意識されるラインでの攻防とロールリバーサルが崩れた後の伸び

FX侍です、こんにちは。

今回はちょっと面白い事例があったのでシェアします。

・意識されるラインでの攻防
・狩られる運命の大衆のロスカット
・ロールリバーサルが崩れた後の動き

これらの要素が詰まった値動きでした。

今後も似たようなポイントはどこかのタイミングで必ず出現します。

来たるべきチャンスに備えて参考にしてください(・∀・)

 

意識されるラインでの攻防とロスカット

下記はポンドドル15分足のオーダーブックです。

▼ポンドドル15分足のオーダーブック(クリックで拡大します)
ポンドドル15分足のオーダーブック

オーダーブックを簡単に説明すると、個人トレーダーの指値オーダーが可視化できるツールです。
要するに、利確や損切り位置がわかっちゃうのがオーダーブックですね。

※オーダーブックを知らない方は、下記を読んでから当記事を読んだ方が確実に理解が深まります。

 

で、話を戻します。

先ほどのチャート画像を見て、オーダーブックで何か気になる店はありませんか?

 

 

はい、シンキングタイムスタート(・∀・)

 

 

 

考えました?

 

 

では正解発表と参りましょう。

先ほどの画像のオーダーブックには下記のような異常値が見つかります。

▼ポンドドル15分足のオーダーブック(クリックで拡大します)
ポンドドル15分足のオーダーブック
(※わかりやすくロスカットの買い注文と書きましたが、ここには新規の買い注文も含まれています)

なかなか珍しいぐらいのオーダー量です。

これだけの買い注文を上抜ければ、上昇に弾みがつくことが想定できますね。

 

じゃあ抜けたら買えばいいのね!ってのは早計ですw

なぜそこに大量の買いオーダーがあるのか、合理的な背景を理解することでトレードの精度と自信が変わりますからね。

 

というわけでちょっと上位足を見てみましょう。

▼ポンドドル4時間足(クリックで拡大します)
ポンドドル4時間足
(※Sはサポート、Rはレジスタンスの意味です)

1.32000のラインが意識されていることがわかりますね。

直近の流れでは…

1.3200のサポートを下抜ける
  ↓
レジスタンスとなって叩かれる(ロールリバーサル)
  ↓
再度レジスタンスに向かう

こんな流れですね。

 

今までのサポートラインがレジスタンスに変わったのであれば、再度レジスタンスで叩かれて下落…というストーリーに合理性がありますね。

もちろん『レジスタンスの上抜けを狙う』という反対側の考えも当然あります。
だからこそ買いオーダーがどっさり入っていたという側面もあります。

ここで重要なのは、意識されるラインで売り勢力と買い勢力の思惑がぶつかるという点です。

ではその後の値動きを見てみましょう。

 

意識されるラインとロールリバーサル

下記は21時半のアメリカCPI直前のオーダーブックの状況です。

意識される1.3200は上抜けていますが、多少のノイズは入るので厳密に1.3200ではなく価格帯(ゾーン)として重要な節目を考えます。

スキャルピングやデイトレ目線で20〜30pipsは大きいですが、1時間足や4時間足の目線ではただの小さなノイズですからね。

▼米CPI直前のポンドドル15分足のオーダーブック
米CPI直前のポンドドル15分足のオーダーブック

チャート画像を見ると、直近高値のすぐ上に買いオーダーがどっさり入ってますね。

この大量の買いオーダーには以下のような2つの思惑が考えられます。

・レジスタンスからの下落を狙うショート勢の損切り注文
・レジスタンスの上抜けを狙ったロング勢の新規の買い注文

 

ではその後、この買いオーダーはどうなったのか見てみましょう。

▼その後のポンドドル15分足
その後のポンドドル15分足

CPIを受けて買いオーダーを食ってグンと上昇した後、押し目をつけてスルスル上昇していきましたね。

 

この値動きの背景を考察してみましょう。

大きく上昇したのは大きな時間足でも意識される節目を抜けたという要因もあると思います。

▼ポンドドル4時間足(クリックで拡大します)
ポンドドル4時間足

このチャートで想定していたロールリバーサルが崩れたので、ショート勢の損切りで上昇が加速したと推測できます。

オーダーブックで見えていた損切り注文だけでなく、CPI後の値動きを見てのロスカットもあるでしょう。
(手動でロスカットする人もいますし、オーダーブックの更新間隔では拾えない注文も当然ありますからね)

 

その証拠にCPI後につけた高値を再度抜ける際にローソク足が大きくなっています。

▼CPI通過後のポンドドル15分足(クリックで拡大します)
CPI通過後のポンドドル15分足

損切り目安となる高値を抜けられた
  ↓
既存ショート勢のロスカットの買い+新規の買いを巻き込んで上昇

このような背景が推測できます。

 

これが記事タイトルにある「意識されるラインでの攻防とロールリバーサルが崩れた後の伸び」の顛末です。

大きな時間足でのロールリバーサルが崩れた場合には、スイング勢のロスカットも出てくるので大きな伸びが期待できます。

・意識されるラインでの攻防
・狩られる運命の大衆のロスカット
・ロールリバーサルが崩れた後の動き

これらが重なる場所は今後も必ずどこかのタイミングで出てきます。

そうした来るべき未来のチャンスを逃さないよう、今回の考察を参考にしてくださいね。

 

最後に余談w

実は今回のポンドドル。

大量の買いオーダーを食いに行くと想定して、欧州時間にロングエントリーをしていたんです。

「CPI前にオーダーを食って伸びる」と想定してたんですが、ジリジリとした値動きで抜けきらず。

2〜3時間チャートが見れなくなるので微益撤退したんですよ。
CPIで想定外の数字が出て逆に振り回されても嫌なので。

 

そして21時半過ぎ。

「あ、CPIだった」と思ってチャートを見たら、すでに長い陽線が出て花火が打ち上がってる〜( ´Д`)

狙ってはいたもののタイミングが合わず、ちょっとしか取れなかったというオチでしたw

 

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