4月の成績が普段よりも悪かった人は、もしかしたら水星逆行の影響を受けたかもしれませんね。

 

天体に関するアノマリー「新月と満月」

月の満ち欠けが自然界や人間にも影響を与えるのはよく知られている話ですよね。

サイヤ人も満月を見ると大猿に変身しますし、狼男も満月を見ると…

という冗談はさておき、潮の満ち引きは月の引力によって起こっていますし、満月から満月(新月から新月)までの約29.5日は女性の月経周期とほぼ同じ。

月は私たちに最も身近な星と言っても過言ではないでしょう。

で、実は金融相場もそんな月の影響を受けるとされています。

株の世界で有名なのは『新月に買って満月に売る(またはその逆)』というアノマリーです。

ちなみにこのアノマリーは直接的に月で相場が動くのではなく、周期的に相場の転換点や変化日として捉えられる、という考え方が定説です。

 

じゃあ実際どうなんだい?ということでチャートを見てみましょう。
(満月:黄丸、新月:白丸で表示しています)

▼日経平均の日足(クリックで拡大します)
日経平均株価の日足

▼NYダウ平均の日足(クリックで拡大します)
ダウ平均株価の日足

▼米10年債の日足(クリックで拡大します)
米10年債の日足

▼ドル円日足(クリックで拡大します)
ドル円日足

▼ポンドドル日足(クリックで拡大します)
ポンドドル日足

▼ユーロドル日足(クリックで拡大します)
ユーロドル日足

▼ドルカナダ日足(クリックで拡大します)
ドルカナダ日足

▼オージードル日足(クリックで拡大します)
オージードル日足

▼ゴールド日足(クリックで拡大します)
ゴールド日足

言うまでもなく満月・新月で必ず天井や底になるわけじゃありませんが、相場の変化日として機能していると思わせる場所も少なくありませんね。

なおこのアノマリーも水星逆行と同じく、何かしらの材料が満月・新月と重なった時に変化日や転換点として機能しやすくなるものとイメージしてください。

Tradingviewの『Moon Phases』というインジケーターを使うと、上記チャートのような満月・新月が表示されるのでご自身で実際に確認してみてください。

 

まとめ

今回ご紹介したような天体に関するアノマリーは、西洋占星術でアストロロジーと呼ばれています。

なんだかオカルトチックなものと思われがちですが、アストロロジーは欧米を中心に意識している人が多く、アメリカにはレイモンド・A・メリマンという第一人者がいるほどです。

メリマンは世界的に著名な占星学者・投資顧問の社長・アナリストととして界隈では知られていますね。

アストロロジーだけを頼りにトレードするのはやや無理がありますが、相場を動かす欧米勢が意識している1つの判断材料として覚えておいて損はありませんよ。

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