通貨強弱を正しく使う3つの視点を解説

通貨強弱をトレードに活用する正しい見方

FX侍です、こんにちは。

今回は昨日の続きで「通貨強弱をトレードに活用する方法」について。

まずは昨日の記事(通貨強弱で勝てない理由)を軽くおさらいしておきましょう。

・通貨強弱はあくまで『今まで』を表すもので『この先』は不明
・通貨強弱だけでトレードすると負ける(トリガーにしない)

要するに、過去の強弱を表しているだけなのでインジケーターと同様に扱いましょうねってこと。

前回の記事は下記を参考にどうぞ。
通貨強弱で勝てない人がよくやる典型的な失敗例も載せてます。

という訳で今回は、通貨強弱をトレードに活用する正しい見方を解説します。

通貨強弱のトレードへ活用する3つの見方

通貨強弱はトレンドフォローに使うのが一般的ですが、実はそれ以外にも活用方法はあるんです。

ちょっと目線を変えるだけで、他人とは違う使い方ができますよ。

1.トレンドフォローのフィルターとして使う

この使い方が通貨強弱を使う上でもっとも一般的です。

強い通貨を買って弱い通貨を売るというトレンドフォロー戦略ですね。

ただし単純にその時点での最強と最弱を選べばOKという訳じゃありません。

下記は記事執筆時点の通貨強弱。
記事執筆時点の通貨強弱(Currency Strength Chart)
最強の円を買って、最弱のキウイを売る=キウイ円の売りを示唆していますね。

 

という訳でキウイ円のチャートを見てみましょう。

▼キウイ円5分足
キウイ円5分足

ショートするというより、普通にレンジになってます。

このようにツール上では最強と最弱の通貨ペアを選んだとしても、実際のチャートではイメージした値動きになっていないケースもあります。

それを防ぐためは「強弱の差が開いていく通貨ペア」がお勧めです。

下記はMataf(マタフ)で着目した通貨強弱です。
(※過去の分が見やすいという理由でMatafを使ってます)

→Matafを開く(新規タブで開きます)

Mataf(マタフ)で見た通貨強弱

キウイが買われてポンドが売られているので、戦略的にはポンドキウイのショートですね。

という訳でチャートを見てみましょう。

▼ポンドキウイ15分足
ポンドキウイ15分足

上昇トレンドから切り返して強い下落をしています。

そこで黄色いサポート候補を抜けたブレイクに乗るか、戻りを待ってショートするかが妥当なプランです。

下に窓開けしての始値、始値から上昇して押しをつけて2度サポートされた場所をサポート候補として黄色い四角で囲んでいます。

 

もう1つ事例を見てみましょうか。

まずはMatafで強弱の差が開いていく通貨ペアを見つけます。

Mataf(マタフ)で見た通貨強弱

ドルが買われてユーロが売られているので、戦略的にはユーロドルのショートですね。

という訳でユーロドルを見てみましょう。

▼ユーロドル15分足
ユーロドル15分足

分かりやすく2回サポートされたゾーンを既にブレイクしていました。

ここでもブレイクに乗るか、戻りを待ってショートするかが妥当なプランです。

ただチャートを拡大して見ると長い陰線2本でブレイクしているので、そのままの勢いで落ちていくかは微妙な所ですね。(戻りを想定する必要がある)

 

このように通貨強弱の差が開いていく通貨ペアでは明確なトレンドが出ているので、そこから押し目買い・戻り売りができる場所を探っていくのがお勧めです。

要するに、通貨強弱はトレードする通貨ペアを選ぶフィルターであり、エントリーは全く別のトリガーが必要、という事です。

強弱が近接している通貨同士、離れている通貨同士など、色んな組み合わせがあるでしょうが各チャートを見て自分がトレードできそうな通貨ペアを選べばOKです。

押し目買い・戻り売りが苦手な方は、下記を参考にどうぞ。

 

2.逆張りが効きやすいレンジの通貨ペアを見つけるのに使う

通貨強弱はトレンドフォローだけじゃなくて、レンジ発見装置としても使えます。

言われればピンと来るでしょうが、意外と見落としがちなポイントです。

逆張りについては下記で詳しく解説してるので参考にどうぞ。

またただ単に逆張りが効くレンジを見つけるだけでなく、トレンドが出るブレイクのパワーを溜めている通貨ペアを見つけるという観点でも使えます。

 

3.相場のセンチメントを知るのに使う

強い通貨・弱い通貨を知ることで、相場のセンチメントを知ることができます。

要するにリスクオン・リスクオフですね。

下記はMatafで円とフランが買われ始めたタイミングに縦線を入れました。

Mataf(マタフ)で見た通貨強弱

リスクオフ相場で円とフランは買われやすいのは知っている人も多いですよね。

それだけではなく今回は他の根拠として「WTI原油とCRB指数」を見てみましょう。

▼WTI原油とCRB指数の4時間足チャート
WTI原油とCRB指数の4時間足チャート

円とフランは買われ始めたタイミングでWTIもCRB指数も共に下落を始めているので、リスクオフ相場であるという判断ができますね。

原油やCRB指数については下記を参考にどうぞ。


リスクオン・オフを知るだけではなく、例えば資源国通貨が買われているなら原油やCRB指数も見てみて、同じように上昇しているなら通貨の方の押し目買いを待つとか、広い視野で相場を見る意識を持つと使い方にも幅が出ますね。

まとめ

通貨強弱は「インジケーターの一種」という感覚で判断基準の1つとして使うと心強い味方となります。

通貨強弱で勝てない人の大半はトリガーとして使うからです。

どのように取り入れるか、そのさじ加減で使える・使えないは大きく変わります。

例えば下記はFX侍塾で開発中の通貨強弱を取り入れた新手法。

FX侍塾で開発中の新手法

上手く行けば塾の中盤以降に公開予定ですが、これも通貨強弱を使ってはいますがトリガーにはしていません。

FXの勝ち方は無数にあるので通貨強弱をトリガーにした手法も探せばあるかもしれませんが、結局は「他の判断材料を加えて…」って感じで、そんなに単純じゃないと思いますよ。

であれば、この記事で解説したような活用方法で付き合うのが遠回りしなくて済むはずです。

参考にして下さい。

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