トレード手法の作り方3ステップと改善方法

トレード手法の作り方3ステップと手法の改善方法

FX侍です、こんにちは。

今回はトレード手法の作り方と改善方法について解説します。

トレード手法の成り立ちを知れば、今のあなたの手法を改善するアイディアも生まれてきますよ。

トレード手法の作り方3ステップ

トレード手法の作り方は3ステップで考えます。

1.手法の大枠を決める

まずはトレードスタイルを決めます。

5分足で10pipsぐらいを狙うトレンドフォローのスキャルピング

今回はこれを例に考えていきましょうか。

「5分足の順張りスキャル」という大枠が決まったので、ここから細分化していきます。

2.フィルターを決める

この2番目のステップが最重要と言っても過言ではありません。

要するに「トレンドを見極める方法」に該当します。
(※レンジ狙いでも逆張りでも本来のトレンド判断ができなければ手法として成り立ちません)

トレンド判断が間違っていなければ、ステップ3のトリガーの精度が少々悪くても勝てますので。

今回の例では10pipsを狙うだけなので、そこまで長いトレンドに乗る必要はありません。
1時間足ぐらいのトレンドで、1つの波の途中を狙うだけで10pipsぐらいなら取れます。

今回はサンプルとして1時間足のボリンジャーバンドをフィルターにしてみましょう。

▼ポンドドル1時間足
ボリンジャーバンドとの位置関係で方向性を決める例

1時間足でトレンド判断を行い、5分足で方向性が合うタイミングでエントリーをします。

ただしMTF分析が必須という思い込みは止めましょう。
逆にMTFの呪縛で勝てない人も大勢います。

3.エントリートリガーを決める

勝てるトレード手法には高度なトリガーがあると思ってる人も多いですが…それは勘違いですw

トリガーはぶっちゃけ簡単なものでも十分です。

・移動平均線のクロス
・+DIと−DIのクロス
・価格が移動平均線を抜ける
・ボリバンのミドルラインでの反発
・ストキャスの買われすぎ、売られすぎからの戻り
・ピンバーや包足などのプライスアクション

ここに挙げたのは一例ですが、こう言った初歩の初歩的なテクニカルをトリガーにしても問題ありません。

今回はサンプルとして移動平均線のクロスをトリガーにしてみましょう。

▼ポンドドル5分足
移動平均線のクロスをトリガーとした例

EMA20とEMA40が先ほどの1時間足のフィルターと同じ方向にクロスしたらエントリーとなります。
(上記の場合は矢印でクロス確定なので、矢印が出た次の足の始値でエントリーですね)

ちなみに上記の矢印が表示されるMAクロスのインジケーターは無料配布してます。

気になる方は下記を参考にどうぞ。

作ったトレード手法の検証

3ステップで作成したトレード手法を検証してみましょう。

なんと…全勝してしまいました(・∀・)ドヤ!

▼サンプル手法の検証結果その1
サンプル手法の検証結果1

…という、ぬか喜びはしないように。

上記は都合のいい場所を切り取っただけですのでw

 

検証すると分かりますが…

下記のようにボロボロな結果になる場所も多いです。

▼サンプル手法の検証結果その2
サンプル手法の検証結果2

思いついた手法がそのまま通用する事はありませんのでご安心下さいw

考えてみれば当然です。

トレンドフォロー手法なので、そもそもトレンドが明確ではない部分では通用しません。

そこで手法を改善していきます。

トレード手法の改善方法

ここからが骨の折れる作業となります。

この作業を乗り越えた人だけが、独自のトレード手法を身につけられます。

トレード手法は「フィルター」と「トリガー」の組み合わせで成り立っているので、どちらを改善するのかを考える必要があります。

ここでの選択肢は下記の通り。

1.フィルターを別のものに変える
2.フィルターのパラメーターを変える
3.トリガーを別のものに変える
4.トリガーのパラメーターを変える
5.新たな要素をフィルターに加える
6.新たな要素をトリガーに加える

まずはこの6つの観点から手法を改善していきます。

ただしどんなテクニカルを組み合わせたとしても、全てのトリガーで優位性のあるエントリーができる手法というのは存在しません。

それを判断するのが裁量であり、EAではカバーできない領域と言えます。

この点を理解しておかないと、永遠に手法ジプシーになってしまうので気をつけましょう。

 

トレード根拠は3つ以上

今回サンプルで作った手法は、フィルター1つとトリガー1つで計2つのトレード根拠しかありません。
(フィルター:1時間足のボリバン、トリガー:MAのクロス)

下記でも解説しているように優位性のあるトレードには根拠が3つは欲しいところなので、上記5番6番のように何かしら別のテクニカルを加える必要があります。

また、それとは少し視点を変えて「サポレジの概念」を加えると手法の精度が上がります。

いずれにしてもタイプの異なる3つのトレード根拠が揃うことで、優位性が高まることは覚えておきましょう。

 

意外と気付かない改善ポイント

ブラッシュアップの6つの視点は先ほどお伝えしましたが、実はそれ以外にも大切な視点があります。

検証したらイマイチだった手法でも、捨ててしまうのは勿体ないです。
下記の点に着目すると意外と使える手法になる場合もあるんです。

・フィルターの時間軸を変えてみる(併せてトリガーの時間軸を変えてみてもOK)
・時間帯に注目してみる(NY時間だけに絞ってみるとか)
・通貨ペアを変えてみる(通貨によって癖が違います)
・TP、SLの条件を変えてみる

細かい部分の調整ではなく大胆に変えてみると、意外な発見ができるかもしれません。

まとめ

今回の記事を参考に「自分でもトレード手法を作ってみよう!」という人は、恐らく少数派かと思います。

まぁ我々人間はそういう生き物ですからw

時間がかかる上に、時間をかけても有効なトレード手法が作れる保証はどこにもありませんしね。

自分で作るのはなぁ…というタイプの方は、勝てるトレード手法を外部から手に入れましょう。

幸いあなたがお読みの当ブログには、沢山のトレード手法を掲載しています(・∀・)

ただ手法を本当の意味で自分のものにするには、色んな試行錯誤が絶対に必要です。

勝てる手法を知ったとしても、明日から勝ち組トレーダー!って訳にはいかないのがFXの世界ですので。

よく言われる「守・破・離」ですね。

破・離の段階になれば何かのテクニカルを加えたり、相場分析などの裁量判断を加えたりという改善作業も必要になるでしょう。

テクニカル分析に関する記事も結構書いてるので参考にどうぞ。
→テクニカル分析の記事一覧を見てみる

 

いや~トレード手法って奥深いですね(*´ω`*)

という締めの言葉で終わりたいと思いますw

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