移動平均線乖離率を知るMACDの応用的な使い方

移動平均線乖離率を知るMACDの応用的な使い方

FX侍です、こんにちは。

価格と移動平均線の乖離率をトレードに活用しようとする人は多いです。

念のためにサラッと解説しておくと、価格と移動平均線は下記のような関係性があります。

▼価格と移動平均線の関係
価格と移動平均線の関係

価格が移動平均線からある程度離れると戻ってくる習性を逆張りに使おうぜ!ってのが一般的です。
(別に逆張りでなくても利確の判断に使っても全然OKです)

乖離率を知るためにカスタムインジケーターを探す人も多いですが、実はMT4純正のMACDでも乖離率は分かるんです。

移動平均線乖離率を見る用のMACD設定

結論から言えば、以下のMACD設定で移動平均線乖離率は分かります。

移動平均線乖離率を見るMACDの設定

短期EMA:1(=価格に該当)
長期EMA:200(=乖離率を知りたい移動平均線の期間)

上記の設定の場合、EMA200と価格の乖離率がヒストグラムで表示されます。

 

念のためにMACDの仕組みを解説しておきます。

デフォルト設定のMACD(12-26-9)の場合、EMA12とEMA26の差がヒストグラムとして描画されます。

▼MACDのヒストグラムの仕組み
MACDのヒストグラムの意味

ヒストグラム=短期EMAと長期EMAの差を表すだけ

EMA12とEMA26の差が無くなればヒストグラムは0となり、2本のEMAがクロスすればヒストグラムは0ラインをクロスするってだけです。

この仕組みを応用して、短期EMAを価格に置き換えれば移動平均線乖離率がヒストグラムで表示されます。

▼MACDで見る移動平均線乖離率
MACDで見る移動平均線乖離率

短期EMA=1にすれば終値を結んだ価格(現在足では現在値)となるので、乖離率を知りたい移動平均線の期間を長期EMAに入れればOkです。

移動平均線乖離率の使い方

基本的な移動平均線乖離率の使い方をサンプルとして解説しておきます。

下記はEMA200との乖離率を表示したポンド円4時間足です。

▼ポンド円4時間足(クリックで拡大します)
移動平均線乖離率の使い方サンプル

まずは価格が反転しそうな場所に目星を付けましょう。

過去に価格が反転したヒストグラムの頂点からラインを伸ばし、その乖離率に価格が到達した後の挙動を見て反転するのを伺います。

乖離率だけを根拠にするよりも、RSIやサポレジなども加味して複合的に判断することが大切です。

乖離率が大きくなったからと言って反転するとは限らないので、プラスアルファの要素で考えましょう。

長期足で乖離率が大きくなったのを確認してから、時間足を小さくして反転を示唆するチャート形状(Wボトムや三尊、ピンバー、包み足など)を待つのも有効です。

乖離率を使った手法は気が向いたらどこかで解説しますw

まとめ

MACDで移動平均線乖離率を見ると、SMAではなくEMAとの乖離率しか分からないという縛りはあります。

しかしチョー厳密に乖離率を活用する人以外は、そこまで不自由なく使えるはずです。

 

ちなみにMACDは下記の記事でも登場するほど使い勝手の良いインジケーターです。
今回の記事と併せて参考にどうぞ。

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