FX侍です、こんにちは。
今回は「Schaff Trend Cycle(シャフトレンドサイクル)」を使うトレード手法の解説。
通常のSchaff Trend Cycleではなく、マルチタイムフレーム(MTF)対応版を使います。
多少の裁量判断は必要ですが、5分足で10pipsぐらいを抜くなら比較的簡単な手法です。
▼Schaff Trend Cycleを表示したチャート画像(クリックで拡大します)
青が上昇、オレンジが下降。
ストキャスに似ている感じですね。
それもそのはず。
Schaff Trend CycleはDoug Schaffが開発したテクニカル指標で、簡単に言うとMACDの2重ストキャスティックスです。
0と100に貼りつくことが多く、0付近では下げトレンド、100付近で上げトレンドと判断します。20~30を上抜いたら買い、70~80を下抜いたら売りと見るのが一般的。
0~10、90~100の間を推移する時は価格が安定していると考えます。
詳しい計算式を知りたい方は、下記リンク先を参考にして下さい。
→Schaff Trend Cycleの計算式(外部リンク)
今回はMTFを活用して、上位時間足とトレンドが合致した部分をトレンドフォローで狙います。
Schaff Trend Cycleの設定
Schaff Trend CycleのMTF対応版を使います。
下記からダウンロードして下さい。
→Schaff_Trend_Cycle_-_adjustable_smoothingのダウンロード
パラメーター設定ですがデフォルトのまま使います。
見やすいように色や線種だけを変更して下さい。
インジケーターを計4つセットして、下記のように表示させます。
▼Schaff_Trend_Cycle_-_adjustable_smoothingの表示例
上位足の30分・1時間・4時間の向きと、執行足である5分足の向きが揃う場所を狙います。
その他に、エントリートリガーとしてADXを使います。
まぁ少々準備が面倒だと思うので、テンプレートファイルをご用意しました( ˘ω˘)
FX侍と同じ設定で良ければ、下記からダウンロードして下さい。
→テンプレートファイルのダウンロード
※Schaff_Trend_Cycle_-_adjustable_smoothingがMT4に入っていないとテンプレートは適用されません
Schaff Trend Cycleのトレード手法のルール
まずはSchaff Trend Cycle(STC)のトレード手法のルールを解説します。
【買いの基本ルール】
・上位足のSTCがすべて青色
・5分足のSTCが上位足と同じ青色になる
・+DIが-DIを上抜ける
【売りの基本ルール】
・上位足のSTCがすべてオレンジ
・5分足のSTCが上位足と同じオレンジになる
・-DIが+DIを上抜ける
下記が売りの場合のエントリー解説です。
イグジットは、5分足STCの色変わり・30分足STCの色変わり・DIのクロスなど、様々あります。
トレンドが出た際には上位足のSTCを見た方が利益は伸びます。
その際は30分ではなく15分に切り替えて判断するのもアリです。
高値安値、ボリバン、ラウンドナンバーなど他にも様々な抵抗がありますが、最も分かりやすいのは「5分足STCの色変わり、又はDIのクロス」ですね。
利益の伸ばし方は裁量手腕によって大きく左右されるので、色々と試して欲しい部分です。
ただ、10pips程度なら比較的簡単に取れるので、10pipsをコツコツ取るのもアリです。
Schaff Trend Cycleの裁量判断を入れたエントリー事例
売買の基本ルールは既述の通りですが、やはり裁量判断は入れるべきですね。
(裁量なしで勝てるケースも普通にありますけどw)
下記は、先ほどのポンドドル5分足チャートです。
裁量判断を入れることで、1つ目の買いの位置が若干異なっています。
Schaff Trend Cycleの売りのルールを満たした後、サポートを下にブレイクしてからの、レジスタンスを確認しに行った後での陰線で売りです。
1つ目の売り後に5分足のSTCが色変わりしてますが、ここは闇雲に損切りする場所ではありません。
ロールリバーサルしたレジスタンスで叩かれているので、保持しておくべきです。
その後、STCが上まで上がり切らずに下落している事からも、下げ圧力が強いのが分かります。
ただ単にSTCの色だけで売買ではなく、こうしたチャート形状も判断材料に入れる事で、トレーダーとしてのスキルアップに繋がるのは言うまでもありません。
ロールリバーサルの補足解説は下記を参考にどうぞ。
Schaff Trend Cycleのトレード事例
Schaff Trend Cycleを使ったトレード事例を紹介します。
下記はオージードルです。
15時前に押し目をつけ、欧州が参入し始めた16時前から上昇を始めた所で買いの条件が整いました。
朝からの上昇ダウが5分足で崩れてないのもポイントですね。
16時以降に上方向へのブレイクを期待しての買いですが、直近高値を越えられずに弱い形になるのであればイグジットも考えます。(高値を抜けてから買いでもOKです)
その後、高値付近で多少モジモジしましたが、50EMAにも支えられて勢いよく抜けて行きました。
▼オージー円5分足(クリックで拡大します)
この後も上昇を続け、次に目指す高値付近で利確すれば約40pipsのトレードでした。
ま、デイトレであれば1回のトレードで20pipsぐらい取れば全然OKですけどね。
下記はポンドドルです。
4時間足STCは下降のオレンジですが、1時間足STCのトレンドに乗ったトレードです。
こちらも16時前から上昇を始め、朝からの上昇ダウが継続しています。
先程のオージー円と同様に、16時以降に上方向へのブレイクを期待しての買いです。レジスタンスでの挙動に注意しますが、流れ的に上を試す雰囲気はありますよね。(高値を抜けてから買いでもOKです)
その後、50EMAにも支えられて勢いよくレジスタンスを抜けて行きました。
▼ポンドドル5分足(クリックで拡大します)
この時点で4時間足STCが上昇の青に転換したので、握力を発揮してもいい場面です。
保持していれば最大100pips以上の利益となっていますので。
Schaff Trend Cycleのトレード手法まとめ
今回のSchaff Trend Cycleのトレード手法は、過去チャートで見るとほぼ勝っているように見えます。
は?これ全勝じゃね??(゜o゜)
って思うでしょうが、値動きによってMTFでのSTC上位足はリペイントする点に注意が必要です。
下記画像の丸で囲んだ30分足STC(実線部分)が値動きによってリペイントしているのが分かります。
リペイントするから使えない!って考える人もいるでしょうが、最も大切なのは上位足の流れを把握した上で下位足でトレードする事です。
既述のように5分足で10pips程度を取るなら、リペイントはそこまで気にしなくてもいい部分ではありますけどねw
最後にSchaff Trend Cycleを見る上で、FX侍が注目しているポイントをお伝えしておきます。
▼Schaff Trend Cycleでの注目ポイント(クリックで拡大します)
先程も掲載しましたが、トレンドの中でシャフが上限・下限まで到達しなかった場所です。
これはトレンドの力が強いことを表しています。
Schaff Trend Cycleに限らず、オシレーター系での重要な見方となるので覚えておいて下さい。
→Schaff_Trend_Cycle_-_adjustable_smoothingのダウンロード
→テンプレートファイルのダウンロード
若干インジケーターが重たい印象はありますが、今回紹介したSchaff Trend Cycleのトレード手法は、比較的簡単なトレンドフォローです。
トレード手法の1つとしてお試し下さい。
初めまして。
質問ですが、パラメータの色の設定の2は何の色でしょうか?
星月様
コメントありがとうございます(・∀・)
色を変えてみると微妙に変わる部分がありますね。
(流れが一旦止まって再度動き出すような部分)
ただあまり気にする必要はないので、わざわざ変えることはないかなと思いますw