FX侍です、こんにちは。
いや~久しぶりに風邪を引いてしまい10日間ほど体調不良に苦しめられてました(^_^;)
前半は熱+だるさ、後半は止まらない咳。
FX侍塾の大阪懇親会も直前キャンセルという始末…
あ、子供から移された普通の風邪ですのでご心配なくw
さて今回は正しいダイバージェンスと騙しの見分け方を解説します。
ダイバージェンスを知ってる人は多いですが、騙しの見方を知らない人は意外と多いです。
正しく使いこなすためにも今回の記事は必読です。
ダイバージェンスの騙しを見極める
では問題です。
下記のダイバージェンスは騙しでしょうか?
Aのユーロドルの方はダイバージェンスから一旦下がって再度上昇。
Bのドル円の方はダイバージェンスから結構大きく下げてますね。
…ということは、騙しは下がらなかったAの方かな…?
と考えた人もいますよね。
正解は…
両方とも騙しですw
騙し度で言えば、Aは60%ぐらい、Bは100%です。(あくまで感覚ねw)
じゃあ具体的にどこが騙しなのかを解説します。
ダイバージェンスの騙しが起こるメカニズム
答えは簡単。
急騰・急落後に起こるダイバージェンスは全て騙しです。
そもそもMACDのヒストグラムは、2本のMAの間隔を可視化したものです。
(デフォルト設定ならEMA12とEMA26の間隔ですね)
上記チャートの紫がEMA12・水色がEMA26です。
急騰でEMA12が先に価格を追っかけ、EMA26は遅れて付いていく
↓
EMAの間隔が広がるのでMACDのヒストグラムが大きく上昇する
↓
急騰は永遠に続かないので、どこかのタイミングで小休止をはさむ
↓
小休止の間にEMA26がEMA12を追いかけて間隔が狭くなり、再度上昇しても急騰時のようにはEMAの間隔が一気に広がらない(=ヒストグラムが小さくなる)
これが急騰・急落時に騙しのダイバージェンスが起こる理由です。
文字にすると難解な印象を受けるでしょうが、ヒストグラムが何なのか?を考えれば当たり前の話なんです。
経済指標や要人発言で急騰・急落した際には、こういう仕組みで騙しのダイバージェンスが発生します。
参考までに騙しのダイバージェンスの画像を載せておきます。
▼ユーロ円15分足での騙しのダイバージェンス(クリックで拡大します)
▼ドル円15分足での騙しのダイバージェンス(クリックで拡大します)
▼ユーロドル15分足での騙しのダイバージェンス(クリックで拡大します)
最後のユーロドルは冒頭で出した事例ですが、急騰か微妙なので騙し度合いとしては若干低くなりますね。
黄色線で示した部分も含めて直近までを大きなダイバージェンスと見れば、これから天井圏を形成して下がる可能性も考えられますがまだ時間がかかるので、わざわざこれをダイバージェンスと見る必要はありませんw
正しいダイバージェンス
じゃあ反対に正しいダイバージェンスを見てみましょう。
こういう形状が理想的なダイバージェンスです。
急騰の力技ではなく押し目をつけながら上昇トレンドを形成し、天井圏の形を作った時にダイバージェンスが起きているとGoodですね。
上記の場合は価格が横向きですが、これも立派なダイバージェンスです。
(価格が横並び=本来であればMACDも横並びになる)
ダイバージェンスの定義は【価格上昇+MACD下降】または【価格下降+MACD上昇】と考える人も多いですが、必ずしもその条件である必要はありません。
↑これ、結構重要なので覚えておくといいですよ。
ダイバージェンスに惑わされないために
ダイバージェンスはエントリトリガーではなく、エントリー根拠の1つでしかありません。
トレンドの終焉を示唆するテクニカルでしかありませんので。
当たり前ですがエントリトリガーは別で必要です。
なのでダイバージェンスが出たからと言って、慌ててエントリーする必要は一切ありません。
(というか、そんなトレードしてたら負けますw)
天井圏・底値圏で待ち構えている時にダイバージェンスが出れば、「エントリー根拠が1つ増えた」ぐらいの感覚ですね。
ただ単にダイバージェンスだけに注目するのではなく、しっかりと天井圏・底値圏でレンジや反発を示唆するチャートを形成するかが重要です。(逆に言うと、Vで反発していく形状は難しいということ)
天底にロマンを感じる人は、今回の騙しの事例を頭に入れて、正しいダイバージェンスを狙いましょうね。
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