FX侍です、こんにちは。
今回は同時線(十字線とも呼ばれます)に着目したテクニカルのお話。
英語圏でもDojiと言われるローソク足の形状ですね。
ピンバーほどの知名度はありませんが、知っておいて損はありません。
こういうローソク足をどのように読むかが裁量トレードのスキルでもあり、面白い部分でもありますね。
MT4で同時線(十字線)が見つけやすくなる簡単なカスタマイズも紹介しているので参考にして下さい。
同時線(十字線)とは?
同時線(十字線)とは、ローソク足の実体が極めて小さい、又は実体がほぼ無い状態で上下にヒゲが出ているローソク足を指します。(トンボとかトウバも含めます)
「終値は市場の合意」などと例えられることもありますが、実体が小さくヒゲが上下に出ているということは、値動きの方向性を決めるバトルが拮抗しているのを意味します。
重要なのは形状を覚えるのではなく、ローソク足が形成される値動きの意味です。
買いと売りのバトルが拮抗しているということは、決着がつけば片方の損切りによって価格が伸びていくと想定できますね。
では実際のチャートで確認してみましょう。
▼同時線の抜けた方向に伸びるドル円チャート(クリックで拡大します)
黄色い四角で囲んだ中にある赤いローソク足が同時線(十字線)です。
※このカスタマイズ方法は後ほど紹介します。
ただし同時線(十字線)を抜けた方向にエントリーすればOK!みたいな単純な話じゃありません。
裁量トレードのスキルを上げるのであれば、値動きの背景や意味を考えなければいけません。
・ヒゲの長さは?
・どういう流れで登場したのか?
・意味のある場所で登場したのか?
・取引がある上で形成されたのか?
こういうポイントを加味して、同時線(十字線)を見る必要があります。
また、時間足によって出る確率も大きく変わります。
基本的には長期足になるほど出現確率は低くなるので信頼度はアップします。
直近のチャートで同時線(十字線)を見てみよう
では少し他の通貨ペアでも見てみましょうか。
先程のドル円と同じように、黄色い四角の中にある赤いローソク足が同時線(十字線)です。
基本的には1日1回出るかどうかぐらいの珍しさですね。
同時線(十字線)のようにヒゲがあるローソク足を見ると、直近の高値安値付近での逆張りを考える人も少なくないはずですが、それだけでは根拠が乏しいので止めましょうw
先程も言ったように、取引が少ない時間帯に形成された場合はただ単に小さいローソク足というだけなので、それを根拠にプライスアクションを考えるのもNGですね。
また、買いと売りが拮抗していると判断できる一方で、方向性が定まらないという見方もできます。
どのように同時線(十字線)を見るのかは色々でしょうが、自分であーだこーだと考えてみることが大切です。
個人的に注目しているのは…
流れが付いた後で「逆張り勢力の最後の抵抗」によって生まれた同時線(十字線)です。
この場合は抜けた方向に価格が動きやすい性質があります。
同時線(十字線)をMT4で見つけやすくする設定
チャートの縮尺によっては同時線(十字線)は見つけるのが難しいので、MT4で簡単なカスタマイズをするのがお勧めです。
こんな感じで同時線(十字線)のローソク足の色を変えられるんです。
▼同時線(十字線)の色が変わるカスタマイズ例(クリックで拡大します)
設定はとっても簡単。
チャート上で右クリック→プロパティ(色の設定)から、ラインチャートの色をお好みで変えるだけ。
この設定だけで、同時線(十字線)の色が変わるので見つけやすくなります。
ただしローソク足の実体が少しでもあると色が変わらない点は注意しておきましょう。
同時線(十字線)はローソク足の実体が極めて短いという特徴がありますが、あくまでMT4の設定変更で色が変わるのは実体が無いローソク足だけとなります。
まとめ
裁量トレードでは値動きの背景や意味を考えることが非常に重要です。
完璧な答え合わせはできないので無駄に感じる人も多いでしょうが、だからこそ差となります。
今回の同時線(十字線)は、その背景や意味を考えるのに適したローソク足です。
先程もお伝えした下記のポイントを意識しながら考えて下さい。
・ヒゲの長さは?
・どういう流れで登場したのか?
・意味のある場所で登場したのか?
・取引がある上で形成されたのか?
この中でも特に流れを意識するのは大切です。
まずはMT4のラインチャートの色を変えて、自分で色々なチャートを見ながら頭を使って下さい。
この記事へのコメントはありません。