ドルインデックスとは?の疑問を徹底解説

ドルインデックスとは?見方や活用法など全て解説

FX侍です、こんにちわ。

今回はトレーダーとして常識でもある「ドルインデックス」について。
ドルインデックスとは?というまだ理解度が浅い人向けに、基礎~応用までを徹底解説しました。

・そもそもドルインデックスとは何なの?
・どういう見方をすればいいの?
・どこのホームページで見れるの?
・具体的にどうやって活用するの?

こうした疑問はこの記事を読めば解決します。

ドルインデックスを活用できると、チャート分析に深みが出ますし、エントリー精度も上がります。
トレーダーとしてワンランクアップできるのは間違いありません。

ドルインデックスとは?をざっくり解説

ドルインデックスとは、言葉の意味を理解すると分かりやすいです。

ドル=米ドル
インデックス=指数、指標

文字の通りで「ドル指数」なんて呼ばれ方をすることもありますね。

要するにドルインデックスとは、主要通貨に対するドルの強さを示した数値。
米ドル vs その他の主要通貨の結果を数値化したもの、というイメージでOKです。

米ドルは世界中で貿易の決済通貨として用いられており、米ドル無くして今の世界経済は成り立たないとも言える絶大的な存在なんです。

だからこそ世界中の投資家は米ドルの動向は常にチェックしています。

そこで我々FXトレーダーは、米ドルの強さを相対的に表したドルインデックスという指数をチェックする必要があります。

ドルインデックス上昇=米ドルが買われている(強くなっている)
ドルインデックス下落=米ドルが売られている(弱くなっている)

という非常にシンプルな見方でまずはOKです。

ドルインデックスには種類がある?

ドルインデックスはいくつかの機関が算出していますが、主流はこんな感じです。

・ニューヨーク商品取引所(NYBOT)
・インターコンチネンタル取引所(ICE)
・アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)

この中でも多くの人が見ているのはニューヨーク商品取引所(NYBOT)のドルインデックスです。

先物商品として実際に売買されており、推移をリアルタイムで知る事ができます。
後ほど紹介しますが、ネット上で見れるドルインデックスのチャートはほぼこのNYBOTのものです。

一方FRBのドルインデックスは、1日1回の更新なのでリアルタイム性に欠け、トレードに活用し辛いというデメリットがあります。

ちなみに、NYBOTはニューヨークにある先物取引所ですが、インターコンチネンタル取引所(ICE)の傘下となっているので、正式名称としてはICE Futures USとなります。
その為、ICEとNYBOTのドルインデックスは全く同じものという認識でOKです。

では何故、FRBもドルインデックスを出しているのか?

それはNYBOTとFRBとでは構成通貨(ドルと比較する対象通貨)が違うからです。
どちらもドルの相対的な強さを表す指数としての目的は同じですが、厳密には別物と言えます。

NYBOTとFRBのドルインデックスの構成通貨の違い
上記のように、ドルの強さを計るベースとなる対象通貨の数と中身が違うんです。

 

NYBOTのドルインデックスの特徴

NYBOTの分かりやすい特徴は、ユーロ成分が多めという事。

構成通貨は、FX市場における取引量の多い通貨ペアと概ね一致しています。
(※中国の人民元が入っていないのがFRBとの大きな相違点ですが)

下記は国際決済銀行(BIS)が3年毎に発表しているレポートの2019年最新版の抜粋画像です。

赤線が引いてある箇所が、NYBOTのドルインデックスの構成通貨です。
2019年にBISが発表した通貨ペアのシェア率
出典:https://www.bis.org/statistics/rpfx19_fx.pdf

メジャー通貨である豪ドルが構成通貨には入っていませんが、カナダドルと豪ドルを合わせて資源国通貨と捉えているのかもしれません。

米ドル/人民元(USD/CNY)は2013年以降、急速にシェアを拡大してきていますが、まだまだ人民元は国際的には通貨としての信用性は高くありません。(今後どうなるかは分かりませんけどね)

そうした通貨としての歴史の浅さや信頼性という意味で、NYBOTのドルインデックスには人民元が対象通貨から外れているという推測もできます。

NYBOTは下記に触れるFRBよりも『FX市場に即したドルインデックス』という印象です。

先物市場でも取引されておりリアルタイムで指数の変化を見れることからも、FXトレーダーが参考にするのに適しています。

 

FRBのドルインデックスの特徴

FRBの分かりやすい特徴は、人民元の成分が多めという事。

こちらはアメリカの貿易面に即した構成通貨と言われています。
(米中貿易戦争の影響で2019年の中国との取引額は減少していますが)

下記は米国際貿易委員会の発表を元にジェトロが作成した貿易統計です。

アメリカの主要国・地域との貿易額
出典:https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2019/03c9285f557a2a4e.html

メキシコ、カナダ、中国、日本、ユーロ圏といったアメリカの貿易主要国が、FRBのドルインデックス構成通貨には順当に入っています。

FX市場よりも『アメリカの実体経済に近いドルインデックス』という印象です。

メキシコ、カナダはアメリカの隣国なので貿易量が多いのは当然と言えますが、こうして見ると米中の取り引き量の多さが目を引きます。

2018年は日本の約3倍弱もの取引額の差があります。
その差がFRBでの日本円と人民元の比率の差になっていますね。
(人民元:20.8%、日本円:7.5%)

繰り返しになりますが、NYBOTのドルインデックスとは異なり、こちらはリアルタイムで見れません。

知識として覚えておくことに意味はありますが、トレードの材料にはなりにくいです。
FX侍的には正直、FRBのドルインデックスはあまり気にしていません。

ドルインデックスが見れる場所

ドルインデックスが見れるサイトはいくつかありますが、代表的なものを2つ紹介します。

1.Investing.com
経済指標カレンダーなどで有名なサイトですね。
実は経済指標だけでなく、為替・コモディティ・株式指数・ETF・金利など様々なチャートが見れます。

【参考リンク】 ドルインデックスリアルタイムチャート|Investing.com

上記のリンク先でこのようなドルインデックスのチャートが見れます。
Investing.comで見るドルインデックス
時間足を変えたりチャートに書き込みをしたりと、意外と使えます。

が、ここで表示されているのは下記で紹介する「Tradingview」のチャートを載せているだけなので、本家のTradingviewを使った方が圧倒的に見やすいですし便利です。

 

2.Tradingview(トレーディングビュー)
知らない人の為に簡単に解説すると、ブラウザ上で動くMT4の高性能版的なイメージです。
為替以外にも様々なチャートを表示できるので、MT4よりもカバーしている範囲は広いのが特徴です。

有料プランにしないと表示できるインジケーター数に制限があるなどのデメリットもありますが、無料でも十分に使えます。
後々楽なので、アカウントを作っておく事をお勧めします。

【参考リンク】 ドルインデックスチャート|Tradingview

上記リンクをクリックすると、下記のような画面に移動するので「フル機能のチャート」をクリックします。
トレーディングビューでドルインデックスのチャートを表示させる方法

すると、下記のようなドルインデックスのチャートが表示されます。
トレーディングビューの操作方法の解説は省略しますが、MT4には無い操作性の良さを実感できるかと。
Tradingviewで見るドルインデックス

Investing.comでもトレーディングビューでもドルインデックス(NYBOT)が見れますが、FX侍的にはトレーディングビューをお勧めします。

今後トレーダーとして本気で勉強していくつもりがあるならば、恐らくいずれはトレーディングビューを使うことになる可能性が高いので、少しずつでも操作方法に慣れておいた方がいいです(笑)

ドルインデックスの見方や活用方法

特別な見方や使い方がある訳ではありませんが、基本的には米ドルのトレンドをチェックします。

冒頭でも触れましたが、世界中の通貨はドルを中心に回っているので、基軸である米ドルのトレンドを把握しておくことは重要です

各通貨ペアのチャートよりも大きな枠での環境認識という感覚が近いかもしれません。

下記はドルインデックスの日足チャートです。
ドルインデックスのチャート分析の一例
こうして見るとドルインデックスは、1年以上も上昇トレンドを描いています。

ただし当たり前ですが、永遠に上昇する訳ではなく、ある程度の所で頭を抑えられています。

実際にトレーディングビューで見て頂くと分かりますが、特に100付近は天井圏を示すゾーンになっています。

NYBOTのドルインデックスは投資家による売買が行われているので、為替同様に『テクニカル分析が有効』という点が最大の特徴と言えます。

反発する可能性があるポイントを把握する事で、トレードする通貨ペアのテクニカル分析に根拠の積み重ねが可能です。

下記はドルインデックスの日足チャートにユーロドルを重ねた画像です。
「ユーロ成分が多め」というNYBOTのドルインデックスの特徴が示すように、高い逆相関を見せています。
ドルインデックスとユーロドルの日足比較

ただ単にユーロドルのチャート分析をするよりも、より確度が高い分析になると思いませんか?
ドルインデックス、ユーロドル共に反発を示唆する形状が出たら自信を持ってエントリーできますよね。

事例を挙げ始めるとキリがないので、今回はこの辺にしておきますが(笑)

ちなみに…ドルインデックスだけではなく、他の通貨にも相対的な強さを表すインデックスがあります。

主要通貨のインデックス
【参考リンク】 主要通貨インデックス|Tradingview

どの通貨にどういったトレンドが出ているのかを把握しておけば、トレードに役立つのは言うまでもありませんね。

まとめ

短期的な通貨強弱だけを知りたいのであれば、複数の通貨ペアのチャートを見ていればスグに分かります。

例えば下記は、イギリス選挙の投票が終わった2019年12月13日朝9時半頃のチャートです。
複数の通貨ペアのチャートから通貨強弱を判別する

この4つのチャートを見るだけでも、通貨強弱は簡単に分かります。
ポンド > ユーロ >ドル >円 という順番で、左に行くほど強い(買われている)通貨です。

・ユーロドル、ポンドドルが共に上昇=ドルが弱い
・ユーロポンドが下落=ユーロよりポンドの方が強い
・ドル円が上昇=ドルが弱いのに上昇しているので円売りの方が強い

こうした関係性で通貨強弱が分かりますが、今はチンプンカンプンでもFXをやり続けていれば直ぐに分かるようになります。

また、以下の記事で紹介したようなインジケーターを使っても通貨強弱は分かります。

しかし通貨強弱を見ていても、単体の通貨自体のトレンドは分かり辛いです。

今回解説したドルインデックスは、米ドル自体のトレンドを把握する非常に大きな環境認識と言えます。

世界中の通貨に大きな影響を与えるドルの強さを知る事なので、下記のような傾向となります。
(◯◯に該当する通貨の強弱によって変わる事もありますが、基本的な傾向は覚えておきましょう)

・ドルが強くなる=USD/◯◯という通貨ペアは上昇、◯◯/USDという通貨ペアは下落
・ドルが弱くなる=USD/◯◯という通貨ペアは下落、◯◯/USDという通貨ペアは上昇

 

この記事執筆時点は、FOMCで当面は金利据え置きが決定、イギリス選挙の投票を終えて与党が大勝の見込み、米中追加関税の回避、といった材料が重なりドル安が進んでいます。

ドルインデックスチャートはこんな感じ。
2019年12月13日のドルインデックスチャート

トランプ大統領自信も望んでいるドル安(ドルが弱くなる)に向かいつつある中で、どこで反発の兆しを見せるのか?反発せずに下降トレンドになるのか?

それを探るのがドルインデックスのチャートです。

ドルインデックスの動向を把握した上で、いくつかの戦略を練ることができますね。

・その時々で値幅が取れそうな通貨ペアを選ぶ(通貨強弱や各通貨のインデックスを参照)
・高い逆相関の関係にあるユーロドルでのチャンスを探る
・ドルと同じぐらいの強さの通貨ペアを選んでレンジ戦略を取る
(レンジが得意な人向け)


トレードをする前に各通貨ペアの上位足を見て環境認識をしていると思いますが、もっと大きな枠での環境認識がドルインデックスのチャート分析という訳です。

トレードの精度アップ、エントリー根拠の積み重ねとしての活用をお勧めします。

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