FX侍です、こんにちは。
今回は「ケルトナーチャネルを使うトレード手法」の解説。
最近はATRを用いたケルトナーチャネルが一般的になっていますが、今回はオリジナルの従来型を使います。
以下がケルトナーチャネルの原型ですね。
移動平均(中間線):3本値(高値、安値、終値)で計算された10日間の移動平均値
値幅平均値:高値と 安値の差(=値幅)の10日間移動平均値
ハイバンド:移動平均(中間線) + 値幅平均値
ローバンド:移動平均(中間線) – 値幅平均値
今回は中間線のパラメーターだけを変更して使います。
ケルトナーチャネルを使うトレード手法の詳細
ケルトナーチャネルのトレード手法で、ブレイクアウトと押し目買いの2パターンの詳細を解説します。
まずはケルトナーチャネルを下記からダウンロードして下さい。
パラメーター設定をデフォルトの10から50に変更します。
色は見やすいようにお好みで変更して下さい。
他には、長期の方向性を見るために200SMAを入れます。
200SMAは環境認識としてだけでなく、サポレジとしても機能するので。
最強の移動平均線である200SMAのポテンシャルは下記を参考にして下さい。
ケルトナーチャネルを使うブレイクアウト手法
ケルトナーチャネルのブレイクアウト手法の詳細を解説します。
トレードする時間帯にもよっても違いますが、ある程度のトレンドが続きやすい通貨ペアがお勧めです。
(ユーロドル、ポンドドル辺りが個人的にはいいかなと)
まずは下記のチャートでブレイクを狙うまでの流れをチェックして下さい。
ブレイクを狙う場所に至るまでに、下記のような下目線の判断材料が揃っています。
・200SMAを割り込んで200SMAが下向き方向に(MAの向きも大事)
・ロールリバーサル(サポレジ転換)の後に上値を抑えられている
・ケルトナーチャネルが下向き
では次に、ブレイクアウトのエントリー位置を拡大したチャートをご覧下さい。
200SMAを超えられない状態が続き、200SMAとケルトナーチャネルのハイバンドが重なる部分が抵抗となって頭を抑えられ、意識されていたラインをブレイクしています。
ラインブレイクに加え、ケルトナーチャネルのローバンドを下抜けが確定で売りエントリーです。
当然ブレイクに至るまでの流れが重要ですが、200SMAとケルトナーチャネルがエントリー根拠として使える事例です。
エントリーだけでなく、利確位置の目安としてもケルトナーチャネルは使えます。
ボリンジャーバンドと違って価格追従性が低いので、バンドが見やすいのも利点ですね。
その他のブレイク手法は下記を参考にどうぞ。
ケルトナーチャネルを使う押し目買い手法
では次にケルトナーチャネルの押し目買い手法の詳細を解説します。
まずは下記のチャートで、押し目買いを狙うまでの流れをチェックして下さい。
押し目買いを狙う場所に至るまでに、下記のような上目線の判断材料が揃っています。
・200SMAを割り込んでも直ぐに反発+安値切り上げ → 勢いよくブレイク
・ブレイク後に価格が下がらないので騙しの可能性が低い
・ケルトナーチャネル・200SMAが上向き
では次に、押し目買いのエントリー位置を解説したチャートをご覧下さい。
▼ユーロドル15分足(ブレイクと押し目買いの解説)
※ブレイクについては先程解説済みなので省略します
中間線(青破線)がサポートとなっているので、中間線で反発した場所で押し目買いエントリーです。
ケルトナーチャネルはそれ自体が「サポレジやトレンドライン」として機能するケースも多々あります。
上記の場合はサポートになっており、再度上値を試す可能性を考慮してのエントリーです。
高値更新ができずケルトナーチャネルを割り込むようだと、一旦逃げて様子見した方が賢明です。
押し目買い戻り売りはトレンドフォローの必須スキルですが、苦手意識のある方は下記を参考にして下さい。
ケルトナーチャネルのまとめ
ケルトナーチャネルは先述のように、サポレジ・トレンドラインとして機能する特徴があります。
下記はポンドドル15分足に「期間50のケルトナーチャネル」を表示したチャートです。
▼期間50のケルトナーチャネルと値動き(クリックで拡大します)
ケルトナーチャネルに沿って価格が動いているのが伝わるかと。
こうした特徴を理解していれば、使い方もイメージしやすいと思います。
また、ケルトナーチャネルは値動きの強弱が分かりやすいという利点があります。
下記はユーロドル1時間足にボリンジャーバンドとケルトナーチャネルを表示したチャートです。
▼ボリンジャーバンドとケルトナーチャネルの比較(クリックで拡大します)
ローソク足がボリンジャーバンドから離れる事はありませんが、ケルトナーチャネルの場合は強い上昇・下降ではローソク足が離れていきます。
価格追従性が低いので、エントリー・利確判断も見やすいです。
以上のような見方を把握した上で、活用してみて下さい。
最近主流のATRを用いたケルトナーチャネルのスキャルピング手法については、下記を参考にして下さい。
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