レンジ相場突入を素早く判断する値動きの法則

レンジ相場を素早く判断する値動きの法則

最終更新日: 2025年5月27日

FX侍です、こにゃにゃちわ。

レンジが続くと思ったのに、ブレイクしてもうた…( ゚д゚)
レンジになるのが分かれば逆張りで勝てるのにな~(´ε` )

…その気持ち、よ〜く分かります。

 

と言うことで、今回は誰もが知りたい「レンジ相場を素早く判断する方法」をお教えします。

この判断方法を身につければ、下記のようなレンジ相場をいち早く判断できるようになります。

▼ポンドドル1時間足(クリックで拡大します)
典型的なレンジ相場の事例

少しでも早くレンジ入りの兆候を察知できるメリットは大きいです。

・伸びる確率が低いのにトレンドフォローでエントリー
・伸びる確率が高いのにレンジを見越した逆張りエントリー

こうしたトレードの判断ミスを減らせますからね。

値動きには一定の法則があるので、ローソク足を分析することで「レンジになりそうな兆候」を掴むことは可能です。

というわけで本題へ参りましょう。

 

レンジを素早く判断する方法

レンジを素早く判断する方法で重要なのは「トレンド相場」の理解です。

逆説的ですが、レンジを理解するにはレンジではない相場の理解が必要です。

トレンド相場では高値と安値の切り上げ(又は切り下げ)が繰り返されます。
しかしその本来の動きが止まったら、トレンド継続に黄色信号が点灯します。

はい、そこがポイント。

 

本来のトレンドではない動きをした時がレンジ相場に入る兆候です。

 

下記のチャートをご覧下さい。

▼ポンドドル1時間足(クリックで拡大します)
レンジ相場に入る兆候を見分ける方法

それまで続いていた高値・安値切り上げの動きが止まった場所からレンジ相場になっています。

これが値動きの法則です。

つまり上記チャートの場合、赤い丸で囲んだ場所から「これはレンジが始まるか?」と頭の中をトレンドモードからレンジモードに切り替える必要があります。

トレンドが続くぜー!という目線だけでなく「これはレンジになるかな?」という選択肢を持ちながら値動きを見ていれば、確実に普段よりも早くレンジの兆候に気が付けます。

 

レンジ相場で意識される価格帯

レンジになると下記のような3つの価格帯が特に意識されて上限・下限になりやすいです。

▼ポンドドル1時間足(クリックで拡大します)
意識される3つの価格帯

【上昇トレンドの場合】
・超えられなかった高値を超える=上昇トレンド継続
・ネックラインを下回る=ダブルトップなどトレンド転換形状の成立
・押し安値を下回る=上昇トレンド崩壊

このような見方をされるので、いずれも重要な節目として意識されます。

こうした価格帯で反発するとレンジ相場になる確率がグッと高くなるので、チャートでの反応具合を注視しましょう。

 

押し安値って何??という方は、下記を参考にして下さい。
トレンドの理解に非常に重要なポイントですので。

 

別の通貨ペアでの実例もチェック

先ほどのポンドドルとは異なる通貨ペアでも、同じようなレンジの兆候が確認できます。

下記は分かりやすくラインチャートで表示しています。
※本来は値動きの強弱が可視化できるローソク足のほうがいいんですけどね

▼ユーロドル1時間足(クリックで拡大します)
トレンドとレンジを見分ける方法の参考例

このチャートでも高値更新がストップした場所から、レンジ相場に突入しています。

溜まっている損切り注文を狩りに行く動きもあるので、ネックラインや押し安値を下回っている部分もありますが、意識されている価格帯であることはチャートから読み取れますね。

 

レンジを素早く判断する方法まとめ

レンジ相場突入を素早く判断するには、それまでのトレンドで続いていた高値・安値切り上げ(切り下げ)の動きが継続するか否かに着目して下さい。

こんなイメージでチャートを見ていると分かりやすいです。

レンジを疑うタイミング
※この場合はダブルトップからの売りも狙える位置ですが、今回はレンジを判断するというテーマなので省略します。

上記イラストでは、押し安値をブレイクされていないので、上昇トレンドは継続しています。
そのため、レンジを想定しながらも優位性のある「買い方向」でのエントリーがお勧めです。

 

繰り返しになりますが、ダウ理論を意識する上で『押し安値』の理解は重要なポイントです。
下記を参考に理解を深めてくださいね。

 

注意点

あまり短期足でチャートを見ると、時間帯によるレンジで判断が鈍る可能性があります。

例えば欧州系通貨であれば「東京時間=静か・欧州時間以降=大きなボラが出る」のが一般的です。

・単純に取引量が少ないレンジ
・買いと売りが拮抗しているレンジ

どちらのレンジなのかを見極める判断力が必要となります。

わかりやすくいうと、短期足ではトレンドとレンジの切り替わりが激しく、長い足に比べてトレンド転換も頻繁に起きるということです。

 

とはいえ…唯一絶対の正解がないのがFXの世界です。

 

15分足の短期足が執行足の場合、15分足でトレンドとレンジを見極めてトレードするのも全然アリです。

そうではなく1時間足でトレンドとレンジを判断して、15分足でトレードするという方法もアリです。
(よくあるMTFの環境認識の判断材料とし、短期足で有利なエントリー位置を探る使い方ですね)

 

…そう言われると、余計に迷いますよね( ´Д`)

正解がない世界だからこその難しさと言えるでしょう。

でも重要なのは【目的と手段】を区別して考えることです。

その辺りをクリアにするには、下記を参考にしてください。

 

トレンドとレンジを判断する補助として使えるインジケーターもありますが、お伝えしているように『値動きの法則』に着目するだけでレンジ相場の兆候は掴めます。

 

騙しやセオリー通りに動かない相場もありますが、一度過去チャートを検証してみて下さい。

シンプルに考えるだけで、意外と見えてなかったものが見えてくるはずです。

 

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