高勝率のピンバーを見分ける方法と具体的なエントリー事例を解説

ピンバーだけで勝てる?手法の注意点と便利なインジケーター

FX侍です、こんばんわ。
今回はFX初心者の人でも取っ付き易い「ピンバー手法」についての解説。

FXを始めたばかりの頃にピンバーだけで勝てるのを体現していた仲間もいるほど、分かりやすいトレード手法なのは事実です。

ですが全てのピンバーで勝てる訳ではないので、見極めが必要です。

それが「裁量判断」というもの。

今回は、その裁量判断の基準とピンバーを教えてくれるインジケーターを紹介します。

ちなみにピンバーの厳密な定義は、ぶっちゃけどうでもいいです。
実体の何倍以上のヒゲが必要でナンチャラ…って言う人もいますが、別に定義を覚える必要はありません。

重要なのは『転換を示唆する兆候』を見つけることなので。

ピンバー=実体が短い+明らかに長いヒゲ

こんなイメージでOKです。

ピンバーで勝つための秘訣を盛り込んだので少々長くなりましたが、永久保存版としてお気に入りに追加しておくといいですよ。

ピンバーでサインを出すインジケーターと使い方

ピンバーを検知して、サインで教えてくれるインジケーターを2つ紹介します。

1.pin-bar
pin-barを表示したチャート
→pin-barのダウンロード(ZIP形式)

2.pinbar-detector
pinbar-detectorを表示したチャート
→pinbar-detectorのダウンロード(ZIP形式)

pinbar-detectorは細かな設定もできますが、基本的にそのまま使えばOKです。

サインの見極めに自信が無ければ、2つのインジケーターを表示させて、両方のサインが重なった部分でエントリーを考えると楽です。

 

下記は2つのサインが重なっている場所を矢印で示しています。

▼ドル円15分足(クリックで拡大します)
2つのインジケーターでピンバーサインが出ている場所

「pinbar-detector」のニコちゃんマークは数が少ないですが、サインが出る場所はほとんど「pin-bar」の矢印サインと重なります。

片方だけのサインに信頼性が低いという訳ではありませんが、裁量判断に自信が持てない場合には2つのインジケーターをフィルターとして活用し、同時にサインが出たピンバーだけに絞ってエントリー判断を行うと負担は減ります。

 

ピンバー手法の4つの注意点

ピンバーだけで勝てるのは事実です。

しかしピンバーで必ず反発する訳ではないので、エントリー時に4つの注意点があります。
これが裁量判断となり、勝てるピンバーを見極めます。

 

注意点1:反発する理由がある場所で登場する事

反発する理由がある場所(=抵抗)でピンバーが登場することが『絶対条件』です。

抵抗はサポレジとも言い換えられますね。

直近や前日の高値・安値、フィボナッチ、ボリンジャーバンド、ラウンドナンバー、大口のまとまった資金が入った場所…など様々な場所がサポレジになり得ます。

サポレジの把握はFXで勝つために必要不可欠なスキルですが、苦手意識のある人も多いです。
ここで解説するには長くなってしまうので、下記の記事を参考にしてください。

 

注意点2:時間足によって正確性とチャンスが異なる

ピンバー手法に限った話ではありませんが、時間足が大きくなるほどチャートが綺麗になります。

言い換えると、短い時間足には騙しやノイズが多いという事。
下記の5分足のような状態では、どのピンバーを捨てるかの判断が大変ですよね。

▼ドル円5分足(クリックで拡大します)
ピンバーサインを表示させたドル円5分足

1分足 < 5分足 < 15分足 < 30分足 < 1時間足 < 4時間足 < 日足 < 週足、という順にチャート通りに動きやすくなります。

この中でもデイトレでピンバー手法を使うなら15分~1時間足がオススメです。

時間足が大きくなると騙しは減りますが、その分だけトレードチャンスは減ります。

チャンスの回数と騙しの回数(勝率)はトレードオフなので、総合的なバランスを考えても15分~1時間足がオススメという結論になります。

ちなみに以下の記事でも書きましたが、5分足で高値・安値ブレイクに飛び乗るトレーダーたちが大口に騙された結果、15分足でピンバーになるというケースもあります。

 

注意点3:逆張りでも大局の順張りが安全

ピンバーは、反転・反発に初動で入れるのが特徴です。

移動平均線も含めた様々なインジケーターに比べて、ローソク足だけで判断するプライスアクションが最もエントリー位置は有利になります。

低い所で買えて、高い所で売れるのが大きなメリットですが、流れを見誤るとあっという間に逆行するリスクもあります。

下記はMTFのトレンド判断インジケーターで、3つの時間足が下降を示している部分を赤背景にしています。
下への流れが強い場所でピンバーで買い向かっても無残なほどに負けています。

▼オージー円30分足(クリックで拡大します)
上位足の流れに逆らうピンバーの危険性

上位足が下降トレンドなのに下位足のピンバーで買い!と言うように、大局に逆らうとあっさりロスカットを食らう可能性が高いのでご注意を。

勿論、逆張りの全てを否定はしません。

レンジなら完全な逆張りもOKですが、重要なのは大局である上位足のトレンドに逆らわない方が優位性が高いと言う事。FXの相場に100%は無いので、少しでも優位性の高い方にベットするのが鉄則です。

上記チャート画像にSMA200を表示している理由は下記を参考にどうぞ。

 

注意点4:大局の順張りでも上昇・下降の強さに注意

上位足=上昇トレンドで下位足のピンバーで押し目買いをする場合でも、その下落の強さによっては見送る判断も必要です。

要人発言や経済指標など何かしらの材料があって動き始めた場合には、安易に逆張りをするとガッツリ持っていかれる可能性もあります。

ボリバンがエキスパンションしながら下落していたら見送る、と言うのが最も簡単な判断基準です。

 

ピンバー手法の利確と損切り

損切り位置は、ヒゲの先端から数pips余裕を見た位置が一般的です。

ヒゲの先端付近にロスカットを設定しておけば、損切りが浅く済むというメリットはあります。
ただしあまりに教科書的な模範解答過ぎて、大口にロスカットを狙われる可能性もあることは理解しておきましょう。

▼ドル円30分足(クリックで拡大します)
ピンバー手法の利確と損切り目安

ヒゲの先端より深い位置にサポートになりそうなエリアを見つけられれば、損切りが深くなるのと引き換えにバレバレの損切り位置を隠せる安全性が手に入ります。

この辺りは裁量判断が必要なので、ハードルが高いと思う場合には、ルール通りに「ヒゲの先端から数pips」の余裕を見越した位置にロスカットを入れておきましょう。

損切りを浅くすればリスクリワードは高くなりますが、その分だけ勝率は下がります。

勝率とリスクリワードはトレードオフの関係性にあることを理解した上で、自分なりのバランスを取るようにして下さい。

基本的な損切りの考え方は下記を参考にどうぞ。

 

利確は、ボリバンのミドルラインや反対側の±2σ、直近高値・安値などの抵抗、レンジの中段と上限下限など、様々な考え方があります。

特に利確については裁量判断が大きく、人によって違いが出る部分です。

こちらも裁量判断が難しい場合には、ボリバンの真ん中で全決済か半分利確、反対側の±2σで半分決済という方法が一般的です。

利確の基本的な考え方については下記を参考にどうぞ。

ピンバー手法の具体的なエントリー解説

ピンバー手法での具体的なエントリーをドル円1時間足に書き込みました。

SMA200:向きや角度で中期の流れ(=上位足)が分かり、サポレジとしても機能する
前日の四本値(OHLC):前日のボラや流れが分かり、サポレジとして機能する

こういう理由でチャートにはSMA200と前日のOHLCインジケーターを入れています。

意識している人は少ないかもしれませんが、前日OHLCは抵抗となります。
FX侍オリジナルインジケーターを50本限定で、下記ページで公開しているので宜しければどうぞ。

▼ドル円1時間足(クリックで拡大します)
ドル円1時間足でのピンバー手法の具体事例

見れば分かると思いますが、そこまで難しい裁量判断はしていません。

・反発する理由がある場所(=抵抗)か?
・大局の流れに逆らっていないか?

既述の通りのピンバー手法の注意点を考慮するだけで、ピンバーだけでも勝てる事が伝わったかと思います。

ピンバー手法のまとめ

ピンバー手法の裁量判断の基準は、このページに書いた「ピンバー手法の注意点」と「ピンバー手法の具体的なエントリー解説」を参考にして下さい。

1つだけのエントリー根拠ではなく、解説したように複合的に判断して優位性が高いと思われる場所でのエントリーを心がければ、ピンバーだけで勝てるのは事実。

ピンバーと組み合わせるべきサポレジは、FX侍テンプレートを使うことでも可視化できます。

大口のテクニカルを活用したFX侍テンプレートの詳細→

これを使えば、今まで見えなかった値動きの裏側が…控えめに言って丸分かりです(笑)

 

◆最後に追記◆
以下の記事をまだ読んでいないなら、ピンバーの優位性を理解するためにも一読をオススメします。



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