FX侍です、こんにちは。
今回の主役はMACDのヒストグラムを色分け表示するMACD_color。
このインジケーターを使ってトレンドとレンジの判断する方法を解説します。
▼MACD_colorを表示したユーロドル15分足(クリックで拡大します)
大局の方向性を見るのに役立つインジなので、FX侍テンプレートやSindyにも取り入れやすいかと。
(もちろん普段の裁量トレードにも活用できます)
短期足を見ていると方向性が分からなくなる…という方は特にお勧めです。
MACD_colorの推奨設定
MACD_colorは下記からダウンロードして下さい。
重要なのは設定です。
下記はデフォルトのパラメーター設定。
ま、通常のMACDの設定と同じです。
デフォルト設定だと、見た目は下記のような感じ。
上昇下降は色分けされてる分だけ見やすいですが、まぁそれだけですねw
▼デフォルト設定のMACD_colorの見え方(クリックで拡大します)
では設定を変更しましょう。
FastEMA・SlowEMAを48・104に変更。(=デフォルトの4倍)
Signalは使わないので1に。
この推奨設定にすると、15分足で1時間足のMACDを見ている事になります。
(15分足なら1時間足、1時間足なら4時間足という具合に4倍の上位足が見れます)
▼推奨設定のMACD_colorの見え方(クリックで拡大します)
先程のデフォルト設定と比べて反応が緩やかになる分、流れが見えやすくなります。
上位足の流れを意識しながら執行足でタイミングを取るのにお勧めの設定です。
デフォルトを4倍の数値に変更する理屈は、下記で解説しているので参考にどうぞ。
MACD_colorでトレンド・レンジの判断方法
では推奨設定を使ったMACD_colorでトレンドとレンジの判断方法を解説します。
基本的な見方は通常のMACDと同じですが、ヒストグラムの色分けを加味すると見方が細分化できます。
・ヒストグラムが0以上=買い優勢
・ヒストグラムが0以下=売り優勢
・ヒストグラムが緑 =買い優勢
・ヒストグラムが赤 =売り優勢
そして数値と色だけでなく、ヒストグラムの傾きも方向性を教えてくれる重要な要素です。
・ヒストグラムが上昇=買い優勢
・ヒストグラムが下降=売り優勢
ここまでの見方を総合すると、下記の条件が揃った場合には強いトレンドという判断ができます。
・ヒストグラムが0以上+緑+上昇中=強い上昇トレンド
・ヒストグラムが0以下+赤+下降中=強い下降トレンド
この3つの条件が揃うのがトレンドの理想形です。
下記は理想的なトレンド部分を色分けしたポンド円15分足です。
▼強いトレンドの3条件が揃ったポンド円15分足(クリックで拡大します)
理想的な上昇の条件が揃っている中で1ヶ所だけ赤色が登場していますが、押し目買いのチャンスを示唆する場所となります。(MACDだけをエントリーの判断基準にするのは危険ですが)
※条件が揃った時はブレイクを狙え!ということではなく、あくまでエントリー方法の一例を挙げただけです。
そもそも今回の趣旨はトレード手法ではなく、環境認識の一環としてトレンドとレンジを判別する方法なので、そこは誤解なきようお願いします。
ヒストグラムの位置・色・傾きの3つの条件を見ると、ある程度の流れは見えてきますね。
下記はMACD_colorでのレンジの判断方法です。
▼MACD_colorでのレンジの判断方法(クリックで拡大します)
ヒストグラムの傾きや振れ幅が少ない時はEMAが動いていないので、必然的に価格も動きません。
そしてヒストグラムの色がコロコロ変わる時も、方向性が明確ではないのでレンジと判断できます。
要するに、本来の理想的なトレンドとは異なる状態をトレンドレス(=レンジ)という具合に判断することで、トレンドとレンジを明確に区別して判断できます。
まとめ
MACDを上位足を表示する設定に変更することで、反応が緩やかになりトレンド判断がしやすくなります。
それだけでもOKですが、より上昇下降が見やすいように色分けされるMACD_colorを使うのがお勧めです。
色分け機能があることで、本来のトレンドの動きをしているかが把握しやすくなります。
プラス圏だけど赤色で下降中だから押し目を待とうかな…
マイナス圏から緑色で上昇中だから買い場を探すかな…
という具合に、プランを立てやすくなるのがメリットです。
Sindyのサインが出た時の裁量判断にも使えるので、気になる方は試してみて下さい。
また、トレンドの終焉を示唆するダイバージェンスにも注目すると、テクニカルの精度は上がります。
個人的には色分け機能がある方が発見しやすいですね。
▼ダイバージェンスになっているポンド円15分足(クリックで拡大します)
ダイバージェンスって何?という方は、下記を参考にどうぞ。
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