トレードシナリオの考え方

トレードシナリオの考え方

FX侍です、こんにちは。

今回は非常に重要なトレードシナリオの考え方について。

FXで勝つ人はトレードシナリオ(トレードプランと言う人もいます)を間違いなく立ててます。
逆に言うと…負ける人はシナリオもプランも無く、場当たり的なトレードをしています。

直近高値に来たから逆張りだ!
レンジ抜けたから乗っかるぞ!

全体像を見ない場当たり的なトレードを繰り返していては、絶対にスキルは身に付きません。

トレードシナリオを考えるのは、FXで勝つか負けるか、生き残るか退場するかの大きな違いの1つです。

そこで今回はデイトレーダー向けのトレードシナリオの考え方を紹介します。

トレードシナリオの目的

トレードシナリオと聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、やるべきことはシンプルです。

『どういう状況になったらトレードするか?』

それを可視化するのがトレードシナリオの目的です。
手を出さない場所の可視化とも言い換えられますね。

言うまでもありませんが、自分主体ではなく相場を主体に考えましょう。

× 仕事から帰宅後に一息ついてPCを立ち上げたらエントリー
○ 何度もサポートされている場所で反転形状が出たらエントリー

当たり前ですが、念の為w

 

イメージ的には「環境認識プラスアルファ」と考えると分かりやすいですね。

・環境認識=方向性の確認
・トレードシナリオ=具体的なトレードプラン

細分化して考えると、こんな風に分けられます。
(別に目的さえ果たせればOKなので、無理に分けて考える必要はありませんが)

環境認識については下記で詳しく解説してるので参考にどうぞ。

デイトレ向きのトレードシナリオの考え方

どこかの記事で書いたはずですが…

・FXは後出しジャンケンでOK
・サポレジを抜けたら次のサポレジを目指す

この特徴を踏まえれば、サポレジで起こる買いと売りのバトルの勝者に付いて行けば良いんです。

どこでバトルが起こりそうか?(=サポレジ)
どんな形で決着が付くと分かりやすいか?(=チャート形状)

このプランを自分なりに考えて立てるのがトレードシナリオです。

サポレジ候補を見つける

まずは全体の流れが分かるチャートでサポレジになりそうな候補を見つけます。

15分足を小さくして全体の流れが見えればそれでもいいですし、15分足では分からなければ1時間足を見るって感じです。

下記はユーロドルのサンプルです。

▼ユーロドル15分足でのサポレジゾーン(クリックで拡大します)
ユーロドルでのサポレジ候補サンプル

この場合は、2つのフィボナッチリトレースメントを使ってサポレジ候補をピックアップしています。

▼2つのフィボナッチリトレースメントを使うサポレジ候補の見つけ方
2つのフィボナッチリトレースメントを使うサポレジ候補の見つけ方

3つのフィボナッチを使うハーモニックパターンのエッセンスを取り入れた感覚ですかね。

この分析方法については下記で解説しているので参考にどうぞ。

 

下記はポンドドルのサンプルです。

▼ポンドドル1時間足でのサポレジゾーン(クリックで拡大します)
サポレジゾーンを見つける為の1時間足の参考例

この場合はフィボナッチリトレースメントとエクスパンション、レンジ部分、ラウンドナンバーなど節目として意識されやすい部分を書き込んでます。

「サポレジを見つけるスキルが勝つために必須」とブログで繰り返しお伝えしていますが、様々な要素がサポレジとなり得るのが難しい所です。

参考になりそうな記事をピックアップしたので、本気の方は全記事をくまなくチェックして下さい。

ま、FX侍テンプレートを使うのが効率的なのでお勧めですがw

 

値動きをイメージして具体的なトレードシナリオを立てる

サポレジ候補でどのような挙動を見せるのかをイメージしましょう。

後出しジャンケンをするための下記のポイントですね。

どんな形で決着が付くと分かりやすいか?(=チャート形状)

値動きは上・下・横の3種類しかないので、トレードシナリオは3パターン考えます。

▼上昇のトレードシナリオ
上昇をイメージしたトレードシナリオの例

▼下落のトレードシナリオ
下落をイメージしたトレードシナリオの例

▼レンジのトレードシナリオ
レンジをイメージしたトレードシナリオの例

後から答え合わせできるようにチャートに線を引くのがお勧めですが、闇雲に引けば良い訳じゃありません。

・サポレジでの挙動を加味する → どんなチャート形状が出るか?
・線の角度 → 何時頃にチャンスが来そうか?

こうした点を加味して線を引く訓練を続ければ、スキルとして身に付いていきます。

現実的な値動きをイメージしてチャートに理想像を書いておきましょう。
(勝てないトレーダー程、こうした地味な作業をサボります)

 

例えば下記のような値動きをイメージしたとします。
イメージした値動き(例)

すると、こんな感じのエントリーのシナリオが考えられますね。
イメージした値動きでのエントリーのシナリオ(例)

自分が持っているトレード手法の数によって、エントリーできそうな場所の数は変わりますが、基本はダウ理論を主体としたチャート形状を元にするのがいいでしょう。

現実のチャートはこんなに綺麗ではありませんが、シナリオを立てないと気付けないチャート形状も多いです。

イメージに近い状態になれば迷わずエントリーです。

トレードシナリオの精度を高めるテクニカル

トレードシナリオの考え方を解説してきましたが、あくまで単一の通貨ペアでの考え方です。
これはこれで意味があるのは間違いありませんが、より精度を高める為のテクニカルを紹介します。

ポイントとなるのは「為替レートに影響度の高い要素の分析」です。

さて、何が思い付きますか?

少しだけ自分の頭で考えてみましょう。

 

 

 

…考えましたか?

 

 

 

答えは米ドルの動向です。

FXの世界だけではなく、世の中は基軸通貨である米ドルを中心に回っています。

ドルの強弱、トレンドを把握しておくことで、単一の通貨ペアだけを見るよりも精度の高いトレードシナリオとなります。

分かりやすいのはドルインデックスですね。

▼ドルインデックス4時間足
ドルインデックスの4時間足

ドルインデックスもテクニカルが機能するので、各通貨ペアのチャートよりも大きな枠での環境認識として活用できます。

詳しくは下記で解説しているので参考にどうぞ。

 

通貨の強弱という観点からいえば、Finvizで主要通貨の先物チャートを見るのもお勧めです。

▼主要通貨の先物チャート
主要通貨の先物

個別の通貨ペアを見るよりも、通貨のトレンドが分かりやすいのでお勧めです。

Finvizについては下記で解説しているので参考にどうぞ。

こうした単一の通貨ペア以外の要素を加味してトレンドシナリオを考えられるようになると相当なものです。

普通のトレーダーはぶっちゃけそこまでしていませんから。

まとめ

トレードシナリオを考える上で重要なのは以下の2点です。

どこでバトルが起こりそうか?(=サポレジ)
どんな形で決着が付くと分かりやすいか?(=チャート形状)

FXは後出しジャンケンがOKなので、買いと売りのバトルの勝者に付いて行けば良いんです。

どういう風な決着(=チャート形状)になれば自分が付いて行きやすいかを考えましょう。

それができれば手を出さない場所も必然的に分かります。

 

野球で例えるなら、自分がヒットを打てるボールを待つイメージでしょうか。
幸いFXは野球と違って見逃し三振がないので、どれだけ待っても大丈夫です。

しかし遅いストレートしか打てない人は、数少ないチャンスをじ~っと待たないといけません。
速い球も変化球もそこそこ打てる人は、チャンスは多くなります。

そのチャンスの数の差がトレーダーのスキルという訳です。

トレード手法だけでなく、サポレジを見つけるスキルが大事!とFX侍が強調するのはそういう意味です。

FXはサポレジを抜けたら次のサポレジを目指すので、サポレジでのバトルの勝者に後出しジャンケンで付いて行けばいいんですから。

 

最初から完璧なトレードシナリオを作ろうと肩肘張る必要はありません。

というか無理です。

不完全でも自分の頭で考えてチャートにシナリオを書き込む。

地道な作業なので目を背ける人も多いですが、だからこそ着実にスキルとして身に付きます。

是非チャートに落書きをして下さい。

その落書きはお金に変わりますよ(*´ω`*)

FX侍塾11期のご案内
トレーダー養成メルマガ

同じカテゴリ内のオススメ記事

  1. 為替に影響を与える天体に関するアノマリー
  2. トレンド継続を示唆するヒドゥンダイバージェンス
  3. ADXとは?見方を分かりやすく解説
  4. 反転を示唆するローソク足「ピアスパターン」とは?
  5. デイトレ向きの環境認識のやり方を徹底解説

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP